また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

Yamareco

記録ID: 574999
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
中央アルプス

空木岳。雪に阻まれ敗退だ(池山尾根ピストン)

2015年01月10日(土) 〜 2015年01月12日(月)
 - 拍手
GPS
56:00
距離
16.0km
登り
1,765m
下り
1,764m

コースタイム

1日目
山行
3:45
休憩
0:10
合計
3:55
10:22
10
10:32
10:32
104
12:16
12:16
38
12:54
13:04
73
14:17
2日目
山行
10:25
休憩
0:13
合計
10:38
3:32
73
4:45
4:58
132
7:10
7:10
420
14:10
空木平分岐(2600m)
3日目
山行
10:54
休憩
0:39
合計
11:33
5:22
561
空木平分岐(2600m)
14:43
15:10
12
15:22
15:34
81
16:55
16:55
0
16:55
ゴール地点
天候 1日目:晴れ、2日目:雪のち吹雪、3日目:吹雪のち晴れ
過去天気図(気象庁) 2015年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
管ノ台バスセンター駐車場を使用。無人24時間使用可、入場時に500円を払い退場はフリー。尚、冬季、駒ヶ池駐車場は閉鎖。
池山林道は完全なアイスバーン。FFスタッドレスタイヤではぜんぜん登れず、バック時制御不能になりわだちを外れ停車。前進も後退もできなくなりJAFのお世話になりました。登れたとしても中間にある冬季ゲートまでです。

往路 1月10日2:00船橋-京葉道路船橋IC-中央道諏訪SA(朝食)-駒ヶ根IC-6:00駒ヶ池-10:00菅ノ台有料駐車場(1回500円)
復路 1月12日17:25菅ノ台駐車場-17:30こまくさの湯(入浴、食事)19:00-22:00船橋

ガス代 570k÷9k×135円=8,550円 高速代9,770円 駐車代500円 計18,820円 7,000円補充 残高21,000円
コース状況/
危険箇所等
他の入山者は1チーム(5名)のみでした。樹林帯でも風が強く、ヨナ沢の頭より先はトレースが残りにくいです。コースタイムの2-3倍は見込んで臨んだほうがよいものと思われます。

■菅の台〜池山小屋(避難小屋)
スキー場まで車道を歩き、スキー場までたどり着いたら横の登山道を歩いていきます。林道終点までは凍結の道が続き、チェーンスパイクが有効です。
林道終点からは積雪20-30cmほど。池山小屋付近は40cm程度。スノーシューを利用しました。トレースはしばらく残ると思います。

■池山小屋〜大地獄・小地獄
小屋からしばらくはジグザグ斜面を登ります。テープの目印があるので道はわかりやすいです。尾根沿いに歩きました。樹林帯でも風が吹き抜けるため、防寒には注意が必要です。積雪は50-60cmほど?大地獄まではスノーシュー、大地獄・小地獄を抜けるまではピッケル、アイゼン。

■小地獄、迷い尾根直登〜2600m付近分岐
迷い尾根のトラバースは積雪で使えないため、直登。ロープを3ピッチ使用しました。詳細は写真でご確認ください。通過に1時間以上要しました。
ロープ使用箇所を抜けた後は、目印の少ない尾根道歩きとなります。風が吹き抜けトレースは残りにくいと思います。ラッセルが続き体力的にかなり厳しい道のりです。帰路は分岐からの下山中にコースオフして枝尾根に入ることがありました。

<水場>
林道の途中と池山小屋から50mほどのコース分岐点にある水場が使えました。

追記 1月12日現在、駒ヶ岳ロープウェイと千畳敷ホテルは大雪による倒木の為、休業中。
その他周辺情報 下山後のお風呂:こまくさの湯 650円
http://www.komakusanoyu.com/
いろいろありまして、広い菅ノ台駐車場にポツンと一台駐車。
現在、駒ケ岳ロープウェイは運休中です。kai
2015年12月27日 19:04撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
12/27 19:04
いろいろありまして、広い菅ノ台駐車場にポツンと一台駐車。
現在、駒ケ岳ロープウェイは運休中です。kai
10:22菅の台駐車場を出発(s)
2015年01月10日 10:22撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5
1/10 10:22
10:22菅の台駐車場を出発(s)
スキー場の横から林道へ(s)
2015年01月10日 10:32撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/10 10:32
スキー場の横から林道へ(s)
JAF疲れの後で笑顔を見せるkaitoさん。 kots
2015年01月10日 10:33撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
1/10 10:33
JAF疲れの後で笑顔を見せるkaitoさん。 kots
重いのでスノーシューをはいてしまいます(s)
2015年01月10日 11:00撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/10 11:00
重いのでスノーシューをはいてしまいます(s)
途中にあった水場。地図には書いてないみたい(s)
2015年01月10日 11:08撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
1/10 11:08
途中にあった水場。地図には書いてないみたい(s)
途中のお地蔵さん(s)
2015年01月10日 12:01撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
1/10 12:01
途中のお地蔵さん(s)
雲がかかる南アルプス(s)
2015年01月10日 12:16撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
1/10 12:16
雲がかかる南アルプス(s)
この日はいい天気でした。後方に南アルプスが広がる。kai
2015年12月27日 21:02撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6
12/27 21:02
この日はいい天気でした。後方に南アルプスが広がる。kai
林道終点、南アルプスの眺望が楽しめます!(s)
2015年01月10日 12:17撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
1/10 12:17
林道終点、南アルプスの眺望が楽しめます!(s)
池山にはよらずに小屋へ(s)
2015年01月10日 13:04撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
1/10 13:04
池山にはよらずに小屋へ(s)
南アルプス南部(s)
2015年01月10日 13:31撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5
1/10 13:31
南アルプス南部(s)
池山小屋到着、窓が開かずにしばし苦戦
トイレもあり、水場もあり、広くてきれいな小屋です(s)
2015年01月10日 14:17撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
1/10 14:17
池山小屋到着、窓が開かずにしばし苦戦
トイレもあり、水場もあり、広くてきれいな小屋です(s)
ま、やっぱり乾杯はしないと! kots
2015年01月10日 14:56撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6
1/10 14:56
ま、やっぱり乾杯はしないと! kots
明るいうちから飲み始め、明るいうちに寝ました。kai
2015年12月27日 23:42撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7
12/27 23:42
明るいうちから飲み始め、明るいうちに寝ました。kai
食事準備のs女子。kai
2015年12月27日 23:42撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8
12/27 23:42
食事準備のs女子。kai
翌朝、午前2時起床、3時半には出発しました。あわよくば昼までに登頂と思ったのですが。kai
2015年12月28日 12:16撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
12/28 12:16
翌朝、午前2時起床、3時半には出発しました。あわよくば昼までに登頂と思ったのですが。kai
2日目、樹林帯で日の出を迎える(s)
2015年01月11日 07:14撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
1/11 7:14
2日目、樹林帯で日の出を迎える(s)
大地獄突入!kai
2015年12月28日 15:58撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
12/28 15:58
大地獄突入!kai
大地獄の入り口あたりにて、kaitoさん(s)
2015年01月11日 07:17撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
1/11 7:17
大地獄の入り口あたりにて、kaitoさん(s)
鎖は八割ほどでてます(s)
2015年01月11日 07:18撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
1/11 7:18
鎖は八割ほどでてます(s)
ワイヤーがあるところ(s)
2015年01月11日 07:23撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/11 7:23
ワイヤーがあるところ(s)
kotsちゃんで〜す。kai
2015年12月28日 16:02撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/28 16:02
kotsちゃんで〜す。kai
ハシゴ出てました。kai
2015年12月28日 16:20撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
12/28 16:20
ハシゴ出てました。kai
鎖場あたり。kai
2015年12月28日 16:21撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
12/28 16:21
鎖場あたり。kai
この辺りからトレースが消え始めました(s)
2015年01月11日 07:29撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/11 7:29
この辺りからトレースが消え始めました(s)
鎖と階段が続く大地獄・小地獄(s)
2015年01月11日 07:37撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
1/11 7:37
鎖と階段が続く大地獄・小地獄(s)
大地獄は鎖やハシゴがでていて簡単に通過?kai
2015年12月28日 16:25撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
12/28 16:25
大地獄は鎖やハシゴがでていて簡単に通過?kai
地獄を抜けたら向かいのピークが見えました。あれを乗り越えないといけないのか・・・(s)
2015年01月11日 07:39撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/11 7:39
地獄を抜けたら向かいのピークが見えました。あれを乗り越えないといけないのか・・・(s)
迷い尾根を巻く夏道を回避したところからロープを使用。登るkaitoさん(s)
2015年01月11日 08:09撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
1/11 8:09
迷い尾根を巻く夏道を回避したところからロープを使用。登るkaitoさん(s)
登ってくるkotsさん(s)
2015年01月11日 08:25撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/11 8:25
登ってくるkotsさん(s)
ルート工作中に一休みで写真を要求するkaito氏。 kots
2015年01月11日 08:53撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/11 8:53
ルート工作中に一休みで写真を要求するkaito氏。 kots
2ピッチ目。50mロープを目いっぱい使いフィックス。ルンゼ内を登るs女子1カット目。kai
2015年12月28日 18:01撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/28 18:01
2ピッチ目。50mロープを目いっぱい使いフィックス。ルンゼ内を登るs女子1カット目。kai
s女子2カット目。kai
2015年12月28日 18:02撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/28 18:02
s女子2カット目。kai
s女子3カット目。kai
2015年12月28日 18:08撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/28 18:08
s女子3カット目。kai
s女子4カット目。最後の数メートルは垂壁になる。kai
2015年12月28日 18:09撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/28 18:09
s女子4カット目。最後の数メートルは垂壁になる。kai
地獄を越えれば悪場はないし、急登もなく楽勝と思ったのですが
、じつはここからが本当の地獄の始まりでした。
トレースは無くなり、終始ラッセル!雪も降ってきて視界不良。kai
2015年12月28日 21:12撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/28 21:12
地獄を越えれば悪場はないし、急登もなく楽勝と思ったのですが
、じつはここからが本当の地獄の始まりでした。
トレースは無くなり、終始ラッセル!雪も降ってきて視界不良。kai
雪庇の尾根を歩く。樹林帯でも風が吹き抜けるので、雪庇はあちこちで見れます。吹雪でザックが白くなってる(s)
2015年01月11日 11:25撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/11 11:25
雪庇の尾根を歩く。樹林帯でも風が吹き抜けるので、雪庇はあちこちで見れます。吹雪でザックが白くなってる(s)
写真ではわかりにくいがナイフリッジを渡ってます。kai
2015年12月28日 21:34撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/28 21:34
写真ではわかりにくいがナイフリッジを渡ってます。kai
午後2時、少し早目だったが体力と時間があるうちにビバーク決定。空木平の分岐あたり、風下側に少しおりてテントを張る。
おじさん2人は体力の限界でした。s女子、黙っていたら山頂まで行ったかも。kai
2015年12月28日 22:48撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/28 22:48
午後2時、少し早目だったが体力と時間があるうちにビバーク決定。空木平の分岐あたり、風下側に少しおりてテントを張る。
おじさん2人は体力の限界でした。s女子、黙っていたら山頂まで行ったかも。kai
3日目、下山中。この直後にとなりの尾根に入ってしまい、来たときは通らなかった急登に出くわす。地図・コンパス・GPSで確認して正しい尾根に復帰。無事に戻れたものの、雪山の怖さを改めて思い知ることに…(s)
2015年01月12日 06:52撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/12 6:52
3日目、下山中。この直後にとなりの尾根に入ってしまい、来たときは通らなかった急登に出くわす。地図・コンパス・GPSで確認して正しい尾根に復帰。無事に戻れたものの、雪山の怖さを改めて思い知ることに…(s)
腰〜ヒザラッセルで脱出(s)
2015年01月12日 07:37撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/12 7:37
腰〜ヒザラッセルで脱出(s)
雪面の模様もすごいけど、風もすごい(s)
2015年01月12日 07:40撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/12 7:40
雪面の模様もすごいけど、風もすごい(s)
駒ヶ根の街が真っ白だった(s)
2015年01月12日 07:49撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
1/12 7:49
駒ヶ根の街が真っ白だった(s)
尾根を脱出してようやく見えた景色。あのピークあたりまでは行けたのかな?(s)
2015年01月12日 08:10撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
1/12 8:10
尾根を脱出してようやく見えた景色。あのピークあたりまでは行けたのかな?(s)
だんだん天気が快復してかたが北風が強く、樹林帯でも凍傷の危険が!kai
2015年12月29日 16:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
12/29 16:57
だんだん天気が快復してかたが北風が強く、樹林帯でも凍傷の危険が!kai
帰りもロープ使用。ロープなしは考えられない…(s)
2015年01月12日 10:11撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
1/12 10:11
帰りもロープ使用。ロープなしは考えられない…(s)
最後は懸垂下降で(s)
2015年01月12日 10:33撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
1/12 10:33
最後は懸垂下降で(s)
懸垂のsさん。 kots
2015年01月12日 10:41撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/12 10:41
懸垂のsさん。 kots
最後だけ懸垂。メインはルンゼのトラバースで懸垂下降はできません。下りもけっこう時間がかかります。kai
2015年12月29日 19:32撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
12/29 19:32
最後だけ懸垂。メインはルンゼのトラバースで懸垂下降はできません。下りもけっこう時間がかかります。kai
大地獄の鎖場。kai
2015年12月29日 20:04撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/29 20:04
大地獄の鎖場。kai
地獄も最後。kai
2015年12月29日 20:19撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/29 20:19
地獄も最後。kai
昼前にはすっかり晴れて、木曽駒あたりがよく見えるようになりました(s)
2015年01月12日 11:10撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5
1/12 11:10
昼前にはすっかり晴れて、木曽駒あたりがよく見えるようになりました(s)
南アルプスが良く見えますね(s)
2015年01月12日 12:45撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5
1/12 12:45
南アルプスが良く見えますね(s)
塩見〜悪沢、赤石
2015年01月12日 12:45撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5
1/12 12:45
塩見〜悪沢、赤石
帰り道は池山小屋で一緒だったチームのラッセルのおかげで、だいぶ楽をさせて頂いてます(s)
2015年01月12日 13:20撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/12 13:20
帰り道は池山小屋で一緒だったチームのラッセルのおかげで、だいぶ楽をさせて頂いてます(s)
池山小屋の水場(s)
2015年01月12日 13:49撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/12 13:49
池山小屋の水場(s)
千畳敷、宝剣岳(s)
2015年01月12日 16:55撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
1/12 16:55
千畳敷、宝剣岳(s)
やはり我々1台だけの広い菅ノ台駐車場。ギリギリ明るいうちに到着。駐車場から直ぐのこまくさの湯に着くころには真っ暗に。kai
2015年12月30日 01:44撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
12/30 1:44
やはり我々1台だけの広い菅ノ台駐車場。ギリギリ明るいうちに到着。駐車場から直ぐのこまくさの湯に着くころには真っ暗に。kai
こまくさの湯で御飯(s)
2015年01月12日 18:30撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/12 18:30
こまくさの湯で御飯(s)

装備

個人装備
アウター 防寒着(フリース ダウン) 毛糸帽子 目出帽 手袋 オーバー手袋 予備 靴下 スパッツ アイゼン ピッケル ワカン又はスノーシュー ストック ハーネス カラビナ スリング 時計 非常食 トイレットペーパー 飲料 タオル 携帯電話 予備電池 1/25 000地形図 サングラス ゴーグル スコップ ゾンデ 行動食 コンロ ガス コッヘル 食料 カメラ ヘッドランプ コンパス 筆記具 計画書 水筒 テント マット シュラフ シュラフカバー ビニール袋数枚 ライター 新聞紙 健康保険証
共同装備
医薬品 ロープ50M GPS 無線機ラジオ

感想

いきなりのJAF騒ぎでkaito隊にしては遅い出だしでした。
快適な池山小屋、2日目のロープワークあたりまでは良かったのですが…。
今回、kaito号に備置されたsu_さんのスノーシューを借りました。
最初はまあまあ順調でしたが、たまに靴のつま先が外れたり、斜面の上り下りが滑ったり、
慣れてないせいもあるのでしょうが、グリコのおまけ状態でした。
深いラッセルが続くと黙々と進むsさんに黙って付いていく小父さんが2人。
最後はkaitoリーダーのビバーク指令となりましたが、限界だったでしょう。

3日目は目覚めると吹き溜まりは1m近くの積雪。
前夜は天気がよければ山頂を目指すなんて話してましたが、脱出すら危うい状態!
暗いうちから歩き始め深いラッセルの中を進む。
ちょっとした尾根を巻こうものなら、樹林帯は腰までのラッセルで蟻地獄!
尾根を間違えたら遭難の危険も有る状態、GPSを駆使して尾根を決めて進むと
いきなりデポしたスノーシューが眼前に現れました!
そんな所まで来てたとは思っても無い3名、心底ほっとしました。
そこからも長い下山道を疲れた体に鞭打って、無事に帰れて良かった良かった。
最高に厳しい山行でした。

駐車場所の失敗!
当初、ガイドにある駒ヶ池の駐車場に止めようとしたところ適当な場所がなく、一旦はトイレの前に駐車。しかし迷惑駐車はあきらかなので移動。
直ぐ下に管ノ台の駐車場があるも駐車代をケチり池山林道の冬季ゲートまで行ってみることに、登れなければ戻って来ればいいと安易に考えたのが失敗。途中でスタック。kots氏が会員だったJAFのお世話になりました。約3時間のロス。

池山小屋最高!
出発時間がかなり遅くなりましたが、初日は池山小屋泊と決めたいたのでそれほどあわてませんでした。
トレースもあり、午後2時には難なく到着。広い小屋で、他に4,5人の1パーティーのみのこともあり快適に過ごせました。
隙間風なし、トイレは室内にあり二重ドアの為異臭もなし、ちょっと距離はありますが(50Mほど)水場も使用できました。
翌日は午後から荒れる予想だったので暗いうちに出発を予定して、午後4時過ぎには就寝。

厳しいラッセル!
二日目、午前2時起床。真っ暗な3時過ぎに出発。トレースもあり大地獄までは順調でした。
小地獄の夏道は使えず、尾根を直登。3ピッチほどロープを使用。これも計算ずくで問題なし。
あとは樹林帯の尾根をゆるゆる登り、森林限界を越えればラッセルもなく山頂。まだ 10時半だし、昼までは無理でも午後2時くらいには駒峰ヒュッテには着けると思ったのですが!
それからが大変でした。トレースは完全になくなり終始膝ラッセル。一歩一歩が重く、亀の歩みに!
ここで一番頑張ったのはs女子。ラッセルの先頭はほぼ彼女。
最後はその後にも付いて行けなかったおじさん達です。
午後2時、残り少ない体力があるうちにビバークんを決定。
翌朝、天気がよくければから身で登頂する、悪ければ撤退と言う事で早目に就寝。

必死の脱出行
3日目午前3時起床。雪はだいぶ収まったが風がすごい。
それより周りの景色が一変している。尾根から少し下った傾斜地にテントを張ったが、その時山側を40センチほど掘って平坦地にしている。
今、その山側がテントより高くなり壁のようになっている。一晩で4,50センチ積もったようだ。
直ぐとなりにテント張ったs女子に撤退する旨を伝える。s女子もことの重大さに気づいておりすぐに了解する。
午前5時撤退開始。暗い中のルートファインデイングに不安はあったが時間が惜しく出発する。
いきなり腰ラッセルで尾根に出る。尾根上は膝ラッセル程度だが吹き溜まりは腰ラッセルとなる。腰ラッセルになった時はかなりあっせたが、部分的だったので助かった。
途中、岩峰にぶつかり登ることに危険を感じたので樹林の中を巻くことにした。こいつが失敗!灌木帯のようで肩まで踏み抜き、やっと出たと思えばまた肩まで潜るの繰り返しでまったく進めない。やむなく岩峰基部に戻りこれを越える。登りもこれを越えて来たことが登ってわかった。以後はできるだけ尾根を外さないように歩く。
2415mピークに来た時、下るべき尾根が分からなくなった。けっこう切り立ったピークで尾根が見えない。やむなくコンパスで方向を確認して下り出すが、途中で急斜面になり下りられなくなる。この時点で初めて右側に顕著な尾根があるのが分かった。後続には右手にトラバースするように伝え、自分は登り返す。
今、地図を見返すとピークから東南東に向かうべきところ、真東に向かってしまった。暗がりの中、老眼の私には難しい地図読みでした!
尾根に乗るも、さらに右手に尾根があることが分かった。ここでかなり迷う。しかし乗った尾根が東に伸びているのは間違いないので少し不安はあったが下ることに。下った鞍部の先に突然、自分たちが昨日デポしたスノーシューを発見した時には全員歓声が上がるほどうれしかった。これで無事帰れること確信した。
さらに進むと、テントあとを発見!池山小屋で同宿したパーティーのようだ。彼らもここから今日、撤退したようで明瞭なトレースが残っいた。以後、ラッセルから解放されたが駐車場に着いたのは暗くなる直前の午後5時になっていました。

今回も山頂に達すことが出来ない山行でしたが、全力を出し切った上での撤退ですこぶる充実した山でした。ただこれ以上は無理かな。

kaito号のJAFの救助待ちから始まった山行でした…(汗)

雪山らしい厳しい山行で、久々のロープワークもありいい勉強になりました。乾杯写真は少なめですがkaito隊らしい良い経験になる山行でした。
吹雪の中でのテント設営、吹雪の稜線からの脱出…雪山は怖いと改めて思いました。全員下山できてよかったです!

青空のもと、真っ白な雪陵をニコニコ笑顔で歩けたら最高にいい思い出になったことと思いますが、冬山は吹雪いたり、凍傷になったり、進めなくなったり、来た道が帰るころにはわからなくなったりと…決して楽に登頂できるものではないですね。
ここ最近のホワイトアウト山行や敗退で順調にへこんで来ましたが「厳しい冬山、敗退しました」という記録を残していくことも大事かな、と思いながら書くレコとなりました。

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コメント

ゲスト
おつかれさまでした。
kaitoさん、kotsさん、s3214さん
大変な中お疲れ様でした。
直前に予定を変更して申し訳なかったです。
あと二人いたらどうなったかはわかりませんが、今回のレコを見ている限り一日目で池山小屋では届かない可能性もありますね。
スノーシューデポしたのは、アイゼンで進まないといけないようなシーンがあったからなんですか。イメージとしたら地獄を抜けたら、またラッセルがはじまるという感じがしました。
 明るいうちに、動けるうちにビバークは鉄則ですよね。あとテントがつぶされるほどの雪は本当に恐ろしいですね。
こちらも霞沢で雪面を掘り下げ、ブロックを積み上げましたが、それでも雪の当たる面はかなり埋まりました。
リベンジの際はご一緒できたらうれしいです
2015/1/16 10:24
ドキドキ…
kaito隊の皆さま お疲れ様でした!
冬山の厳しさをひしひし感じるレコですね。
経験のない自分にとっては撤退レコもとても参考になります
kaitoさん、腰だいじょぶっすかー?!
ラッセルしてて治ったとか?
2015/1/16 14:46
みなさま、こんにちは〜
雪山だから当たり前かもしれませんが、今年はどこもかしこも「ラッセル祭り」
少ないと寂しいし、多いと大変だし、悩ましいですね。

それにしても林道のJAF救助から始まって、ラッセル、ロープワークに雪上ビバークにルートファインディングと冬山のいいとこ?!?凝縮したような山行でしたね
Sちゃんも書いていますが「いい経験」にはなりますがたまには快晴・無風のご褒美も欲しいですね

お疲れ様でした〜〜
2015/1/16 16:38
みなさまこんにちは
コメントありがとうございます。
metaさんご無沙汰です。
霞沢岳も大変だったようですが登頂おめでとうございます!
こちらはご覧のとおりです。
スノーシューはかなり急斜面が続きそうだったのでデポしましたが、
帰りに見つけたときは助かった!と。一晩で様子ががらりと変わってましたから、見つけたときは驚きでした。
anthemさん初めまして。kaitoさんの腰はまだまだ痛そうです。
でも行っちゃうところがすごいですよね。
kamehibaさん初めまして。ほんとに今回は色々とてんこ盛りでした。
無事に帰って来られたのが何よりですが。

天気の良いときに登りたいですね。
また、よろしくお願いします。
2015/1/18 16:56
コメントありがとうございます。
ちょっと忙しく返事が遅くなってごめんなさい。
metさん、リベンジのときはよろしく!
anさん、私の腰は座骨神経でしてヘルニアです。もう高齢の為、自然治癒は無理でしょう。歩けなくなったら手術するしかないかな?
kamehibaさん、昨日レコを参考にさせてもらい庵滝に行ったのですが、時間切れでまったく及びませんでした。スノーハイクでも敗退でした。近々リベンジです。
2015/1/19 8:41
ゲスト
コメントありがとうございます
遅くなりました。。
昨年までは運がよかったのか、今年はどこにいっても厳しいです。
自然にはかなわないので、敗退が続きます。
遭難せずに無事に下山できてよかったです。晴れた山はまたそのうち、運がいいときに。

ヤマレコ開くたびにログアウト…どうしたものか
2015/1/21 22:12
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