大和三山+奈良・大阪の史跡巡り・レンタサイクルの旅 奈良1
- GPS
- 08:52
- 距離
- 30.1km
- 登り
- 31m
- 下り
- 41m
コースタイム
天候 | 雨のち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
秋篠寺への道が少しわかりにくかった。歴史の道を忠実に進むべきだったが、サスペンションの無い疑似MTB では少々細い石畳道がこわい。 |
写真
感想
自宅を早朝出発し、新幹線で京都経由で近鉄奈良駅に9時前に到着。朝から雨だ。ロッカーなどを確認し、レンタサイクル店に向かう。連泊で貸す変わったレンタサイクル、マウンテンバイクを借りる予定だが、サスペンションの無いMTBもどきの自転車。雨脚が強まり、普通のママチャリなど何台か乗ってみたが、とりあえず最初に乗ったMTBを借りる。ブレーキだけは効くが、後はなんだか怪しそうーー。とりあえず今日のホテルに荷物を置き、サブザックで西ノ京のお寺と古墳巡りに出発。最初にGPSを取り付けるが慌てて付けたので前後を逆につけてしまう。結束バンドはさほどの数もってこなかったので、自転車屋によるが、ここには結束バンドは置いていない。やむなく切ってもらい、自分で付け直す。よく見ると六本ああったので、自転車を刈りなおしてもなんとかなるかな?ライトは固定器具があっておらず、前を向いてくれないーーひどいレンタサイクルだーー。
新大宮駅を過ぎて平城京の朱雀門を通過し、唐招提寺に向かう。地図では近そうに見えるが結構距離がある。30分弱走って唐招提寺の石柱を見る。表側に回って駐輪場を訪ねるとやはり駐車場の一角にあった。受付で拝観料を払い、中に入る。奈良や京都の寺めぐりはお金がかかるが覚悟の上。亀井勝一郎や多くの文学者がほめたたえたエンタシスの柱ーー創建当時の姿を保つ金堂、鴟尾を見上げながら中に入る。盧舎那仏像、薬師如来像や四天王像などを見る。8世紀奈良時代のものが多い。盧舎那仏は脱活乾漆像で、あとは乾漆併用だそうだ。軽い像なので、なんとかこれまでの戦乱、火災に耐えて生き延びたのだろう。金堂は1300年前のもの、法隆寺とは100年違いだが世界でもっとも古い木造建築の一つだー2000年前後から10年かけて平成大修復を行ったようだ。仏像も金堂も解体修理され、多数の専門家により丁寧に修復されたようだ。その様子が写真展示されている。千手観音も何十本もある手をすべて取り外して修復しているーー。すごいーー。講堂は平城京の東朝集殿を移築回収したもの、中には弥勒如来坐像、増長天持国天像などがある。奥の鑑真和上の御影堂に向かうが今は公開されておらず、レプリカのある広場で拝む。苔むした庭を散策し、和上のお墓まで行って拝み、入口の駐車場に戻って薬師寺に向かう。
玄奘三蔵伽藍は現在公開されていないので白鳳伽藍に向かう。薬師寺は東塔以外は皆戦火などで焼けてしまい、大半は新たに再建したもの。現在は西塔を再建中だ。藤原京に元薬師寺跡があり、さらに平城京には新薬師寺もある。どういう経緯で火災などで失われた伽藍に白鳳仏が残されたのか、不思議だ。江戸時代や昭和になってから再建され、復興された伽藍や仏像も多いようだ。
既に1時近い。歴史の道を進み、垂仁天皇陵に出る。時間が遅れているので、ゆっくり昼食を食べる余裕もなく、おにぎりを頬張って先に進む。西大寺の前に喜光寺による。この寺は薬師寺の別格本山で721年、行基が創建し、大仏建立の勧進を行ったことでも知られる。残された伽藍は少ないが本堂には平安時代の木像阿弥陀如来坐像と勢至菩薩(脇侍)、および観音菩薩坐像(同)がある。最初の本尊は不明らしい。
また秘仏として人頭蛇身の宇賀神や行基菩薩坐像もあり、なぜか撮影を許可されたようだ。2時になり、西大寺駅近くの西大寺に向かう。
西大寺は東の東大寺と並ぶ西ノ京の大伽藍だったが、戦乱などでほとんどの伽藍は失われた。境内にはかつての伽藍をしのぶ基壇などが残っている。
3時近くになり、いそいで秋篠寺に向かう。ここはわかりにくく、何度も行ったり来たりして、人に聞いて細い石畳の道を進む。MTBまがい自転車では尻が痛い。
秋篠寺はコケと花、紅葉が有名だが、仏像ではなんといっても伎芸天像だ。私も見るなり、その美しさにすっかり魅了されてしまった。頭部のみが奈良時代の脱活乾漆造、体部は鎌倉時代の木造による補作らしいが、像全体としては違和感はない。ふっくらいとした肉付きの何とも言えない表情に多くの人がそこはかとないエロティシズムを感じるのだろう。伎芸天にうっとり見とれて寺を出るとすでに3時半、今日は疲れたので、いくつか古墳を見て法華寺あたりで終了かーー??
神功皇后陵、佐紀陵山古墳(さきみささぎやまこふん、垂仁天皇妃・日葉酢媛(ひはすひめ)治定陵)など4−5の佐紀古墳を見て、佐紀神社に寄り、4時過ぎに大極殿を通過して法華寺に出る。光明皇后や不比等と関係が深く、東大寺が総国分寺とすれば、ここは総国分尼寺となっている。十一面観音は国宝となっている。まだ外は明るいが、今日は十分堪能したので、ホテルに戻って休養し、明日以降の史跡探訪の準備をすることにした。
ホテルでチェックインして部屋に入り、選択と荷物の整理をしてから夕食を取りに外に出る。自転車でいくつか目を付けたところを回ったが、結局ホテルの紹介のあった地元料理の飲み屋に入る。男前の料理人と美女の奥様の経営する小さなお店だが、料理、食材は素晴らしい。天然アマゴの塩焼きは絶品、奈良漬もよい。ぜいたくをしすぎて酔いが回った。明日に備えて早めに休む。
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