谷川岳 (講習/トレーニング / 谷川・武尊)
日程:
2010年03月07日(日) [日帰り]
メンバー:
天候:
雪
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| コースタイム:[注] | ||
| 天神平スキー場−天神尾根−熊穴沢避難小屋−尾根上1750m付近−熊穴沢避難小屋(スノープロファイル取得)−熊穴沢−西黒沢−谷川ロープウェイ土合駅 |
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写真:
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感想/記録:(by satoru006)
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| 前回白馬でのスノーキャンプは体調不良のため参加できなかった。そのため大家監督が谷川岳でもう一度機会を作ってくださったので参加することにした。 当日は車で谷川岳ロープウェイ土合駅へ。ロープウェイ運行まで少し時間があったのでゆっくり準備できた。運行の時間に合わせてロープウェイで天神平駅に向かう。 体操を済ませて早速行動開始。天神尾根を登り始める。この日の雪の状況は固く凍った層の上に新雪がのった状態で非常に歩きにくい。鞍部までの登りで結構時間を食ってしまった...もっとシール歩行を練習しないとな... 鞍部で一度JANフィールドブックに基づいたフィールド気象観測を行う(詳しいことは後で記述する)。 その後再びシール歩行。荷物も少ないので体力的には全く問題ないのだが、いかんせんずるずる滑って歩きにくい。大家監督曰く腰が引けてるとのことで、監督と廣光コーチから色々とアドバイスを受けつつ尾根を進む。 そして避難小屋に到着したところでもう一度フィールド気象観測。ここからはスキー板を外して、アイゼンに切り替える。アイゼンに関しても同じことで、今まで錬成合宿と雪上訓練くらいでしか使ったことがなかったので、まだまだ慣れが必要のようだ...うーむ... 尾根を登るにつれてガスが濃くなってくる。尾根の方向が変わったあたりからは視界もかなり悪い。標高1750m(多分)あたりで山頂に行くのをあきらめ、下ることになる。スキー滑走はちょっと滑りにくかったが、まあ特に問題なく避難小屋まで行くことができた。 ここでこのワンダリングのメインであるスノープロファイルの取得を行う(これも詳しいことは下記参照)。課外実習みたいで楽しいのだが、持ってきた雪監察キットが不良品で結局よくわからなかった...結果として雪の状態は大丈夫のようなので熊穴沢、西黒沢を滑走することになる。 沢地形が顕著になってきたところあたりでいきなり雪崩の後発見!湿雪の点発生表層雪崩のようだ。この後もクラックやデブリなどを所々で発見。中には非常に走路の長い大規模な雪崩のデブリや全層雪崩の後もあり、怖くて滑走どころではなくなってしまった。まだあんまり沢は滑りたくないな...とはいっても滑走はあっという間ですぐにロープウェイの土合駅まで戻ってこれた。 今回、合宿以外では初めての山スキーということで、フィールド気象観測やスノープロファイルはもちろん、他にも学ぶことは多かった。また、機会があればこのようなスノーキャンプに参加し、知識を深めていきたい。大家監督、廣光コーチ、ありがとうございました。 【フィールド気象観測について】 名前の通り気象の観測を行う。記入する項目は以下の通り。 1.日付・時刻・観察者・場所・標高・(斜面の)方角 2.天気:雲量を0から10で評価する。0−1はClear(CLR)、2−3はFew(FEW)4-5はScattered(SCT)、6-8はBroken(BKN)、9-10はOvercast(OVC)とそれぞれ記入。 3.降水の種類と強度:降水なし(Nil)、雨(R)、雪(S)、みぞれ(RS)、あられ・ひょう(G)、凍雨(ZR)の中から選んで記入。強度は時間降雪深で1cm未満は−1、1cmは1、2cmは2、...と記入。 3.現在気温:デジタル温度計を使用する。この時、日射の影響を極力押さえるため、スキー板にかけて測定する。 4.靴底貫入:片足で踏み込み、その深さの平均を測定する。 5.10cm雪温:表層から10cmの雪の温度をデジタル温度計で計測する。温度計は地面に対して平行にする。 推定積雪深:ゾンデを使って測定する。 6.雪面の雪質・粒度:雪質は新雪(PP)、こしまり雪(DF)、しまり雪(RG)、こしもざらめ雪(FC)、ざらめ雪(WG)、表面霜(SH)、氷板(IM)、クラスト(CR)から選んで記入する。ルーペとクリスタルカードを使って結晶を観察してその大きさを記録する。新雪の場合はさらに角柱(cl)、針(nd)、角板(pl)、樹枝状(sd)、不規則結晶(ir)、あられ(gp)、ひょう(hl)、凍雨(ip)から選んで記入する。 7.風速・風向:静穏−空気の移動なし(C)、弱風−小枝が揺れる(L)、軽風−小樹木が揺れ、雪が移動し始める(M)、強風−あらゆる樹木が揺れ、雪が移動する(S)、暴風−それ以上(X)から選んで記入する。 8.尾根上の飛雪の程度・方角:飛雪なし(Nil)、以前飛雪があったと思われる(Prev.)、ある程度飛雪がある(M)、激しい飛雪がある(I)、観測不能(U) 【スノープロファイルについて】 スノーピットと呼ばれる穴を掘り、雪の層を観察する。 1.スノーピットを掘る:幅2m、奥行1.5m、高さ1m以上のピットを掘る。このとき、ゾンデを使ってしっかり測ること。そして雪を掘る。ある程度掘れたら今度はスコップの裏を使って壁の表面を削り、角は直角になるようにする。最後に手の甲を使って表面を整える。 2.日付・場所・所属・時刻・標高・方角・斜度・観察者及び協力者の名前・天気・降水・風・種類・貫入・気温・立地・雪面温度を記入(種類はFullとTestがあるが、今回はTest、立地はアルパイン・森林限界・森林の中から選ぶ。他はフィールド気象観測と同じ)。 3.雪の温度計測:雪層の表面を0cmとし、下に向かって10cm間隔で温度を計測していく。この時も気温の計測同様、日射の影響を受けない日陰を選ぶこと。 4.硬度の観察:実際に雪を触れてみて、その硬さを観察、記録する。こぶし(F)、指4本(4F)、指1本(1F)、ペン(P)、ナイフ(K)、氷(I)から選んで、層と層の間となる高さと一緒に記録していく。 5.雪質・粒度の観察:それぞれの層の雪をルーペとクリスタルカードを使って観察・記録する。フィールド気象観察と同じ。 6.含水率の記録:それぞれの層の雪を握ってみて、その含水率を評価する。ドライ−圧力をかけてもくっつかない(D)、モイスト−雪はくっつきあうが水は確認できない(M)、ウェット−ルーペで水を確認できるが、握って出てくるほどではない(W)、ベリーウェット−水がにじみ出てくる(V)、スラッシュ−水浸し(S)から選ぶ。 7.コンプレッションテストを行う:部で行っているショベルコンプレッションテストと同じ。四角注の切り出しの際に崩れる(CTV)、手首で叩くと崩れる(CTE)、ひじから先で叩くと崩れる(CTM)、腕全体で叩くと崩れる(CTH)、叩いても崩れない(CTN)で評価する。崩れた場合、その回数を記録する。 8.破断の観察:層の破断を観察・記録する。Sudden Planar−スパッと切れるような感じ。きれいな破断面(SP)、Sudden Collapse−層が垂直に落ちて崩れる(SC)、Progressive Compression−徐々に圧縮されていく(PC)、Resistant Planar−破断はするが抵抗感があり、落ちてこない(RP)、Non-planar Break−顕著な破断面がなく、でこぼこになる(B)で評価する。 この二つ以外にも雪崩の形跡やクラックがあったときはその場所や状況を記録する。これをクラス1データ、スノープロファイルをクラス2データ、フィールド気象観測をクラス3データとして、積雪の安定性を評価する。 |
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過去天気図(気象庁): |
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・2010年03月の天気図 [pdf] |
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この記録で登った山/行った場所: | ||
![]() 熊穴沢避難小屋
天神平
土合口
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関連する記録:※内容が近いものを自動的に表示しています。 | ||
- 2006年08月03日:マウナロア(北アメリカ) 3 - m_ku
- 2009年11月21日:筑波山(日光・那須・筑波) 13 - hamann
- 2010年05月30日:伊吹山(霊仙・伊吹・藤原) 13 1 - chamchan
- 2010年03月27日:筑波山(筑波高原キャンプ場コース〜山頂〜ユースホステル跡コース)(日光・那須・筑波) 40 - yamabito
- 2010年05月22日:富士山 雪上訓練(富士・御坂) 2 1 - furuiriver
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