ニセコで冬山遭難防止講習会
天候 | 2/07 曇り時々小雪 2/08 曇り時々雪 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年02月の天気図 |
写真
感想
大魔人の冬山遭難防止講習会に参加。
2010年2月と2013年1月にも大魔人の講習を受けていますので
今回が3回目です。毎回、忘れたことを思い出したり、
新たに気がついたことがあったりと、勉強です。
山に入る前にメンバーのビーコンチェックをするのは当たり前ですが
チェックの仕方、手落ちがあったと気づかされました。
まず、全員が受信モード(サーチモード)にし、リーダーのみが
発信モードで、それぞれのメンバーのビーコンが受信できているかを
確認します。その後、メンバーのビーコンを発信モードに戻し
受信モードにしたリーダーの前を通って、発信を確認してもらい
進みます。最後、リーダーのビーコンを発信に戻して山へ出発です。
クワッドに乗り、モイワ山へ。
はぐれ遭難を起こさない歩き方やコンパスの使い方を確認。
スキーやストックを使っての雪質のアクティブテストの仕方。
雪崩れやすい地形の見方や山へ入る前には、
数日前からの天気を確認しておくことが大切。
その後、ピットチェックと山頂の雪庇を使い雪洞掘りです。
私達のピットチェックの評価は【2】ほぼ安定でした。
(危険【5】→【1】安定、雪崩れの危険はない)
この日のG6は開いていました。
雪洞掘りは体力・腕力勝負ですね。
4名チーム、4名が入る雪洞に1時間半ほどかかりました。
その後雪洞の中で一時間半ほど過ごしましたが、遭難した時に
落ち着いて一晩過ごせるのか、不安です。でも、どんなに外が
猛吹雪で寒くても、入口をきちんとふさいでおけば、
中は0℃以下には下がらないそうです。
自分たちの話声しか聞こえない静かさです。
2時、雪洞ビバーク訓練終了。
他チームの雪洞の前で「終了です!」と大声で叫んでも、
出てこない。入口をスコップで崩すと、中からビックリした顔が
見えました。私の大声は、まったく聞こえなかったそうです。
雪は音を吸収するというのが、ここでも確認できました。
終了後、G6が開いているので有志で奥のBCへ行きましたが、
しばらく新雪が降ってないらしく、荒らされまくりの斜面でした。
その後温泉へ。
大魔人山荘では夕食の前に一時間ほど座学です。過去の遭難例を
見ながら、勉強。つくづく、ほんのちょっとの油断に悪魔が
入り込むんだなと思いました。
二日目の午前中、大魔人山荘の裏山でビーコン操作や探査の要領を
何度も繰り返し練習しました。お昼で解散。札幌に帰ってきました。
濃い講習会でした。大魔人はみんなが遭難や怪我せずに楽しく冬山を
堪能してもらいたい一心で、ヴォランティアで講習してくれます。
山岳会に入っていない私にとっては、とても貴重な勉強の機会です。
感謝の一言ですね!
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