白峰三山【広河原-小太郎山-北岳-間ノ岳-農鳥岳-奈良田】
- GPS
- 16:34
- 距離
- 37.1km
- 登り
- 3,817m
- 下り
- 4,498m
コースタイム
- 山行
- 6:06
- 休憩
- 2:55
- 合計
- 9:01
- 山行
- 7:53
- 休憩
- 1:15
- 合計
- 9:08
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
特になし |
写真
装備
個人装備 |
MS CROW GTX(SALEWA)
|
---|
感想
絶好の山行日和なので、どこかに行きたくて、テントの予約が要らないところとなると、かなり限られ、結局、白峰三山を選択。
前夜のうちに奈良田に入り、5時30分の朝一番のバスで広河原に。金曜に仕事が終わらず、帰宅して準備が終わり次第出発というバタバタで、車の中での睡眠は3時間ほど。
広河原は登山客でごった返し、早々につり橋を渡って、登山道に入ります。
大樺沢の登山道が閉鎖されていることもあり、登山道にも人の列。
ゆっくり目に歩きながら、体を慣らしていきました。
しばらく歩くと、人がまばらになり、白根御池小屋に到着するころには、ちょうどいい塩梅になっていました。
白根御池小屋から草すべりを一望し、その楽しそうな名前とは裏腹に、苦しみながら登るイメージができました。
草すべりを登りきると、一気に展望が開け、甲斐駒ヶ岳や仙丈ヶ岳を望むことができ、八ヶ岳まで見通せました。
小太郎尾根分岐からは青空の下、北岳を見上げながらの登山となり、あっというまに北岳肩ノ小屋に到着しました。
北岳肩ノ小屋でテントを設営後、あまりにも眠かったので、小太郎山に向かう前に昼寝をしました。まだ午前なのに、青空の下のテントで昼寝って、とても贅沢でした。
昼前に起き出し、最低限の装備で小太郎山へ出発しました。
小太郎尾根分岐から石や岩の多い尾根をどんどん下ることになります。ハイマツも生い茂り、ところどころルートが不明瞭で、油断すると僚船から外れすぎて、ガレ場をよじ登るといったことを繰り返して、標高を下げていきます。
鞍部は森林限界以下で、ダケカンバなどが生い茂る中、枝をかいくぐりながらの歩行になりました。
前小太郎山を越えると、小太郎山が目の前に捉えることができ、まもなく小太郎山頂上に到着しました。
小太郎山は、360度の眺望で、仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、鳳凰三山、北岳と素晴らしい景観が広がります。
小太郎山頂上で食事をとったりゆっくりした後、北岳肩ノ小屋に戻りました。距離も結構離れているのと、見上げた際の高度感での標高差は、メンタル的に厳しいですが、装備も軽かったので、ルートをうまく探しながら、北岳肩ノ小屋のテントに戻りました。
テントにいったん戻って、そのまま北岳の頂上に向けて出発しました。
北岳の頂上には、岩がちのルートを登っていくと、両俣への分岐にすぐに到着し、そこから岩峰を右に巻いていくと、頂上を視認でき、すぐに到着することができます。
夕方に近くなっていたので、周囲は霞んでしまっていましたが、間ノ岳などの南方の山々も一望で、こちらでもとてもすばらしい眺望を楽しむことができました。
テントに戻り、横になり、夜を迎えました。
山行二日目、3時に起床して、簡単な朝食をとり、テントを撤収し、午前4時前、真っ暗ななか、ヘッドライトをつけて、まずは、北岳の頂上を目指します。
昨日、いったん歩いているので、不安なく歩くことができ、北岳頂上を通過して、北岳山荘への下降を始めました。
暗闇の中の尾根下りなので、慎重にルートを外していないか確認しながら、ゆっくりと下りていきました。
北岳山荘を越えて、間ノ岳の登りにつこうかというころに、東の空が明らみ始め、赤く染まってくるのがわかりました。日の出まではまだまだ時間があるので、そのまま登り続け、中白根山に着いたときに、ちょうどご来光を迎えました。
朝日に染まる北岳、間ノ岳のモルゲンロートは美しく、二日目も天気に恵まれることを確信しました。
間ノ岳頂上に到着したころには、太陽もしっかり上がって、周辺の山々を確認することができるようになっていました。
間ノ岳の広い頂上を後にして、農鳥岳に向かいます。頂上部から離れるといきなり傾斜の厳しい下りとなり、斜面をつづら折りに農鳥小屋のある鞍部に向けて下っていきます。
いたるところに、赤や黄色のペンキでルートが示されており、これだけの間隔で明朗に掲示されていたら、濃霧に巻かれた際にも道に迷うことはないだろうと思いました。
農鳥小屋の親父さんの優しい心遣いというか、さすがプロ意識の高い方だと、改めて思いました。
農鳥小屋に到着し、昨日食べ残したパンと、お湯を沸かして入れたコーヒーをいただきながら休憩し、今山行最後の登りに備えました。
農鳥小屋を出発する前に売店に行き、ピンバッジを購入し、親父さんとの会話を楽しみました。「家に帰るまでが山行だ」と、小学校時代によく聞いたコメントをいただきました(笑)。
親父さんの本当の姿が正しく伝わっていないことが残念に感じますが、山や自然への畏怖をしっかり持っているからこそ、登山者の安全を第一に考え、マナーに厳しくなっているだけのように思います。力量を超える無理な計画を立て遭難して多くの関係者に迷惑をかけることの深刻さを伝えたいだけなのではないでしょうか。
農鳥小屋を出発し、勾配の急な登山道を登ると、それほど時間がかからずに西農鳥岳に到着しました。そこからはアップダウンはあるものの、ほぼ平行移動で農鳥岳に到着しました。
農鳥岳で白峰三山の見納めをし、一路大門沢へ。
大門沢下降点から大門沢小屋を通過し、奈良田第一発電所まで一気に下山しました。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する