ロッキー山脈の最高峰、エルバート山(Mount Elbert 4401m)
- GPS
- 16:00
- 距離
- 27.9km
- 登り
- 2,063m
- 下り
- 2,050m
コースタイム
1992年7月25日 Half Moon Campground 9:00-12:15 Mt. Elbert 12:45 - 16:00 Half Moon CampGround
天候 | 曇り |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
登山口のHalf Moon Campgroundまでは車で行った。AspenからはIndependence Passを越えて2時間くらいかかった。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
しっかりした登山道が頂上まで通じており、危険個所はない。ハイキングスタイルで登っている人も多かった。但し、4000mを越える山なので天候には注意し、十分な装備で登るべきだろう。 |
写真
感想
カリフォルニアに住んでいた1992年の夏、コロラド州の避暑地、アスペンにひと夏滞在していた友人に誘われ、アスペン近辺の山々を登りに行きました。手始めに登ったのが、コロラド・ロッキーのみならず、アメリカ・カナダを含めたロッキー山脈の最高峰、エルバート山でした。このエルバート山、4401mの標高をもつ高峰ですが、山容は非常に穏やかで、手を全く使わず、季節と天候さえよければハイキング気分で登れる山で、私たちが登った日も多くの人々が軽装備で登っていました。さすがに標高が高いので空気の薄さは感じましたが、前々日から2日かけて高度順応(?)のため近辺の小山(3600-4000mクラス)に登っていたので、それほどきつくはありませんでした。
アメリカ国内(北アメリカ大陸全体)の最高峰はアラスカのマッキンリー山(デナリ)6194mですが、アラスカを除くアメリカ合衆国の最高峰はカリフォルニア・シエラネヴァダのホィットニー山(4418m)で、シエラネヴァダのほか、コロラドを中心とするロッキー山脈、そしてワシントン・オレゴン・カリフォルニア三州にまたがるカスケード山脈に、4000mクラスの山々が多数あり、このクラスの山々がアメリカ本土での高峰ということになります。
といってもアメリカでは度量衡がメートル法でなくインチ・フィート・マイル・ポンド方式で、山の高さはフィートで表現するので、「4000m以上」という区切りはなく、山好きは14000フィート(=4267m)を超える山を「14000フィート峰」(”Fourteener")と称しています。コロラドにはこのFourteenerが54座(カリフォルニアには14座)あり、全山制覇を目指す物好きも結構いるようです。近年では、2012年の大統領選挙の際、共和党の副大統領候補だったポール・ライアン氏がブログでこの54座を全山だったか半分だったか登った、と自慢して、のちにそれがウソだったことがバレて批判された、なんていうこともありました。
もっとも、54座全山制覇といっても、(少なくとも私がアメリカに滞在していた1990年代には)日本のように「猫も杓子も百名山」的なブームはなく、ごく一部の物好きがやっているだけでした。国土の広いアメリカでは、全国に名を知られた「全国区の山」というのはそう沢山ありませんし、近代日本で、日本山岳会や大学山岳部、名門山岳会を中心にしてかつて存在したような集権的・階層的な登山文化もありません。全国に沢山ある山々に、様々な人が好きな登り方で登っている、というのが当時私が受けた印象です。この時友人と二人で登ったのは、このエルバート山と、その二日後に登ったスノーマス山(4295m)でした。スノーマス山の記録はこちらです。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-517850.html
エルバート山は、それほど個性的な山とは言えませんが、アメリカの高峰の中では、天候と条件に恵まれれば簡単に登れる山の一つです。夏にコロラドに行かれる機会があったら、登ってみてはいかがでしょうか。
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