本谷から犬鳴山を歩く
- GPS
- 07:36
- 距離
- 16.0km
- 登り
- 1,172m
- 下り
- 1,169m
コースタイム
- 山行
- 6:01
- 休憩
- 1:25
- 合計
- 7:26
天候 | 晴れ(激暑い・・・) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
本谷登山口から犬鳴山まで、標識・赤テープ・ペンキは豊富です。 ただし、人気エリアではないため、踏み跡が薄いく分かりづらい処があります。 ※本日、朝から夕方まで歩いてますが、人を見かけませんでした 下山時に番兵跡から侵入した「イノニタ登山道」は廃道と化しています。 アドベンチャー系が好きな方以外はやめておいた方が良いと思います また、暖かい時期はヘビが心配です。ヤブ(シダ)の下に潜んでいるかも知れません。 |
その他周辺情報 | 【最後のコンビニ】 古賀市方面からは、田中交差点手前のYショップ 福津方面からは、なまずの郷入り口交差点付近のポプラ 宮若市方面からは、若宮インター付近のローソン 【お風呂】 入浴したことはありませんが、薬王寺温泉、脇田温泉が車で30分圏内にあります。 【携帯電波】 携帯電話(au)は、登山口では圏外、西山近くの名もなきピーク等では電波の入りは良好、ただ犬鳴山方面へ近づくにつれ電波が弱くなる。 ⇒犬鳴山頂はOK(通話&3G(or 1x)) |
写真
装備
個人装備 |
ザック(28L)
レインウェア(上下)
ヘッドランプ
ハイドレーション(1.5L)
ストック
コンパス
GPSロガー
カメラ
行動食
|
---|---|
共同装備 |
救急セット
マップ
|
感想
先週、本谷登山道から薦野(こもの)峠から西山に登った際、ちょっと物足りなく感じたため、今回は薦野峠から犬鳴山へ歩いてみようと思い、今週も本谷登山口へ。
私が普段歩く山歩きより時間や距離が長くなる事が分かっていたので、13時までに犬鳴山へ到着しない場合は、途中リタイアも考慮。
また、暑くなる事が予想されていたので、ハイドレーションに1.5Lの水、ザックの横には500mlのペットボトル、中にはカチンコチンに凍らせたカルピスウォーター♪
しっかり準備運動をして出発〜!!
茶色に錆びたチェーンをくぐり抜けると、アサギマダラがヒラヒラ〜。
なかなか、枝にとまってくれず、ジッと待つ。
こんなところでアサギさんに会えたのは嬉しかったが、結構なタイムロス。。。
慌てず急いで、先へ進む!
本谷登山道は、先週も通っているので特に変わり映えせず。
ただ、先週と違うのは、登山道の進む先が分かっているので、ペースがつかめサクサク登れる。
アサギさんでタイムロスはあったものの、先週の約半分程度の時間で薦野峠へ到着。
ただ、樹林帯で日差しが遮られているとはいえ、徐々に暑くなって来たため、長袖を一枚脱ぐ。
ついでに小休止を取り、犬鳴山まで地図の再確認。
これから出てくるであろう分岐や標識を頭に入れ、まずは「番兵跡」を目指す。
薦野峠から犬鳴山へ歩き始めた途端、いきなりの急登。
杉の樹林帯の中を、ひぃ〜ひぃ〜言いながら登山道を登る。
登り上がると傾斜が緩くなり、なだらかな場所につくと、清滝(本谷登山口)方面への分岐看板が目に入る。
下山時はこっちの道を使おうかなぁ、と思いつつ先へ進む。
途中、「古賀高等学校 鍛錬遠足コース」と書いた標識が落ちていた。
下山後、調べてみると、2008年までは恒例で行われていた行事らしい。
2008年の水害で遠足コースに使用していた登山道が使えなくなり、現在は行われていないとのこと。
昨今の大雨はこんなところにも影響を及ぼしているんだなぁ、と感じてしまう。
何度か登り降りし、犬鳴御別館へ下る「仮設 中央コース」の分岐を過ぎる。
間もなく「番兵跡」へ到着する少し手前に、また清滝方面への分岐があった。
少し奥を覗くと、登山道ははっきりしているようだし、何より今までの登山道よりなだらか。
先ほど見た場所より良さそうなので、下山時はこの道を使おうと決め、先を急ぐ。
番兵跡に到着したが、「ここが番兵跡です!」というはっきりした標識もなく、何の説明書きもない少し平らな場所。。。
事前に調べるか?下山後に調べないと全く何も分からない状態(苦笑
史跡なら、せめて説明書きが必要な気が。。。
さて、次は「鉄塔」を目指して先を進む。
番兵跡を過ぎ、再び、アップダウンを繰り返したあと、「御別館跡分岐」へ到着。
papitoccsさんのレコで見ていた通り、パイプをT字に組み立てた標識!
なかなか見やすく、壊れにくい(はず)と思われる面白いアイディア。
更に登り、やっとこさ、鉄塔に到着。
本谷登山口から犬鳴山までの登山道で唯一と言っていいくらい上空が開けていて開放的な雰囲気。
小休止をとり、次の目的地「猪野岐れ(猪野越?)」を目指し、再び、樹林帯の中へ。
鉄塔から一旦下り、更に登り上がったピーク付近に「鹿見岐れ」、そのピークから下ると「椿峠」の標識があり、ここから白木越や猪野ダム、薬王寺温泉へ行く事ができるらしい。
椿峠〜猪野岐れまでの間の一部で、赤テープや標識類が少なくなる処があり、道迷いに注意が必要!!
登山道が急に方向を変えたり、踏み跡がある尾根道を真っ直ぐ行くと行き止まりだったり・・・、ただ、迷いやすい処には赤テープや標識、ペンキがあるので、周囲をしっかり確認すれば大丈夫。
この辺りまで来ると、植林から自然林に変わり、いい雰囲気。
ただ、樹林帯の中をずーっと歩くせいか、見目麗しい(みめうるわしい)花や蝶などは全く見かけない。
見えるのは、落ち葉の積もった登山道と頭上を覆う木立ちのみ。。。
うーん、、、(>_<)
だんだん、ネガティブになってくる気持ちを抑えつつ歩くと、猪野岐れに到着。
猪野岐れからも分岐があり、西山、犬鳴山方面への道のほかに、ダム方面に下りると日原炭焼コースへ、南西へ進むと轟林道を経て、茅ノ舎(かやのや/レストラン)方面へ降りれる。
タイムアップの時間を気にしつつ、小休止をとり、次は目的地の犬鳴山へ向かう。
この先で尾根道への登りと平坦なまき道の分岐にぶつかるが、暑さでヘタレて来てたため、迷わずまき道を選択(苦笑
空が見える尾根道に行きたい気持ちもあったが、時間と体力がそれを許さず。。。
巻き道は山腹に沿った形でアップダウンも少なく快適。
ただ、片側は結構な斜度で落ち込んでいる谷になっており、土が濡れている状況では歩きたくないと思える道。
巻き道は最後に林道にぶつかる。
林道の手前に尾根道への登りがあるが、ここまで巻き道で来て、いまさら尾根道へ進む気がしないので、林道を登り上がり犬鳴山への取り付き点を目指す。
林道はさすがに上空が開けていて、直射日光がバシバシ当たる。
今まで樹林帯の中に居たため気が付かなかったが、日差しの下に出ると、かなり暑い。
ズボンに突っ込んでいた帽子をかぶり、「あぢぃ〜、死ぬ゛〜」と言いながら、コンクリの舗装路を歩く。
やがて、林道のピーク地点につくと、犬鳴尾根への取り付き看板があり、ここから再び薄暗いけど涼しい樹林帯の道。
ここでタイムアップの13時近くとなったが、地図を確認すると、すぐに山頂に到着しそうなので、そのまま続行!!
「山頂まで5分」の人吉かめさんの看板を過ぎ、籐七谷ルートへの分岐を見送り、ロープがついた最後の急登を一登り。
辿り着いた犬鳴山の山頂は、西山に比べて、こじんまりとした印象。
山頂からは西山方面への展望があるので、先週登ったなぁと思いつつ、景色を眺めたり、写真を撮ったり。
景色を堪能した後は、そそくさと木陰に引っこみ、(時間がないけど)大休止!
家から持って出た時はカチンコチンに凍ってたカルピスウォーターは、4時間の間に程よく溶け、キンキンに冷えたブラヴォ〜な飲みものに!!
すげぇー、生き返る(^−^)
汗が乾くくらい、ゆっくり、しっかりと休憩を取って、体力と気力を回復〜♪
再び、登山道へ入り、もと来た道を引き返す。
番兵跡を過ぎるまでピストンで戻り、ここから清滝方面への分岐を進む。
積もった落ち葉の感じがあまり歩かれてない感じを受けたが、赤テープもあり、登山道もはっきりしていて、山腹を巻くように道がついているため、快適そのもの。
約20分くらい進んだところで、上から登山道へ土砂が流入し、道が埋もれている地帯に到着。
引き返すか?と悩んでいると、新しい赤テープや木々に張られたロープを発見。
「赤テープやロープが張られているって事は、この道は誰かが歩いていて、先に進めるはず」と考え、流入した土砂で滑らないように慎重に歩を進める。
土砂の流入地点を過ぎると、再び、はっきりした登山道が現れ、ホッと一安心♪
水の音が聞こえる沢沿いに到着すると「ピューッ」っと鹿の鳴く声が!
声の方へ顔を向けると、本当に鹿がいた!!向こうもこっちを見てる!!!
慌ててカメラを用意しようとしたところで、パカッパカッと足音を響かせながら急斜面を一気に登って行ってしまった・・・。
久住や霧島では見たことがあるが、この他の山域では初めて。
しかし、あんな急斜面を一気に登って行ってしまうなんて、野生の四駆はかなりの高性能(苦笑
いいもの見れたなぁ、と思いつつ、鹿がいた辺りまで下ると。
さっきまでの登山道は何処へやら。
辺りは倒木とシダの海。。。。。。
ところどころに人が歩いた跡(今、思えばケモノ?)があり、ところどころに赤テープがあるが、山が完全に崩壊した場所に辿り着く。
腰くらいまでの高さのシダがのび放題で足元が見えず、また、その下には倒木がある。。。
なかなかのヤブ漕ぎ、いやシダ漕ぎ(苦笑
現在位置を地図で確認すると、あと数百メートルで登山口へ着けそうな地点。
ただ、この先、ずーっとシダが一面に生えた状態なら引き返す事も考え、少し高みから下山方向を見ようと、激しくシダ漕ぎしながら横方向にある山の斜面に取り付く。
斜面へ登り、下山方向を見ると、シダの海の先にコンクリートの物体が。
最初はコンクリート製の道路か?と思ったが、よく見ると砂防ダム。
それも苔むしてなく真新しい白いコンクリート!
ってことは、人が通る道があるんじゃないか?と思い、一面に茂るシダや倒木を踏み、くぐり、払いのけつつ、確実に前進!!
はたして、道がありました〜(^−^)
それもコンクリート製の!
やっとこさ、不安から解消され、ホッとしたのも束の間。
あれ?なんだか足がチクチクする!?と思って足元を見ると、緑色の物体がびっしり。。。
なんじゃ、こりゃぁ〜!
よくよく見ると、「バカ」と言われる草の実が大量にくっついている!
※天草では「バカ」というけど、福岡では「くっつき虫(ひっつき虫?)」というらしい。
取れども取れども、減りやしない(苦笑
めちゃ、くっつき過ぎ(>_<)
その場で取ってしまうのは諦め、駐車場でゆっくり取ろうと思い、歩き始める。
その後、あっけなく駐車場に到着!
出てきた場所には「進入禁止 地主」の看板が。。。
「あー、確かに侵入禁止にした方がいいよねぇ〜」と思いつつ、大量にくっついた「バカ」を取る、バカな私がいました(苦笑
コメント
この記録に関連する登山ルート
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ですね
15キロ以上も歩きですね
水は2Lで足りたのでしょうか?
夏のシダ漕ぎ・・・・
冒険者ですね
きりしまさん、コメントありがとうございます♪
しかし、崩壊地には参りました
シダにも参りました
そして、暑さにも・・・
水はギリギリ足りましたが、これからの暑いさなか、長い距離を歩くには2Lでは、たぶん無理・・・です
途中、頭から水、浴びでぇ〜、、、と思いながら歩いてました、です、はい。
さすがにそれをやると、水切れ DE ジエンドになるので思いとどまりましたが(苦笑
下山後、コンビニによって飲んだポカリがサイコ〜に美味しかったです
しかし、無茶はいかんですね
今後、気をつけます
maitenさん 炎天下お疲れ様でした。
mochaさん絡みではコメント送らせて頂いてますが、
maitenさん直へのコメントは初めてです。
改めて宜しくお願いします。
今回の『犬鳴山』方面は福津の方から縦走出来たりと長距離縦走の
選択肢にできそうです。ちょっとじっくり調べてみよう!
先々まとまったら、ご一緒しませんか?うひゃひゃ 。。。
でっ、
バカ?ですか?そげん言うとですね。
博多弁:こんくさぁ〜こげん着いてからくさぁ〜こんバカがぁ〜
って、こんな感じでしょうか?(笑)
また一つ勉強になりました。
失礼しました
yasu
yasu_hさん、コメントありがとうございます♪
こちらこそ、よろしくお願い致します
そ、そーなんですよ!
うちの地元では「ひっつき虫」=「バカ」という等式が成り立ちます
最初、相方(mocha師)から「ひっつき虫」って聞いたとき、「そっちが変な名前〜、虫ってなんだよ〜。」って思ってましたが(笑
それと。
この界隈を長く歩いてみようと思って、その事前準備として道の状態やエスケープルート等を、実際に確認するために歩いている感じです
実際に歩いてみると、今回のように崩壊地があったり、、、と、なかなか難儀ですね〜
それに、ほとんど樹林帯で遮られているため面白味が、、、あまり、、、(苦笑
ちなみに。
yasu_hさんから博多弁講座がありましので、熊本弁も少し
「バカば いっぴゃこっぴゃ ひっつけて バカんごたる」
今回の感想の最後の方の言葉です。
お粗末
拍手
yasu
ショートカットしてからのシダ
この時期 足元が見えないのは恐怖で 僕はムリですガクガク(((n;‘Д‘))η
福岡では『くっつき虫』って虫扱いされるんですね。
ヤッチロも 『バカ』扱いでした・・・。
おっきーさん。
こんばんは。
確かに、あの状況は、間違いなく、急がば回れ、、、でした
とは言っても、シダの海を突っ切ってしまったんですが
地図で確認したら、ホンのすぐ先に登山口があるようだったので、無茶を承知で行ってまぇぇ〜と(苦笑
シダと倒木の海をゴーイング・マイウェイに100mほど進んだら、コンクリート道路に着きました
ただ、ヘビとか、見たことない虫とか、出会わないよう、ストックを振り回し、シダを叩き、倒木を叩き、慎重に、慎重に・・・
お蔭で精神的にかなり疲れましたよ
もう二度とこの道は通る事はないでしょうね
それと「バカ」の件。
やはり、ヤッチロもバカでしたかぁ〜
やっぱ、そーですよね〜
仲間がいて良かった
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