記録ID: 569078
全員に公開
山滑走
塩見・赤石・聖
南ア・悪沢岳（厳冬期 山スキー）
2014年12月30日(火) 〜
2015年01月02日(金)
Neuron
- GPS
- 103:43
- 距離
- 69.0km
- 登り
- 4,029m
- 下り
- 4,029m
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標高グラフを拡大コースタイム
1日目
- 山行
- 10:42
- 休憩
- 0:02
- 合計
- 10:44
2日目
- 山行
- 9:56
- 休憩
- 0:12
- 合計
- 10:08
3日目
- 山行
- 6:06
- 休憩
- 0:07
- 合計
- 6:13
4日目
- 山行
- 11:41
- 休憩
- 0:06
- 合計
- 11:47
5日目
- 山行
- 0:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:00
20:12
| 天候 | 12月30日曇、12月31日晴れのち雪、1月1日雪、1月2日晴れのち雪 （12月に強力な寒波が何度も襲来したため、南アルプスは例年になく多雪でした）。 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2014年12月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
■12月30日は畑薙橋の先でスキー装着、トンネルを1回含めて2回短区間、スキーを担ぎました。帰りは地面露出区間が増えてスキーを担ぐ距離がふえていたような。 ■滝見橋登山口ではなく、林道利用のために木賊橋まで迂回。木賊橋は地図にある下木賊沢にかかる橋ではなく大井川本流にかかる橋です（現地の標識が根拠）。木賊橋には立ち入り禁止のゲートあり、乗り越える必要あり。 ■ひたすら林道のラッセル、林道の積雪は木賊橋で20�僉⊂�石下で40�冂�度、上のほうは60�僉�1m。登山道より林道のほうが雪が締まっておらずラッセルになりますがスキーが使えます。標高2350mまで林道を利用し、小尾根を越して登山道に合流。ここから8人パーティーのトレースがありました。 ■千枚小屋は2階から出入り。 ■千枚岳までスキーで登頂。 ■悪沢岳へは千枚岳下りで1箇所数m、8人パーティーのザイルをたよりに下降。あとはあまり問題となるところはなく悪沢岳登頂。 ■千枚岳からの滑降は吹き溜まりの激パウ。 ■千枚小屋から登山道のスキー滑降は難しい。登り返しもありシールで。 ■林道はトレースがリセットされ緩傾斜なので相変わらずシールで下りラッセル。1750m付近からシールを外しスキー滑走。木賊橋からしばらくシールを付けずに頑張るが、結構登り返しあり、シール装着。 ■帰りは畑薙橋のかなり手前でシートラーゲン開始。 |
写真
畑薙橋の先でスキー装着、車の轍がありラッセルはありません。ただ車輪の幅がファットスキー2本には狭すぎて片足がはみ出します。
木賊橋ゲート、何とか乗り越えます。ここから先は轍がなくなりラッセルスタート。
はじめは林道も積雪20cmくらい、こちらの林道は一回もデブリを見かけませんでした。
荒川前岳と中岳がみえる、林道はガードレールやカーブミラー、標識も設置された立派なものです。
昨年お世話になった見晴台避難所、重荷はくるしいですがラッセルはファットスキーなので単独でも楽勝。
下手に林道をショートカットしようとしたら藪や倒木に阻まれ余計時間がかかってしまい、黙々と林道を進む。
標高2350mで尾根を乗り越え駒鳥池下で登山道に合流。ここから8人パーティーのトレースあり。やっと千枚小屋に到着。
小雪の中、千枚岳着、ここでスキーをデポして、アイゼンに履き替え。視界100メートルくらいですが、風は昨年の千枚山頂の半分くらいで、これならいけそう。
1
1/1 7:04
小雪の中、千枚岳着、ここでスキーをデポして、アイゼンに履き替え。視界100メートルくらいですが、風は昨年の千枚山頂の半分くらいで、これならいけそう。
千枚岳の下りで一か所ザイルにつかまって数mほど下降。写真は悪沢岳手前で8人パーティーの方々。
林道にスノーシューのトレース現れ、1750m付近からシールを外しスキー滑走
スノーシューのトレースはすぐになくなるが新規積雪は10cm程度でスキーが滑る
装備
| 個人装備 |
ザイル30m
ハーネス
８環
ピッケル
アイゼン
スキーアイゼン
TLT用スペーサー
ジェットボイル
ガスボンベ100g*7個（湯たんぽやお湯アイロンに使っても一人一泊100gで余裕）
ライター
トイレットペーパー
雪用ポリ袋
漏斗
濾過用ガーゼ
プラティパス*2
山専ボトル
ハイドレーション用インシュレーションボトル
テント
エアマット
シュラフ
シュラフカバー
食糧5泊6日分
長袖シャツ
タイツ
オーバーズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
防寒着
雨具
ファン付きゴーグル
バラクラバ
着替え
兼用靴
ザック
スコップ
地図（地形図）
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
カメラ
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
ダクトテープ
携帯
時計高度計
ツェルト
ストック
ウィペット
ナイフ
ビンディング
スキー板k2coomback170
シールBDナイロン
シール袋
常備薬
|
|---|
感想
毎年、この時期は南ア、中アの冬山に出かけることにして、
塩見、聖、光、空木、赤石ときて、昨年は悪沢岳無念の敗退で千枚岳。
昨シーズンに続き南ア悪沢岳にチャレンジ。
この山域は正月でもトレースが期待できず、ラッセルを強いられる可能性がある。
単独でのラッセルに耐えうるように今回は昨年から狙っていた悪沢岳スキー山行に挑戦。昨年の反省でザイル、ハーネスをもって5泊6日の食料、燃料の必勝体制。12月に入ってからの寒波で、南アルプスも季節が一ヶ月進んだ感じで、スキーを使うに雪が足りないということはなさそう。
心配は千枚岳〜悪沢岳をスキー靴でこなすことだった。しかし、同時入山の8人パーティーのおかげで視界不良の中、不安なく悪沢岳に登頂できた。福岡大OB会の方々、大変お世話になりました。この場を借りて御礼申し上げます。
新雪のために下りもラッセルでしたが、林道に雪の残る程度の残雪期早期なら楽にスキーをつかえると思います。林道メインなので（持っていませんが）ウロコ板がいいかも。
後で気づきましたが、島田しらびそ山の会の方々が2000年2月に2泊3日で悪沢岳スキー登山を実行されています。
その頃は東俣林道を沼平より、かなり奥まで車で入ることができたようです。
またmixiのオモタテ/山スキーというコミュニティにakaさんという方の2011年2月の千枚岳の修行系記録がちょっとのっていました。
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Neuronさん、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
しばらくNeuronさんの記事の更新がないので、何かあったのかなと思っていたら、南アルプスの悪沢岳に山スキーとは、凄すぎてびっくりです。
昨年のリベンジ成功さすがです。
来週の3連休に、Neuronさんの過去の記事を参考に、光岳に山スキーに行こうと思っています（兼用靴内で足の指の当たりで腫れ上がってしまったので、治ったらの話ですが）。
shibayanさんの最近の記録に背中を押されて、今回の山行は実行しました。
残雪期なら悪沢岳山頂から滑るのもありですね。
光岳ですか、藪に邪魔されたような印象があります。今年は雪が多いから大丈夫かなぁ。ルートを外さなければ行けるのかもしれませんが、、。
あの悪天の中どうされたのかと思っていました。
こちらは稜線まで出ましたが、風と視界不良のため気持ちが萎えてそれ以上いきませんでした。
貴重な情報等ありがとうございました。
また行きたいと思います。
長い行程お疲れ様でした。写真にはない素晴らしい景色を見られたことと思います。
今年もどうぞよろしくお願いします。
日記をみたらmetaさんも小渋川ルートを実行されたんですね。
こちらは、ほとんどが樹林帯だったのと、森林限界以上が視界不良のために、レコのような冴えない光景のみでした（涙）。
元旦は元々悪天予報で、私もはじめ千枚小屋で沈殿するつもりでしたが、
風は比較的弱い予報で、福岡大OB隊さんの行ける時に行ってみる方針に便乗させていただき、なんとかピークを踏めました。
帰り道、重いザックにスキーを付けて畑薙ダムの先からスキー靴で下りの道路を延々歩くのは拷問でした。靴擦れでしばらく山はお休みです。
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