ついに広島城下へ★西国街道13（八本松駅→西広島駅）

2015年04月19日(日) [日帰り]

• GPS: 10:48
• 距離: 33.9km
• 登り: 192m
• 下り: 437m

コースタイム

日帰り

• 山行: 9:37
• 休憩: 1:15
• 合計: 10:52

6:13 スタート地点・八本松駅
6:56 6:56 大山峠
9:15 9:15 瀬野駅付近
11:20 11:45 海田ふるさと館（見学）
12:20 12:45 海田宿・千葉県住宅（見学）
13:26 13:26 船越峠
14:50 15:15 猿猴橋（昼食）
16:20 16:20 元安橋・平和公園
17:05 ゴール地点・西広島駅

天候

雨 ときどき 曇り

アクセス

利用交通機関：

電車

　　
★スタート地点
JR山陽本線 八本松駅すぐ

★ゴール地点
JR山陽本線 西広島駅すぐ
広電 西広島駅すぐ
　

コース状況／危険箇所等

　
西国街道は京都の東寺口から山口県の下関への街道です。
江戸と長崎を結ぶ幹線道路の一角であり
西国大名が参勤交代で多く利用したことから
五街道に次ぐ重要な脇街道に位置づけられています。

13回目の今回は八本松駅から西広島駅まで。
最初の難所である大山峠は登山道のような感じですが
あとは下り坂で広島市中心部では繁華街の中を歩いていきます。
全体的に曲がり角は少なくほぼ一本道なのでわかりやすいです。

★危険個所について

大山峠では道筋が川の流れになってる箇所がありました。
雨が前日に降っていればぬかるんでいる可能性があります。

海田宿から船坂峠の旧道は
狭いにも関わらず車の交通量が大変多い区間です。

広島市中心部の本通あたりでは
繁華街のため人通りが大変多くなっています。
特に午後から夜にかけては多く追突に注意です。

★トイレ、飲食関係

特に問題はありません。
大山峠の区間のみ注意が必要でしょう。

★見どころ

・海田町市ふるさと館　無料
・海田市千葉家住宅　毎月第1.3日曜，第2.4木曜 無料
・平和公園　平和資料館、原爆ドームなど

★参考文献
　
太陽コレクション山陽道
歴史の道調査報告書
1892年　1/20,000地形図
その他、本、古地図、サイトなど。
　　

写真

朝の八本松駅。スロープを下りて旧道に向かいます。

このカーブ付近が駅構内で消えた旧道の復活地点だと思われます。

旧道風情が残る。

左へ。踏切を渡ります。

正面の階段を登り国道へ。

国道を渡ったところにある旧道分岐点。左へ。

カーブミラーのある右の道を進みます。

大山峠に向けて勾配をあげていきます。

東広島バイパスにぶつかります。この先の開口部で向こう側へ。大山峠へはこのような案内看板があり迷いことはないでしょう。

開口部の先、右側に同じ建物が三棟並んでますが一番左の建物横が大山峠の入口です。

大山峠入口。最初は舗装路ですがすぐに山道になります。

4/19 6:49

このような山道が続きます。

4/19 6:51

右へ。案内看板があります。

4/19 6:53

枕木を利用した橋。

4/19 6:54

右へ。枕木を利用した橋を渡ります。感じ的に本来の旧道は左の道かもしれません。藪が多いものの路盤がしっかりしているようです。左の道は峠手前で合流します。

4/19 6:55

前日に雨が降ったので道の状態が悪かったです。

4/19 6:56

大山峠。明治以降の現国道ができるまでは大山峠がメインルートでした。

4/19 6:59

瀬野側は岩がゴツゴツして登山道のような様相です。

4/19 7:01

瀬野側も左すぐ横に旧道が通ってるような気がします。ただ、瀬野側は明治に崩れて地形がだいぶ変わってるので違うかもしれません。

4/19 7:04

街道に水が流れます。この区間は明らかに付け替えられた気がします。

4/19 7:13

次第に良い道に。

4/19 7:17

綺麗な滝。大山峠は急だったため駕籠に乗った代官クラスの人も滝の場所から歩いて登ったのだとか。

4/19 7:19

そびえ立つ東広島バイパスの橋脚。道なりに進みます。

4/19 7:22

川の右岸をくだっていきます。

4/19 7:28

左へ。JRの線路をくぐります。

4/19 7:30

国道2号と交差します。旧道は川沿いにあるのですが一部消滅しているので横断に危険を感じる場合はスルーしたほうが無難でしょう。

4/19 7:31

旧道入口。

4/19 7:32

藪が生い茂り進むことは非常に困難です。

4/19 7:34

再び国道を横断し向こう側の旧道へ。

4/19 7:38

線路を左に川を右に見ながら進みます。この先のトンネルでJRをくぐります。

4/19 7:43

国道を横断して先にある旧道へ。

4/19 7:44

川の水がとても綺麗です。この先で橋を渡って右岸に出ます。

4/19 7:47

振り返って大山峠。

4/19 7:50

名残の松。

4/19 7:53

右に線路、左に川、その左に国道を見ながら進みます。

4/19 8:00

この辺りの鉄道はセノハチと呼ばれ貨物列車は補機を付けないと支障がでるほど難所になっています。

4/19 8:10

国道に合流。右へ。

4/19 8:11

すぐに国道と離れます。右の旧道へ。

4/19 8:17

国道と比べると旧道は少し高い位置を進んでいます。

4/19 8:27

踏切を渡ります。道はカーブしてますが昔は直線で突き抜けていたことでしょう。

4/19 8:31

国道と交差して向こう側の旧道へ。

4/19 8:37

明治の道標でしょうか。比較的新しいものです。

4/19 8:38

間の宿。上瀬野一貫田宿。この辺りの中心的な村で平山神社の麓に発展してきました。大山峠の手前ということで休憩で賑わったそうです。

4/19 8:41

道なりに右へ。

4/19 8:43

国道と交差します。向こうがの旧道へ。

4/19 8:46

踏切を渡ります。

4/19 8:55

この先の踏切で線路を渡って国道に合流します。

4/19 8:58

国道は左側のみ歩道があります。交通量が多いので注意しましょう。

4/19 9:00

旧道入口。左へ。

4/19 9:05

明治の道標。左、縣道。右、國道。道のみの表記は珍しいかもしれません。

4/19 9:09

瀬野駅付近。

4/19 9:10

左へ。ここには道標があります。また一里塚がありました。

4/19 9:11

右ハ　四日市、左ハ志わ。

4/19 9:27

国道と交差し線路の向こう側へ。

4/19 9:31

左へ。右に少しだけ旧道の痕跡が残っています。

4/19 9:32

かつての踏切跡なのでしょう。今は立体交差になって廃道になっています。

4/19 9:36

ここからはずーと一本道です。次第に住宅街になっていきます。

4/19 9:38

少し勾配があります。山は中腹まで住宅開発されています。

4/19 9:38

安芸山陽道の標識。海田市付近まで多く見かけました。

4/19 9:45

ここは右。

4/19 9:56

立派な石積みを使ってる家が多い気がしました。車はそれほど多くはないですが狭いので注意は必要です。

4/19 10:09

中野東駅前。

4/19 10:55

このような家並みが続きます。

4/19 11:02

踏切を渡ります。

4/19 11:06

踏切を渡ると立派な松があります。出迎えの松です。安芸国内の道幅は二間半（4.55m）と定められて一里塚、松並木が整備されています。この付近も松並木がずーと続いていたそうです。

4/19 11:07

今は数本しか残っていませんが往時の姿が目に浮かびます。

4/19 11:10

出迎えの松のいわれ。参勤交代の責を終えた藩主を家来が出迎えたということから。古写真がいい感じです。

4/19 11:14

川を離れて右へ。

4/19 11:17

橋を渡って新幹線の高架をくぐります。

4/19 11:22

踏切を渡って線路の右側に出ます。

4/19 11:30

古い風情を感じる海田宿手前。ここを右に曲がると「海田ふるさと館」です。

4/19 11:31

海田ふるさと館には西国街道の資料も展示されていました。

4/19 11:32

大きな楠の木。他に街道沿いにあった道標が移設されていました。

4/19 11:54

この膨らみに街道松があったのですが枯れてしまいました。

4/19 11:54

街道松の案内板と古写真。

4/19 12:12

ここを右に曲がると本陣跡。御茶屋とも呼ばれ広島藩は藩主の公用宿泊所として直轄で置いてることが多いですが藩主以外でも利用できたとのことです。

4/19 12:15

立派なスロープ。石積みを利用したもので本陣の痕跡は敷地の広さとこのスロープぐらいかもしれません。

4/19 12:16

海田恵比寿神社。海田宿はこの神社を中心に上市、中市、下市と分かれていました。

4/19 12:17

海田宿中心部。交通量が多くなってきました。

4/19 12:17

脇本陣跡。

4/19 12:48

左は千葉家住宅。見学することができます。

4/19 12:28

千葉家住宅は藩の輸送に関する重要な役目を担っていたそうです。

4/19 12:53

船坂峠への道のり。峠から先は4車線道路になってるので多くの車が通ります。交通量は非常に多く細心の注意が必要です。

4/19 13:00

左は1808年からの道筋。右はそれ以前の道。海田市は干拓で広くなっていった町で1808年までは左側には海が広がっていました。瀬野川の流れもかつては宿場中心部を通り付け替えられています。

4/19 13:04

1808年からの道筋を進みます。右へ。平坦で歩きやすい道です。

4/19 13:04

ここで1808年以前の道と合流します。常夜灯が目印です。

4/19 13:09

一方、1808年以前の道は山を少し上る形になっています。

4/19 13:18

船越峠への道筋は車がひっきりなしに通ります。

4/19 13:18

ここは右。左の直進道は非常に怪しいですが旧道かどうかは定かではありません。

4/19 13:26

船越峠。ここから4車線道路。

4/19 13:29

旧道の名残。左へ。

4/19 13:32

すぐに4車線道路に合流します。

4/19 13:34

植木のある膨らみは旧道の痕跡でしょう。新幹線の高架沿いへと進みます。

4/19 13:36

左斜め方向への旧道へ。

4/19 13:39

新幹線の高架をくぐります。赤信号のある旧道へ進みます。

4/19 13:44

道なりに左へ。

4/19 13:54

橋を渡ります。

4/19 13:58

交通量が多い4車線道路。この付近に一里塚がありました。

4/19 14:10

線路をくぐります。

4/19 14:16

右斜め方向の旧道へ。

4/19 14:21

この付近は原爆の爆心地から3kmの地点になり爆風での被害も多くなっていきます。右の寺は全開寸前の被災時の写真が案内板にありました。

4/19 14:25

左へ。

4/19 14:26

戦後すぐに建てられたであろう建築物。むろん江戸時代の建物は皆無です。

4/19 14:32

三本松跡。

4/19 14:35

我羅我羅橋の跡。かつて小川があって街道に架かっていた橋で竹橋だったので渡る時にガラガラ音がしたそうです。

4/19 14:43

踏切を渡ります。

4/19 14:45

広島駅構内。広島は国鉄車両の宝庫です。新型の227系は見かけませんでした。

4/19 15:14

広島といえば路面電車。

4/19 15:17

猿猴橋。

4/19 15:21

橋を渡ってその先の旧道に進みますがホテルが立っているので右に曲がって迂回します。

4/19 15:24

猿猴橋竣工時は橋の欄柱に四隅にこのようなモニュメントがのっていました。

4/19 15:26

旧道入口。

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次第に広島中心部へと入っていきます。

4/19 15:33

京橋。城から見て京側の橋です。

4/19 15:36

太田川の中州に栄えた広島市街なので何本もの橋を渡ることになります。この京橋を含め戦前からの立派な橋が多く残り原爆の爆風にも耐えています。

4/19 15:41

ここで左へ。真っ直ぐ行けば広島城です。

4/19 15:41

この曲がり角には西国街道の標識がありました。

4/19 15:45

銀山町電停の横を通ります。

4/19 15:48

ここを右へ。

4/19 15:49

繁華街になってきました。

4/19 15:56

大勢の若者が歩くアーケード街。

4/19 15:57

つき当たりを左。

4/19 15:57

すぐに右へ。枡形のようになっています。曲がったすぐ先はかつて運河があり橋がありました。

4/19 16:03

賑わう広島宿。

4/19 16:08

この付近が本陣跡であり広島宿の中心部。そして原爆の爆心地近くにあたります。

4/19 16:17

元安橋を渡ります。

4/19 16:23

橋のたもとに道路元標。水運の利から城下の中心地で高札場などがありました。

4/19 16:18

原爆ドームがすぐ近くに。

4/19 16:29

平和公園内を進みます。右のレストハウスは原爆に耐えたコンクリ建築物。元の大正屋呉服店。

4/19 16:27

かつては枡形になっていたのですが道路の形状に面影が残ります。

4/19 16:31

本川橋を渡ります。

4/19 16:35

この付近の旧道風情。

4/19 16:41

天満橋を渡ります。

4/19 16:53

太田川の本流。己斐橋を渡ります。

4/19 16:55

左に歩道があり楽ちんです。

4/19 16:58

渡った先を直進。

4/19 16:59

ここを左へ。

4/19 17:04

西広島駅。今回のゴールです。

撮影機器：

EOS M CANON

装備

個人装備

ザック(1) 手ぬぐい(3) 日焼け止め(1) 帽子(1) サングラス(1) 行動食(2) ペットボトル（500ml）(1) カメラ(1) iPhone（充電器含む）(1) 折り畳み傘(1) ザックカバー(1)

感想

yaonyaosuke2

　
雨の道中になりました。
大山峠は予想していたよりハードなもので
雨が降る中、少し大変な思いをしました。
ぬかるんでる箇所では滑ったり、ズボッといったり(^^;

それ以外の区間は平坦な所が多くて楽だったんですが
雨は予定時間をついついオーバー気味になってしまいます。
結果的に前日に今回予定してた西条→八本松を歩いていたおかげで
どうにか帰りの新幹線に間に合うことができました。

なお、
今回の街道歩きの記録は
以下のブログでもまとめてみました。　
http://borabora.seesaa.net/article/433918552.html