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Yamareco

記録ID: 5098361
全員に公開
講習/トレーニング
札幌近郊

エリコ山・北大山岳部のビバーク合宿+イグルー講習

2023年01月14日(土) 〜 2023年01月15日(日)
 - 拍手
GPS
--:--
距離
0.5km
登り
14m
下り
14m
天候 雪、風、視界は5キロほど
過去天気図(気象庁) 2023年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
弱層テスト。三分で柱を作って、ウエからスコップで5回たたいて割れるかどうかの手順
2023年01月14日 12:43撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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弱層テスト。三分で柱を作って、ウエからスコップで5回たたいて割れるかどうかの手順
ビーコンで雪崩埋没者捜索練習
2023年01月14日 13:40撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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ビーコンで雪崩埋没者捜索練習
ビレイと滑落停止練習
2023年01月14日 14:35撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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ビレイと滑落停止練習
初日下山のふたり
2023年01月14日 15:20撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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初日下山のふたり
作りかけのイグルーで記念撮影
2023年01月14日 15:24撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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作りかけのイグルーで記念撮影
いよいよ個室建築タイム
2023年01月14日 16:11撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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いよいよ個室建築タイム
デカい一段目とれています。
2023年01月14日 16:14撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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デカい一段目とれています。
一段積んだらもう腰までの壁
2023年01月14日 16:16撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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一段積んだらもう腰までの壁
個室サイズは狭くてちょとやりにくい面もある。
2023年01月14日 16:16撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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個室サイズは狭くてちょとやりにくい面もある。
この人も早い
2023年01月14日 16:16撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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この人も早い
大きめに作っています。
2023年01月14日 16:16撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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大きめに作っています。
ブロック採る溝の角がきちんとしている。これ、大事です。
2023年01月14日 16:17撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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ブロック採る溝の角がきちんとしている。これ、大事です。
寒そうな背景ですが、作っていると体はぽかぽか
2023年01月14日 16:17撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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寒そうな背景ですが、作っていると体はぽかぽか
傾斜地の縦横穴式をやっています。
2023年01月14日 16:19撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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傾斜地の縦横穴式をやっています。
棺桶が着々
2023年01月14日 16:20撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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棺桶が着々
一段目のブロック、大きくとれています。
2023年01月14日 16:22撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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一段目のブロック、大きくとれています。
お隣と近く作っているので、トンネルでこんにちはができます。
2023年01月14日 16:22撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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お隣と近く作っているので、トンネルでこんにちはができます。
イグルスキー作の40分イグルー。長細いブロックで梁を渡し、屋根は低く作れました。気温が低いので、落ちません。
2023年01月14日 16:24撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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イグルスキー作の40分イグルー。長細いブロックで梁を渡し、屋根は低く作れました。気温が低いので、落ちません。
穴の下に60センチほど掘り下がっています。
2023年01月14日 16:24撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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穴の下に60センチほど掘り下がっています。
屋根、塞がってきてますね。
2023年01月14日 16:28撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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屋根、塞がってきてますね。
順調です。
2023年01月14日 16:38撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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順調です。
日が暮れてきた
2023年01月14日 16:51撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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日が暮れてきた
壁の部分のブロックがややジャガイモ状態なので、なかなか載せるのに苦労します。安定しないんだね。
2023年01月14日 16:51撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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壁の部分のブロックがややジャガイモ状態なので、なかなか載せるのに苦労します。安定しないんだね。
でも長細いのは切れている。
2023年01月14日 16:51撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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でも長細いのは切れている。
手前イグルスキー、奥三つは一年生
2023年01月14日 17:00撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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手前イグルスキー、奥三つは一年生
まさにビバーク準備の雰囲気
2023年01月14日 17:00撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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まさにビバーク準備の雰囲気
早々にサナギになり、隙間からvサイン
2023年01月14日 17:27撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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早々にサナギになり、隙間からvサイン
長材を横渡しの、「全然イグルーに見えないタイプのイグルー」。材さえとれれば、早い。
2023年01月14日 17:28撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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長材を横渡しの、「全然イグルーに見えないタイプのイグルー」。材さえとれれば、早い。
ほぼできて、隙間塞ぎ段階
2023年01月14日 17:29撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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ほぼできて、隙間塞ぎ段階
3人用くらいの大きめを作った
2023年01月14日 17:30撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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3人用くらいの大きめを作った
このあたりは、パズル。どの形をどう使うかは、切り出してみてから決める。
2023年01月14日 17:32撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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このあたりは、パズル。どの形をどう使うかは、切り出してみてから決める。
ここ、いいじゃないですか。
2023年01月14日 17:32撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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ここ、いいじゃないですか。
上の方になると、軽さが問われる。一見大きいけど、安定する重さかどうかは密度によるから、持って見て決める。
2023年01月14日 17:37撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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上の方になると、軽さが問われる。一見大きいけど、安定する重さかどうかは密度によるから、持って見て決める。
スキー場のナイターかな、ダイダイ色の空。
2023年01月14日 17:38撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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スキー場のナイターかな、ダイダイ色の空。
午後6時、いったん緊急避難用テントで集まってお茶。このあとは各自イグルーいくつでも作って、サナギに。
2023年01月14日 17:56撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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午後6時、いったん緊急避難用テントで集まってお茶。このあとは各自イグルーいくつでも作って、サナギに。
午後6時、いったん緊急避難用テントで集まってお茶。このあとは各自イグルーいくつでも作って、サナギに。
2023年01月14日 17:57撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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午後6時、いったん緊急避難用テントで集まってお茶。このあとは各自イグルーいくつでも作って、サナギに。
朝まで時間はたっぷりある。もっかいやり直してます。
2023年01月14日 18:57撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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朝まで時間はたっぷりある。もっかいやり直してます。
新人のは、トンネルでつなぎます。
2023年01月14日 18:57撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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新人のは、トンネルでつなぎます。
いくつもあって、古墳群に
2023年01月14日 19:13撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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いくつもあって、古墳群に
三つあります。
2023年01月14日 19:16撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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三つあります。
上部が安土城になっています。
2023年01月14日 19:34撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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上部が安土城になっています。
天守がズドーンと伸びると、立つのもラクですね。
2023年01月14日 19:34撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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天守がズドーンと伸びると、立つのもラクですね。
イグルスキーだけはビバーク訓練じゃないのでストーブ使ってラーメン。
2023年01月14日 21:01撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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イグルスキーだけはビバーク訓練じゃないのでストーブ使ってラーメン。
ストーブって偉大だ。今回は飛行機で来たので自分のではなく、札幌の仲間に借りてきた。
2023年01月14日 21:09撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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ストーブって偉大だ。今回は飛行機で来たので自分のではなく、札幌の仲間に借りてきた。
翌朝、雪が降り積もり腐海のオームみたいだ。
2023年01月15日 07:04撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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翌朝、雪が降り積もり腐海のオームみたいだ。
イグルー壊して埋没練習
2023年01月15日 07:57撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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イグルー壊して埋没練習
一分間の生き埋め体験
2023年01月15日 07:59撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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一分間の生き埋め体験
身動きできません。息も苦しい。胸が圧迫される。
2023年01月15日 07:59撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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身動きできません。息も苦しい。胸が圧迫される。
つついて感触確認
2023年01月15日 07:59撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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つついて感触確認
つついて感触確認
2023年01月15日 07:59撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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つついて感触確認
掘り出し救出
2023年01月15日 08:06撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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掘り出し救出
掘り出し救出
2023年01月15日 08:06撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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掘り出し救出
お疲れ様
2023年01月15日 08:06撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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お疲れ様
2023年01月15日 08:21撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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左奥にイグルー
2023年01月15日 08:49撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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左奥にイグルー
真駒内までぎゅうぎゅうの車内。
2023年01月15日 10:01撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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真駒内までぎゅうぎゅうの車内。
ぎゅうぎゅう
2023年01月15日 10:03撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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ぎゅうぎゅう
おせわになりました〜
2023年01月15日 10:05撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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おせわになりました〜

感想

イグルーのふるさと北大山岳部へ
私は、昭和63年の1月にペテガリ山頂にイグルーをぶっ建てたのが始まりで、それ以来イグルー愛好家をしています。北大山岳部の冬季メイン山行でした。そもそも戦中昭和18年の冬季ペテガリ初登頂はイグルーがあって成し得たものでした。

日本のイグルーのふるさとは北大です。その後、部報にイグルー研究の一章を載せたりして、北大山岳部ではイグルー技術は続いていました。でもまだテントフリーではないとのこと。イグルーが続いてはいてもまだ製作に2時間かかるのでは、テントフリーにはできません。1時間以内にできないと。

冬季山行の必修テクニックの一つに
北大山岳部がテントと永遠にサヨナラできるよう、1時間以内でできるように、僭越ながらイグルスキーが40年磨いた最新技術を伝授しに、札幌へ。

年に一度の恒例行事「ビヴァーク訓練」です。正月の長期山行が終わったこの時期に、「テントなし、ストーブなし、晩飯抜き、寝袋なし」で各自で一晩なんとか耐えるという実践「虎の穴」トレーニングです。山中で一人で孤立しても朝まで粘る経験です。その他、弱層テスト練習、雪崩埋没体験、ビーコン救出訓練、滑落停止ビレイ訓練など、雪山訓練定食も盛り込んでいます。全部こなした最後、日が暮れかかった時間帯に、イグルーを作り始めました。
ううっ、いつものイグルスキー講習会と違う切迫の展開。

イグルスキー最新テクをお伝え
イグルー作りは一年生以外は皆ほとんどやっていました。ノコとスコップでブロックを切って積む事自体はみな慣れているので、基本はOKです。ただ、最近イグルスキーがたどり着いた、「長方形井桁積み法」と、「下二段横三角柱切り出し法」を伝授しました。サイコロ状ブロックだけで屋根を作るよりも、速く作ることができます。テントフリーの域には、製作一時間を切らなくては実用になりません。だからこれを伝えたかった。それから、今回は単身ワンルーム術なので、小さいやつを作るのに特化しました。

イグルー作っている方があったかいワ!
寝袋無しビヴァークの辛い夜なので、夜更けまで皆イグルー作りを繰り返しました。いくつも作るのが大事なんです。しゃがんでじっとしているより、イグルーを作っているほうが温かいから稽古が進む。これは意外な発見でした。普通、日が暮れて暴風雪の中でも宿が無いなんて、かなり壮絶ピンチなんですが、イグルーを作り始めるとすぐ風よけの壁の中に入れるし、結構体を使うので温かいんですよね。うっすら汗かくくらい。

それに今回は寝袋、ストーブなしで寒い夜を過ごすので、みな隙間を念入りに塞いでいました。「ホンキですよ」とのことでした。3時スタートで9時半まで繰り返し稽古をやってたそうです。スゲえ向上心。イグルスキーは早々にマイイグルーに入って寝袋でひとり酒でした。ほんとは現役とたくさん飲みたかったですが、皆単独訓練なので。

究極のサバイバル技術
翌朝6時、訓練終えてみんなでコーヒー沸かして飲みました。外気温マイナス13℃、イグルー内部は氷点下5℃でした。お疲れ様。寒かったけど、ノコとスコップさえあれば、ザックとマットの上にシュラフカバーと非常用食料、メタ(エスビット)と小鍋だけでお湯作って各自のピンチ食(非常用食料)で過ごします。今回は完全個室なのでトイレも自由。ぴったり入口を締めたらもうサナギの気分、イグルーを出たら生まれ変われます。

ノコギリでエゾマツ、トドマツなど常緑針葉樹の枝を集めて、体の下に敷き詰め空気層を作り、これで雪面からの冷気を遮断します。なんとしても生還する自信を付けます。

北大山岳部は、日本で最高の登山学校だと思いますよ。3つ4つ作れば、もうテントは不要です。天然の雪山に、身も心も同化するような山行をしよう。

https://igloosky.com/2023/01/16/igloo-session-with-aach/

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