五色岳〜沼の原／ヌタプヤンベツ川〜
zeropon
その他1人 - GPS
- 32:00
- 距離
- 22.7km
- 登り
- 885m
- 下り
- 873m
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ヌタプヤンベツ林道 07:45−08:05入渓−12:35 F1−13:35 Co1374二股−
16:00忠別小屋
【14日】
忠別小屋05:45−06:55五色岳−09:35五色の水場−09:55沼ノ原−
10:05大沼10:30−11:05沼ノ原上がり口−12:30クチヤンベツ登山口−
13:00ヌタプヤンベツ林道
| 天候 | 14日（日）曇／晴・ガス 15日（月）晴 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2014年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
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感想
ここ数年、夏休みは9月の連休に沢旅という感じになっている。
【13日】
低気圧の嫌がらせと寒気の流入に、やっぱ沢は無理かと思いつつも、
ありったけの地図を持って空模様の一番安定しそうな上川を目指す。
数年前から気になっていた忠別への探検沢。
ここのところ記録を見るようになってきて思い出した。
行楽気分満タンの層雲峡で前泊。
黒岳の湯と似合わないイタメシ、車で一杯やって沈。
居酒屋があって欲しい。
【14日】
朝、ガスガスの稜線を見てテンションダダさがり。
毎度のことながら駄々をこねながら層雲峡林道を行く。
頭の中は沼ノ原か、高原沼でもいいかとふらふらしている。
と、ヌタプの林道口に先行の車。
なら行くか、とニョボ。
8時デッ発という舐めたまね。ホントによくない。前泊の意味が無い。
地図上の河名と林道名が違う。地図に準じる。
よく踏まれた林道を行く。
薄日がやって来る。はしりの紅葉がなぐさめてくれる。
一息で林道は沢に飲まれていく。
はじめは狭い河原を行く。
すぐにゴーロ状の流れを細かく渡渉を繰り返す。
段差の小さな乗っ越しが多く歩くことが作業になってくる。
Co1300くらいから渓が立ち始め二股手前でやっと滝。
横になった柱状節理の滝。
左から行けると思うのだが、落ち口がぬめっていて止める。
右岸から巻く。
傾斜が立ち始めるが滝と呼べるものはもう出てこない。
ボルダリング歩き。
渓が開け始めガスの中右手に台地状の地形が見えてくる。
この上にとてもきれいな沼があるらしい。
と、駄々をこねたツケがここで来た。
時間が押しているので残念だがパスする。
もっとでかい沼を見るからいいんだ、とニョボ。
源頭の美しさはガスの中であっても変わらない。
濃い霧もまた景色なのだな。
水流が消え、モレーンを眺めながら沢筋を左にかわすと
ひゅうひゅうと冷気を吐き出す雪渓が見える。
と、左手の丘にポンと忠別小屋。
わーいと声が出る。
素直に嬉しい。
小屋下の幕場に3張り。
一階は一杯。
二階に上がる。
他にもヌタプからのパーティー。
沼の美しさを語られるのが悲しい。
安着ビールをやってジンギスカン鍋。
ラムをすすりながら日ハムの敗戦を聞いて沈。
山ラジオの入りがとことん悪くてNHKしか聴こえないのはいつものこと。
【15日】
4時起床。
鴨だしそばと残りメシ。
凍った沢足袋を泣きながら履いて6時デッ発。
泣けてくるほど素晴らしい空。
雪渓を交わして稜線に上がる。
忠別の絶壁の奥に旭岳。
上がってきたヌタプの渓のはるかに屏風、武利、武華、そして北見富士。
一本で五色岳。
トムラウシがどんと出てくる。晴れたトムははじめて見る。
行く手の池塘の大草原の奥には石狩、ニペ、ウペペ。
とっとこ歩く幸せ。
急ぐ理由も無い。
幾度も立ち止まり、腰を下ろして休みながら
これでもかというくらいのんびり行く。
大沼でさらにのんびり。
ここでイッパイやるためだけにテントを担いできてもいい、
などど夢想する。
名残りを惜しむように木道は湿原を巡る。
下山へのカウントダウン。
もう終わってしまう。
ゆっくりと、と思いながら下山の性。
どかどかと下ってブーたれ、最後の登り返しでブーたれ。
クチヤンベツに着いても下山はまだ先。
ヌタプまでの林道をトボトボ歩いていたら、
五色から前後の方が拾ってくださった。
ありがとうございます。
30年ぶりにヒッチしていただいた。
高原温泉でいいお湯をいただいて無事下山。
ひん曲がっていた根性が少し更生したか。
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