また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

Yamareco

記録ID: 487273
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
奥秩父

奥秩父 雁坂〜甲武信〜国師〜大ダオ〜徳和 2泊3日

2014年07月26日(土) 〜 2014年07月28日(月)
 - 拍手
体力度
9
2〜3泊以上が適当
GPS
51:42
距離
42.3km
上り
3,270m
下り
3,535m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
3:12
休憩
0:20
合計
3:32
8:45
58
9:43
9:52
43
10:35
10:35
34
11:09
11:18
52
12:10
12:12
5
12:17
2日目
山行
8:57
休憩
1:14
合計
10:11
5:16
8
5:24
5:26
52
6:18
6:19
45
7:04
7:04
23
7:27
7:32
24
7:56
7:59
71
9:10
9:27
13
9:40
9:47
27
10:14
10:15
35
10:50
10:53
24
11:17
11:19
46
12:05
12:17
32
12:49
12:56
103
14:39
14:53
14
15:07
15:07
20
15:27
3日目
山行
6:35
休憩
0:54
合計
7:29
4:48
28
5:16
5:16
14
5:30
5:37
41
6:18
6:20
43
7:03
7:21
26
7:47
7:52
53
8:45
8:57
10
9:07
9:10
128
11:18
11:18
25
12:16
12:17
0
天候 快晴・一時小雨
過去天気図(気象庁) 2014年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
道の駅みとみに駐車して出発、帰りは乾徳山登山口から道の駅までバス
コース状況/
危険箇所等
道の駅〜北奥千丈までは特に危険箇所等なし。北奥仙丈から大ダオまではやや不明瞭箇所あるがコーステープ頻出で迷うことは無い(巨大な倒木地獄に行く手を阻まれるが)。大ダオから徳和までの沢沿いの直下降は途中から道がほぼ消滅、沢沿いに道無き道を行くなかなかのハードルート。
道の駅からの暑く長い舗装林道歩きがようやく終了。この時点でかなりバテバテ。
2014年07月26日 09:39撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/26 9:39
道の駅からの暑く長い舗装林道歩きがようやく終了。この時点でかなりバテバテ。
暑さと寝不足、バテバテであえぐようにようやく雁坂峠。
2014年07月26日 11:58撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/26 11:58
暑さと寝不足、バテバテであえぐようにようやく雁坂峠。
いつもお世話になっている小屋番さんたちへの差し入れ・1,750mlのウィスキー。途中で何度捨てようと思ったことか。
2014年07月26日 12:45撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
7/26 12:45
いつもお世話になっている小屋番さんたちへの差し入れ・1,750mlのウィスキー。途中で何度捨てようと思ったことか。
小屋番isiさんに教えてもらったヒミツのヒカリゴケ。場所は内緒。
2014年07月26日 13:47撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/26 13:47
小屋番isiさんに教えてもらったヒミツのヒカリゴケ。場所は内緒。
翌朝。標高2,000mの夜明け前の気温が17.8度っておかしくない?
2014年07月27日 03:23撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/27 3:23
翌朝。標高2,000mの夜明け前の気温が17.8度っておかしくない?
今回のテントはルナーソロ。近くに同じモデルを張っている人が居てびっくり。密かに流行ってる?
2014年07月27日 04:30撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/27 4:30
今回のテントはルナーソロ。近くに同じモデルを張っている人が居てびっくり。密かに流行ってる?
今回試みに作ってみたトムヤムクン風味ビーフン。さっぱりした酸味が朝食に最高!
2014年07月27日 03:54撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/27 3:54
今回試みに作ってみたトムヤムクン風味ビーフン。さっぱりした酸味が朝食に最高!
本日長丁場にて早々に出発。また近いうちに飲みに・・・じゃなかった、登りに来ます。
2014年07月27日 05:10撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/27 5:10
本日長丁場にて早々に出発。また近いうちに飲みに・・・じゃなかった、登りに来ます。
雁坂嶺への登りの途中から雁坂、古札方面。
2014年07月27日 05:34撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/27 5:34
雁坂嶺への登りの途中から雁坂、古札方面。
石楠花がまだかなり残っていました。
2014年07月27日 07:16撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/27 7:16
石楠花がまだかなり残っていました。
破風山から木賊山〜甲武信方面。
2014年07月27日 07:30撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/27 7:30
破風山から木賊山〜甲武信方面。
富士がきれいに見えるとやっぱりうれしいね。
2014年07月27日 07:31撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/27 7:31
富士がきれいに見えるとやっぱりうれしいね。
奥秩父の醍醐味はやはり苔。
2014年07月27日 08:20撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/27 8:20
奥秩父の醍醐味はやはり苔。
賽の河原から破風山方面
2014年07月27日 08:27撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/27 8:27
賽の河原から破風山方面
9時過ぎに甲武信小屋着。まだまだ半分も来てない。
2014年07月27日 09:10撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/27 9:10
9時過ぎに甲武信小屋着。まだまだ半分も来てない。
相変わらず賑やかな甲武信の頂上より、これから進む国師方面。あの先のほうまで行くのかと思うと気が滅入・・・じゃなかった、気合が入るぜ(ウソ)!
2014年07月27日 09:40撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/27 9:40
相変わらず賑やかな甲武信の頂上より、これから進む国師方面。あの先のほうまで行くのかと思うと気が滅入・・・じゃなかった、気合が入るぜ(ウソ)!
同じく、明日歩く北奥千丈〜乾徳方面。これまた長いな〜。
2014年07月27日 09:40撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/27 9:40
同じく、明日歩く北奥千丈〜乾徳方面。これまた長いな〜。
千曲川水源歩道分岐。ここを過ぎると一気に人が居なくなる。この後、国師まで5時間、すれ違ったのは2人のみ。
2014年07月27日 09:53撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/27 9:53
千曲川水源歩道分岐。ここを過ぎると一気に人が居なくなる。この後、国師まで5時間、すれ違ったのは2人のみ。
倒木を跨いで根を張る木。
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倒木を跨いで根を張る木。
ザ・奥秩父な風景。苔と倒木の殿堂。
2014年07月27日 10:32撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/27 10:32
ザ・奥秩父な風景。苔と倒木の殿堂。
苔。
2014年07月27日 10:33撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/27 10:33
苔。
キノコ。
2014年07月27日 13:25撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/27 13:25
キノコ。
両門の頭より甲武信・木賊方面。眺望の全くきかない鬱蒼とした森の中の道で唯一のビューポイント。
2014年07月27日 11:11撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/27 11:11
両門の頭より甲武信・木賊方面。眺望の全くきかない鬱蒼とした森の中の道で唯一のビューポイント。
国師のタル。ここから国師まで、ダラダラと長い登りが始まる。
2014年07月27日 12:45撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/27 12:45
国師のタル。ここから国師まで、ダラダラと長い登りが始まる。
やっとこさ国師。長かった〜。
2014年07月27日 14:47撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/27 14:47
やっとこさ国師。長かった〜。
金峰山のシンボル・五丈岩もかすかに見える。
2014年07月27日 15:01撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/27 15:01
金峰山のシンボル・五丈岩もかすかに見える。
本日の宿・大弛小屋。案の定騒がしいオートキャンパーが居てちょっとゲンナリ。
2014年07月27日 18:47撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/27 18:47
本日の宿・大弛小屋。案の定騒がしいオートキャンパーが居てちょっとゲンナリ。
翌朝。オートキャンパーのおかげで寝不足な目をこすりつつ出発。
2014年07月28日 04:41撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/28 4:41
翌朝。オートキャンパーのおかげで寝不足な目をこすりつつ出発。
ハトくらいの大きさの鳥。キツツキ?(後日ホシガラスと判明)
2014年07月28日 05:12撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/28 5:12
ハトくらいの大きさの鳥。キツツキ?(後日ホシガラスと判明)
幻想的な朝日。
2014年07月28日 05:23撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/28 5:23
幻想的な朝日。
地味に奥秩父最高峰な北奥仙丈ケ岳。
2014年07月28日 05:26撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/28 5:26
地味に奥秩父最高峰な北奥仙丈ケ岳。
更に地味な奥仙丈ケ岳。
2014年07月28日 06:13撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/28 6:13
更に地味な奥仙丈ケ岳。
北奥仙丈ケ岳からゴトメキまではだいたいこんな感じにヤブコギチックな場所多し。草が枯れた晩秋にもう一度来てみたい。
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北奥仙丈ケ岳からゴトメキまではだいたいこんな感じにヤブコギチックな場所多し。草が枯れた晩秋にもう一度来てみたい。
なんとなく人間が抱きついてるみたいに見える?
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なんとなく人間が抱きついてるみたいに見える?
西鶏冠山林道と交差するシラベ平。ここでリスを見た。
2014年07月28日 06:58撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/28 6:58
西鶏冠山林道と交差するシラベ平。ここでリスを見た。
ゴトメキ(御留木)。ここまでは赤テープ頻出でほぼ迷うことは無い。
2014年07月28日 07:45撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/28 7:45
ゴトメキ(御留木)。ここまでは赤テープ頻出でほぼ迷うことは無い。
真っ黒なキノコ。たぶん食べられないっぽい。
2014年07月28日 07:48撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/28 7:48
真っ黒なキノコ。たぶん食べられないっぽい。
懐かしいファンタの缶。推定25年前?
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懐かしいファンタの缶。推定25年前?
ゴトメキから先は、こんな笹原が多く、道判然とせず。赤テープも少なくなるので、踏み後をよーく観察する必要あり。
2014年07月28日 08:21撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/28 8:21
ゴトメキから先は、こんな笹原が多く、道判然とせず。赤テープも少なくなるので、踏み後をよーく観察する必要あり。
更に巨大な倒木が何本も行く手をふさぐ箇所が数箇所あり、体力を奪われる。
2014年07月28日 08:34撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/28 8:34
更に巨大な倒木が何本も行く手をふさぐ箇所が数箇所あり、体力を奪われる。
トサカというピークの手前を直角に左折してしばらく進むと大ダオ。雁峠みたいな雰囲気の場所。
2014年07月28日 09:02撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/28 9:02
トサカというピークの手前を直角に左折してしばらく進むと大ダオ。雁峠みたいな雰囲気の場所。
ここから今回は一気に徳和まで下る道を選択。しかし、途中から道は苔むす河原に埋没、1時間以上道無き道を悪戦苦闘して進むことに。
2014年07月28日 09:05撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/28 9:05
ここから今回は一気に徳和まで下る道を選択。しかし、途中から道は苔むす河原に埋没、1時間以上道無き道を悪戦苦闘して進むことに。
ようやく赤テープに出会えたときの安堵感。ちょっと(だいぶ)スリルがあって楽しい山行でした。
2014年07月28日 10:16撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/28 10:16
ようやく赤テープに出会えたときの安堵感。ちょっと(だいぶ)スリルがあって楽しい山行でした。
撮影機器:

感想

(1日目)
とにかく暑い。暑すぎる。更に前夜の寝不足もあいまってしょっぱなからバテバテ、尋常じゃない量の汗をかいて半ば脱水気味でようやく雁坂着。いつもなら一旦小屋でテント張って再度峠まで上り返して峠でボーっとするのだけど今回はそんな気にすらならず、ひたすら小屋のベンチで見知らぬ方とビールを飲む。
この時たまたま一緒に飲んでいた、都留から来たという方と「スーパードライじゃない方が良いよね。」「そうそう、よなよなエールとまでは言わないが、せめてクラシックラガーとか、黒ラベルとか、苦味とコクのあるやつがいいね!」と盛り上がっていたら、側で聞いておられた小屋番・isiさんが早速オーナーのゴローさんに電話で掛け合い、なんと今後はドライ以外のビールも置いてくれることになったそうな!素晴らしい!このフットワークの軽さと、常に訪問者のことを考えてくれる姿勢が雁坂小屋の大いなる魅力です。isiさん、ゴローさん、そして一緒に盛り上がってくれた名も知らぬ方、本当にありがとうございます。
その後はようやく涼しくなってきたテント場に戻り例によって例のごとく一人でワインをガブ飲みして前後不覚で就寝。

(2日目)
3時半起床。今日は長丁場なので、本当は2時起床で4時出発のつもりだったのに大失敗。
静かで落ち着いた雁坂小屋のテント場は寝心地が良く、ついつい寝過ごしてしまう。
大慌てでメシ食って支度して5時20分頃出発。
峠までの登りの途中で何やら笹原をガサガサ掻き分ける小動物の気配。
ひょい、と目の前に飛び出してきたのはテン。初めて見たよ。
なかなか愛嬌のあるそのつぶらな瞳としばし見詰め合う形になり、次の瞬間そいつは草むらへ消えてゆきました。ちょっと、いや、かなりうれしい出来事でした。
稜線上に出ると、風が涼しくて気持ちよい。おかげで体調も回復、快調に歩を進める。
雁坂嶺を越え、東破風山を上りきったあたりで昨日ビールで盛り上がった方とバッタリ遭遇。なんでも、今日中に青梅街道沿いの花魁淵に停めた車まで戻らないといけないのだけど、どうしても甲武信まで行きたくなり、夜中12時に雁坂を出て明け方甲武信着、そのまま引き返してきた、そしてこれから笠取小屋を越えて花魁淵まで戻るとのこと。
ビックリ。あなた天狗ですか?と思わず言いそうになりました。世の中すごい人がいるもんだ。
奥秩父の稜線上最大のウンザリポイント、西破風山〜木賊山の鞍部をウンザリしながら越え、9時過ぎに甲武信小屋着。なかなか良いペースだ。しかし今日はここからが本番。細かなアップダウンと、最後に長大な登りが待ち構える甲武信〜国師ヶ岳間のルートへ。
このルートは昨年の海の日の3連休に歩き、その静かで落ち着いた雰囲気に大いに魅了され、ぜひまた行きたいと思っていたところなので、楽しみな反面、これからあと5時間以上歩かねばならないと思うとちょっと緊張する。
小説「春を背負って」に出てくる架空の山小屋・梓小屋はこのコースのちょうど中間(東梓のあたり?)にあるという設定だけど、本当にその辺に小屋とテント場が欲しいところである。
千曲川源流歩道分岐を越えると、人は全く居なくなる。結局このコースですれ違ったのは2人だけ。あとはずっと一人で、静かな静かな苔と倒木と木漏れ日の森をひたすら歩いていると、脳内麻薬物質がダダ漏れ状態で心底癒される。
そして最後に国師のタルからの長い登りを経てようやく国師ヶ岳山頂へ。
奥秩父では数少ない達成感を感じる山である。個人的には甲武信よりこっちのほうがよっぽど百名山にふさわしい気がする。ちなみに、頂上に着いて水を3口くらい飲んだところで背中のプラティパスが空に。ちょうどピッタリ過不足無い量の水を準備してくるとは、さすがだオレ(自画自賛)。
その後は大弛まで下ってテント泊。日曜の夜なのでテントは少なめだけど、一組のオートキャンパー(林道がすぐ脇を通っているので車で来れるのです)が騒がしくて参りました。

(3日目)
夜明け前、トイレの横でキツネに遭遇。昨日のテンに引き続き嬉しい出来事。
本日は初のルート、しかも点線コースということで安全を見込み昨日よりも早く4時半過ぎに出発。
まずは北奥仙丈ケ岳まで上り返し、そこから石楠花新道という道に入る。
昨日までの主脈縦走路とは明らかに異なる、石楠花と潅木が覆いかぶさる踏み後チックなマイナールートだけど、赤テープは非常に多く設置されているので迷うことは無い。
ただ、時折現れる倒木の処理にかなり体力を奪われる。
そんなこんなでシラベ平〜ゴトメキ(御止木)と問題なく到達。
なんだ意外と簡単じゃない、緊張して損した、と思っているといきなり広々とした笹原に道が飲み込まれ、赤テープもほとんど無く、更に巨大な倒木が折り重なるように行く手を阻む「倒木地獄」地帯に突入。
わずか数100メートル進むのに30分以上かかるという大苦戦の末、ようやく倒木地獄を越えたと思ったら今度はトサカという小ピークの手前で直角に曲がらねばならないところをそのまままっすぐ進んでしまうという痛恨のミスコース。
早い段階で間違いに気付き、傷が浅いうちに復帰できたからよかったようなものの、体力はかなり消耗しました。
その後も道不明瞭な笹原をかすかな踏み後をトレースしてなんとか大ダオに到着。
雁峠みたいな広々とした気持ち良い場所だけど、この後の点線ルートへの緊張で、その雰囲気を楽しむ気になれず、早々に出発。
まあとりあえず後は沢沿いの道を進むだけ、と淡々と下っていると、いつの間にやら苔むす岩と倒木の中に道が完全に埋没。地図によれば、ほぼ沢の真横を進むルートなんだけど、沢沿いには全く道らしきものが無い。しばらくはGPSを頼りに沢に下りてみたり渡渉してみたり尾根筋へ上がってみたりしながら、地図を信じて沢伝いに道無き道を右往左往しながら進みます。
あまりにも道が無いので、もしかしてGPSが狂ってて、全然違う沢に迷い込んでたらどうしよう?と顔面蒼白気味に小1時間さ迷ううちに、河原にグリコのカフェオレの空きパックを発見したときの安堵感!
更に進んで再び赤テープが現れた時は冗談抜きで「助かった!」と思いましたよ。
その後も何回も渡渉を繰り返しようやく登山道が再び現れ、なんとか無事徳和の集落にたどり着きましたとさ。

今回、改めて自分のルートファインディング能力の無さを痛感。
これからはもっとバリエーションなルートを多く歩いて、その辺の勘を養わねば。

いろいろありましたが、なかなか内容の濃い2泊3日でした。
やっぱり奥秩父最高!

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訪問者数:1273人

コメント

天狗じゃないっすけど..レコに載せて頂き光栄です。
1900m上にある小屋と聞きましたが.それにしても、この日は暑かったですね!
私はビール8缶も飲んでしまいましたよ 居酒屋『雁坂』商売繁盛でしたね
調子よければ、国師ヶ岳と言っていましたが流石!それ以上に足を運んでます。
「みとみ道の駅」の駐車情報.ありがとうございました。
私は今度そこから,金峰山へ行ってみようかと...
またどこかの山で出逢えたら やりましょう
2014/8/1 4:54
Re: いやいや、やはり天狗(もしくは酒吞童子?)ですよ!
karasiko7様
コメントありがとうございます!
なんと、8本も空けてしまったのですね?
そしてそのまま夜中に甲武信往復・・・(汗)。
やはりどう考えても天狗様です。
ぜひまた「遠い居酒屋」でお会いしましょう!
次回は首長 を。
2014/8/2 10:10
一番暑い日に・・・・
namifuji 様
 今回はすごいお客様に大勢来ていただき、ときどき小屋番の心臓は、ドキドキでしたよ。karasiko7さんもあれだけ飲んで、夜中に出発されたり、トレランのお客様も夜明け前に奥秩父を走り抜けていったり、そしてnamifujiさんも、あの暑い中、素直に大弛から金峰方面ではなく、渋いコースを歩きましたね。この夏最初の暑ーい夏に。素直にすごいです、本当に。
 あ、それから首の長ーいのかな?オーナーの奥さんが仕入れに走ってくれたようです。私としては、消費税アップ前に仕入れておいた分がなくなるまでは、難しいと思っていたのですが。思っていることは言ってみるものです。
 また、ごちそうさまでした。頂いたあれ、namifujiさんもあけに来てくださいよ。スタッフの間ではウイスキーは私の担当。モリさんは飲まない。ゴローさんはたまにビール。セイちゃんはショーチュー、日本酒、ウイスキー…の順かな。私一人ではあんな大きいのは大変ですから。
 それから、またちょっとしたヒントをお願いします。『テントが暑くって」などのつぶやきが、ああそうだったと過去の記憶を呼び出し、「どうすれば」とか考えるきっかけになります。
また、遠い居酒屋へお越しください。お待ちしております。
2014/8/1 17:12
Re: 一番暑い日に・・・・
「遠い居酒屋」のマスター・isisan
今回もいろいろお世話になりました。
ヒミツのヒカリゴケ、なんとも神秘的でうれしい体験でした。
小屋開けの時のブログに、「ドラム缶の氷でウイスキー・・・」とあったので、皆さんウイスキー好きなのかと思いあんなデカイの持っていってしまいましたが、これは次回は焼酎も持っていかなきゃ?ですね(笑)
karasiko天狗さんとの雑談をすぐに取り上げていただき、その場で採用してくれるなんて、本当にビックリです。
山小屋の主人というと「泊めてやるんだ、文句あっか?」的な人(本心はそうではないにしても、表面的には)が多い中、雁坂の皆さんの軽いフットワークと、客思いの姿勢には本当に頭が下がる思いです。
我々訪問者も、そんな皆さんの優しさに甘えることなく、幾久しく良い関係を続けていけたらと思います。
というわけで、まずは焼酎ボッカから(笑)。
追伸
いただいたブツ、ありがとうございました。良い記念になります。
2014/8/2 10:22
今回もツボ満載ですよ!
fujinamiさん、こんにちは!

相変わらず、シブかっくイイ山行ですね!
甲武信岳から国師ヶ岳の静かな苔の道、いいですね〜!!
まだ、雁坂や甲武信岳は行ったことがないのですが
今年は勝手に奥秩父Yearと思っている割に、
あっちゃフラフラ〜こっちゃフラフラ〜
秋こそは! な感じですので参考にさせて頂きます〜
しかし、どっきどきなルーファイも、さらっと次回への課題へと受け流す
ライトで前向きな?姿勢
気持ちの良いレコでにやにや拝読しました

有り難うございました!
2014/8/4 12:17
Re: miouさん こんにちは!
miouさん、こんにちは!
コメントありがとうございます。
実物見ていただければシブくもかっくいくもないヘロヘロ単独行なのですがそれはさておき。
甲武信から国師の間は、本当に静かで人が居らず、苔と倒木の殿堂・奥秩父の真骨頂だと思います。
なかなか行きにくいパートですが、ぜひ一度おいでませ。できればソロで。
ルートファインディングのくだり、さらっと書いてますが実際はマジでガクブルもの、おまけにダニに噛まれまくって散々でした。。。
では、miouさんの奥秩父レポ、楽しみにしております!
2014/8/4 23:22
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