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Yamareco

記録ID: 61676
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
十和田湖・八甲田

十和田湖から南八甲田北進縦走・櫛ヶ峯まで

2010年04月24日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
08:47
距離
18.4km
登り
798m
下り
880m

コースタイム

御鼻部山(7:00)→旧県道経由→黄瀬萢→櫛ヶ峯(12:50-13:10)→駒ヶ峯北湿原経由→猿倉温泉(15:50)
天候 晴れのち高曇り 視界は常に無限大
過去天気図(気象庁) 2010年04月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
御鼻部山への自動車道は先週開通。
猿倉温泉の除雪も先週完了、営業は4月25日からとのこと
今年は春の低温で最終的な残雪が多い。
御鼻部山から北に少しの屈曲点、ここからスタート
2010年04月24日 06:55撮影 by  PENTAX Optio 43WR, PENTAX Corporation
4/24 6:55
御鼻部山から北に少しの屈曲点、ここからスタート
御鼻部をスタートして間もなく
春とは思えない風景
2010年04月24日 07:03撮影 by  Canon PowerShot A590 IS, Canon
4/24 7:03
御鼻部をスタートして間もなく
春とは思えない風景
緩いくだりのブナ林
2010年04月24日 07:05撮影 by  PENTAX Optio 43WR, PENTAX Corporation
4/24 7:05
緩いくだりのブナ林
ブナは昨夜の雪で真っ白
2010年04月24日 07:36撮影 by  PENTAX Optio 43WR, PENTAX Corporation
4/24 7:36
ブナは昨夜の雪で真っ白
ブナ林
2010年04月24日 07:37撮影 by  PENTAX Optio 43WR, PENTAX Corporation
4/24 7:37
ブナ林
あまりの木の大きさに口もアングリ
2010年04月24日 07:37撮影 by  PENTAX Optio 43WR, PENTAX Corporation
4/24 7:37
あまりの木の大きさに口もアングリ
地図を読む米山さん
2010年04月24日 08:05撮影 by  Canon PowerShot A590 IS, Canon
4/24 8:05
地図を読む米山さん
ヂネカの頭に上ると
2010年04月24日 08:27撮影 by  PENTAX Optio 43WR, PENTAX Corporation
4/24 8:27
ヂネカの頭に上ると
乗鞍岳。左の方は駒ケ峯
2010年04月24日 08:27撮影 by  PENTAX Optio 43WR, PENTAX Corporation
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4/24 8:27
乗鞍岳。左の方は駒ケ峯
乗鞍岳。南面は白い
2010年04月25日 22:15撮影 by  PENTAX Optio 43WR, PENTAX Corporation
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4/25 22:15
乗鞍岳。南面は白い
ヂネカより行く手が見えた。
左、櫛ケ峯、その右は駒ケ峯。真ん中の白く割れた谷は田堰沢。その右の、ブナ盛り切りの緩い尾根を上っていく。
2010年04月24日 08:33撮影 by  PENTAX Optio 43WR, PENTAX Corporation
4/24 8:33
ヂネカより行く手が見えた。
左、櫛ケ峯、その右は駒ケ峯。真ん中の白く割れた谷は田堰沢。その右の、ブナ盛り切りの緩い尾根を上っていく。
湿地帯への下り
2010年04月24日 08:36撮影 by  PENTAX Optio 43WR, PENTAX Corporation
4/24 8:36
湿地帯への下り
前谷地あたり
2010年04月24日 08:51撮影 by  PENTAX Optio 43WR, PENTAX Corporation
4/24 8:51
前谷地あたり
前谷地からみる櫛ケ峯
2010年04月24日 09:41撮影 by  PENTAX Optio 43WR, PENTAX Corporation
4/24 9:41
前谷地からみる櫛ケ峯
その右駒ケ嶺方面。正面のブナの尾根を上る
2010年04月24日 09:41撮影 by  PENTAX Optio 43WR, PENTAX Corporation
4/24 9:41
その右駒ケ嶺方面。正面のブナの尾根を上る
その右、乗鞍岳
2010年04月24日 09:41撮影 by  PENTAX Optio 43WR, PENTAX Corporation
4/24 9:41
その右、乗鞍岳
尾根を上り、戸来岳と十和田山、十和利山
2010年04月24日 10:24撮影 by  PENTAX Optio 43WR, PENTAX Corporation
4/24 10:24
尾根を上り、戸来岳と十和田山、十和利山
巨大ダケカンバ
2010年04月25日 22:15撮影 by  PENTAX Optio 43WR, PENTAX Corporation
4/25 22:15
巨大ダケカンバ
乗鞍岳西面。中腹に黄瀬沼
2010年04月24日 10:51撮影 by  PENTAX Optio 43WR, PENTAX Corporation
4/24 10:51
乗鞍岳西面。中腹に黄瀬沼
櫛が峯へ
2010年04月24日 10:51撮影 by  PENTAX Optio 43WR, PENTAX Corporation
4/24 10:51
櫛が峯へ
戸来岳方面
2010年04月24日 10:51撮影 by  PENTAX Optio 43WR, PENTAX Corporation
4/24 10:51
戸来岳方面
櫛が峯の麓、田堰沢の左岸より
2010年04月24日 11:07撮影 by  PENTAX Optio 43WR, PENTAX Corporation
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櫛が峯の麓、田堰沢の左岸より
深い田堰沢をわたる。後ろは駒ケ峯
2010年04月25日 22:16撮影 by  PENTAX Optio 43WR, PENTAX Corporation
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4/25 22:16
深い田堰沢をわたる。後ろは駒ケ峯
黄瀬萢と駒ケ峯を背に櫛ケ峯最後ののぼり。
2010年04月24日 12:24撮影 by  PENTAX Optio 43WR, PENTAX Corporation
4/24 12:24
黄瀬萢と駒ケ峯を背に櫛ケ峯最後ののぼり。
黄瀬萢と駒ケ峯を背に櫛ケ峯最後ののぼり。
2010年04月25日 22:16撮影 by  PENTAX Optio 43WR, PENTAX Corporation
4/25 22:16
黄瀬萢と駒ケ峯を背に櫛ケ峯最後ののぼり。
櫛ヶ峯の登り
緩やかで長い
2010年04月24日 12:34撮影 by  Canon PowerShot A590 IS, Canon
4/24 12:34
櫛ヶ峯の登り
緩やかで長い
櫛が峯最後。後ろは十和田湖方面。白く広いのは御鼻部山近くの牧場
2010年04月24日 12:37撮影 by  PENTAX Optio 43WR, PENTAX Corporation
4/24 12:37
櫛が峯最後。後ろは十和田湖方面。白く広いのは御鼻部山近くの牧場
山頂の二人
2010年04月24日 13:01撮影 by  PENTAX Optio 43WR, PENTAX Corporation
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4/24 13:01
山頂の二人
山頂より高田大岳
2010年04月25日 22:15撮影 by  PENTAX Optio 43WR, PENTAX Corporation
4/25 22:15
山頂より高田大岳
滑り降りた櫛が峯東面
2010年04月24日 13:52撮影 by  PENTAX Optio 43WR, PENTAX Corporation
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4/24 13:52
滑り降りた櫛が峯東面
北八甲田をみる
2010年04月24日 14:05撮影 by  PENTAX Optio 43WR, PENTAX Corporation
4/24 14:05
北八甲田をみる
駒ケ嶺北の湿原
2010年04月24日 14:18撮影 by  PENTAX Optio 43WR, PENTAX Corporation
4/24 14:18
駒ケ嶺北の湿原
猿倉温泉への下りより大岳小岳、高田大岳
2010年04月24日 14:40撮影 by  PENTAX Optio 43WR, PENTAX Corporation
4/24 14:40
猿倉温泉への下りより大岳小岳、高田大岳
猿倉温泉への下り
2010年04月24日 15:27撮影 by  PENTAX Optio 43WR, PENTAX Corporation
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4/24 15:27
猿倉温泉への下り
尾根末端の崖上から猿倉温泉。
2010年04月24日 15:35撮影 by  PENTAX Optio 43WR, PENTAX Corporation
4/24 15:35
尾根末端の崖上から猿倉温泉。

感想

今週はずっと低温、昨夜は山に雪さえ降った。
猿倉温泉に車を置き、oosawaさんの送りで十和田湖湖畔最高点の御鼻部山へ。絶壁の下に十和田湖。気持は北を向いているのであまり湖は見なかった。標高1000mがスタート。延々20キロを北上して櫛ヶ峰まで。櫛ヶ峰はまだ未踏。僕にとっては最も敬意ある計画に思える。岩木川と奥入瀬川の分水嶺を延々行くこのルートは、戦前、公共事業で県道工事が行われ、その石溝跡などが残っているとのこと。ヤブヤブ縦走のハードコースとして敢行する記録も時折見る。
この季節は全部雪の上。さしたる難所もなく、十和田から八甲田という山域を連続して味わう良いルート。点在する湿原群、樹林帯も美しい。
はじめはゆるい下り。昨夜の雪で一面のブナ林は白い霧氷に覆われている。青空、日差しに映えて美しい。視界の果てまで白い枝のブナ林が続いている。地形が読みにくく少々不安になるがこんなところは大胆に磁石を切ってすいすい進むのがよい。樹間右手に大幌内牧場が見え、ときおり見える乗鞍岳南面の白い山肌が目印になる。ばらりばらりブナから落ちる白い氷の雨が風流。
1時間ほどで△954の「ヂネカ森」。この上からようやく行く手の遠景が望まれる。遠い。しかし広い樹林帯の海の上に南八甲田の山を南から眺めるという最高の展望台。ここからしばらくの低地帯は稜線の地形も明瞭ではない湿地帯。磁石を頼りに樹林内をずんずん進む。シールを張ったスキーでも快適に前進する。遠く樹林の上に時折見える駒ヶ峯の方向を印に目指す。このあたりの湿地は「ソデカ萢」、「前谷地」といった名前が成田さんのまとめた「南八甲田縦走路」という資料にあった。地図上の県道マークではなく、・933の太い南尾根を目指して直進する。この尾根が唯一顕著なランドマークだ。この尾根で初めての急登50mほどがあり、右側に見える深い沢型の脇を行くと、広い湿原「大谷地」に出る。横断するのに1.5キロほど。アオモリトドマツの小さいのが生え、黄瀬萢と同規模の湿原だ。
大谷地のはずれから急な尾根に取りつき200mほど上がると、黄瀬川源流の深い谷をはさんで黄瀬沼のくぼ地が見え、いよいよ奥の院の黄瀬萢湿原がトドマツ林の向こうにどどーんと見えてきた。櫛ヶ峰は東面の傾斜が実際以上に急に見える。登りやすそうな南東尾根に下のほうで取りつきたいので、早く対岸に渡りたいのだが、田堰沢源流のこの谷が結構深い。まあまあ浅くなり、壁も登れそうに緩くなったあたりで対岸にわたって登り返す。
最後に真っ白な櫛ヶ峰の壁の上の南東尾根をひたひた登って山頂。笠松峠方面からの山スキーヤー2名あり。
遠い十和田湖からの道程がすべて見える。遠く見えるが、スキーを履けばわずか6時間で人はこんなに進むのだ。やっぱり雪山はスキーに限るよ。
山頂からの滑降。文句なしの春スキー斜面で標高差200mを堪能。マルさんはスキー久し振りのため大事をとって脱いで下る。コルでチキンラーメン小パックなど食べたあと猿倉温泉へ向かう。駒ヶ峰とニセ駒を北側からまいて、僕はシールを付けずに標高1300ラインをトラバースする。駒ヶ峯北の大湿原も素晴らしい場所だ。八甲田の魅力の一つはこの数えきれない湿原の多さだろうな。これがあるから遠景の丸い山も映える。笠松峠に下るいくつかのトレースを横切り、猿倉岳北東尾根を目指すが、この下りの地形がいま一つ読みにくい。頻繁に地図を見て時間をかけ温泉に当てる。スキーは、棒立ち、居眠りでも楽しめる文句なしの春雪。
猿倉温泉は明日から営業だそうな。残念。でも、八甲田には温泉がわんさかある。おとなりの谷地温泉でぬる湯、あつ湯につかり、脱力。天気もよくて良い仲間も来てくれて幸せな一日だったなあ。
山頂から見た櫛ヶ峰の南東尾根(田堰沢右岸尾根)、末端の大谷地まで、邪魔者無しの真白いスロープが伸びていた。あれを滑り降りて御鼻部山まで帰るという逆コースも楽しそうだ。

御鼻部山は木々の枝に霧氷がまとい、春の風景と思えないほど綺麗でした。
風もなく真っ青な空に霧氷の白い枝がよく栄えていたと思います。
シチュエーションはバッチリ。
しかしスキーに慣れていない私は、靴ずれが痛く2度も足止めをさせてしまいました。でもその都度米山さんが待っていてくれたのでとてもありがたいと思っています。
おかげで、櫛ヶ峯の長い斜面もなんのその。今回のメインイベント櫛ヶ峯登頂を達成できて良かったと思います。
私、櫛ヶ峯の素晴らしい斜面をスキーで滑走出来きず歩いて降りてきのは残念でしたが・・・。私はスキーが大の苦手。上手く滑れないのです。
得したこともありました。南八甲田の限りない展望をゆっくり眺められ、とてもいい気分でした。
米山さんは上機嫌です。いい斜面で雪の状態もいいとあれば・・・。上手く滑れる人が羨ましい〜。
猿倉への下りもコンパスをほとんど合わす事がなく、読図だけで山を歩く米山スタイルはともかく凄いです。ピンポイントで猿倉に着きました。
まあー今回は米山さんと一緒なので、私は出発の時から、「遭難」する気はありませんでしたけれど。
下山後谷地温泉で、ゆっくり温まったので筋肉痛もすっかり治りました。
広大な南八甲田をスキーで縦走。お腹も心も満腹の楽しい一日でした。

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コメント

こんばんは
citrusさん、はじめまして。yoneyamaさん、山行記録でははじめまして。
山を知り尽くした二人の、本物の山歩きですね。楽しさと本気と伝わってきます、いつもだけど。
早池峰でお会いするのが楽しみです。
2010/4/25 23:22
お忙しい米山さんに代わって
kiyoshiさん、コメントありがとうございます。

長い距離を歩くには、やはりスキーが早いという実感でした。米山さんがいつもスキーを勧める訳が分かりました。私はモドキですが、米山さんは本物です。
では、早池峰でお会いしましょう。
2010/4/26 9:47
久しぶりの晴天
kiyoshiさん、citrusさんこんにちは

きょうはよく晴れ、駒込川にかかる甲田橋の上から白い八甲田が見えました。櫛ヶ峯の白い山頂が青森からも見えるのはとても久しぶりです。登って楽しみ、見てまた楽しむ。山のある町はいいですね。そういえば櫛ヶ峰の上から甲田橋が見えたなあ。
2010/4/26 14:01
面白い冗談
yoneyamaさんの視力はマサイ族以上なんですね
2010/4/26 21:29
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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