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Yamareco

記録ID: 509170
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ハイキング
中国山地東部

富栄山〜大空山〜篠坂牧場〜のとろ原キャンプ場

2014年09月14日(日) [日帰り]
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Machapuchare その他1人
GPS
--:--
距離
21.0km
登り
1,363m
下り
1,376m

コースタイム

日帰り
山行
5:04
休憩
0:17
合計
5:21
9:00
18
スタート地点(登山口)
9:18
9:18
3
井手の谷丸木橋
9:21
9:21
58
ふぐるみ原生林入口
10:19
10:19
16
富栄山〜大空山稜線合流点
10:35
10:49
13
11:02
11:02
9
富栄山〜大空山稜線合流点
11:11
11:11
7
11:18
11:21
89
大空山牧場頂上(1,053m)
12:50
12:50
29
富畜産公社(篠坂牧場)
13:19
13:19
36
県道65号分岐
13:55
13:55
26
のとろ原キャンプ場分岐点(入口)
14:21
ゴール地点(登山口)
歩行距離実質19km、歩行時間5時間、歩行数28,500歩の森林浴コース
天候 晴れ/曇り/雨/曇り/雨/晴れ/曇り
過去天気図(気象庁) 2014年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
のとろ原キャンプ場より400mほどさらに奥に進んだ所に、富栄山(ふえいざん)の登山口があり、そのすぐ手前に車が10台程停められる空き地があります。
コース状況/
危険箇所等
10年程前までは富栄山(ふえいざん)は雪がないと登れない山と思っていました。
2006年より登山道が整備され、初心者でも気軽に登ることができ、稜線は特に高度差もほとんどなく、とても歩きやすいです。
ただし、詳しい地図などがなく、ヤマレコや鏡野町登山ガイドなどに記載されている案内図に頼るしかありません。なお、地形図には登山道が途中までしかないことになっています。
しかし、少し迷いやすい所(分岐点等)には必ず、道標がついていますので、まず道に迷うことはないかと思われます。
大空山から南に下るルートは自分が今まで経験した下山ルートでもっとも歩きやすいルートでした。もちろん逆に登れば傾斜は最大でも5度前後程度なので、こんなに楽な登りはありません。ただし、距離がかなり長いので、登山口(富畜産公社)から大空山を往復するだけで、12km以上の距離を歩くことになります。
今回の下山口の富畜産公社からは道がアスファルトになります。県道65号線に合流してからは、余川沿いにのとろ原キャンプ場入口分岐まで歩きます。この時季、沿道にはもうコスモスが咲いていました。
その他周辺情報 紅葉の時期はこの山域のみならず、渓谷や滝の多い鏡野町は、奥津渓谷を筆頭に東西南北どこに行っても、美しい紅葉を満喫できます。
また、この地域(富)には豊かな自然があり、ヤマセミやオオサンショウウオ、カタクリなどの希少生物の生息地として知られています。
今回のコース上にある「のとろ温泉 のとろ館」では名物ひらめ(あまご)定食を食べることができます。ひらめ(あまご)養殖場が今回の山域の東にある白賀(しらか)渓谷沿いにあります。もちろん食事以外にも、登山後にゆっくりと「天空の湯(温泉)」で疲れた体を癒すことができます。
登山の拠点になる「のとろ原キャンプ場」で一泊し、登山だけでなく、ひらめ(あまご)のつかみどりに興じ、そのひらめを塩焼きで食べるなど、ゆっくりとグリーンシャワーを浴びながら一日を過ごすと、心の保養になるはずです。


のとろ原キャンプ場より400m進んだ所にある登山道入口。
ここが今回の出発点です。
のとろ原キャンプ場より400m進んだ所にある登山道入口。
ここが今回の出発点です。
登山口より600m程進んだ所にある井手の谷川上流にかかる丸木橋です。丸木2本がはずれていないですか?(*_*)
この近くにふぐるみ原生林(樹齢600年のブナなど)コースへの入口があります。
登山口より600m程進んだ所にある井手の谷川上流にかかる丸木橋です。丸木2本がはずれていないですか?(*_*)
この近くにふぐるみ原生林(樹齢600年のブナなど)コースへの入口があります。
ふぐるみ原生林コースには所々にキノコが見られます。
写真の木には、小さなサルノコシカケがたくさん付着していました。
ふぐるみ原生林コースには所々にキノコが見られます。
写真の木には、小さなサルノコシカケがたくさん付着していました。
ふぐるみ原生林コース上には倒木をくり抜いて、支障なく歩けるように倒木の加工が施されています。
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ふぐるみ原生林コース上には倒木をくり抜いて、支障なく歩けるように倒木の加工が施されています。
このキノコは“ツキヨタケ”と言われ、ブナやナラ等の広葉樹の枯れ木に群生しています。
おいしそうに見えますが、日本での毒キノコ中毒例の半数以上がツキヨタケによるものとされています。
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このキノコは“ツキヨタケ”と言われ、ブナやナラ等の広葉樹の枯れ木に群生しています。
おいしそうに見えますが、日本での毒キノコ中毒例の半数以上がツキヨタケによるものとされています。
「キノココース」のトリは“ニンギョウタケ”です。
食べることはできるみたいですが、ニンギョウタケが出るとその山はマツタケが出なくなるとか言われ、疫病神扱いです。
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「キノココース」のトリは“ニンギョウタケ”です。
食べることはできるみたいですが、ニンギョウタケが出るとその山はマツタケが出なくなるとか言われ、疫病神扱いです。
ふぐるみ原生林コースと富栄山と大空山の稜線の合流点(分岐点)です。ここまで来たら、後は体力的には楽です。
ここから約800mで富栄山頂上です。
ふぐるみ原生林コースと富栄山と大空山の稜線の合流点(分岐点)です。ここまで来たら、後は体力的には楽です。
ここから約800mで富栄山頂上です。
富栄山の頂上1,204.9mです。旧富村が栄えるようにと命名された山です。
展望台もあり、360度パノラマ展望を楽しめます。
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富栄山の頂上1,204.9mです。旧富村が栄えるようにと命名された山です。
展望台もあり、360度パノラマ展望を楽しめます。
富栄山頂上から辿ってきた登山道越しに大空山方面の稜線を見た景色です。
富栄山頂上から辿ってきた登山道越しに大空山方面の稜線を見た景色です。
富栄山頂上から乗幸山方面を望みました。地図上にはありませんが、ここからさらに登山道は続きます。
本当なら大山も見えるはずだったのですが・・・
富栄山頂上から乗幸山方面を望みました。地図上にはありませんが、ここからさらに登山道は続きます。
本当なら大山も見えるはずだったのですが・・・
再び、ふぐるみ原生林コースと富栄山と大空山の稜線の合流点(分岐点)に戻ってきました。
そのまま稜線の延長上約700m先にある大空山に向かいます。
再び、ふぐるみ原生林コースと富栄山と大空山の稜線の合流点(分岐点)に戻ってきました。
そのまま稜線の延長上約700m先にある大空山に向かいます。
大空山頂上1,103.6mです。
ここから、南へ450m程進んだ所に大空山牧場頂上があります。
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大空山頂上1,103.6mです。
ここから、南へ450m程進んだ所に大空山牧場頂上があります。
大空山牧場頂上1,053mです。
今回の登山コース上で唯一のトイレがありましたが、なぜかドアが横倒しになっており、使用するのに勇気が要ります(-_-;)
大空山牧場頂上1,053mです。
今回の登山コース上で唯一のトイレがありましたが、なぜかドアが横倒しになっており、使用するのに勇気が要ります(-_-;)
大空山牧場頂上1,053mにある電波塔です。
ここから篠坂牧場(富畜産公社)へ降りる道が続きます。
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大空山牧場頂上1,053mにある電波塔です。
ここから篠坂牧場(富畜産公社)へ降りる道が続きます。
大空山牧場頂上から南方面を見下ろす景色です。
大空山牧場頂上から南方面を見下ろす景色です。
牧道では、時々珍しい植物も観察できます。もう紅葉?
牧道では、時々珍しい植物も観察できます。もう紅葉?
篠坂牧場(富畜産公社)への下り道に咲いている“フシグロセンノウ”です。
野草では珍しい色の朱赤色の花を、分枝した茎の先にまばらに数個付けていました。
篠坂牧場(富畜産公社)への下り道に咲いている“フシグロセンノウ”です。
野草では珍しい色の朱赤色の花を、分枝した茎の先にまばらに数個付けていました。
富畜産公社前です。
ここが大空山への登山口でもあり、下山口でもあります。
車を停めるスペースもあります。
富畜産公社前です。
ここが大空山への登山口でもあり、下山口でもあります。
車を停めるスペースもあります。
県道65号(余川沿いの道)には、もう早々とコスモスの花が咲いていました。
県道65号(余川沿いの道)には、もう早々とコスモスの花が咲いていました。
県道65号沿いに突然現れたオオカマキリです。
近づくと、突然フリーズし、木の枝に擬態しようとしていましたが、バレバレです。まさか死んだふり?
県道65号沿いに突然現れたオオカマキリです。
近づくと、突然フリーズし、木の枝に擬態しようとしていましたが、バレバレです。まさか死んだふり?
県道65号からのとろ原キャンプ場に入るポイントです。
看板の向こうにひらめ(あまご)のつかみどりができる施設があります。
県道65号からのとろ原キャンプ場に入るポイントです。
看板の向こうにひらめ(あまご)のつかみどりができる施設があります。
のとろ原キャンプ場に向かう道の入口近くに咲いているオタカラコウです。
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のとろ原キャンプ場に向かう道の入口近くに咲いているオタカラコウです。
のとろ原キャンプ場を過ぎた辺りで突然現れたヤマカガシの幼体です。
毒はハブの10倍と言われていますが、非常におとなしい臆病な蛇ですので、ちょっかいを出さない限り襲ってこないと思います。
のとろ原キャンプ場を過ぎた辺りで突然現れたヤマカガシの幼体です。
毒はハブの10倍と言われていますが、非常におとなしい臆病な蛇ですので、ちょっかいを出さない限り襲ってこないと思います。
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ ズボン 靴下(厚手) 着替え用衣類 雨具 スパッツ 日よけ帽子とフード 雨用帽子 登山靴(防水加工) 靴ひも予備 アタックザック ザックカバー 地形図 ファスナー付クリアーファイル コンパス 筆記用具 携帯 時計(防水) タオル カメラ 飲料水(スポドリ&茶) 水筒(保温) 非常食(栄養補助食品) スマホ(山使用可能)
備考 事前の天気予報では鏡野町は晴れでしたが、山特有の局地的でイレギュラーな雨が降るなど、天気は非常に不安定でした。9月以降の山行では雨具は特に防寒具の代わりにもなりますので、改めて防水グッズの必要性を実感しました。当然、下着も含めウエアーも通気性がよく乾きやすいものがベターです。
富栄山頂上など眺望のいいスポットがいくつかあるので、広角や望遠機能を備えたデジカメを持参しましたが、雨の中での出し入れや操作に気を使いました。カメラバッグも含めカメラの防水をどうするかが今後の課題です。

感想

富栄山と大空山へのルートは大きく2通りあることが確認できました。
一つは、のとろ原キャンプ場からのルートで大半の登山者はこのルートから入るものと思われます。また、キャンプ場から数百m南へ下った所(美ノ茅)にある井手の谷川沿いに道があるようです。この谷を詰めていくと、丸木橋で合流することが地図から読み取れます。
もう一つは、今回の下山ルートにもなった富畜産公社(篠坂牧場)からのルート(牧道)です。このルートは登りと下りがほとんど歩くスピードが変わらない程、傾斜がゆるやかで歩きやすい道です。ただし、大空山牧場頂上間の道のりは約6kmもあります。
歩いている間、絶えず景色が広がり、タイミングが合えば牛の放牧も見られるかもしれません。もし積雪期にこのコースをスキーで降りたらロングコースで楽しいかもしれません。

とても自然豊かな山域です。富栄山直下の標高900m前後、面積約29haの中に樹齢約600年のブナの樹木をはじめトチ、ミズナラなどの広葉樹が林立しています。
また、ふぐるみ原生林コース上で道がトラバースする辺りからキノコがたくさん出てきます。見た目のイメージと毒性が逆の場合があるので、素人判断で採取しないほうがいいかもしれません。
野ウサギもたくさん生息しているようです。時折、人間が近づくと、最初はおとなしくじっとしているのですが、その後驚いたように逃げていくシーンが注視していると幾度となく見られるでしょう。
大空山からの牧道コースは、この時季ジャノメチョウやキリギリスなどの小動物、オレンジ色のフシグロセンノウなどの植物が目や耳を楽しませてくれます。
さらに、県道まで降りてくると、コスモスの花がもう開花しています。不意に道にオオカマキリが登場したり、いろいろな植物や動物を目にすることになります。

富栄山から大空山までの稜線は約1.9kmあり、高度差がほとんどなく、稜線にも関わらず、豊富な木々で日陰状態となっており帽子も不要で、快適な散歩コースです。
周りの自然をじっくりと深勝しながらながら進むことができます。



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