赤岳真教寺尾根 偵察
コースタイム
天候 | 終日快晴。ただし午前中は西よりの風強し。風は午後よりおだやかになった。 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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写真
感想
捜索ということではなく偵察ということで急きょ出向きました。
当日の様子はヤマレコの質問箱に簡単に書いたものをここにコピペしておきます。
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昨日18日(土)に真教寺尾根を清里側から竜頭峰まで偵察をしてきました。
当日は午前中特に西風が非常に強かったのですが山梨県警のヘリが谷を中心に概ね2回の捜索をしている様子が見られました。
天気は終日快晴でした。
風が比較的穏やかになった午後、別の場所で滑落事故があったためにヘリはそちらに向かったようでした。そのためかその後の活動は見られませんでした。
2回目のヘリによる捜索は比較的低い高度で稜線の下の樹林帯の上で数分のホバリングをしてたので「もしや?」と思いましたがホバリングの理由はわかりませんでした。
当日、行者小屋ベースで文三郎経由越しの3名が真教寺尾根ルートの上から、また、そのお仲間の1名が真教寺尾根を竜頭峰までピストンで稜線上より肉眼(双眼鏡)捜索をされていました。
また、都岳連関係(情報によると4名)の方が谷の中を捜索されていたようです。
そのうちの2名の方が赤岳沢の中を歩いて捜索されている様子を上部稜線の遠くより拝見したのですが、歩く姿だけで登山技術の高さを遠くからでも感じました。
また、扇山付近のテントの設営もオーラがあり見た目明らかに違うレベルの高い方々だと思われました。
ueda氏が何らかの原因で滑落した場合、赤岳沢側に滑落した確率が90%以上であるように私には思われました。
致命的な滑落になる危険個所は2700メートル以上の場所では無数にありますが、とくに竜頭峰に近い場所での鎖場付近は緊張と安心の連続であり、安心したときに油断で滑落することが多いのですが、そのような場所はやはり上部あたりの赤岳沢側に多いように思われました。
谷には雨が原因と思われる雪崩跡が小規模ながら無数にあり、デブリは小さいながらも全ての場所に散らばっていました。
4月12日以降にどれだけの降雪ならびに雪崩があったのか分かりませんが、雪崩の場合は推察最大1メートルぐらい、降雪による積雪は融雪と積雪でプラスマイナスで最大10センチぐらいのように思われました。
どちらにしても、今の時期、DSAさんが書かれていらっしゃるように善意の気持ちであろうと個人で安易に捜索に出掛けて欲しくない場所です。
きっちりとした訓練をした者であること、岩、氷、雪壁等の登攀技術ならびに知識経験等がなければ二重遭難の危険性があります。
ただし一般論から言えば偵察前に想像していたよりもルートとしての難易度はそれほど高くはありませんが、滑落した場合は致命的になる場所は無数にありました。
(コピペ終わり)
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その他情報として、スキー場上部にあった登山届の箱の中にueda氏が書いたものがありました。
記載内容は次の通り。
「真教寺〜赤岳 18:00入り 牛首テント
5:00から赤岳 体調よければツルネ着下山」
ヤマレコの計画内容と同じでした。
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以上、力のある人による捜索の参考に少しでもなればと思います。
私自身は今後の捜索には参加できない状態ですが早期の発見をお祈りいたします。
遠方よりお越し頂いての捜索ご苦労様でした。
土日は多くの方が入山され、捜索して下さったにもかかわらずuedaさんは発見されませんでした。
私は昨日(21日)も入山して少し捜しましたが成果ありませんでした。
ご家族のためにもなんとか一日も早く、と思うのですが、まるで神隠しのように見つからず。
冬山での遭難の厳しさを痛感します。
私がけなしたあの8本爪はpasocomさんのだったんですね。
無事に回収されましたか?
単独行は捜索の場所が特定できないという宿命がありますね。
今回もある程度は分かっていても山がそれだけ大きいということなんでしょう。
捜索の方々は本当にご苦労様です。
ご家族様ご友人様その他関係者様方の心中察するに余りあります。
この偵察レコに関してのコメント欄は閉鎖させていただきます。
あしからずご了承願います。
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