立山天狗山 幸せの予感
- GPS
- --:--
- 距離
- 5.4km
- 登り
- 579m
- 下り
- 566m
コースタイム
- 山行
- 3:56
- 休憩
- 0:33
- 合計
- 4:29
天候 | 霞晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
弥陀ヶ原からの取付きで基本尾根伝いで進む。 独特の山容をしている天狗山は山頂手前の一方が急傾斜の片斜面、もう一方が立山カルデラが形成された崖となっている。悪天候時、特にホワイトアウト時は注意すべし。 片斜面急傾斜ではトラバース気味に進むのでありますが、凍結時及び午後からの雪の緩んだ時等はかなりの緊張が強いられる。落ちたら雪の大谷までまっしぐら・・・、かもしれない。 |
その他周辺情報 | 下山後は吉峰温泉にドボン。 大人一人610円なり。 |
写真
感想
前日の土曜日、お天気はどんよりとした肌寒い朝を迎え、とてもお山MODEのテンションには至らなかった。
では何をして過ごそうか?(滞ったアップをやりなはれ!と誰もが思う。異議なし)
だが皆の反対を押し切ってお出かけすることにいたしますたMiller隊。
この週末、地元金沢の桜は満開の時期を迎えております。
新しく整備された金沢城公園に訪れたことがなかったのでこの機会に散策してみることに決めますたよ。
真っ白な壁のお城に満開の桜がとても映えますね〜。また園内には沢山の種類のお花が咲いており、お気に入りのツボスミレとも出会うことができたのじゃ。
この時点でテンション150%を越えてしまいますた。
充分楽しんだ後に石川門まで戻ると更に素敵なシーンに遭遇したじょ。
これから新たな門出を迎える若い二人が着物姿で登場したのだ。
桜が満開の金沢城石川門に幸せいっぱいの若き夫婦。
いやぁ実にドラマチック。こっちまで嬉しくなっちゃったよん。
この週末もっとええ事が起きる予感がするなぁ。
翌朝、天気予報のおっちゃんが言うとおり良い天気となりますた。
ふふん、こいつぁひょっとするとひょっとするかも。
今回のお山の行き先は昨年のこの時期に決めていますた。
「メジャー立山、静粛なる極上の弥陀ヶ原を独占!」。
昨年の感動が忘れられず、2年連続でアルペンルート部分開通限定に標準を定めた。
いいですか。来週じゃアカンのですよ。今週限定ってところに意味があんのよ。
静かな立山は今週しかないのです。来週になると全線開通を迎え、日本全国、世界各国からどっと方言がしっちゃかめっちゃかな二足歩行団が押し寄せてくんねんで。
これでは凛とした雰囲気が楽しめませんよね。そやそや。
さて、昨年のこの時期に訪れた際にバス終点弥陀ヶ原から取り付いたこれまた残雪期限定でしか挑むことが出来ない「天狗山2521m」をenjoyしますた。
「天狗山?そんなお山知らんな〜」ってお方がおいでますたら小4社会科地図帳を広げて調べてみなはれ。
それでも分からんかったら担任の先生に聞いてちょうだい。
どこまで話たんだっけ?
あ、そうそう。バス乗客はそこそこおいでたのですが天狗山へATTACKしたのはごく数名だけだったと記憶している。
その数名の中に嬉しい素敵な出会いがございました。
颯爽と突き進む超快速BCスキーヤーの猛者がおいでたのであります。
そのお方の名前は「Nishidenさん」。とても紳士的なお方ですよ。
冬期は北陸富山を中心にBCを楽しまれておられ、残雪期には立山一帯であらゆる激斜面を滑降されておられるようであります。んまぁやる事がスンゲーのよ。
美女平でのバス時間待ちでもお話する機会があり、「今回は天狗山までATTACKし、景色を楽しんだ後は美女平まで滑走を楽しむよ」と爽やかにおしゃっていました。
天狗山頂上や登山終了後でも楽しくお話をさせていただきとても良い雰囲気を満喫させていただきました。嬉しかったなぁ。
この時のお天気はすこぶる良好で稜線からの眺望は日本屈指ではないかと思えるくらい超ゴージャスでありますたよ。
劔岳、立山、薬師岳、大日岳の眺望は圧巻。遠くには北アルプス主力級山岳をズラズラズラ〜っと眺める事が出来、振り向けば我が郷土の雄白山が鎮座、眼下には富山平野に日本海、さらにその奥には能登半島まで一望できるロケーションが展開する。
「期間限定、静かな雰囲気に極上の眺望を独り占め!!!」。
正にこの地にぴったりのフレーズであった。
朝7時半。ガラガラの立山駅。
「今回もNishidenさん、来ていないかな〜?」とキョロキョロ探す。
待合室には登山者パラパラ、BCのお方もパラパラ。
「今年もこんなに良いお天気になったのにNishidenさんはいないなぁ」と残念がるMiller隊であった。
美女平よりバスを乗り継ぎ取付きの弥陀ヶ原へ到着。
バス乗客には言葉が聞き取れない外国のお方も多数おられた。もちろん観光で。
今年は記録的な山雪型とヤマレコアップ等で拝見したが(特に白山・市ノ瀬から上がスンゴイことになってんのよ)、ここ弥陀ヶ原から見る限りでは想像していたほどではなかった。
各PEAK辺りを見渡しても黒い部分(露出した岩やハイマツ等)が多く感じた。
こりゃ昨年の方が断然多かったよん。
(っつう事は、今年の白山山系だけが異常に多かったんやろか?)
さていよいよ取付き開始よん。
同じバスの乗客だったBC様達とほぼ同時START。
皆様、歩けるところはどこでも歩くといったスタンスで特にトレースを意識して進んではいない。基本的に尾根進軍さえ分かっていれば迷子にはならないハズである。
我が隊は昨年も経験しているので少しばかり心に余裕が持てていた。
稜線からの眺望は申し分ないのだが時間が経過するにつれて青空に霞が掛かるようになってきた。う〜ん、ちょっち悔しいじょ。
高度を上げるにつれて徐々に進軍が怪しくなってきたばい。
西天狗直下の片斜面急傾斜ポイントをトラバース気味に進まなくてはいけないのだ。
おまけにトラバース先にはハイマツが顔を出している。これは去年とは違う展開。
「う〜ん、こいつは弱った」。(ここで敗退か?の危機に陥る)
そこへ救世主が登場した。
START時に一緒になったBCteamが現れたのだ。
とっても明るいキャラのお二人さんでありまして、「ここは任せておけ!」と言わんばかりに履いていたスキーを外し、靴にアイゼンを合体させて、ガシガシとトラバースを始めた。
後方から見ると頼もしさすら感じる精鋭部隊である。
我が隊も後に続けと行軍を実行。(であるが怖いのには変わらない)
彼らのおかげで西天狗を踏むことが出来た。そして劔岳と出会えることも出来た。
(本コースにてこの地を踏まないことには劔岳を拝む事が出来ないのだ)
更に更に。
「ガルル・・・」。
「ん?」。
お、お、おぉぉ〜っと!雷鳥ペア様ともご対面だ〜!
(チックショー!昼間っからイチャイチャしやがって〜。俺も来世は雷鳥になりて〜!)
最高の出会いの連鎖(明るい精鋭スキー部隊・劔岳眺望・イチャイチャ雷鳥)が良い形で続いたじょ。
西天狗でゴールと決めた彼らに熱く感謝を申し上げ、本コース最終ターゲットの天狗山PEAKを目指すことにした。
すると・・・。
「ん?何かいるような・・・」。
天狗山からこちらへ向かってくる謎の集団。それもかなりスピーディー。
「人?人だ〜。BCスキーヤーだわ」。
先頭のお方が近づいてきた。
「あ、あ、あ〜!!!」。
驚きマンモス。目の前に現れたのはあのお方でありますた。
「ああ〜!Nishidenさんやないですか〜!!!。うわ〜超嬉しい!!!」。
一年ぶりの再会です。それもここ天狗山で。
なんちゅうドラマチックな出会いですこと。
そしてそしてそして・・・。後続のお方とも合流したじょ。
「ん?・・・。んんんっ!!!」。
「あ、あ、あ、て、て、tekapoさんだぁ〜!!!」。
tekapoさんとは昨年末の取立山ATTACKにて共にラッセル中毒のエクスタシーを楽しみました。
更に驚く平凡パンチMillerさん。
なんとなんと、かの有名な「Sanchanさん」までもいてるではないか!!!
いつも度肝を抜く華麗な山滑走に驚愕しっぱなしであります。
特に今シーズン挑まれますた「白山激闘レポ」には鳥肌モンでありますたよ。
そして紅一点の笑顔の素敵な女性Uさん。
こちらのエクストリーマー達と共に行動されてまいりましたと言うことは・・・。
Uさん、貴女のその笑顔が象徴となる修羅場を幾度も越えてこられたのでは・・・。
いやいやいや、こんなことってホントにあるんだね〜。
お陰様でリミッター越えの興奮度MAX破壊に陥いちゃてます。
言葉になんない嬉しさが込み上げる。
はっきり言ってドラマのシナリオでもこんなことってあるかしら?
いあや、今日は素晴らしい一日を送れました
そして素敵すぎる週末を迎えられちゃった。
ふふん、やっぱここに来て正解だったみたいだね。
コメント
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ミラーさん、こんにちは。
ようやくレコが上りましたね。
待ってました。
これほどまでに感情を表に出しながら楽しそうに登山されている方を見たことがありません。
独特ワールドですけれど(笑)
また白山あたりでお会い出来そうですね。
お疲れ様でした。
Millerさん、いやはや、楽しい再会でしたね。
あの時、天狗山から西天狗には寄らずにどんどん下の方に滑って下りて行けばよかったんだけど、人影が見えたらなんだか引力が働いたようにそっちに近づくことになって、あの出会いになったんですよ。
またどこかで、不思議な引力を発生させてください。
Sanchanさん、こんばんは。
ありがとうございます。
コメントありがとうございます。
ハニーちゃん「ね、ね、ね、ねぇ、Sanchanさんからコメント来てるわよ!どうしましょどうしましょ?ねぇ髪型乱れてなぁい?ちょっとお化粧してくるわね」。
Millerさん「あ、あの・・・どうしちゃったんですか?Sanchanさんとデートでもすんの?」。
とまぁ、こういったテンションに陥ちゃってます。
夫婦共々、天狗山以降ソワソワしっぱなしですわ。
souさんに登場する不思議なテンションのMillerさん?
はて?ひょっとして私のこと?
ちなみに私のことでしたら至って普通の、上が100、下が70の血圧で何らケチのつけようのない平凡人ですけれどね。しいて言えば彼女がいないって事ぐらいです。
そうですね。MillerさんもSanchanさんとまたお会い出来ることを楽しみにしているじょ。
もしも白山でお会いしましたら欧米風挨拶でお願いいたします。
「頬touch」ってヤツですよ。
楽しみにしています。
Nishidenさん、こんばんは。
ありがとうございます。
いやぁ天狗山の素晴らしさを教えていただいたのはNishidenさん、貴方ですねん。
昨年ホント感動しましたもん。
こりゃ来年も弥陀ヶ原〜天狗山やるっきゃね〜べ!と即家族会議で決まりますた。
そしてその素晴らしさを教えていただいたNishidenさんもきっと来るハズと確信していますたよ。
また必ずお会いしたいとずっと思っていました。
当日、良いお天気に見舞われた立山。立山駅でキョロキョロ探すもNishidenさんがいない。(まさか前日の冴えないお天気の中、立山に来ているなんて夢にも思わなかったよん)
「今年は会えないのか、さみしいなぁ」と思いつつ天狗山にATTACKしましたら・・・、Nishidenさん貴方が登場するんだもん。
ちょっと演出ニクくない?
こんな心臓が飛び出しちゃいそうなくらいの粋なサプライズは流石Nishidenさんですうよホント。泣けちゃったよ。
こちらこそまたお会いできることを楽しみにしています。
良い夢を見させていただいてありがとうございました。
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