記録ID: 586922
全員に公開
アルパインクライミング
八ヶ岳・蓼科
阿弥陀岳北稜・赤岳西壁主稜
2015年02月07日(土) 〜
2015年02月08日(日)
wetcradle
MazdaTo
体力度
6
1〜2泊以上が適当
体力度について
- GPS
- 17:21
- 距離
- 32.8km
- 登り
- 3,060m
- 下り
- 2,657m
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標高グラフを拡大コースタイム
1日目
- 山行
- 6:25
- 休憩
- 3:10
- 合計
- 9:35
2日目
- 山行
- 9:05
- 休憩
- 1:35
- 合計
- 10:40
8:50
8:50
40分
主稜取付
9:30
9:30
40分
1P目終了 (主稜下部)
10:10
10:10
0分
2P目終了 (主稜下部)
10:10
10:10
40分
3P目終了 (中間の岩場への歩き)
10:50
10:50
30分
4P目終了 (中間の岩場)
11:20
11:20
50分
5P目終了 (主稜上部への歩き)
12:10
12:10
35分
6P目終了 (主稜上部)
12:45
12:45
35分
7P目終了 (主稜上部)
13:20
13:20
15分
8P目終了 (主稜上部)
18:20
美濃戸口
| 天候 | 7日: 晴れ、風弱い、朝-10度、日中7度 (直射日光を受けた状態) 8日: 雪、風少し強い、行者小屋-10度、赤岳山頂-15度 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2015年02月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
荻窪駅(22:30集合/23:00出発)━(中央自動車道)━(1:30/2:30就寝)美濃戸口 ※停車後に集合時間を過ぎ、停車時間が長くなってしまうのを避け集合場所を変更。その結果ピックアップに手こずりタイムロス。荻窪集合は難しいのかも。 ※高井戸ICに入りそこねてタイムロス。 【美濃戸口まで】 スタッドレスタイヤで問題なし。 【美濃戸口〜赤岳山荘】 美濃戸口(5:00起床/6:00)━美濃戸口に引き返す 橋を渡った後にあるカーブが、凸凹したアイスバーンの登りとなっており関門。 フォレスター + スタッドレス + 前輪チェーンでトライしたが、左前輪のタイヤチェーンが切れてしまった。 さらに切れたチェーンが暴れて、タイヤスペースの内側のカバーが割れてしまった。 結局、美濃戸口に車を停めて、林道歩きとなったが、フォレスターが続々来るので、車の性能のせいでは無さそう。 古過ぎるスタッドレスがいけないのか、ライン取りが悪かったのか、アクセルの踏み方が悪かったのか。どうすればいいのか…。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
【阿弥陀岳北稜】 ・中岳沢に入って、少し進んでから右の尾根に取り付く。ただし、トレースがどこに付くかは日によって結構違うらしい。 ・第一岩稜は非常に簡単な雪の斜面。岩稜と名前が付いているがロープは使わない。 ・第二岩稜の取り付きには残置ハーケンが3本程あった。 ・第二岩稜1P目は45m。最初に岩稜に乗り上げるところが恐らく北稜の核心。この1P目を短く切って2Pとすることもできる。 ・第二岩稜2P目にはペツルが2本。ちょっとしたナイフリッジを越えて少し登れば終了。2P目の終了点は何も無いので、スノーバーでセルフを取りスタンディングアックスビレイとした。 ・第二岩稜の後は雪面を5分程登れば阿弥陀岳山頂。 【阿弥陀岳〜中岳ノコル】 ・急な斜面。雪の状態が悪ければ、北稜登るよりこっちの方が怖いかもしれない。 ・MazdaTo がシリセードをするようにゆっくり15m程滑落。 ・過去に知人が周辺の雪ごと数十m谷側に流されたということらしいので、三種の神器は携行すべき。 【中岳沢】 ・雪の状態が良かったので、中岳沢を利用して行者小屋へ。 ・雪崩れやすい場所なので注意。 ・他パーティがシリセードしたり遊びながら固まって下っている様子が北稜から見えましたが、全滅するようなことがないようにグループマネジメントを徹底すること。 【赤岳主稜】 ・各ピッチ約40m程として9P。 ・中間の岩場の前後と最後の山頂への1Pの合計3Pはビレイ無しで歩き。3人パーティだったので、フォロー2人が歩きのピッチだけ先頭を歩くような、つるべ方式とした。 ・核心は取り付きのチョックストーン。足を左右の壁に突っ張るようにして体を上げ、その後はレイバック気味なムーブを入れつつチョックストーンを乗り越えた。スリングがかかっていたのでエイドで登る人もいるらしい。 ・主稜下部はルートが明確。残置もちらほらと見かけた。 ・中間の岩場の前後は簡単な雪の斜面。 ・中間の岩場は短く易しい。 ・主稜上部の取り付きは、中間の岩場の後の雪面を登りつめた所。 ・主稜上部はルートの取り方のバリエーションが多い。おかしなルート取りをしたのかもしれないが、残置はあまり見かけなかった。 ・落石注意。2P目の終了点で、ティッシュボックス大の落石を起こしてしまった。 ・180cmスリングがあると便利。 ・カムがあると安心。今回はキャメロットC4 #0.5、#1、#2 を使用した。ナッツもあれば使ったかも。 |
| その他周辺情報 | 【もみの湯】 http://www.lcv.ne.jp/~mominoki/mominoyu.html 17時以降は300円。 快適な温泉。 |
写真
阿弥陀岳北稜へのアプローチは、中岳沢に少し入ってからすぐ右の尾根を利用。トレースが着いていたが、途中で一つ右の尾根に乗り移っていた。ラッセルは面倒くさいのでトレースを利用。写真は尾根を乗り換えるところ。
2/7 11:20
阿弥陀岳北稜へのアプローチは、中岳沢に少し入ってからすぐ右の尾根を利用。トレースが着いていたが、途中で一つ右の尾根に乗り移っていた。ラッセルは面倒くさいのでトレースを利用。写真は尾根を乗り換えるところ。
第一岩稜まであと少し。第一岩稜は易しいのでロープ不要。(H氏撮影)
第二岩稜に到着。12人待ちだったが、数パーティーが同時登攀していて1時間半待で済んだ。
2ピッチ目開始の支点。練習としてみんながリードを経験できるように、3人パーティであるがリードを入れ替えた。
2ピッチ目のフォロービレイはスタンディングアックスビレイとした。フォロービレイのセルフビレイのためにスノーバーを使用。(H氏撮影)
1
2/7 14:33
2ピッチ目のフォロービレイはスタンディングアックスビレイとした。フォロービレイのセルフビレイのためにスノーバーを使用。(H氏撮影)
中岳のコルへ下る途中で MazdaTo が15m程滑落。ずっとシリセードの姿勢をしていたので、シリセードしていると思った。自然に止まると思って暫く滑落停止しなかったらしい。写真は滑落 (シリセード？) 痕。
3
2/7 15:24
中岳のコルへ下る途中で MazdaTo が15m程滑落。ずっとシリセードの姿勢をしていたので、シリセードしていると思った。自然に止まると思って暫く滑落停止しなかったらしい。写真は滑落 (シリセード？) 痕。
2日目。風も強く天気が悪い。赤岳西壁主稜の偵察をしようと文三郎尾根を登ってきた。写真は主稜の取り付きとなるチョックストーン。
西壁の中は風が弱いので少し登ってみることに。ザックからロープを出した時に空のスタッフバッグを落としてしまった。さらに、支点構築時にカラビナを落としてしまった。冬季クライミングでカラビナからスリングを分離する場合は、ゲートを指で押し開けるよりも、スリングをゲートに引っかけるようにスリングを引っ張る方が良いと学習した。写真は取り付きのチョックストーン。このチョックストーンがクライミングとしては核心だったが、なんとかフリーで突破。
5
2/8 8:50
西壁の中は風が弱いので少し登ってみることに。ザックからロープを出した時に空のスタッフバッグを落としてしまった。さらに、支点構築時にカラビナを落としてしまった。冬季クライミングでカラビナからスリングを分離する場合は、ゲートを指で押し開けるよりも、スリングをゲートに引っかけるようにスリングを引っ張る方が良いと学習した。写真は取り付きのチョックストーン。このチョックストーンがクライミングとしては核心だったが、なんとかフリーで突破。
1ピッチ目終了支点。1P目途中のルートが曲がるところでロープが岩に引っかからないようにしようと、1つのスリングに2枚のカラビナをかけ、それぞれにロープを通したが、2枚のカラビナがロープを挟む形になり、ロープの流れが極度に悪くなった。カラビナに段差を付けなければならなかった。
2
2/8 9:32
1ピッチ目終了支点。1P目途中のルートが曲がるところでロープが岩に引っかからないようにしようと、1つのスリングに2枚のカラビナをかけ、それぞれにロープを通したが、2枚のカラビナがロープを挟む形になり、ロープの流れが極度に悪くなった。カラビナに段差を付けなければならなかった。
3ピッチ目は中間の岩場の取り付きまで。優しいリッジなのでビレイ無し。
4ピッチ目終了支点。4ピッチ目は中間の岩場を越えてから簡単な雪面となる。ダラダラとロープを伸ばす。良い支点が見つからなかったので中間の岩場を越えた地点でピッチを切った方が良いかもしれない。
3
2/8 10:50
4ピッチ目終了支点。4ピッチ目は中間の岩場を越えてから簡単な雪面となる。ダラダラとロープを伸ばす。良い支点が見つからなかったので中間の岩場を越えた地点でピッチを切った方が良いかもしれない。
5ピッチ目は主稜上部の取り付きまで。優しい雪面なのでビレイ無し。
6ピッチ目。主稜上部はいろいろなルートの取り方ができそう。ここからほとんど残置は見なかった。ビレイ支点となる対象をなかなか見つけられず時間がかかった。
4
2/8 12:10
6ピッチ目。主稜上部はいろいろなルートの取り方ができそう。ここからほとんど残置は見なかった。ビレイ支点となる対象をなかなか見つけられず時間がかかった。
6ピッチ目終了支点。キャメロット#2を使用。予想通り上部は風が強い。気温は-15度ほど。
8ピッチ目終了支点。ルンゼの中の大きなピナクルに180cmスリングをかける。9ピッチ目は簡単なリッジなのでビレイ無しでロープを伸ばし山頂着。
3
2/8 13:23
8ピッチ目終了支点。ルンゼの中の大きなピナクルに180cmスリングをかける。9ピッチ目は簡単なリッジなのでビレイ無しでロープを伸ばし山頂着。
顔面氷だらけ。忘れ物をした MazdaTo にゴーグルを貸していたので。
行者小屋でテントをたたみ、美濃戸口へ。テントを畳む際にアイゼンで踏まないようにと注意したにも関わらず、アイゼンで開けた穴を発見。畳む前に開いていたのか畳む際に開いていたのかはよく分からない。
2/8 15:59
行者小屋でテントをたたみ、美濃戸口へ。テントを畳む際にアイゼンで踏まないようにと注意したにも関わらず、アイゼンで開けた穴を発見。畳む前に開いていたのか畳む際に開いていたのかはよく分からない。
美濃戸山荘。美濃戸山荘から美濃戸口までの間にいくつか車道を外れるトレースがあるが、これは御小屋尾根へ上がっているらしい。近道じゃね？という軽いノリでトレースに入りタイムロス。
1
2/8 17:09
美濃戸山荘。美濃戸山荘から美濃戸口までの間にいくつか車道を外れるトレースがあるが、これは御小屋尾根へ上がっているらしい。近道じゃね？という軽いノリでトレースに入りタイムロス。
切れたチェーンが暴れて、スプラッシュボードが外れかけた状態に。
美濃戸口から赤岳山荘に車で挑戦した時に、川を渡った後のカーブでチェーンが切れた。接続部の金具が伸びてしまっていた。
感想
いろいろと失敗の多い山行だった。
・集合でタイムロス (もっとピックアップしやすい駅を探す)
・タイヤチェーン切断と車損傷
・スタッフバッグを落とす
・カラビナを落とす
・落石を起こす
・テントにアイゼンの穴が開く
・ロープの流れを悪くした
・朝に怠けすぎ
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利用交通機関：
車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
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はじめまして
林道の最初の橋を渡った後の、右登りカーブが一番の難所ですよね。
自分も、先月行きました。
フォレスターにスタッドレス、前輪金属チェーンです。
最初、ライン取り、勢いが悪くタイヤが空転しました。
空転を続けるとチェーンが切れるので、すぐに諦めてバックで平地まで戻り、再トライした際は、ある程度のスピード及び、大回りのライン取りで通過出来ました。
大回りで四輪の接地感を強め、路面の凸凹を避ける。
路面がえぐれていませんでしたか。
あと、ネットチェーンでなく、金属チェーンが必要だと思いました。
すみません、偉そうなことを書きまして...。
少しでも参考になればと思います。
はじめまして。
アドバイスありがとうございます！
かなり路面はえぐれた状態でした。
それで左前輪が浮いた状態になっていたのだと思います。
金属チェーンの方がアイスバーンには強いのですね。
金属チェーンはそんなに価格も高くないので、
次回行くときには金属チェーンを試してみようと思います。
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