丹沢で一番美しい滝・ガータゴヤ滝へ。原小屋沢から遡行
- GPS
- 08:23
- 距離
- 8.9km
- 登り
- 961m
- 下り
- 955m
コースタイム
- 山行
- 6:20
- 休憩
- 1:51
- 合計
- 8:11
06:41 伝道
07:42 雷平
08:06 雷滝 08:18
09:12 カサギ沢出合
09:53 3段20M滝でRF 10:28
11:08 ガータゴヤ滝 11:33
12:01 市原新道1352付近
12:49 雷滝 13:16
13:35 雷平
14:27 伝道
14:40 魚止橋
天候 | 晴れのちガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【原小屋沢】遡行グレード:1級上 原小屋沢へは雷平から左岸の踏み跡を進む。左から中ノ沢が合流(水量比2:3)するが間違えてそちらに入らないよう注意。 雷滝は右岸側の市原新道を一旦登り落ち口より5m程高くなった場所から水平方向へ。立ち入り禁止ロープを超えて行き、黒テープが垂れ下がった場所から下降します。沢に降り立つ場所に倒木が多く超えるのが大変でした。 しばらくは左岸側を歩きます。カサギ沢出合ではカサギ沢の方が明るく開放的なので間違えてカサギ沢に行かない様に注意。 上部に倒木の掛かった7mバケモノ滝は、左の涸れたゴーロ状の支沢を20mを上がり右のバケモノ滝落ち口へ向かい比較的明瞭な踏み跡を高巻きます。高度を上げ過ぎない様に。 標高1100m付近の「3段計20m」は左側の岩(スラブ)を高巻くのですが、この時期落ち葉があって滑りやすく、更に前日の雨で濡れていた為とてもじゃないが登れないと判断。左岸側の旧巻き道と思われる経路を歩きましたが、こちらも落ち葉で滑りやすく更に滑ったら下まで滑落してしまうほどの崖なので怖くて通れませんでした。こちらは最後懸垂下降が必要となりますが、降りた先が滝の落ち口となっている為多少怖いです。一旦撤退を考え尾根を詰めあげて姫次からの派生尾根P1380を目指そうとしましたが撤退を決めた巻き道から10〜15m程登った個所にうっすらとトラバースする踏み跡を発見。滝を超え懸垂下降出来る場所まで木を伝いながら下降し17mの懸垂下降(ロープが30mなので2mジャンプ)しました。落ち葉が無い時期でしたら右岸側の正規の巻き道で問題なく巻けたのでしょう。 ガータゴヤ手前12mの滝はガイド本では左岸を巻くようになっていますが、右岸を巻いた方が傾斜も緩く楽でした。 ガータゴヤから市原新道(P1352鞍部)へはガータゴヤ手前ボッチ沢右岸尾根を登ります。最初は急斜面で落石注意な尾根ですが、それ以降は歩きやすい尾根でした。 ※今回はウェーダーを着用しての遡行でしたが、ウェーダーを着用すると下半身の動きが悪くなり滝の登攀などはとても厳しいです。原小屋沢には難しい滝がなく、すべての滝に巻き道がある事を確認した上で今回の山行となりました。 【早戸川ルート】 今年の大雪で崩落した橋はすべて修復され通行可能です。 早戸川沿いは雷平まで4回渡渉が必要です。木製の橋はすべて流されており、飛び石伝いに渡るのはかなり難しい状況です。水流が早く水深は浅い所でもひざ下くらいまであり足下がすくわれることもあります。3回目の渡渉個所で右岸には渡らず、左岸の斜面沿いにロープなどが張られた区間がありますが、一部危険なトラバース個所がありおススメしません。但しここを通過すれば渡渉は2回で済みます。この時期水が冷たく足元が濡れたままで登山するのは危険です。 登山届とトイレは魚止橋周辺にはありません。 |
写真
感想
ガータゴヤ滝は、個人的には丹沢で一番美しい滝だと思っています。様相はもちろん、階段状にサラサラと流れる水音までもが美しい。一般登山道から離れた秘境にあり、簡単には辿り着けない事も魅力の一つ。
過去2回訪れているが尾根からの下降だったので、下から沢を登って行ったことはありません。沢を詰上げ、いくつかの滝を超えて苦労を重ねてガータゴヤ滝を目にしたら とても感動するんだろうなぁ!と。
ただ、原小屋沢は「ヒル」がいる沢なので、夏に入ることができない。冬に行ったとしても渡渉が多く、濡れずに辿り着く事など無理です。それでも何とかして氷瀑となったガータゴヤが見てみたいと思っていました。
先月仕事で河川に入る事になり、購入したウェーダー(胴付長靴、長靴と合羽が一体化したようなやつ)。靴底は沢靴で使われてる「フェルト」になってた。これは沢歩きで使えるんじゃないか?と思い、goechanに話したら笑われました。確かに、こんな魚河岸の人みたいな長靴を履いて、ザック背負って登山装備で歩いてたら変態です。やはり無理かな〜と諦めてかけていた所、先週ヤマレコでmikipomさん達がウェーダーを着用し、腰まで浸かる深い沢を10回近く渡渉をしていたのを見て吹っ切れました!
早速goeのウェーダーも仕事で使った事にして購入し、実行に移しました。
ウェーダーを使ってみた結果として・・
◎悪い点
動きが悪くなるので滝など登攀要素があるルートは無理
実は中が蒸れる (ゴアじゃないので・・)
格好が悪い (モデル次第でもある)
重いし荷物になる。(使用後は更に重くなる)
◎良い点
濡れない(当たり前
冬場は暖かい (しかし夏場は蒸れて暑そう)
これで「氷結したガータゴヤ滝」を見に行く事が出来そうです!
こんな重い思いまでしてマネする人はいないとは思いますが、渡渉でお悩みの方は参考にしてみてください。
まさかウェーダーを使用して沢を遡行するとは思っていませんでした。
まずisが川の中へ入る仕事のため購入。
その後「裏がフェルトだし、これで沢行けるよ」と、私の分も購入してきました。
サイズがSSですがぶっかぶか、ごわごわしていてこれで登れるのかしら?と不安。
いざ早戸川に入ってみると、不思議な感覚。水流で締め付けられ指圧されている感じ。渡渉が楽しくなりました。ただ、意外と重たく足も上げずらいので滝を巻いたり
等少し大変です。それにザックがこれだけでパンパンになります(笑)
今回、途中本当に「もういい!」と撤退を考えましたが、下りれるカ所があり
ガータゴヤの滝に進めました。
丹沢には素敵な滝がたくさんありますが、何故か私はこの滝が一番好きなんです。
ウェーダーのおかげで夢のお釜にも入る事ができ雛壇にも登れて大満足の山行になりました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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goeさん楽しそうに水に浸っていますね
無雪期の短い沢渡渉ならいいですね。
ヒル防止にもなりますね
流されて水が入ると・・・ 立ち上がれません
深場の渓での使用は危ないです
フィルトは雪にメチャ弱くツルツルと滑ります。
フィルトに雪が付くと、天狗の下駄のようになります
冬場の沢記録が増えますかな??
kazikaさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
前の晩からワクワクしていたのはisでgoeは不安たっぷりの様でしたが、終わってみればgoeが一番楽しそうでしたね〜。この格好でロングは歩けないので短い沢で晩秋から冬季限定です。仕事で河川で使った時、腰まで浸かりましたけど身体全体が流されそうになって命の危険さえ感じましたよ なので浅い川にしか行けません
ご指摘ありがとうございます!本当はスパイク付の長靴も購入しようかと考えましたけど、雪が降った時と凍った時はチェーンアイゼンつけようと思ってます。
いやいや、寒いの苦手なので冬は大人しくしてます〜
isさん、goeさん、お疲れ様でした〜!
「なめんなよ、早戸大滝!」を余裕綽々で渡り終えるなんて
しかもgoeさんは凄く楽しそうだし、isさんは余裕の笑顔?でフィニッシュポーズ?
一人で「ひぇ〜 」とか、「ひゃー 」とか、「ほぇ〜!」とか叫びましたよ
いやいや、信じられないレコでした! これを参考にsenpachiがウェーダーを買ってこない事を願うばかり・・・です。
by hisano
hisanoさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
ウェーダー、思っていた以上に使えますよ!余裕綽々かどうかは微妙ですが、充分ウォーターウォーキングを楽しめました
ただ、kazikaさんも言ってますが、バランス崩して水が入ったりしたら一気に流されます(isは仕事中に危険な目に遭い流されそうでした〜 )流れが速い川は危険ですね。
ウェーダーは「なめんなよ 早戸大滝」senpachi隊のレコ見てからずっと試してみたかったんですよ!
自分の感想に書いた最後のメッセージは、senpachi隊に向けての言葉ですよ〜
ヒル対策にもなりますからぜひ〜
isさん、goeちゃん、こんばんは!
丹沢でのウェーダーデビュー、おめでとうございます!
これなら、かつてドボンしたところもいけますねぇ〜
私も丹沢で2度ドボンしてますからね〜。
日帰りならあの重い重いウェーダーを担いでも、縦横無人に歩き回れそうかも
ところで、とっても似合ってましたよ、ゴエちゃん!
あの下、タイツ+短パンですって?丹沢と言えども、寒くなかったですか?
ヤング~
mikipomさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
mikipom隊のレコが無ければ、一回切りの仕事の為に購入したウェーダーはクローゼットでした これで憧れの小渋ルートも行けますよ〜
goeは似合ってる??isも似合ってる!と言ってほしかった〜のですが、魚河岸職人?釣り師っぽいので納得。そのまんま!でしたね〜
mikipomさんもとってもヤングですよ〜
いつも最新情報ゲットした山行は参考になります〜
さすが、ナウいですね〜
Isさん goeさん おはようございます。
実は、お二人が今回行かれたこのプランを冬にいってみたくてどうしたらいいかなと考えていました。雪のガータゴヤの滝や雷滝はぜひみてみたいと思っていました。
この冬また訪問されるようですので、今後のIS隊のレコが楽しみです これで、自分が先に行くと申し訳ないのでレコを拝見して安全を確認!?してから出陣しようと思います
ところで、ウェーダーは仕事で使われたりもしているようなので中はメッシュ素材ですか。(GOREではないとのことですが・・・)
年末年始は忙しいですか。忘年会か新年会できたらうれしいです。
そちらのエリアに参れますので。もし、お時間あればよろしくです
metaさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
沢を本格的にやってる人から見たら「濡れるのが嫌??」ふざけんじゃねえよ!レコだと思うんですが、あたたかいコメントありがとうございます。我が隊は沢をやりながらも濡れるのが嫌なナマけた沢やなので
雪のガータゴヤは沢から行きたいですが、やはりここは我が隊らしく尾根からピンポイント下降したいと思ってます!
メッシュ?GORE?とんでもない!そのまんまの素材で蒸れ蒸れです
お互い橋を渡ってすぐなので(駅からは物凄く遠いですが・・)新年会イイですね
kazikaさん
当初、早戸川の渡渉だけだと思っていたので本当にびっくり!でした。
でもその為だけでは勿体ないですね
この冬はどこかの滝でぜひ氷瀑見てみたいと思います。
(ガータゴヤは降雪しちゃうと厳しいかなぁ・・・行きたいけど)
浸る瞬間の新感覚 また味わいたいです!(^^)!
hisanoさん
ヒルになんか負けない と、なれないのでこの時期に歩くように
なってしまいます。渡渉する前の道中も「こんなにハードな道だっけ?」と
思いながら歩いてました。
isとhisanoさん頑張ったんだね〜と話してたんですよ
ホント、声が聞こえてくるようでした(*^^*)
mikipomさん
嬉しい〜 似合ってましたか?!家の中で試着して鏡で見た時、
思わず笑ってしまいましたが・・
mikipomさんも似合ってましたよ〜
ただでさえ歩きにくいので薄着にしちゃいましたが、この日は大丈夫でした〜
ふふっ!これでmikipom隊お薦めの「小渋ルート」も可能となりました(*^^*)
metaさん
ウェーダー使用での沢歩きに反応していただき恐縮です。でも本当に動きは鈍く
なります 短い距離なら冬シーズンでも重宝しそうです。
せっかく購入したのに一回きりではつまらないのでこの冬またどこかで使用して
みようと思ってます。
指圧感覚!!にはまりそうです isと釣りもイイネと話してます
tanzawaboyさん
isから話があった時は、「えっ?ほんとに行けるの??」と少し不安でしたが、
歩いてみるとなんとかなりました
早戸川の渡渉はいつも大変な思いをしていたので、今回はとても楽しかったです。
tanzawaboyさんは本格的に沢を歩いてらしゃるのでこの時期でも水に入りますか?
私達は2人共寒がりなのでウェーダーが活躍しそうです
Neuronさん
はじめまして。ウェーダー仲間さんからコメントいただけて嬉しいです。
冬の時期でも短い距離ならこれからも楽しく歩けそうです
2人でチェーンスパイクなら着けれるのでは?!と模索しています。
そうですね〜ホントがさばって置き場所考えちゃいますね
コメントありがとうございました!(^^)!
is隊の皆様こんばんは。
目からうろこでした。
釣師ご用達のイメージがかえってじゃましていました。
使えるものは何でも使うというチャレンジ精神は大切ですよね。
ほんとうにお疲れ様でした。
tanzawaboyさん、お久しぶりです!こんばんは。
metaさんの所でも書きましたが、沢屋としてナメたレコ出してしまったなぁと少し後悔してましたが、そういってもらえるとホッとします。(なんちゃって沢屋ですが )
ウェーダーは少し大きめの方が足を高く上げる動作が良くなります。自分ももうワンランク上のを購入すべきでした
今シーズンは伊勢の大滝の氷瀑を見に行きたいですね!tanzawaboyさんも狙ってます?ガータゴヤもtanzawaboyさんの様にきれいに撮れたら良かったのですが〜。
コメントいただき、ありがとうございました。
ガータゴヤ滝の水音は癒されますね。私も以前、冬の小渋川でウェーダーを使いましたが、安物だったせいか、凍るとフェルトが剥がれるのが難点でした。渡渉だけだったんでフェルトなしでも行けましたが。滅多に使わないのに保管に場所とりますね。あれから一回も使ってません 。
Neuronさん、はじめまして、こんばんは。
おお〜、ウェーダー仲間でしたか?
先ほどのコメントでも書きましたが、この様なレコに沢をきっちりやられてる方からコメント頂くと、何だか申し訳ない気分です でも同じような考えを持った方がいたのは嬉しいですね〜。
冬の小渋ルート歩かれましたか?自分も憧れていますのでウェーダーでチャレンジしたいと思います。
保管場所は本当に悩みどころですね。かと言って釣りをやるわけではないので、夏の間はほとんど、お休みになりそうです。
後程、レコの方も訪問させていただきます。
コメントいただきありがとうございました。
isさん、goeさん、今晩は。
同じ日にすぐ近くにいたんですね。出だしでつまずき、地蔵平に着いた時にこのまま蛭ヶ岳に登らず、ガータゴヤ滝に下ってカサギ沢出合を目指そうか迷ったのですが、もしそうしていたらお会いできましたね
ところで原小屋沢を溯上してガータゴヤ滝を登るのは、去年の今頃やっているので状況が良く分かります。初めてだというのも同じだし、3段の滝で迷ったのも同じでした。あそこが一番きついですよね。自分も左岸の巻道を登って無理と思い、右岸の巻道を登りかけて、落ち葉の堆積したトラバース道は無理と判断し、結局もう一度左岸の巻道を入念に調べて行けました。このレコを読んであの辺りの迷い方に思わず”そうそう”と頷いてしまいました
特に今回は落ち葉が濡れていて、自分の時より条件が悪かったので尚更ですよね〜。ご苦労様でした。
Futaroさん、コメントありがとうございます。
この日は☀が朝だけでしたね。isとFutaroさん今頃同角かな〜?
こんな天気じゃ大変だよね〜と話してました。その後お怪我は大丈夫ですか?
私達は今回渡渉は濡れずにバッチリ!でした。昨年、同じように歩いていて
濡れずに行けるのかぁ??とびっくりしてます
Futaroさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
遅コメ返しになってしまってすみません
Futaroさんのレコ見て、計画通りだったらカサギ沢あたりでお会いしてましたね〜、残念です。
今回原小屋沢を歩くに至って、Futaroさんの前回のレコを参考にさせて頂きました。動画もあって臨場感たっぷり。濡れずに歩けたと言うのはビックリ。改めてFutaroさんの身体能力の高さを感じました〜
3段の滝の巻き道は本当に苦労しました。左岸側の巻き道も落ちたら(滑ったら)終わり、みたいな感じで本気で撤退を考えました。下山してから改めてFutaroさんのレコを見たら同じように迷って?いたので、自分達もそうそうと頷いていました
Futaroさんの丹沢VR山行、これからも楽しみにしています。どこかでお会いできると良いですね〜
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