雲竜渓谷
- GPS
- 04:26
- 距離
- 12.9km
- 登り
- 1,080m
- 下り
- 1,074m
コースタイム
- 山行
- 4:14
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 4:14
天候 | 快晴 ほぼ無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・ゲート前は数台のみ駐車可で、あとは路肩に停めるかかなり下ったスペースに駐車するしかない。冬期人気のエリアなので、駐車場のスペースは、特に週末は圧倒的に不足。今後マナーの悪い登山者が現れないことを祈る。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・林道は舗装してあるものの多くの箇所で凍結していた。登りも下りも滑り易い。 ・河原歩きはアイゼンがなくてもできるが、奥の氷瀑まで行くのであれば急登をこなさなければならず、ここはアイゼンがあったほうが安心できる。また、渓谷の入口の階段?は完全に硬い雪で覆われていて、ここもアイゼンがないとつらい。 ・渡渉を何度も繰り返すので、苦手な人はつらいかも。ダブルストックがあるとかなり有効。沢沿いの岩は氷が乗っているところが多いので、誤って乗らないように注意。 ・ピッケルは持参するも使用せず。上にも書いたがピッケルよりもストックのほうが便利と思う。 ・登山者は平日にも関わらず大変多い。週末は観光地の賑わいとなるだろう。 |
写真
感想
冬期の雲竜渓谷も何年も前から企画していたが、この時期はスキーがメインになってしまい、自宅から近い好事情にも関わらずなかなか足が向かなかった。今回ようやく念願叶って快晴の日に訪問できたが、毎年来ている人に言わせると今日の氷瀑は「イマイチ」らしい。
6時20分頃に林道のゲート前に到着。途中東照宮の付近で迷ってグルグル回ったりしたので5分くらいロスした。ここに来るまでも、細い道をしばらく走らねばならず、本当にこの先で良いのか心細くなるくらいだった。到着時に先客は数台。既に出発準備完了の人も、これからの人もいる。人気のエリアなので平日も大量の登山者かと思ったが、少なくともこの時間は人の姿は少なかった。気温は-6℃、寒気が降りてきて寒い朝となったが、既に今シーズン-10℃以下を何度か経験しているので鼻歌交じりで準備ができる。準備中も次々にクルマが到着するが、スペースに限りがあるため、少し戻って路肩に寄せて停めていた。これだけ人気のエリアなのに駐車のスペースはほとんどないと言っても過言ではない。
歩き初めはとにかく凍った林道を歩く。地図を見てそれは分かっていたがやはり退屈だった。しかもアスファルト道路はカチカチに凍っていて気を抜くと転倒の恐れが大いにある。ストックを上手く使って転ばずに先を急ぐ。途中で朝日が当たるようになる。歩き始めて1時間ほどで渓谷の入口を示す看板が現れ、その方向を見ると、無雪期はスロープ?階段?となっているところがみごとに硬い雪が付いていて、アイゼンなしでは降りるのも苦労しそうだった。ここまではアイゼンなしで歩いて来たが、このさきどうせ使うのは間違いないのでここで装着することに。ここまでも河原歩きの時は何度か渡渉をしたが、この先はアイゼンを付けての渡渉で、河原に凍った石があっても安心感が増した。もっと早く付けていてもよかったかも知れない。アイゼンを付けて歩き始めてしばらくすると、お待ちかねの氷瀑が視界に入るようになる。駐車場からわずか1時間林道を歩くだけでこんな景色に会えるところがあるとは。人気のスポットになるのも理解できる。さらに奥へ進むとギリシャ神殿のエンタシスの柱のようになった氷柱が現れる。素晴らしい、来て良かった、生きてて良かった。踏み跡をたどると高巻きの道が付いていて、それをたどると奥に更に大きな滝が現れる。写真を撮りながらなので中々先に進めない。ここまで来ると先行者の人が談笑していた。どうやらこの先は進めないらしい。ここで大休止としてザックを降ろし栄養補給をする。先行の方々はここを何度か訪れているらしく、今年の氷瀑の出来をきいたところ、いずれも「いまいち」とのことだった。ちょっとがっかり。後続のパーティの方々も同じことを言っていたので、もっと立派に凍るときがあるのだろう。確かに今朝は気温は下がったものの、その後快晴の天気となり日が当たり、我々の見ている前でも氷が上からガラガラ音を立てて落ちてきていた。氷に混じって時折小石も落ちているので、氷瀑に近付かなくてもヘルメットは被ったほうが良いのかもしれない。
しばらく休憩した後に元来た道を戻る。氷柱の並ぶエリアは滝の後ろまで回れるとのことだったので、アイゼンの刃を効かせて、氷の落ちてこない隙を狙って後ろに回り込む。週末であれば登山者多数なのかもしれないが、この日のこの時間は自分だけの貸し切りだった。優雅である。「神殿」を後にして沢を下ると続々登って来る登山者がいる。暗いうちから行動する人のほうが少ないようで、駐車場付近まで戻った時もこれから向かう登山者を見掛けた。帰りも行きと全く同じルートで戻る。川沿いも歩けるようだが、アイゼンを付けると歩きづらいし、恐らく渡渉を何度もしなければならないので、それが億劫で結局林道を歩いて戻る。日影や山影のところは日が昇って気温が上がっても氷が全く融けておらず、転ばないように慎重に歩く。どこまでアイゼンを付けたものか考えたが、林道歩きを始めると音がうるさく感じるようになったのですぐに止めて登山靴のみで歩く。アイゼンの効果はやはり抜群と実感したが、幸いに傾斜が緩いところが多いので、何とか転ばずにクルマまで戻ることができた。
往復の林道が退屈であるが、もっと氷瀑が盛大な時に再訪したい。但し、平日以外は混雑が激しそうで、次回がいつになるかは分からない。
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