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Yamareco

記録ID: 528792
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
中央アルプス

千畳敷〜宝剣岳〜空木岳縦走(空木平避難小屋泊) 稜線の紅葉は終わり晩秋の雰囲気

2014年10月11日(土) 〜 2014年10月12日(日)
 - 拍手
YAMA555 その他1人
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
28:43
距離
21.9km
登り
1,358m
下り
3,129m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
8:26
休憩
1:03
合計
9:29
6:10
30
6:40
6:41
3
6:44
6:44
25
7:09
7:12
18
7:30
7:30
7
7:37
7:40
7
7:47
7:47
36
8:23
8:24
73
9:37
9:38
89
11:07
11:07
72
12:19
12:21
18
12:39
13:18
79
14:37
14:49
14
15:03
15:03
19
15:22
15:23
16
2日目
山行
4:26
休憩
0:18
合計
4:44
6:23
6:29
26
6:55
6:55
17
7:12
7:14
31
7:45
7:46
5
7:51
7:52
15
8:07
8:07
7
8:14
8:17
2
8:19
8:19
11
8:30
8:32
21
9:17
9:19
10
ルートはEtrex20のGPSの記録です。
極楽平まではセットし忘れていた為、カシミールで編集し追加しました。
力水、篭ヶ沢の岩窟は軽身でザックデポの為、記録されていません。
天候 台風前の秋晴れ
過去天気図(気象庁) 2014年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
地元草加より加賀ICで高速に乗り駒ヶ根IC。下道で菅ノ台駐車場へ。9:30出発で約3時間30分で到着。

仮眠2時間で3時30分にチケット売り場へ行くと既に60人は並び始めているので、ザックをバス待ちの列に置き、体はチケット売り場の列へ。
4:15からチケット販売開始。
4:50少し早くバスが出発。私らは1台目に乗れず、2台目で座っていけました。販売開始時には既に200人は並んでいたと思われます。
増発便も出ていて、ロープウェイも9分間隔で動いていたのでまだ良かったですが、並ぶ時間が遅かったら出発がかなり遅れたと思われます。

帰りは伊那ICより高速に乗り久しぶりに渋滞なしで帰れました。
コース状況/
危険箇所等
●参考資料
山と高原地図40 木曽駒・空木岳

●千畳敷〜宝剣岳
宝剣岳は岩稜帯で鎖場が連続しています。高度感がありますが、ホールドスタンスともにしっかりしているため慎重に歩けば問題ないと思います。
山頂の大きな岩は登るは良いですが、降りるのは慎重に。

●極楽平〜檜尾岳〜熊沢竹〜東川岳〜木曽殿山荘〜空木岳
意外にアップダウンのある稜線歩きです。数箇所鎖場はありますが特に危険箇所はありません。木曽殿山荘から空木岳は300m弱の急坂が待っています。岩が多く手も浸かっての登りとなります。
展望は抜群に良く南アを見ながらの稜線歩きが楽しめます。
木曽義仲の力水は、山荘から約10分。写真の通りちゃんど目印があります。上から流れてくるため、それほど冷たくありませんでした。

●空木岳〜空木平避難小屋〜池山小屋〜池山〜林道終点〜登山口
山頂直下に駒峰ヒュッテがあります。食事は出していませんが、カップラーメンなど販売しているので、食べられれば良いのであれば軽身で一泊も良いかと思います。
駒峰ヒュッテから駒石の稜線歩きか、空木平避難小屋へか分岐しています。避難小屋へはヒュッテから30分位下りました。
合流地点から登山口まで4時間。やはりアルプスの山は大きく長い道のりです。なだらかですが、大地獄・小地獄付近は鎖場・急なアップダウンがありますので注意してください。

◎空木平避難小屋
木造ですが内部はとてもきれいです。四隅にテーブルになるような場所があります。トイレは外で小屋の裏にあります。においも無くキレイでした。水場は無いので注意。
その他周辺情報 ●温泉
菅ノ台駐車場すぐ近くの「こまくさの湯」にて汗を流しました。ロープウェイチケット売り場でもらった50円割引券を使って560円也。
設備は充実しており露天風呂からは宝剣岳が遠望できます。
100円返却式ロッカーあり。露天、サウナ、ジェットバスがあり、洗い場も広いです。

●ご当地グルメのローメン
今回は下道で伊那まで行き、この辺のご当地グルメのローメンを食べてきました。
ネットで検索して汁有の名物店「萬里」へ。駐車場がなかったのですが、近くのコインパーキングで100円で停めました。萬里付近は飲み屋エリアのようで、たくさん飲食店があります。昼はほとんど営業していないようですが。
今回はローメン大盛り(850円)をいただきました。
ローメンは羊の肉を使っているので、苦手な人はパスしたほうが良いでしょう。ソースと酢、にんにく、ごま油で好みに味変して食べるのはなかなか美味しかったです。
意外にあっさりでした。
早朝チケット購入時にはバス待ちで大行列。
寝不足ですが遅くなると縦走が厳しくなるので頑張って早めに並びました。
早朝チケット購入時にはバス待ちで大行列。
寝不足ですが遅くなると縦走が厳しくなるので頑張って早めに並びました。
バスが来ることにはこんな行列。
バスが来ることにはこんな行列。
ロープウェイからは、中腹は紅葉がきれいでした。
ロープウェイからは、中腹は紅葉がきれいでした。
千畳敷より南アを見て。
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千畳敷より南アを見て。
富士山もくっきり見えました。
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富士山もくっきり見えました。
千畳敷から宝剣岳のお決まりの風景。
千畳敷から宝剣岳のお決まりの風景。
千畳敷は既に紅葉が終わり晩秋の風景です。
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千畳敷は既に紅葉が終わり晩秋の風景です。
極楽平に向かい登ります。しばらくはストックを封印。まだ稜線上に月が見えます。
極楽平に向かい登ります。しばらくはストックを封印。まだ稜線上に月が見えます。
極楽平に到着。奥は御嶽が見えます。
噴煙が西側にたなびいていました。
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極楽平に到着。奥は御嶽が見えます。
噴煙が西側にたなびいていました。
軽身で宝剣岳に登ります。宝剣までは岩稜帯。鎖多数あり。
ホールドスタンスはしっかりしているので慎重に行けば問題なし。
軽身で宝剣岳に登ります。宝剣までは岩稜帯。鎖多数あり。
ホールドスタンスはしっかりしているので慎重に行けば問題なし。
宝剣岳の全容。
宝剣の岩。
宝剣岳の頂上にかたらこの岩登るでしょ。
宝剣岳の頂上にかたらこの岩登るでしょ。
360度の大展望です。
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360度の大展望です。
御嶽山が間近に見えます。
今頃台風前の大捜索でしょう。
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御嶽山が間近に見えます。
今頃台風前の大捜索でしょう。
木曽駒ケ岳。今回は登らず。
木曽駒ケ岳。今回は登らず。
天気が良くて木曽駒の稜線奥にはくっきりと槍穂が見えました。
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天気が良くて木曽駒の稜線奥にはくっきりと槍穂が見えました。
空木岳への長い稜線が見えます。
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空木岳への長い稜線が見えます。
ザックを回収し空木岳へ向かいます。このときはなだらかな楽しい稜線歩きだと思っていましたが…。
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ザックを回収し空木岳へ向かいます。このときはなだらかな楽しい稜線歩きだと思っていましたが…。
島田娘を過ぎて一つ目のアップダウン。意外に落差がありちょっと驚きます。
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島田娘を過ぎて一つ目のアップダウン。意外に落差がありちょっと驚きます。
濁沢大峰まで登ってきました。
濁沢大峰まで登ってきました。
途中では数箇所鎖場の急斜面あり。
途中では数箇所鎖場の急斜面あり。
三ノ沢岳。ピラミダルな三角錐の印象でしたが、稜線を進むにしたがって山様が変化してきました。いつか登ってみたい山です。
後ろには御嶽。
三ノ沢岳。ピラミダルな三角錐の印象でしたが、稜線を進むにしたがって山様が変化してきました。いつか登ってみたい山です。
後ろには御嶽。
檜尾岳に到着。富士山がまだ見えます。
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檜尾岳に到着。富士山がまだ見えます。
とても気持ちの良さそうな好立地にある檜尾避難小屋。
いつか泊まってみたい小屋です。
とても気持ちの良さそうな好立地にある檜尾避難小屋。
いつか泊まってみたい小屋です。
振り返ると宝剣岳がスッと伸びている姿。
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振り返ると宝剣岳がスッと伸びている姿。
檜尾から熊沢岳まではまた随分とアップダウンがありそうです。
現にありました。
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檜尾から熊沢岳まではまた随分とアップダウンがありそうです。
現にありました。
熊沢岳に到着。空木が大分近くなりましたが、まだまだこの後東川岳が控えています。
熊沢岳に到着。空木が大分近くなりましたが、まだまだこの後東川岳が控えています。
東川岳に向けて。
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東川岳に向けて。
東川岳に到着。空木岳はすぐ目の前ですが・・・。
東川岳に到着。空木岳はすぐ目の前ですが・・・。
木曽殿山荘まで一気に降ろされての急坂がダーンと下まで見えます。思っていたのと随分と違う空木岳、かなり厳しそうな登りです。
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木曽殿山荘まで一気に降ろされての急坂がダーンと下まで見えます。思っていたのと随分と違う空木岳、かなり厳しそうな登りです。
意を決して急坂を下っていきます。
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意を決して急坂を下っていきます。
落ち込んだ鞍部に木曽殿山荘が見えてきました。
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落ち込んだ鞍部に木曽殿山荘が見えてきました。
木曽殿山荘に到着。ザックをデポして力水を汲みに行きました。
木曽殿山荘に到着。ザックをデポして力水を汲みに行きました。
山荘から10分程度で到着。看板があるのですぐわかります。
山荘から10分程度で到着。看板があるのですぐわかります。
水は結構細くて汲むのに時間がかかりました。
2人で4Lを追加で担ぎます。
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水は結構細くて汲むのに時間がかかりました。
2人で4Lを追加で担ぎます。
木曽殿山荘内部。とてもキレイでした。
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木曽殿山荘内部。とてもキレイでした。
空木への最後の登りは偽ピークが何度もあり急坂。
水2Lを追加したら結構足が重い。
空木への最後の登りは偽ピークが何度もあり急坂。
水2Lを追加したら結構足が重い。
着実に足を進めるしか山頂にたどり着く手段は無い。この登りからダブルストックを出しました。
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着実に足を進めるしか山頂にたどり着く手段は無い。この登りからダブルストックを出しました。
第一ピーク。ここからは結構岩が多い登山道です。
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第一ピーク。ここからは結構岩が多い登山道です。
大きな岩がたくさんあります。
大きな岩がたくさんあります。
岩は滑りにくい性質のものなので、足がかかりやすいのがまだ救いでした。雨のときは嫌ですね。
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岩は滑りにくい性質のものなので、足がかかりやすいのがまだ救いでした。雨のときは嫌ですね。
いよいよ空木岳ピークが見えてきました。
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いよいよ空木岳ピークが見えてきました。
山頂に到着。青空の中展望は最高。
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山頂に到着。青空の中展望は最高。
空木岳の山頂道標です。
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空木岳の山頂道標です。
塩見の後ろに富士山が見えました。
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塩見の後ろに富士山が見えました。
南側の町並みが一望できます。峻険な北側に対して南側はなだらかですねー。
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南側の町並みが一望できます。峻険な北側に対して南側はなだらかですねー。
山頂直下の駒峰ヒュッテに向かいます。
山頂直下の駒峰ヒュッテに向かいます。
ここも高展望の最高の立地条件ですね。今週が営業最終とのことでにぎわっていました。私たちはその下の避難小屋に行きます。
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ここも高展望の最高の立地条件ですね。今週が営業最終とのことでにぎわっていました。私たちはその下の避難小屋に行きます。
駒峰ヒュッテ内もとてもキレイ。ビール買おうとしたら、売り切れとのこと。こちらに泊まる人は最後乾杯分位は確保しているのでしょう。
駒峰ヒュッテ内もとてもキレイ。ビール買おうとしたら、売り切れとのこと。こちらに泊まる人は最後乾杯分位は確保しているのでしょう。
今回宿泊する空木平避難小屋は鞍部にあります。
山頂からも見えます。
今回宿泊する空木平避難小屋は鞍部にあります。
山頂からも見えます。
ヒュッテから30分で到着。
ヒュッテから30分で到着。
こちらの小屋もとても清潔感がありました。
満員で入れなかったらと心配していましたが、なんと貸切でした。
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こちらの小屋もとても清潔感がありました。
満員で入れなかったらと心配していましたが、なんと貸切でした。
避難小屋からの早朝。今日は天気が崩れると思っていましたが、きれいな青空です。
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避難小屋からの早朝。今日は天気が崩れると思っていましたが、きれいな青空です。
月がとってもきれいです。
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月がとってもきれいです。
日が出てきた6時ちょい過ぎに出発。
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日が出てきた6時ちょい過ぎに出発。
避難小屋泊まりもテント泊にはない楽しさがあります。
避難小屋泊まりもテント泊にはない楽しさがあります。
下山途中からは宝剣岳が見えました。
下山途中からは宝剣岳が見えました。
中腹に差し掛かるころ、ヨナ沢の頭辺りだろうか、登山道から樹林が切れたあたりからの紅葉。
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中腹に差し掛かるころ、ヨナ沢の頭辺りだろうか、登山道から樹林が切れたあたりからの紅葉。
樹林帯なのであまり展望はよくないのですが。
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樹林帯なのであまり展望はよくないのですが。
小地獄、大地獄あたりは鎖場多数ありの急坂です。
小地獄、大地獄あたりは鎖場多数ありの急坂です。
スタンスはしっかりしているので慎重に。
スタンスはしっかりしているので慎重に。
地獄を過ぎると一転してなだらかな登山道となります。
地獄を過ぎると一転してなだらかな登山道となります。
池山小屋付近の水場。コンコンと流れていて雰囲気が良いですね。
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池山小屋付近の水場。コンコンと流れていて雰囲気が良いですね。
池山小屋。有人小屋だとばかり思っていたが、避難小屋でした。
池山小屋。有人小屋だとばかり思っていたが、避難小屋でした。
内部も清潔感あって良い宿泊施設です。
内部も清潔感あって良い宿泊施設です。
時間があるので池山を経由していくことにしました。
標高1770m。展望は宝剣方面が開けています。
時間があるので池山を経由していくことにしました。
標高1770m。展望は宝剣方面が開けています。
池山から宝剣岳と紅葉。
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池山から宝剣岳と紅葉。
時間があるので篭ヶ沢の岩窟にも軽身でよってみましたが、いまいち。
時間があるので篭ヶ沢の岩窟にも軽身でよってみましたが、いまいち。
篭ヶ沢の岩窟への160mは藪が凄い。あまり来る人いないんでしょう。
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篭ヶ沢の岩窟への160mは藪が凄い。あまり来る人いないんでしょう。
林道終点、駐車スペースに到着。
ただし通行止めでここまで入れないようです。
ここからしばらく登山口まで下り。そして駐車場に戻ります。
林道終点、駐車スペースに到着。
ただし通行止めでここまで入れないようです。
ここからしばらく登山口まで下り。そして駐車場に戻ります。
下山後はこまくさの湯にて汗を流しました。
ロープウェイでもらった割引券50円分を利用。
下山後はこまくさの湯にて汗を流しました。
ロープウェイでもらった割引券50円分を利用。
駒ヶ根に来るといつもソースカツ丼が鉄板ですが、先月塩見の帰りに食べたので今回は別のグルメを食べることに。
時間に余裕があったので伊那まで下道で走って、事前に調べていたローメンの名物店「萬里」へ。
駐車場が見つからないので近くのコインパーキングへ駐車。
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駒ヶ根に来るといつもソースカツ丼が鉄板ですが、先月塩見の帰りに食べたので今回は別のグルメを食べることに。
時間に余裕があったので伊那まで下道で走って、事前に調べていたローメンの名物店「萬里」へ。
駐車場が見つからないので近くのコインパーキングへ駐車。
初めて食べるローメン。
初めて食べるローメン。
店内にはいろいろなもので漬けた酒が陳列されています。
車じゃなければ飲んだのですが。
店内にはいろいろなもので漬けた酒が陳列されています。
車じゃなければ飲んだのですが。
ローメン大盛り850円也。
羊肉ですが意外に癖が無く美味しかったです。
ご当地グルメ満喫しました。
ローメン大盛り850円也。
羊肉ですが意外に癖が無く美味しかったです。
ご当地グルメ満喫しました。

装備

備考 避難小屋とはいえ半身用エアマットだと足元が寒いです。ゾウ足もって行ったほうが快適に過ごせそうです。今月末のテント泊では持ってきます。

感想

3連休、2泊3日で遠出しようと考えていましたがどうやら台風が3日目に直撃するとのことで1泊2日でどこにいけるか考えた結果、まだ登った事がない百名山の空木岳なら行けるだろうと、前から歩いてみたかった千畳敷カールからの縦走ルートを選択しました。

数週間前のヤマレコユーザーさんの記録を読んでいると、どうやらロープウェイのチケット購入のためにかなり早くから並ぶらしいとの情報が目に留まり、念のため早朝3時30分に確認すると既に60人近い人がザックをバス停車場に置き、販売窓口に並び始めていたので、そのあとに続いた。5時出発のバスに1時間半前から待たなければならず、改めて千畳敷の人気を思い知った。
4:15からチケット販売開始、チケットを購入する際に窓口で温泉50円割引券をゲット。片道2030円を購入する。すでに200人以上並んでいる様相だ。
4:50少し早くバスが出発。1台目に乗れず、でも増発便のようですぐに2台目が到着、事なきを得た。ロープウェイも9分間隔でフル稼働。

千畳敷駅に到着すると日の出が始まっていて、南アの稜線がきれいに見える。千畳敷は既に落葉しており、晩秋の雰囲気だ。燃えるような赤い紅葉を期待していたで少しガッカリする。気を取り直して極楽平に向かう。稜線に到着すると目の前には噴煙たなびく姿があった。先月噴火し痛ましい結果となった御嶽山だ。今日は台風直前と会って必死の捜索が続くであろうが、何とか見つかって欲しいものだ。
軽身で宝剣岳に向かう。宝剣は2008年に山が好きになり始めた頃に登ったことがあるが、その頃に比べると岩稜帯の足取りもしっかりし随分と成長したものだと感慨深くなる。山頂からは北アの槍穂まで見える大展望だが、やはり御嶽に目が向いてしまう。

宝剣をピストンし、目的の空木岳へと向かう。檜尾山頂に到着すると目の間にある避難小屋が目に留まる。稜線にぽつんと立っているその姿を見ると眺望抜群で食指が動く。反対側に見える三ノ沢岳と絡めていつか泊まってみたい場所となる。
宝剣から見た空木への稜線は長いも楽しそうに見えたが、ここから濁沢大峰、檜尾岳、熊沢岳、東川岳と想像以上に起伏のあるアップダウンが待っていた。テントが無いので荷物はいつもより軽いはずだが、睡眠不足がたたってか調子上がらず足が進まない厳しい縦走となる。
東川岳から見えた木曽殿山荘への鞍部とそこから一気に突き上げる空木への稜線を見て愕然とする。今年歩いた八峰キレットからの鹿島槍の登りにも匹敵しそうな姿。
鞍部にある木曽殿山荘に到着。避難小屋泊のための水を確保する為に義仲の力水を汲みに10分ほど下った。水は細いが、飲んだらちょっと調子が上がってきた…気がするう。おかげで2キロ増量となった重みにも耐え、偽ピークが何度か続く急坂を登りきることが出来た。力水の効果が凄い。

山頂からは360度の大展望。恵那山の丸みを帯びた稜線が近くにあり、遠く縦走してきた木曽駒までの稜線、そして南アと富士も見えた。急斜面の北面と比べ、南斜面は緩やかで広い。直下には駒峰ヒュッテがある。ヒュッテでビールを買おうと思っていたがあいにく切らしているとのことでガックリ。たくさんの人でにぎやかなテラスを後にし、空木平避難小屋まで30分下った。
避難小屋も混雑を覚悟していたが、入ってみて拍子抜け。誰もいないのである。その後も誰も来ることなく今回は2人でのまったりの宿泊となった。清潔感がありトイレもキレイで匂いも無く快適。ただこの小屋、幽霊が出るとの噂がある曰く付きのようでどきどきしたが、まったく静かなものだった。
幽霊には会った事が無いが、先月の北アに行ったとき雲ノ平テント場で幕営中。他のテントとは少し離れたところに立てており誰も来ないはずだが、深夜テントの周りを歩き回る音がしばらく続いたがあれはなんだったのかと不思議な出来事があった。
同じメンバーは酒盛り中、テントの隣に設営している音を聞いたが出てみると近くには設営しているはずのテントはないというこれまた不思議な現象。やはり幽霊はいるのかと思う。

翌日快適に朝を迎え外に出ると、天気予報の曇りのち雨とは反して青空が広がっていた。今日は下山するだけであまり楽しいこともないかと思っていたが、中腹にさしかかると山模様は紅葉に彩られキレイな景色がみれた。麓はまだ色づく前で、今回は晩秋、秋の紅葉、紅葉前と三段階の山を楽しむことが出来た。下山後はご当地名物のローメンも食べられ今回も達成感と満足感のある山となった。

この山域、三ノ沢岳と檜尾避難小屋、南駒ケ岳と名前がカッコイイ越百(コスモ)岳の周回、そして木曽駒と将棋頭の周回とまだまだ歩きたいルートがたくさんあります。

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訪問者数:1679人

コメント

南駒ケ岳と名前がカッコイイ越百(コスモ)岳の周回、歩いてみたいですね
YAMA555さん、天気ももって、大充実の1泊2日縦走でしたね。
三ノ沢岳、主稜線から離れての静かな歩きが楽しめるし、主稜線を一歩離れて眺められる山なので、オススメしたいです。檜尾避難小屋も絶景地にあるので、ぜひセットでオススメですよ。
空木よりも南の、南駒ヶ岳や仙涯嶺、越百山、私も歩いてみたいとタイミングとルートを検討しているんですが、なかなかタイミングが無くて。
2014/10/18 22:42
Re: 南駒ケ岳と名前がカッコイイ越百(コスモ)岳の周回、歩...
三ノ沢はkazさん登っていましたよね。宝剣岳から見る三角錐はとてもキレイで、来年は是非登れればと思っています。三角錐の山は見ていて惚れ惚れしますね〜。でも、縦走路から見るとまた違った山様なるので不思議なものです。大山なんか見るところからだと富士山のようでしたし。
中央アルプスは百名山という意味ではコンプリートしましたが、まだまだ登りたいルートと山は盛りだくさん。少しずつ稜線を繋げていきたいです。
2014/10/21 0:50
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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技術レベル
2/5
体力レベル
4/5

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