鎌倉山黄昏行 藤沢〜駒立山〜戦道峰〜鎌倉山〜稲村ヶ崎
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.3km
- 登り
- 182m
- 下り
- 178m
コースタイム
- 山行
- 2:45
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 3:27
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
復路……江ノ電稲村ヶ崎駅から乗車。 途中至るところに江ノ電バス・京急バスあり、エスケープ可能。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険なところはありません。 |
写真
感想
三浦半島のお手軽な低山歩きといえば鎌倉!ですが、主なトレイルとハイカーの人出はどうしても、大仏から東の古蹟や美味いものが多数あるエリアに集中するのは否めないでしょう。しかし、鎌倉の山は大仏の東だけではなく、「鎌倉山」という近代になってから命名された地名に象徴されるように、しばしば超!高級住宅街が立ち並ぶ市内西部にも稜線が連なっていることが、天園ハイキングコースなどからも一目瞭然です。また、鎌倉の隣の藤沢というところは、一見すると湘南海岸のイメージが非常に強く平地という印象がありますが、たとえば藤沢駅からほど近いエリアにも高台が迫っているのが電車の中からも見え、鎌倉から続く低い稜線の末端にあたることが分かります。
そして歴史を繙けば(ネットでつらつら調べるにつけ)、この藤沢〜鎌倉間に連なる稜線は、鎌倉に陣取った源氏などの武士が防衛のための最前線としたところであり、稜線を通る古道の周辺で激戦が繰り広げられたことが、戦道峰(モノレールのトンネルの真上)という地名からして明らかです。歴史のロマンというか暗い記憶を秘めながら、観光地やハイキングスポットにならず半ば埋没し、半ば高級住宅街に埋もれている……。そう思うと、何やらマニアックな興味をかき立てられます。
そこで、大船界隈に住む友人の家で新年会が開かれるついでに、今後四季折々に歩くにあたっての下見と称して、藤沢から稲村ヶ崎までサックリと歩いてみることにしました。距離的にはさほど長くなく、藤沢までは自宅から小田急線でそれほど遠くないため、自宅で昼食を食べてから13時半過ぎに「登山口」藤沢駅を出発するという余裕こきまくりぶりです (^^;
しかし……実際に歩いてみますと、結構メニューが盛りだくさんで「しまった!時間が足りなくなってヘッデンが必要かも」と焦りました (笑)。藤沢駅からほど近い新林公園・駒立山からして、さっそく展望がナイスであるのみならず、桜や新緑の季節には素晴らしい雰囲気になるであろう豊かな森が広がっており、「冬枯れだからまだ良いけど、下手すればここだけで相当時間食うなぁ……」と思うほどでした。
その後は片瀬山・鎌倉山の、それこそ何LDKか分からないほどの豪邸が、見晴らしの良い稜線にズラリと建ち並ぶ光景に「こういう世界もあるのか……小市民には想像すら出来ない。しかし通勤は不便そうだし、丹沢や奥多摩に行くにも電車へのアプローチが悪いし (湘南モノレールで大船5時39分ではなぁ〜)、まぁ俺様はここに住むのはノーサンキュー」と強がりつつ (^^;)、次の目標・戦道峰へ。かつて鎌倉時代前後に激戦地であったことを偲ばせるこの山、東側は鎌倉山の超!高級住宅街ですが、西側は畑が残る静かな緑の空間で、なかなかほっこりした気分になります。しかし……再開発が忍び寄り、古道らしい道へは入れなくなっており (→再開発フェンスの脇を通ったときには、入るべき分岐であることすら気づかず)、やがて別の枝道に迷い込み……枝道も先がなくなり……。辛うじて眺めの良い高台から当たりをつけ、少々の笹ヤブこぎで別の道に入ってヤレヤレ。その後は、地図にある通りに戦道峰ピークを目指そうとしたものの、誰も来ないためか鉄塔の先は笹に埋もれて断念……。まぁ、こんな人知れずディープな里山があるというだけでも大発見 (?) でした。
さらに鎌倉山界隈へ。入口に立つ大袈裟な「鎌倉山」石碑といい、ところどころ桜並木もある豪邸街といい、天気がスッキリと晴れれば圧倒的な江ノ島・箱根・富士・丹沢の大展望といい、「一戸建てを買えばいくらするの?」とクラクラしつつも (笑)、とにかく頭上の雲が取れて富士と丹沢がうっすらと見え、江ノ島周辺の海がキラキラと西日に照らされている光景に「結構素晴らしいコースではないか」と感動。さらに夕暮れが近づき、ドラマチックな空の色に「昨日 (24日)の天気は予報が外れて散々だっただけに、この黄昏は嬉しい……と思いまして、稲村ヶ崎に急ぐことにしました。
そして稲村ヶ崎着! 昨秋以来、ヤマレコ赤線つなぎの旅で計3回訪れ、その都度富士山の眺めにはフラれ続けたものですが、四度目の正直でようやく、パステルカラーの霞の奥にうっすらと富士山を拝み、午後からのショートトレイルの締めくくりとしては余りにも良く出来過ぎている♪と思いつつ江ノ電の客となったのでした。
いやー、こういう思いつき「プチ山行」も良いものですね。
というわけで、超マイナーエリアの記録に加えマニアックな長文で恐れ入りますが、ご覧頂き誠にありがとうございました m(_ _)m
コメント
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bobandouさん、こんばんは。mamepapaです。
稲村ヶ崎の尾根を歩かれたんですね。極楽寺の方へ降りられたようですが、稲村ヶ崎方面へも降りられると思います。そのあたりに夕陽が綺麗で、江ノ島越しの富士山が見える箇所があったような…
鎌倉山の住宅地にも切通が残っているんですね。出来れば歩いてみたいけど立入禁止なんですね。残念(・・、)
おはようございます、コメントどうもありがとうございます!
鎌倉山神社から稲村ヶ崎へ至る稜線、まずはダラダラと歩きやすい道を下って行くと十字路がありますが、そこまでの途中の眺めはなかなか素晴らしいですね♪(今回の画像) しかし、十字路から先(陣鐘山)の登山道は、昨年11月に初めて歩いた際に「景色が開けず暗い雰囲気の道だな〜。通行量も少なくヤブっぽいし」と思いまして、暗くなり始め稲村ヶ崎でのサンセットも迫っていたこともあり、今回は省略しました。十字路を右に折れると確かに稲村ヶ崎駅への近道になりますが、整った住宅街を眺めながらの下りがイマイチなので結局極楽寺に下りてしまいました (ちょっと暗い雰囲気の谷戸の街並みが好き。笑)。
今回見つけた、西鎌倉から手広方面へ下る切り通しは、脇の県道304号線が出来る前は間違いなく主要な交通路だったと思われます。奥の方をよく見ると、ショボい街灯の柱も立っており、最近まではフツーに地元の散歩道として存続していたのかも知れません。それだけに、造成地のマンション建設ともからめて通行止めになってしまったのは痛い……。あれほど見事な切り通しぶりは鎌倉界隈でもそう滅多にあるものではないでしょうから……。
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