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Yamareco

記録ID: 475047
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
北アメリカ

シャスタ山

2014年07月04日(金) 〜 2014年07月05日(土)
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
12:33
距離
16.8km
登り
2,145m
下り
2,132m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

【7/4(金)】
16:45 ブリュワークリーク登山口(2225m)
18:30 幕営地点(2700m)

【7/5(土)】
05:30 幕営地点(2700m)
07:30 ホットラム氷河末端部(3300m)
09:40 ウィンタン氷河へのトラバース地点(3750m)
12:25 山頂着(4322m)
12:55 山頂発(4322m)
13:25 ホットラム氷河へのトラバース地点(3750m)
13:55 ホットラム氷河末端部(3300m)
14:50 幕営地点着(2700m)
16:20 ブリュワークリーク登山口(2225m)
天候 7/4(金) : 快晴
7/5(土) : 快晴
過去天気図(気象庁) 2014年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
オレゴン州ポートランドからI-5を南に進み、カリフォルニア州北部の町グレナダまで330マイル、約5時間半。グレナダからA12を東に進み、高速97号まで18マイル、約20分。高速97号を北へ進み、林道19号との交差点へ、4マイル、約5分。林道19号を南へ進み、林道42N02との交差点へ、20マイル、約1時間。林道19号はダートだが、比較的走りやすい。林道42N02を西に進み、林道の終点がブリュワークリーク登山口、6マイル、25分。林道42N02はダートでかなりの悪路。
コース状況/
危険箇所等
登山口の標高は2225m、シャスタ山の標高は4322mで、標高差は2097mあります。

【登山口〜幕営地点】
登山口からしばらくは明瞭なトレイル歩き。ブリュワークリークに出合ったところからシャスタ山に向かって進みます。踏跡は殆どありませんが、基本的には枯れた沢を遡上するように進めば問題ありません。視界が良ければまず迷う事はありません。ハイマツの森林限界付近は幕営好適地となっています。

【幕営地点〜ホットラム氷河末端部】
砂礫の斜面を進む感じで、薄いですが踏跡はあります。不安定な砂礫の上を歩くよりも雪渓の上を歩いたほうが歩きやすいです。

【ホットラム氷河末端部〜ウィンタン氷河へのトラバース地点】
このあたりから斜度がきつくなります。ホットラム氷河という名前ですが表面は雪渓に近い感じです。先行者のトレースがあったため踏み抜く事もなく楽に歩くことができました。ホットラム氷河をそのまま詰めても山頂に到着しますが、斜度がきつく岩場もあるため、殆どの登山者は3750m付近から向かって左手のウィンタン氷河へトラバースするようです。下山はシリセードで一気に下る事ができました。

【ウィンタン氷河へのトラバース地点〜山頂】
ホットラム氷河に比べるとウィンタン氷河は傾斜がきつく、45度以上はありそうな雪の斜面を登っていくことになります。柔らかい雪の下には氷の層が隠れている事もあります。アイゼンとピッケルで表面の状態を確認しながら進みますが、幸いにも先行者のトレースが階段状になっていたため、比較的安全に歩く事ができました。氷河を登り詰めると最高点となる火口壁の岩があります。最高点の岩へは容易に到達する事が可能です。
登山口に向かう道中にて。北西側から見たシャスタ山。
2014年07月04日 14:42撮影 by  NEX-5, SONY
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7/4 14:42
登山口に向かう道中にて。北西側から見たシャスタ山。
登山口に向かう道中にて。北側から見たシャスタ山。右側に見えるのは側火山のシャスティーナ。
2014年07月04日 14:56撮影 by  NEX-5, SONY
7/4 14:56
登山口に向かう道中にて。北側から見たシャスタ山。右側に見えるのは側火山のシャスティーナ。
ブリュワークリーク登山口。10台ほど駐車可能。トイレ完備。
2014年07月04日 16:39撮影 by  NEX-5, SONY
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7/4 16:39
ブリュワークリーク登山口。10台ほど駐車可能。トイレ完備。
標高10,000フィート以上に立ち入るためには許可証の申請が必要。山頂を目指すためにはさらに$20を支払ってパスを購入する必要がある。全て登山口にてセルフサービスで発行可能。$20は封筒に入れて緑のポストへ投函するだけ。
2014年07月04日 16:41撮影 by  NEX-5, SONY
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7/4 16:41
標高10,000フィート以上に立ち入るためには許可証の申請が必要。山頂を目指すためにはさらに$20を支払ってパスを購入する必要がある。全て登山口にてセルフサービスで発行可能。$20は封筒に入れて緑のポストへ投函するだけ。
登山に関する注意書き。
2014年07月04日 16:41撮影 by  NEX-5, SONY
7/4 16:41
登山に関する注意書き。
しばらくは明瞭なトレイル歩き。
2014年07月04日 16:52撮影 by  NEX-5, SONY
7/4 16:52
しばらくは明瞭なトレイル歩き。
木々の合間からシャスタ山が見える。
2014年07月04日 17:15撮影 by  NEX-5, SONY
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7/4 17:15
木々の合間からシャスタ山が見える。
樹林帯を抜けると砂礫の緩斜面となる。
2014年07月04日 17:38撮影 by  NEX-5, SONY
7/4 17:38
樹林帯を抜けると砂礫の緩斜面となる。
そろそろ森林限界。幕営地点を探す。
2014年07月04日 18:18撮影 by  NEX-5, SONY
7/4 18:18
そろそろ森林限界。幕営地点を探す。
ハイマツの陰にテントを設営。
2014年07月04日 18:59撮影 by  NEX-5, SONY
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7/4 18:59
ハイマツの陰にテントを設営。
雲にシャスタ山の影が映る。独立峰ならではの景色。
2014年07月04日 20:35撮影 by  NEX-5, SONY
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7/4 20:35
雲にシャスタ山の影が映る。独立峰ならではの景色。
登ってきたルートを見下ろす。
2014年07月07日 18:52撮影 by  NEX-5, SONY
7/7 18:52
登ってきたルートを見下ろす。
この時期は陽が長く、21:30頃にようやく暗くなり始めた。
2014年07月04日 21:19撮影 by  NEX-5, SONY
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7/4 21:19
この時期は陽が長く、21:30頃にようやく暗くなり始めた。
翌朝。明けの明星。今日も天気は良さそう。
2014年07月05日 04:59撮影 by  NEX-5, SONY
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7/5 4:59
翌朝。明けの明星。今日も天気は良さそう。
雲ひとつ無い晴天。
2014年07月05日 05:00撮影 by  NEX-5, SONY
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7/5 5:00
雲ひとつ無い晴天。
徐々に赤く染まります。
2014年07月05日 05:49撮影 by  NEX-5, SONY
7/5 5:49
徐々に赤く染まります。
雪渓の終端に到達。
2014年07月05日 06:07撮影 by  NEX-5, SONY
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7/5 6:07
雪渓の終端に到達。
正面に見えるのはホットラム氷河。ここから斜度がきつくなります。
2014年07月05日 07:17撮影 by  NEX-5, SONY
7/5 7:17
正面に見えるのはホットラム氷河。ここから斜度がきつくなります。
このまま氷河を詰めると岩場になるため、ある程度登ったら向かって左手のウィンタン氷河へ乗りかえる。
2014年07月05日 08:05撮影 by  NEX-5, SONY
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7/5 8:05
このまま氷河を詰めると岩場になるため、ある程度登ったら向かって左手のウィンタン氷河へ乗りかえる。
ホットラム氷河の上端まではもう少し。
2014年07月05日 09:28撮影 by  NEX-5, SONY
7/5 9:28
ホットラム氷河の上端まではもう少し。
ガレを乗り越えてウィンタン氷河へ向かう。
2014年07月05日 09:42撮影 by  NEX-5, SONY
7/5 9:42
ガレを乗り越えてウィンタン氷河へ向かう。
ウィンタン氷河の斜度は45度くらいか。下を見てしまうと足がすくむ。
2014年07月05日 10:10撮影 by  NEX-5, SONY
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7/5 10:10
ウィンタン氷河の斜度は45度くらいか。下を見てしまうと足がすくむ。
先行者のトレースがありがたい。
2014年07月05日 10:28撮影 by  NEX-5, SONY
7/5 10:28
先行者のトレースがありがたい。
山頂の岩が見えてきた。
2014年07月05日 11:06撮影 by  NEX-5, SONY
7/5 11:06
山頂の岩が見えてきた。
ウィンタン氷河を振り返って。
2014年07月05日 11:10撮影 by  NEX-5, SONY
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7/5 11:10
ウィンタン氷河を振り返って。
最後の急斜面。
2014年07月05日 11:40撮影 by  NEX-5, SONY
7/5 11:40
最後の急斜面。
雪の急斜面を登りきれば最高点はもうすぐ。
2014年07月05日 12:21撮影 by  NEX-5, SONY
7/5 12:21
雪の急斜面を登りきれば最高点はもうすぐ。
シャスタ山の山頂です。左奥の岩が最高点です。
2014年07月05日 12:35撮影 by  NEX-5, SONY
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7/5 12:35
シャスタ山の山頂です。左奥の岩が最高点です。
山頂には記帳用のノートが置かれていました。
2014年07月07日 19:13撮影 by  NEX-5, SONY
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7/7 19:13
山頂には記帳用のノートが置かれていました。
山頂から。
南側にはカリフォルニア州のラッセン山(3187m)を遠望できる。
2014年07月05日 12:35撮影 by  NEX-5, SONY
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7/5 12:35
山頂から。
南側にはカリフォルニア州のラッセン山(3187m)を遠望できる。
山頂から。
北側にはオレゴン州南部のマクラフリン山(2894m)遠望できる。5月に登った山だ。
2014年07月05日 12:30撮影 by  NEX-5, SONY
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7/5 12:30
山頂から。
北側にはオレゴン州南部のマクラフリン山(2894m)遠望できる。5月に登った山だ。
山頂から。
西側にはシャスタ山の火口が見える。
2014年07月05日 12:29撮影 by  NEX-5, SONY
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7/5 12:29
山頂から。
西側にはシャスタ山の火口が見える。
山頂から。
北西側には側火山のシャスティーナがちらっと見えます。
2014年07月05日 12:30撮影 by  NEX-5, SONY
7/5 12:30
山頂から。
北西側には側火山のシャスティーナがちらっと見えます。
山頂から。
山麓ははるか眼下といった感じ。
2014年07月05日 12:42撮影 by  NEX-5, SONY
7/5 12:42
山頂から。
山麓ははるか眼下といった感じ。
ウィンタン氷河をシリセードで下った。あんなに苦しかった斜面も下りはあっという間です。
2014年07月05日 13:26撮影 by  NEX-5, SONY
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7/5 13:26
ウィンタン氷河をシリセードで下った。あんなに苦しかった斜面も下りはあっという間です。
引き続いてホットラム氷河をシリセードで下ります。
2014年07月05日 13:36撮影 by  NEX-5, SONY
7/5 13:36
引き続いてホットラム氷河をシリセードで下ります。
あっさりと3300m地点へ下山。標高差1000mの雪の滑り台のようでした。
2014年07月05日 14:00撮影 by  NEX-5, SONY
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7/5 14:00
あっさりと3300m地点へ下山。標高差1000mの雪の滑り台のようでした。
幕営地点に向けて下ります。ちょうど森林限界あたりが幕営地点。
2014年07月05日 14:00撮影 by  NEX-5, SONY
7/5 14:00
幕営地点に向けて下ります。ちょうど森林限界あたりが幕営地点。
シャスタ山を振り返って。
2014年07月07日 19:23撮影 by  NEX-5, SONY
7/7 19:23
シャスタ山を振り返って。
テントまではもうすぐ。
2014年07月05日 14:33撮影 by  NEX-5, SONY
7/5 14:33
テントまではもうすぐ。
幕営地点まで戻ってきました。さくっと撤収して登山口に向かいます。
2014年07月05日 14:53撮影 by  NEX-5, SONY
7/5 14:53
幕営地点まで戻ってきました。さくっと撤収して登山口に向かいます。
このあたりにはシバザクラが咲き誇っていました。
2014年07月05日 15:15撮影 by  NEX-5, SONY
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7/5 15:15
このあたりにはシバザクラが咲き誇っていました。
その他にもいろんな種類の高山植物が自生していました。
2014年07月05日 15:18撮影 by  NEX-5, SONY
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7/5 15:18
その他にもいろんな種類の高山植物が自生していました。
シャスタ山の勇姿も見納め。
2014年07月05日 15:43撮影 by  NEX-5, SONY
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7/5 15:43
シャスタ山の勇姿も見納め。
登山口に向かってトレイルを歩きます。
2014年07月05日 15:49撮影 by  NEX-5, SONY
7/5 15:49
登山口に向かってトレイルを歩きます。
登山口が見えてきました。
2014年07月05日 16:20撮影 by  NEX-5, SONY
7/5 16:20
登山口が見えてきました。
帰路にて。
今回使ったルートは東斜面。この写真では左側の稜線になります。
2014年07月05日 17:32撮影 by  NEX-5, SONY
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7/5 17:32
帰路にて。
今回使ったルートは東斜面。この写真では左側の稜線になります。
撮影機器:

感想

シャスタ山はカリフォルニア州北部にあり、カスケード山脈ではワシントン州のレーニア山(4392m)に次いで2番目に高い山で、側火山にシャスティーナ(3758m)を従えた美しい独立峰です。

この山の詳しい情報は下記HPで閲覧可能です。

http://www.summitpost.org/mount-shasta/150188

7/4(金)は独立記念日の祝日で、3連休となるこの週末に以前から計画していたシャスタ山へでかけてきました。シャスタ山はミネラルウォーターのブランド、クリスタルガイザーの採水地としても有名です。山頂へのルートはいくつもありますが、比較的難易度が低く、なおかつ登山者の少ない東側のブリュワークリーク登山口を利用しました。

今回利用したルートは標高差約2100m、その気になれば日帰りも可能ではありますが、いかんせん居住地のオレゴン州からは登山口まで車で8時間近く掛かってしまう事から前日夕方に入山し、翌日に山頂を目指す日程を組みました。おかげでずいぶんとゆったりとしたスケジュールで登ることができました。

快晴の3連休の週末でしたが、この日程でこのルートを使ったパーティーはその他に4組程度。他のパーティーは標高3300m付近を幕営地に選んでいたため、初日の夜は雄大な景観の大自然を独り占めすることができました。

シャスタ山は人生で初めて経験する富士山より高い山。日本では経験できない4000m超の山ですが、陽が長く天候の安定しているこの季節であれば比較的安全に登ることができます。山頂ではその他のルートから登ってきた多くの登山者で賑わっていました。

teri

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