姥井戸山〜残雪を踏みしめ姥神の住む山へ〜
- GPS
- 06:16
- 距離
- 8.1km
- 登り
- 625m
- 下り
- 619m
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
険しい地形のため雪崩に注意! 山頂手前に鉱山の鉱口があり危険! |
写真
感想
姥井戸山は横手盆地から見ると、南に一際高くそびえる山であるが、登山の対象にはなっておらず、姥神伝説や院内銀山を中心とした鉱山地帯にあり、私にはミステリアスな山の一座となっていた。
探訪をするにあたり、この山域は有数の豪雪地帯で雪解けが遅いと思われ、5月初旬辺りであれば山頂くらいは雪が解けているのではないかと思い探訪計画を練った。
ルートは旧国道108号線から松ノ木峠を経て到達するルートではなく、諸事情を考慮して総合的に判断すると、羽後町側からアプローチする方が得策かと思われた。
結局、一回目の探訪では残雪があり、三角点を探し出すことはできなかったが、二回目の藪漕ぎ探訪でようやく三角点に辿り着くことができた。また、松ノ木峠方面からは山道があったのだが、これは想定していた事だった。とても魅力的な事だが、私はあえて羽後町側からのアプローチに拘った。
私が羽後町側からのアプローチに拘ったのは残雪期に登った際に『雄平仙』の大眺望に感動したことだった。また、計画するにあたって読みあさった日長鉱山の鉱口や歴史にも興味が湧いたからだ。
一回目の残雪期の登頂は、桧山併用林道起点からスタートした。雪は締まり歩きやすく快適であった。付近には林道があり、これは航空写真で確認していたのだが、構わずに急斜面を登り続けた。高度を上げるにしたがって、背後に段々と広がる景色が春霞の中に浮かんで見えた。素晴らしい景色に、いささか気分が高揚したが、これからの行程を考えて改めて気を引き締めた。
主稜線が近くなると傾斜が緩み、私は林道をトレースしなが進んだ。林道終点付近から主稜線への斜面が急で息が上がった。登りきって主稜線到達。眼下の景色が素晴らしい。
尾根沿いには雪があったりなかったりしていたが、雪が無い場所には夏道が出ていた。しかし、藪化していたり歩き難い場所は尾根の東側にある巨大な雪尻を利用しながら登った。冬は凄い季節風が吹く場所のようだ。
残雪に真新しいカモシカの足跡があった。動物の足跡をトレースすると意外に歩きやすかったりする。近くで枝が折れる音がするのでカモシカが至近距離にいるのだと感じた。
さらに尾根を登り続けると東側の斜面が切れて、もう雪庇は利用できなくなっていた。山頂手前の小ピークに立つと、鞍部を挟んだ斜面にカモシカの姿が見えた。カモシカは急斜面にも関わらず自由自在に斜面を歩くことができるようだ。瞬く間に距離は離されていった。
山頂の手前には鉱山の名残で底しれぬほど深い竪穴が存在していた。冬でも雪に埋もれずにその入口を開けており、不気味な感じが背筋に取りついた。落ちれば這いあがれそうもない穴に恐怖感を覚えつつも覗きこみたい衝動に駆られる。
山頂は依然として3m〜4mほどの積雪があり三角点を見つけるはできなかった。しかし、その山頂からの絶景に感動すした。素晴らしい眺めに時間を忘れそうだった。この頂きからは由利本荘方面や横手盆地、奥羽の山脈などの眺望に優れ、相互の位置関係がわかると非常に面白い場所に立っていることがわかる。
今回はお目当ての三角点は探せなかったが、天候に恵まれスリルと素晴らしい眺望で満足のいく山行になった。
↓無雪期・三角点到達バージョンはこちら↓
http://decoyama3.blog.fc2.com/blog-entry-643.html
コメント
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最近,スノーシューを買ったので,手頃な山を探していたところです。
姥井戸山ですか。いいですね。チャレンジしてみます。
三角点探訪がんばってください。
林道ですから,今は無理なんですね。残念。
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