安芸の難所！★西国街道12（三原宿→松子山峠→八本松駅）

2015年04月18日(土) [日帰り]

• GPS: 12:31
• 距離: 46.6km
• 登り: 639m
• 下り: 386m

コースタイム

日帰り

• 山行: 12:26
• 休憩: 0:05
• 合計: 12:31

5:02 スタート地点・三原宿
8:25 8:25 本郷宿
9:22 9:22 御年代古墳付近
10:41 10:41 瓦坂峠
12:12 12:12 田万里市
13:35 13:40 松子山峠手前一里塚跡
14:12 14:12 松子山峠
15:35 15:35 四日市宿（西条）
16:40 16:40 飢坂峠
17:33 ゴール地点・八本松駅

天候

晴れ のち 曇り

アクセス

利用交通機関：

電車

　
★スタート地点
JR山陽本線 三原駅すぐ

★ゴール地点
JR山陽本線 八本松駅すぐ
　
今回は三原駅前にて前泊しています。
　

コース状況／危険箇所等

　
西国街道は京都の東寺口から山口県の下関への街道です。
江戸と長崎を結ぶ幹線道路の一角であり
西国大名が参勤交代で多く利用したことから
五街道に次ぐ重要な脇街道に位置づけられています。

12回目の今回は三原宿から八本松駅まで。
瓦坂峠、松子山峠、飢坂峠と難所が続きます。
特に松子山峠は街道随一の現代の難所と言われていて
少し荒れたハイキング道のような感じになっています。
ただ、時期的なものでどの峠も意外と歩きやすいもので
藪が少なくスムーズに攻略することができました。

危険個所については
松子山峠の国道バイパスを横断する場所があります。
車は相当スピードを出してくるので細心の注意が必要です。

★トイレ、飲食関係

峠区間においては飲食する箇所は皆無です。
国道が平行する区間では少し歩けばコンビニが点在しています。

四日市宿（西条）は水が美味しく酒蔵が多い町です。
トイレ、飲食店が多数ありました。

★参考文献
　
太陽コレクション山陽道
歴史の道調査報告書
1892年　1/20,000地形図
その他、本、古地図、サイトなど。
　　

写真

4/18 5:06

早朝の三原宿。この付近は枡形のようになっていたので面影が残ります。

4/18 5:18

順勝寺の山門は元は戦国時代の三原城のもの。

4/18 5:19

三原城西総門跡付近。車道の右側に旧道の痕跡が残っています。

4/18 5:24

広島玉獅子。尾道から三原にかけて多い玉乗りの狛犬です。

4/18 5:26

橋の手前を右へ。だいぶ夜が明けてきました。この日は放射冷却があり凍えるような寒さでした。

4/18 5:37

道なりに橋を渡ります。

4/18 5:41

国道2号の高架橋手前を左へ。

4/18 5:44

新幹線の高架をくぐりますが付近は区画整理によって消滅しています。

4/18 5:48

迂回中・左へ。

4/18 5:49

迂回中・右へ。曲がった先から旧道が復活します。

4/18 5:55

直進の狭い細い道へ（写真では人がいる場所）

4/18 5:56

国境石。明治と大正のものがあります。これより安芸国に入ります。

4/18 6:03

山沿いを進みます。右の山の中を峠越えでショートカットする説もあるのですが資料が乏しく今回は一般的なルートで歩きました。

4/18 6:06

旧道は直進。

4/18 6:07

ここで右ですが行き止まりになっています。上の写真の位置まで戻って右方向に進みます。

4/18 6:10

定屋大橋の手前を右へ。沼田川沿いに旧山陽本線の廃線敷きを進みます。

4/18 6:17

旧道入口。右方向へ。左の堤防沿いの道は明治道だそうです。

4/18 6:19

ここは右の旧道へ。真っ直ぐの道は旧山陽本線。

4/18 6:21

木の浜一里塚跡。かつてはこの付近まで沼田川（海）が蛇行していたそうです。地名の浜はその名残なのでしょう。

4/18 6:22

ここを左へ。右側に公園があり綺麗なトイレがあります。

4/18 6:27

ここからしばらくは工場で消滅しているので左に曲がりすぐ右で迂回します。すると正面の大きな木のあたりに出ます。

4/18 6:38

堤防に突き当ります。左に進んで国道横の橋を渡ります。

4/18 6:42

国道は歩道があります。かつては右手50mのところに旧道が通っていました。

4/18 6:47

国道と分かれ旧道へ。踏切を渡ります。

4/18 6:47

踏切の場所で振り返ると旧道の痕跡が残っていました。

4/18 6:51

ガードレールのところを左へ。

4/18 6:55

菜の花が咲き誇るのどかな光景。

4/18 7:13

踏切を渡り橋を渡ります。

4/18 7:14

橋を渡り終えたら右へ。堤防上の道を進みます。橋のたもとにセブンイレブンがあり弁当を購入しました。

4/18 7:24

堤防上の道。左へ。

4/18 7:29

右に進み国道と合流します。

4/18 7:31

この辺りの交通量は非常に多いです。大型車も頻繁に通ります。

4/18 7:51

旧道入口。右斜め方向へ。

4/18 8:01

旧道は本来は真っ直ぐですが工事（土地区画整理）によって通ることができなくなっています。右に曲がり片側一車線の広い道で迂回します。

4/18 8:05

広い道は途中で狭くなります。いよいよ本郷宿です。

4/18 8:19

本郷宿。車は時おり通る程度でひっそりとしています。

4/18 8:28

広島と言えばお好み焼き！

4/18 8:29

つき当たりの階段で上に登ります。

4/18 8:31

川を渡りますが左手には地蔵、常夜灯があり必見です。

4/18 8:32

かつての沼田川の渡し場跡（大渡）。

4/18 8:40

右斜めに入ります。

4/18 8:49

一本道が続きます。途中、堤防上を通る形になりますが河川改修が行われているので道筋と川の流れが一致しないところがあります。

4/18 8:58

橋を渡って道なりに。

4/18 9:02

アップダウンが出てきました。

4/18 9:17

国道は遥か下に見えます。コンビニは国道沿いにありますが離れているので買いにいくのも一苦労です。弁当などは前もって用意しておくとよいと思います。

4/18 9:22

この辺りは古墳が多く見学できるようになっています。

4/18 9:22

御年代古墳。

4/18 9:25

この付近の旧道風情。その1。

4/18 9:34

この付近の旧道風情。その2。

4/18 9:35

途中から草道になります。藪ってはいません。

4/18 9:37

左に進むと国道に合流しますが昔は建物沿いに真っ直ぐ進んで現国道に合流していたと思われます。

4/18 9:38

追分バス停。ここで竹原への道と分けていました。

4/18 9:40

本来は右に曲がって川沿いに進むのですが消滅しています。

4/18 9:43

こんな感じです。4月でこれだからこれからの季節は近づくことさえできないかもしれません。

4/18 9:45

国道で迂回します。右側の川沿いに旧道があります。

4/18 9:49

旧道はこの辺りで合流します。

4/18 9:53

左側の膨らみは旧道の痕跡。

4/18 9:54

左へ。

4/18 9:57

道は舗装されていません。

4/18 10:02

夏場は結構な藪かもしれません。

4/18 10:07

一番酷かったところを撮影していますが基本的には歩きやすい道でした。

4/18 10:14

やがてサテライト山陽（車券場）の横に出ます。

4/18 10:16

右下への道が旧道。

4/18 10:16

国道とぶつかります。階段を上って横断歩道を渡り向こう側へ。

4/18 10:20

自販機の奥に旧道が見えます。

4/18 10:28

瓦坂峠に向けて勾配を稼いでいきます。

4/18 10:30

旧道入口。斜め右へ。

4/18 10:33

石畳が残ります。

4/18 10:35

廃車を見て県道の下をくぐります。

4/18 10:39

しっかりした道筋です。他の人の記録によると夏場は相当な藪だそうで注意されてください。

4/18 10:41

瓦坂峠。展望はよくありません。

4/18 10:51

下り坂も似たような感じで下っていきます。

4/18 10:54

集落が見えてきました。

4/18 10:59

横には綺麗な水が流れます。

4/18 11:02

横大路。雨乞いの地蔵さんがおられます。寛政年間のもの。横には道標もあります。

4/18 11:03

東　大坂　西　廣島　道。南　竹原　北　三次　道。明治年間のものです。

4/18 11:07

瓦坂峠は河原坂峠とも書くようです。広島城下から13番目の峠ということで十三峠とも呼ばれることもあったそうです。

4/18 11:22

一里塚の跡。安芸国に入ってからは地域自治体が立てた案内碑を数多くみかけます。

4/18 11:32

立派な石積みが多い地域。屋根には地方独特な色合いの瓦が増えてきました。

4/18 11:40

国道と交差します。

4/18 11:42

橋を渡ります。地名は大橋。今も昔も橋が架けられ重要な場所だったのでしょう。

4/18 11:51

田万里川沿いを進んでいきます。

4/18 12:09

茗荷の清水。とても澄んだ名水です。イワナのような魚が泳いでいました。

4/18 12:11

田万里市。間の宿です。この写真の手前には枡形の跡があります。

4/18 12:14

峠を前にした休憩所といった風情です。広島県内は宿のことを市と称することがあります。ここ田万里は本来なら田万里宿ですが田万里市と呼ぶのが一般的です。この先にある海田宿も海田市と呼ぶことが多いようです。

4/18 12:27

どんどん勾配を稼いでいきます。

4/18 12:41

信号を渡り国道と交差します。交差した先に痕跡が残っています。

4/18 12:43

ここまでが旧道。旧道は斜め左方向に進んでいます。そのまま横切るのは危険なので信号の場所まで戻って向こう側にいきます。

4/18 12:45

左へ。

4/18 13:00

この付近の旧道風情。国道と離れたのでひっそりしています。

4/18 13:12

松子山峠入口。右斜め上方向の草道へ。直進の道は明治道です。

4/18 13:13

草道を進みます。

4/18 13:13

道なき道ですが路盤はしっかりしています。

4/18 13:14

国道バイパスの上り線とぶつかります。左から来る車に注意して渡ります。

4/18 13:15

パーキングになっていてトラックが止まってる付近からGPS頼りに登ります。

4/18 13:17

よじ登る形で進みますが道自体は道路整備によって消滅しています。

4/18 13:17

国道バイパスの下り線とぶつかります。右から来る車に注意して渡ります。

4/18 13:18

あの道が旧道。

4/18 13:21

旧道風情。

4/18 13:23

左へ池沿いに進みます。

4/18 13:29

ここは左へ。

4/18 13:30

歩きやすい良い道です。

4/18 13:34

旧道は左下の道です。右の舗装道は新たに作られた取付け道路。

4/18 13:37

少し藪ってる道を進んでいくと一里塚の碑があります。この先は県道整備によって消滅しているので引き返すか急な階段を登ります。

4/18 13:37

急な階段。左側は水路で右側が階段です。

4/18 13:38

県道をくぐって向こう側へ。

4/18 13:39

カラーコーンがあるところを右へ。左には一里塚モニュメントがあります。

4/18 13:40

一里塚モニュメント。対になっています。

4/18 13:41

松子山峠も最初は舗装路ですが次第に草道になっていきます。

4/18 13:48

藪は少なく少し荒れたハイキング道といった感じです。

4/18 13:51

足元は前日の雨のせいであまりよくありません。

4/18 13:53

道が川の流れになっている箇所もありました。

4/18 13:57

このような案内看板や赤いテープを目印にして進みます。GPSもあったほうが良いでしょう。

4/18 13:57

勾配自体はそれほど急ではありません。

4/18 14:00

左側は池で真ん中に見えるコンクリの通路上を歩きます。

4/18 14:00

コンクリの通路の先には階段がないのでよじ登ります。よじ登った先から旧道が復活します。

4/18 14:01

池を左に見ながら。

4/18 14:10

東から歩く場合は分岐はあまり気にしなくてもいいですが西から歩く場合は分岐が何か所があったので注意しないといけません。

4/18 14:12

松子山峠。旧山陽道の最高地点。

4/18 14:21

路盤の状態はよくありません。なせか下り坂には赤いテープが延々に張ってくれていました。

4/18 14:25

明治の道にでます。右へ。

4/18 14:26

舗装路でたんたんと下っていきます。

4/18 14:39

西条の町が見えてきました。

4/18 14:41

左側の旧道へ。

4/18 14:49

道なりに右へ。

4/18 14:59

川を渡ります。

4/18 15:00

信号を渡り右側の旧道へ。

4/18 15:05

ここでも信号を渡ります。この付近には飲食屋が多いです。

4/18 15:13

四日市宿（西条）のメインストリート。

4/18 15:15

造り酒屋が多い町並みです。

4/18 15:16

観光客、車の交通量ともに多い道すじです。

4/18 15:32

酒蔵の前には名水井戸があり飲むことができます。数か所あるので名水めぐりも盛んにおこなわれています。

4/18 15:34

本陣は写真の位置より1本手前の道を右にいった奥の場所にありました。

4/18 15:36

酒場に残る四日市の名残。

4/18 15:41

酒蔵群を過ぎると繁華街になります。車の交通量は多めです。

4/18 15:46

この川を境にして西を西条、東を東条として賑わっていました。四日市宿は安芸藩随一の規模で重要な場所に位置していることから本陣は直営で運営されていたようです。

4/18 16:05

道なりに右へ。

4/18 16:07

国道と交差します。向こう側の旧道に入ります。

4/18 16:11

国道と合流。

4/18 16:14

旧道入口。左斜め方向へ。

4/18 16:16

蓮華が咲く風情ある旧道です。

4/18 16:18

国道と合流しますがすぐに分かれます。

4/18 16:19

この信号で左斜め方向へ。少し先に一里塚跡の碑があります。

4/18 16:22

飢坂峠に続く一本道。

4/18 16:28

勾配が続きます。

4/18 16:30

かなり登ってきました。

4/18 16:35

次第に山深くなっていきます。

4/18 16:36

飢坂と書いてかつえ坂と読みます。

4/18 16:36

溜め池の真ん中を通ります。

4/18 16:39

溜め池を越えた先は草道になります。

4/18 16:40

飢坂峠。

4/18 16:40

かなり鬱蒼としています。

4/18 16:42

住宅地を下ります。

4/18 16:47

工場で旧道が消滅しているので右に曲がって迂回します。

4/18 16:48

迂回中・左へ。

4/18 16:51

迂回中・左へ。

4/18 16:52

迂回中・右へ。ここより旧道が復活します。

4/18 16:56

旧道風情。

4/18 16:56

左の細い道へ。

4/18 17:02

たんたんと進みます。

4/18 17:20

このようなお地蔵様が多数おられます。

4/18 17:22

真っ直ぐの細い道へ。

4/18 17:26

直進。

4/18 17:27

国道とぶつかります。

4/18 17:34

駅構内で旧道が消滅しています。駅の跨線橋を渡って向こう側へ。

4/18 17:35

だいたいこの辺りが旧道復活地点。今回のゴールです、

撮影機器：

EOS M CANON

装備

個人装備

ザック(1) 手ぬぐい(3) 日焼け止め(1) 帽子(1) サングラス(1) 行動食(2) ペットボトル（500ml）(1) カメラ(1) iPhone（充電器含む）(1) 折り畳み傘(1) ザックカバー(1)

感想

yaonyaosuke2

　
天気は晴れて無事に最大の難所区間を攻略できました。
松子山峠はいろんな人の話から大変なイメージだったのですが
時期的なものからか藪が少なくラッキーでした。

おかげで当初の予定では四日市宿（西条）までだったのが
2時間も早く着いたことで八本松駅まで歩くことができました。
　
今回の区間は西国街道の中でも
昔の風情がよく残っている楽しい区間の一つだと思います。
2回、3回と分けて歩いても良いかもしれません。

なお、
今回の街道歩きの記録は
以下のブログでもまとめてみました。
http://borabora.seesaa.net/article/433108386.html
　　　　　

コメント

うみさま

日が長い
この時期を有効に使ってはりますなぁ〜 〆(._.)ﾒﾓﾒﾓ

yaonyaosuke2

Re: 日が長い
交通の便が悪くてどうしても1日で済ませなきゃいけないところは
4月か5月で歩けるよう準備しています