高取山無残 - 相州アルプスから南山周回

2015年01月25日(日) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 25.1km
• 登り: 1,404m
• 下り: 1,409m

コースタイム

日帰り

• 山行: 7:55
• 休憩: 0:00
• 合計: 7:55

7:00 半原越
7:20 7:20 革籠石山
7:50 7:50 仏果山
8:10 8:10 宮ヶ瀬越
8:20 8:20 高取山(半原高取山)
9:05 9:05 高取山登山口
9:55 9:55 南山登山口（鳥居原）
10:30 10:30 権現平
10:55 10:55 南山
11:45 11:45 半原バス停
12:45 12:45 用野
13:40 13:40 高取山
13:50 13:50 発句石
14:00 14:00 高取山
14:15 14:15 華厳山(天丸・奥ノ院)
14:40 14:40 経ヶ岳
14:55 半原越

天候

晴れのち曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

半原越（標高488m）道路脇の空きスペースに駐車（トイレなし）。5台以上は通行の邪魔にならずに停められそうでした。
事前にネットや役場に確認したところ、宮ヶ瀬湖周辺の駐車場は有料・無料を問わず、朝の8時頃まで利用できないらしく、山に登るにはちょっと変な気もしたものの他に選択肢が見当たらず、半原越まで車で登ることとした次第。
林道ですが舗装道です。大型車通行禁止のため、途中に大型車進入防止ゲートがあります。

コース状況／危険箇所等

よく整備された道です。
危険個所や滑り易い箇所には鎖やロープが設置されています。
昭文社の地図ではルートが表示されていない経ヶ岳-華厳山-高取山-大厚木CC区間は、「西山を守る会」の皆さまのご努力でわかりやすいルートとなっています。
地図は同グループのHPから印刷できます（ルートの所々にも置かれています）。
http://nishiyamawomamorukai.web.fc2.com/

雪はありません。

写真

先週の大山からの眺め。手前の三峰山の奥の山塊が仏果山を頂点とする「相州アルプス」。最右部が高取山と採石場。

半原越からまずは仏果山へと向かいます。大山から丹沢にかけての山々が美しい。

半原高取山到着。宮ヶ瀬湖まで朝日が当たってきました。雪の丹沢連山もまばゆいばかりです。

半原高取山から、宮ヶ瀬ダムとこれから向かう南山も見えてきます。

半原高取山を下ってゆくと、虹の大橋も見えてきました。

権現平からの宮ヶ瀬ダムと仏果山。
それにしても、宮ヶ瀬ダムからの「北岸道路」は改造車の爆走音でうるさく、脇を走り抜ける時には恐怖さえ感じます。

南山からの眺めも最高です。仏果山-半原高取山-三峰山-大山。

あいかわ公園まで下りてきました。子供たちの元気な声は山の上の方まで聞こえていました。

1時間以上の車道歩きで高取山・経ヶ岳もあと少し＠中津川にかかる平川大橋。

用野集落からゴルフ場（大厚木CC）を抜け、いよいよ高取山への登山道（大沢登山口）です。

高取山山頂。展望が効くのは、この先の発句石からとなります。

発句石手前で立入禁止マークとロープ。でも、発句石への表示があるので進みます。
HPによると、2013年に「人の森」と社名変更。エコな会社をめざしているのかな。

。。。

半原越に戻ってきました。
8時間の山歩きで、体重は減りましたが、心は重くなっていました。

感想

pokepika

先週、三峰山から大山へ向かう途上、来し方を振り返ると、関東平野手前に、奥歯の神経まで達した末期的な虫歯のような人工的陥没地形が目に入りました。
帰宅後調べてみると、萩野高取山と呼ばれる山で（この山塊には3つの高取山があります）、そのえぐれは採石場。
昭文社の地図には高取山への登山道が表示されていませんでしたが、そこはヤマレコのありがたさ。
仏果山を頂点とする相州アルプスの縦走路が高取山を経由して整備されていることを知り、早速、出かけてきました。

野生動物や植生を危機にさらす林道や登山道を利用して山登りを楽しむ身としては、言い切ることには躊躇されるものの、石のために（人間の生活に必要なことは理解できますが）、500m級の山を破壊する程の自然に対する暴挙が許されるのだろうか、というのが率直な感想です。

「西山を守る会」（高取山周辺の登山道をボランティアで整備されています）の方のこれまでのご努力にもかかわらず、この環境破壊が現在も続けられていることを知り、アジア近隣国の自然破壊を馬鹿にしていた自分が恥ずかしくなってきました。
景観を子孫に残すための法整備が出来ていない日本。
あとは、市民・国民の誇りでしょうか。
どげんかせにゃいかん。