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Yamareco

記録ID: 596149
全員に公開
ハイキング
中国

総社市 龍王山〜狸岩山 古墳&岩窟巡り

2015年03月02日(月) [日帰り]
 - 拍手
Machapuchare その他1人
体力度
2
日帰りが可能
GPS
04:32
距離
7.5km
登り
433m
下り
441m
歩くペース
ゆっくり
1.41.5
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:59
休憩
0:30
合計
4:29
8:37
45
スタート地点(山手スポーツ広場)
9:22
9:29
98
11:07
11:12
45
水の岩窟
11:57
12:10
15
六枚岩
12:25
12:30
36
13:06
ゴール地点(山手スポーツ広場)
想定外の古墳、岩窟、アクシデントを楽しむ墳(踏ん)だり血(蹴)ったりコース
歩行距離7.5km、歩行時間3時間10分、歩行数12,400歩
天候 晴れ時々曇り
過去天気図(気象庁) 2015年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
車までのアプローチが原則です。山手スポーツ広場に3つの駐車場があり、そのうち山に一番近い第3駐車場を利用しました。
コース状況/
危険箇所等
龍王山はかすかに踏み跡があるのですが、全体的に登山道は無いに等しいので、ヤブコギを強いられます。人家に近い所には害獣用の仕掛けが施されています。注意が必要です。と言いながら自ら引っかかってしまいました(*_*)。また、イバラが所々にあるので、かなり痛い目に遭いながら進まなければなりません。複数で行く場合はヤブコギになれ、ルートファインディングに長けた人にトップを任せるとよいでしょう。龍王山は上級者向けだと思いますが、古墳の宝庫<写真参照>でもあり、頂上からの景観もまずまずです。
狸岩山は倉敷北部縦走コースとかぶる道(東西ルート)は非常に整備され歩きやすいです。南北に延びているルートは不明瞭ですが、ヤブコギを強いられるレベルではありません。ちょっとしたサプライズな発見<写真参照>もあり、楽しいルートです。
その他周辺情報 龍王山の北側には国の史跡に指定された3つの寺院と古墳があります。備中国分寺跡、備中国分尼寺跡、そして、こうもり塚古墳です<写真10参照>。特に田園風景の中に建つ国分寺の五重塔は、観光地吉備路のシンボル的な存在となっています。この時季は梅や菜の花が綺麗に咲いています。また、運が良ければ日本では観察記録がまれなシベリアからの迷鳥ノハラツグミが見られるかもしれません。
01山手スポーツ広場駐車場
グランド横の山に近い場所に駐車場がありました。
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01山手スポーツ広場駐車場
グランド横の山に近い場所に駐車場がありました。
02前山北古墳群三号墳
駐車場に隣接した場所に移設された古墳がありました。長さ12m、高さ1mの方形墳です。
02前山北古墳群三号墳
駐車場に隣接した場所に移設された古墳がありました。長さ12m、高さ1mの方形墳です。
03龍王山登り口
元々地形図にも登山詳細図にも道がありません。勝手に設定した登山口は竹ヤブからスタートです。ここではまだ道がありました。
03龍王山登り口
元々地形図にも登山詳細図にも道がありません。勝手に設定した登山口は竹ヤブからスタートです。ここではまだ道がありました。
04害獣罠(仕掛け)
登り始めて程なく、いきなり木のつるに引っ掛かってこけた!と思ったら、しっかりと害獣用の罠に靴が引っ掛かってしまいました(;一_一)
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04害獣罠(仕掛け)
登り始めて程なく、いきなり木のつるに引っ掛かってこけた!と思ったら、しっかりと害獣用の罠に靴が引っ掛かってしまいました(;一_一)
05竜王古墳群10号墳
尾根が不明瞭になり、傾斜がややきつくなった標高90m地点で突然古墳が出てきました。
05竜王古墳群10号墳
尾根が不明瞭になり、傾斜がややきつくなった標高90m地点で突然古墳が出てきました。
06竜王古墳群10号墳石室
古墳の中を覗くと、カッティングされた石が綺麗に並べられ、隙間も上手に埋められていました。
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06竜王古墳群10号墳石室
古墳の中を覗くと、カッティングされた石が綺麗に並べられ、隙間も上手に埋められていました。
07竜王古墳群その1
龍王山ピーク直下にあった古墳らしきものですが、一つ一つの岩が大きいのが特徴的でした。
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07竜王古墳群その1
龍王山ピーク直下にあった古墳らしきものですが、一つ一つの岩が大きいのが特徴的でした。
08竜王古墳群12号墳
龍王山のピークに造られた古墳です。上に祠がありましたが、古墳との関連はよくわかりませんでした。
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08竜王古墳群12号墳
龍王山のピークに造られた古墳です。上に祠がありましたが、古墳との関連はよくわかりませんでした。
09龍王山ピーク標
龍王山には三角点はありませんが、ピーク標はありました。背後に総社市が展望できます。
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09龍王山ピーク標
龍王山には三角点はありませんが、ピーク標はありました。背後に総社市が展望できます。
10龍王山ピークの景観
龍王山の北側を望むと、左から国分寺(中央左)やこうもり塚(中央右)などの国指定史跡が見えます。
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10龍王山ピークの景観
龍王山の北側を望むと、左から国分寺(中央左)やこうもり塚(中央右)などの国指定史跡が見えます。
11竜王古墳群11号墳
龍王山ピークにはさらにむき出しの石棺のようなものもありました。
11竜王古墳群11号墳
龍王山ピークにはさらにむき出しの石棺のようなものもありました。
12竜王古墳群13号墳
これも龍王山ピークにあった石棺か何かの石蓋です。
12竜王古墳群13号墳
これも龍王山ピークにあった石棺か何かの石蓋です。
13竜王古墳群その2
龍王山ピークから下り、次の小ピークとの鞍部にあった古墳です。上の石でかすぎ!
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13竜王古墳群その2
龍王山ピークから下り、次の小ピークとの鞍部にあった古墳です。上の石でかすぎ!
14竜王古墳群その2石室
先の古墳の石室内です。少しごつごつしていましたが形はそれなりに整っています。
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14竜王古墳群その2石室
先の古墳の石室内です。少しごつごつしていましたが形はそれなりに整っています。
15竜王古墳群その3
上の岩がでかすぎて、最初は古墳に見えませんでした。相当な強力複数人が最後の岩を積んだかてこの原理を使ったか・・・
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15竜王古墳群その3
上の岩がでかすぎて、最初は古墳に見えませんでした。相当な強力複数人が最後の岩を積んだかてこの原理を使ったか・・・
16龍王山登山口分岐
強烈なヤブと格闘しながら龍王山を下りてくると、突然廃屋跡が出てきました。この右方面にもしかして山道がついていたのかもしれません(・。・)
16龍王山登山口分岐
強烈なヤブと格闘しながら龍王山を下りてくると、突然廃屋跡が出てきました。この右方面にもしかして山道がついていたのかもしれません(・。・)
17水の岩窟
送電線と山道が交わる地点に水の岩窟が現れました。岩窟は左右に分かれており、下には湧水らしき水がありました。天井から滴る水滴が澄んだ音を立て、天然の水琴窟といった感じでした。
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17水の岩窟
送電線と山道が交わる地点に水の岩窟が現れました。岩窟は左右に分かれており、下には湧水らしき水がありました。天井から滴る水滴が澄んだ音を立て、天然の水琴窟といった感じでした。
18水の岩窟内部1
まずは岩窟の右側を覗くとミニ鍾乳洞のような形状でした。
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18水の岩窟内部1
まずは岩窟の右側を覗くとミニ鍾乳洞のような形状でした。
19水の岩窟内部2
続いて左側の岩窟を覗くと、古墳の石室のような形状でした。
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19水の岩窟内部2
続いて左側の岩窟を覗くと、古墳の石室のような形状でした。
20狸岩山古墳群その1
狸岩山の稜線に出てくる少し手前で突然古墳が出てきました。
20狸岩山古墳群その1
狸岩山の稜線に出てくる少し手前で突然古墳が出てきました。
21狸岩山古墳群その1石室
細長い石室でしたが、中は綺麗に整えられていました。
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21狸岩山古墳群その1石室
細長い石室でしたが、中は綺麗に整えられていました。
22狸岩山古墳群その2石室
狸岩山を西から南に巻く道沿いに石室むき出しの古墳が出てきました。
22狸岩山古墳群その2石室
狸岩山を西から南に巻く道沿いに石室むき出しの古墳が出てきました。
23狸岩山古墳群その2石積
古墳の上は封土ではなく石積みで、岡山県下ではこの狸岩山でしか見られないそうです。
23狸岩山古墳群その2石積
古墳の上は封土ではなく石積みで、岡山県下ではこの狸岩山でしか見られないそうです。
24六枚岩
六枚の岩が縦に綺麗に並んでいました。ここは間違いなく狸岩山のベスト昼食スポットです。
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24六枚岩
六枚の岩が縦に綺麗に並んでいました。ここは間違いなく狸岩山のベスト昼食スポットです。
25狸岩山古墳群その3
狸岩山に向かう途上で、石室むき出しの古墳がありました。石だけで隙間なく造られていました。
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25狸岩山古墳群その3
狸岩山に向かう途上で、石室むき出しの古墳がありました。石だけで隙間なく造られていました。
26狸岩山古墳群その3石室
石室内に入って見ると意外と広々としており、奥行きもありました。
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26狸岩山古墳群その3石室
石室内に入って見ると意外と広々としており、奥行きもありました。
27狸岩山古墳群その4石積
狸岩山ピーク近くの古墳で本日2回目の石積です。200戸以上の古墳を有する隣の福山にはない形状です。狸岩山近辺固有の文化があったのかもしれません。
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27狸岩山古墳群その4石積
狸岩山ピーク近くの古墳で本日2回目の石積です。200戸以上の古墳を有する隣の福山にはない形状です。狸岩山近辺固有の文化があったのかもしれません。
28狸岩山ピーク
分かりやすいピークです。期待していたほどロックロックしていません。
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28狸岩山ピーク
分かりやすいピークです。期待していたほどロックロックしていません。
29狸岩山ピークから福山
狸岩山ピークからは福山(左)と由加山(中央)が見えます。
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29狸岩山ピークから福山
狸岩山ピークからは福山(左)と由加山(中央)が見えます。
30狸岩山古墳群その5石室
狸岩山の古墳は形状や大きさがまちまちです。それぞれ時代を越えて独自に古墳文化が発展してきたのかもしれません。
30狸岩山古墳群その5石室
狸岩山の古墳は形状や大きさがまちまちです。それぞれ時代を越えて独自に古墳文化が発展してきたのかもしれません。
31狸岩山尾根から福山
狸岩山から尾根道からは西方面にある福山や和霊山等がよく見えます。
31狸岩山尾根から福山
狸岩山から尾根道からは西方面にある福山や和霊山等がよく見えます。
32狸岩山登り口
最後は超人工的かつ急な階段で終わりました。向かいの大池にはカモがたくさん遊泳していました。
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32狸岩山登り口
最後は超人工的かつ急な階段で終わりました。向かいの大池にはカモがたくさん遊泳していました。

装備

個人装備
長袖シャツ ズボン 靴下(厚手) 防寒具 手袋(防水加工) 軍手 雨具 スパッツ 日よけ帽子とフード 雨用帽子 登山靴(防水加工) 靴ひも予備 アタックザック ザックカバー 地形図 コンパス ファスナー付クリアーファイル 筆記用具 携帯 時計(防水) タオル カメラ 飲料水(スポドリ&茶) 水筒(保温) 非常食(栄養補助食品) スマホ(山使用可能) eTrex30(GPSナビゲーター)
備考 進行を妨げるイバラを切る剪定鋏があればヤブコギの苦難が多少和らいだかもしれません。

感想

 今回の山域は事前に情報がほとんど集まらないまま、山行を決行しました。特に龍王山に関しては山道すらあるのかないのかわからないままのチャレンジでした。

アクシデントの連続だった龍王山
 龍王山へのアプローチはピークのほぼ真西に来たところで、尾根を直登することになりました。登り始めると踏み跡があり、その踏み跡に沿って登ったところ、数分間歩いたところで、何か木のようなものが足に絡まり転倒しました。木に引っ掛かった記憶がまったくなく、必死に外そうと足をバタバタさせましたが、なぜか外れません。ふと見ると、足に害獣用の罠のロープが靴にしっかりと絡まっていました(・。・)。つまり“地雷”を踏んでしまったのです。まさかこんな所に地雷が仕掛けてあるなんて夢にも思いませんでした。人生初の害獣生け捕り用の罠にはまってしまいました。
 龍王山は上りも下りもほとんどヤブコギでした。上りはルートファインディングがそれなりにうまくいき、難なくピークまで達することができましたが、下りはコース取りが非常に難しく、何度も現在地確認をし、歩きやすそうな地形を選び進みました。ところが、行く先々に現れたのは自分の身長ぐらいのシダ植物、そしてイバラでした。でかすぎるシダ植物は足元を完全に隠し、そのため何度も足を滑らせる羽目になりました。また胞子をたくさん飛ばし、なぜかそれに体が反応し、せきとくしゃみが止まりません。一方、イバラは顔、指、腕、太もも、膝、脛など体のあちこちを傷つけていきます。こんなイバラの多い山域は初めてです。やっとの思いで生活道まで出てきたときには、満身創痍という状態でした。
 しかし、予想外に古墳が多いところ<写真参照>でしたので、古墳を発見する度につらいことを忘れることができました。結局、この龍王山だけで2時間程費やしました。登山の詳細図には龍王山への南ルートが掲載されていましたが、残念ながら発見にいたりませんでした。縦走を主体としている方にはこの山はお薦めできませんが、アドベンチャーな山行をよしとしている方には刺激的でおもしろい山かもしれません。

狸岩山は特有の岩窟と古墳の宝庫
 狸岩山へは地図に示している登り口からアプローチをかけました。最初の川の渡渉点がすぐにはわかりませんでしたが、山道はしっかりとついており、歩きやすいです。送電線と交わる所まで来たときに、突然岩窟が出てきました。中を覗くと写真のような窟が両サイドに分かれていました。下には湧水らしき水が溜まっています。この山域で初めて見ました。小規模ながら存在感抜群です。渓流足袋があればプチケービングでもしたかったのですが、今回は残念ながら覗くだけに止めました。
 一方、狸岩山の南北ルートは珍しい古墳の宝庫です。通常、古墳は上に土を被せるものですが、この辺りの古墳は上に石を積んでいるものがいくつか見られます。これは現在岡山県下ではここでしか見られないようです。サイズも形状もばらばらな古墳が散在しており、古墳マニアにはたまらない山域です。

 今回は今までの中で三本指に入るぐらいサプライズな、つまり想定外のことを多く経験できた山行でした。体中の傷がその思い出をしばらく継承してくれるはずです(*_*;

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