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Yamareco

記録ID: 558630
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ハイキング
中国

牟佐大塚古墳〜兜岩&大兜岩〜龍王山〜本宮高倉山〜高倉神社

2014年12月07日(日) [日帰り]
 - 拍手
Machapuchare その他1人
体力度
2
日帰りが可能
GPS
08:00
距離
12.6km
登り
597m
下り
592m
歩くペース
ゆっくり
1.71.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:55
休憩
0:22
合計
4:17
8:25
3
スタート地点(八幡神社)
8:28
8:33
18
牟佐大塚古墳
8:51
8:51
16
疫隅神社
9:07
9:07
18
兜(甲)岩登り口(分岐)
9:25
9:30
8
兜(甲)岩
9:38
9:38
52
大兜(甲)岩
10:30
10:35
68
龍王山
11:43
11:50
20
本宮高倉山
12:10
12:10
32
高倉神社
12:42
ゴール地点(八幡神社)
岡山市と赤磐市の境界を巡る迷路コース
歩行距離12km、歩行時間4時間、歩行数22,300歩
天候 晴れ時々曇り
過去天気図(気象庁) 2014年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
宇野バスに乗車し「牟佐上」バス停で下車。
車の場合は今回の出発点にもなった八幡神社前の道端に2台など、道沿いにある駐車スペースを見つけて停めるしかありません。
コース状況/
危険箇所等
牟佐大塚古墳までの少し宅地を抜ける道と古墳の石室内はGPSやGRONASSが受信不能となりますので辿った道をトレースしません。
兜(甲)岩&大兜(甲)岩のアプローチするポイントが非常にわかりにくい上に、途中に私有地があったりで、ルートファインディングが困難です<感想後述>。岡山大学WVがここをロッククライミングのトレーニング場所にしているようなので、事前に聞いてみるのもいいかもしれません。
龍王山は歩きやすい道沿いに進むと必ずコースアウトします。要所々で現在地を確認しながら尾根沿いにピークを目指す必要があります。
本宮(ほんみや)高倉山への登山道ルートは上級者向けでお薦めできません。アスファルト道を進むのが無難です。休日は山頂上空をパラグライダーが常に舞っていますので、ピークの位置を見失うことはないと思います。
高倉神社からゴール地点の八幡神社までは、まったく迷うことなく難なく歩きやすい道を進むことができます。
その他周辺情報 牟佐(むさ)大塚古墳は古墳時代後期 (6世紀末)に造られた円墳<写真02>で、全長18mにも達する巨大な横穴式石室<写真03>は岡山県における三大巨石墳の一つ(全国十指)にも数えられ、国指定史跡にもなっています。石室の中でヒカリモが繁殖しているのが印象的でした。
今回のコース上の県道の傍らに明治期に建てられた木造校舎<写真19>が建っています。この建物は明治43年から昭和48年まで使用されていた久米南町の誕生寺小学校の校舎を廃校となった元高月小学校跡地に移築したものです。現在は岡山県(全国)を代表する企業B社の倉庫として所有され、中に入ることはできません。
06 兜(甲)岩取付き点です。
ロッククライマーの練習場(ゲレンデ)にもなっています。
頂上まで全部で8ルートぐらいありそうです。
06 兜(甲)岩取付き点です。
ロッククライマーの練習場(ゲレンデ)にもなっています。
頂上まで全部で8ルートぐらいありそうです。
07 兜(甲)岩山頂です。
頂上付近にもたくさんのボルトが打ちこまれていました。
向こうに見えるのは、大兜(甲)岩です。
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07 兜(甲)岩山頂です。
頂上付近にもたくさんのボルトが打ちこまれていました。
向こうに見えるのは、大兜(甲)岩です。
02 岡山市北区の牟佐(むさ)大塚古墳です。
円墳で国の史跡に指定されています。倉敷市の箭田(やた)大塚古墳・総社市のこうもり塚古墳と並んで、岡山県下三大巨石墳の一つに数えられています。
02 岡山市北区の牟佐(むさ)大塚古墳です。
円墳で国の史跡に指定されています。倉敷市の箭田(やた)大塚古墳・総社市のこうもり塚古墳と並んで、岡山県下三大巨石墳の一つに数えられています。
01 今回の出発点です。
左が八幡神社への階段、右(真ん中)が高倉神社への山道、そして写真には写っていないですが、さらに右に延びている道のすぐ脇に車を2台停められるスペースがあります。
01 今回の出発点です。
左が八幡神社への階段、右(真ん中)が高倉神社への山道、そして写真には写っていないですが、さらに右に延びている道のすぐ脇に車を2台停められるスペースがあります。
08 兜(甲)岩てっぺんからの景観です。
ここからの眺めはこの山域におけるベストビューポイントの一つです。
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08 兜(甲)岩てっぺんからの景観です。
ここからの眺めはこの山域におけるベストビューポイントの一つです。
03 牟佐大塚古墳の石室です。
南側に花崗岩の巨石を組み合わせた横穴式石室があり、中に石棺がありました。
下に見えるヒカリモは黄金色藻のなかまで、水面に浮かんだ部分が光を反射して金色に光ります。
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03 牟佐大塚古墳の石室です。
南側に花崗岩の巨石を組み合わせた横穴式石室があり、中に石棺がありました。
下に見えるヒカリモは黄金色藻のなかまで、水面に浮かんだ部分が光を反射して金色に光ります。
04 疫隅(えすみ)神社です。
京都の八坂神社を勧請したもので江戸時代には祇園神社と呼ばれていました。祭神は素盞鳴尊(すさのおのみこと)で、疫病を防ぐ神様として信仰されています。
04 疫隅(えすみ)神社です。
京都の八坂神社を勧請したもので江戸時代には祇園神社と呼ばれていました。祭神は素盞鳴尊(すさのおのみこと)で、疫病を防ぐ神様として信仰されています。
05 兜(甲)岩の登山口です。
このアプローチポイントに行き着くまでにかなり迷います。
南西から来る場合は岡山市と赤磐市の境を標高80m地点まで登ると、地図にないトラバース道があり、道沿いに進むとここに辿り着きます。
05 兜(甲)岩の登山口です。
このアプローチポイントに行き着くまでにかなり迷います。
南西から来る場合は岡山市と赤磐市の境を標高80m地点まで登ると、地図にないトラバース道があり、道沿いに進むとここに辿り着きます。
09 大兜(甲)岩です。
兜(甲)岩とは双耳峰のような関係ですぐ近くにあります。
兜(甲)岩から続く道が二つに分かれたら左の道を進みます。
09 大兜(甲)岩です。
兜(甲)岩とは双耳峰のような関係ですぐ近くにあります。
兜(甲)岩から続く道が二つに分かれたら左の道を進みます。
10 龍王山ピーク(312.3m)です。
景色は見えません。
前後の山道は目印のテープを見逃すとコースアウトしてしまいますので、注意が必要です。
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10 龍王山ピーク(312.3m)です。
景色は見えません。
前後の山道は目印のテープを見逃すとコースアウトしてしまいますので、注意が必要です。
11 本宮(ほんみや)高倉山ピーク(457.9m)です。
頂上は岩が群れをなし、古くは御神体であったといわれています。その御神体は、高倉神社に遷ったので、今では頂上付近を本宮と呼ぶようになりました。
11 本宮(ほんみや)高倉山ピーク(457.9m)です。
頂上は岩が群れをなし、古くは御神体であったといわれています。その御神体は、高倉神社に遷ったので、今では頂上付近を本宮と呼ぶようになりました。
12 本宮(ほんみや)高倉山の三角点です。
なぜかカイズカイブキ(ヒノキ科)に周りを囲まれています。
12 本宮(ほんみや)高倉山の三角点です。
なぜかカイズカイブキ(ヒノキ科)に周りを囲まれています。
13 本宮(ほんみや)高倉山からの南方面の景観です。
車で来ることもできますので、パラグライダーの練習場としても利用されています。
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13 本宮(ほんみや)高倉山からの南方面の景観です。
車で来ることもできますので、パラグライダーの練習場としても利用されています。
14 高倉神社の境内です。
高倉神社は、元々、この本宮高倉山の田の神として、豊饒への願いから創られたようです。
14 高倉神社の境内です。
高倉神社は、元々、この本宮高倉山の田の神として、豊饒への願いから創られたようです。
15 高倉神社の山門です。
ここからは明確なルートが続きます。
15 高倉神社の山門です。
ここからは明確なルートが続きます。
16 高蔵神社と表記がありました。参道入り口?
岡山市に高倉神社、赤磐市に高蔵神社がありますが、こちらの高蔵神社は岡山市側にありました。
ちょっとした“くら”伝説です。
16 高蔵神社と表記がありました。参道入り口?
岡山市に高倉神社、赤磐市に高蔵神社がありますが、こちらの高蔵神社は岡山市側にありました。
ちょっとした“くら”伝説です。
17 山陽道の近くに見えた岩肌です。
恐らく、自然の力によって崩れて形成されたのでしょう。
崖にも木が生育しているのが印象的でした。
17 山陽道の近くに見えた岩肌です。
恐らく、自然の力によって崩れて形成されたのでしょう。
崖にも木が生育しているのが印象的でした。
18 八幡神社山門です。
ここの階段を下りると、ゴールです。
18 八幡神社山門です。
ここの階段を下りると、ゴールです。
19 明治期に建てられた木造校舎です<別途説明>。
この建物は明治43年から昭和48年まで使用されていた久米南町の誕生寺小学校の校舎を当地に移築したものです。
ちなみに誕生寺とは久米南町にある法然上人生誕地に建立された浄土宗の寺院のことです。
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19 明治期に建てられた木造校舎です<別途説明>。
この建物は明治43年から昭和48年まで使用されていた久米南町の誕生寺小学校の校舎を当地に移築したものです。
ちなみに誕生寺とは久米南町にある法然上人生誕地に建立された浄土宗の寺院のことです。
20 圓壽(円寿)院です。
兜(甲)岩や龍王山へのアプローチはこちら(東)からのアプローチのほうが分かりやすいかもしれません。
車は10台分ぐらい駐車できますが、お寺で確認をしたほうがよいでしょう。
20 圓壽(円寿)院です。
兜(甲)岩や龍王山へのアプローチはこちら(東)からのアプローチのほうが分かりやすいかもしれません。
車は10台分ぐらい駐車できますが、お寺で確認をしたほうがよいでしょう。
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ ズボン 靴下(厚手) 防寒具 手袋(防水加工) 軍手 雨具 スパッツ 日よけ帽子とフード 雨用帽子 登山靴(防水加工) 靴ひも予備 アタックザック ザックカバー 地形図 コンパス ファスナー付クリアーファイル 筆記用具 携帯 時計(防水) タオル カメラ 飲料水(スポドリ&茶) 水筒(保温) 非常食(栄養補助食品) スマホ(山使用可能) eTrex30(GPSナビゲーター)
備考 低山とはいえ12月は冬山です。アイスバーンに備え、軽アイゼンも持って行っていく必要があります。
今回は数十m規模の距離だったので、スケーティング?で乗り切りましたが・・・

感想

今回のコースはコース取りが非常に難しかったです。

最初の関門は兜(甲)岩のアプローチでした。
旧誕生寺小学校跡(写真19)の北東側から登ることはだいたい掴んでいたのですが、県道28号と並行して走っている用水路沿いの道を進むと、学校までもうすぐの所まで来たときにいきなり柵があり立入禁止となっていました。
そこで、岡山市と赤磐市の境界まで戻り、北に強行突破することにしました。すると、標高80m辺りでいきなり地図上にないトラバースルートが出てきたので、ルートに沿って東に向けて進むと、地図上の写真5のポイントで登り口に着きました。

兜岩までのルートは難なく進むことができました。兜岩そのものの景観もさることながら頂上からの眺めも最高でした。ここからすぐ目の前に大兜岩が見えていたので、アプローチしました。尾根道がやや不明瞭なためいったん道をスルーし、大兜岩を周遊する羽目になりました。大兜岩は兜岩に比べると平凡な山容です。

第二の関門は龍王山へのアプローチでした。
大兜岩から龍王山までの道はとても歩きやすいと思っていたら、馬屋トンネル(山陽道)を越えてすぐに龍王山への尾根道があったのに気付かずに、そのままトラバースルートを進みました。すると沢の音が聞こえ、西に大きくルートが逸れたことを確認し、急遽龍王山西尾根を上りました。ヤブコギルートですが、登りやすい尾根でした。稜線に出ると、テープに従ってピークまで進みました。ピークはとても質素で景色も見えませんが、予定通りのピークを踏めてホッとしました。
龍王山からはテープを目印に進みました。テープを見落とすとルートファインディングが非常に難しくなるので、慎重にテープを確認しながら進むことが重要です。

第三の関門は本宮高倉山の登山道でした。
龍王山からの尾根道を進むと、やがて舗装道路と合流しました。
車が通る道なので、意図的に沢沿いの道を選んで進みましたが、沢から尾根に上がるのにヤブコギとなり、しかも稜線に出てルートが地図上3つに分かれているポイントのうち、真ん中にあるべきルートが発見できずに、このポイントを中心に行ったり来たりのロスタイムが生じてしまいました。
結局は分岐点から北に延びているルートを進み、舗装道路と合流してからは、素直に舗装道路沿いに本宮高倉山ピークを目指すことにしました。読図もまったく必要がない楽なルートでした。

本宮高倉山から高倉神社を経由してゴール地点(八幡神社)に向かうルートはよく整備され、ほとんど迷うことなく歩くことができました。

この山域は地図で見てもわかる通り、アプローチやルートの取り方が何通りも想定できます。しかし、現実的には現在ほとんど存在しない道やほとんどヤブ状態となっている道も多く、逆に地図上にない道が出てきたりで、常に読図を強いられます。できればGPSナビで常に現在地確認をしながら進むと、無駄なコースアウトを防ぐことができます。
一言で言うなら迷路のようでそれなりに楽しいコースでした。


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