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Yamareco

記録ID: 617269
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雪山ハイキング
八ヶ岳・蓼科

赤岳真教寺尾根 偵察

2015年04月18日(土) [日帰り]
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コースタイム

ルート図・コースタイムは省略
天候 終日快晴。ただし午前中は西よりの風強し。風は午後よりおだやかになった。
過去天気図(気象庁) 2015年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
美し森ロッジたかね荘無料駐車場
美し森ロッジたかね荘駐車場から見た赤岳東面。
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美し森ロッジたかね荘駐車場から見た赤岳東面。
長い階段。
スキー場の上にあった「登山者名簿保管箱」。
備え付けの用紙の裏にuedayasuji氏の登山届に相当する内容のメモが残っていた。
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スキー場の上にあった「登山者名簿保管箱」。
備え付けの用紙の裏にuedayasuji氏の登山届に相当する内容のメモが残っていた。
賽の河原にて。右が赤岳。
賽の河原にて。右が赤岳。
左が天狗尾根。中央が真教寺尾根。
真教寺尾根は竜頭峰から派生。赤岳山頂は右。
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左が天狗尾根。中央が真教寺尾根。
真教寺尾根は竜頭峰から派生。赤岳山頂は右。
ueda氏のテント。
帰りには撤収されていた。
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ueda氏のテント。
帰りには撤収されていた。
山梨県警のヘリが捜索していた(1回目)。
山梨県警のヘリが捜索していた(1回目)。
このときも風は強かった。
このときも風は強かった。
片方だけの8本爪アイゼンがあった。
ueda氏のものではなさそうだったがそのままにしておいた。
このアイゼンだったらここらあたりまでが限界。
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片方だけの8本爪アイゼンがあった。
ueda氏のものではなさそうだったがそのままにしておいた。
このアイゼンだったらここらあたりまでが限界。
登ってきた真教寺尾根。
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登ってきた真教寺尾根。
天狗尾根の手前が赤岳沢。
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天狗尾根の手前が赤岳沢。
沢の状態。
鎖場になってきた。
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鎖場になってきた。
ここらあたりの鎖は完全に出ていた。
当日はどうであったろうか?
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ここらあたりの鎖は完全に出ていた。
当日はどうであったろうか?
大門沢上部。
大門沢上部。
竜頭峰直下。
分岐標識と捜索の人が見えた。
下部である2700メートル以下の雪斜面を除き、きびしい書き方だが大門沢側への滑落があった場合はこの写真で見られるあたりより滑落した可能性は高い。それ以外のルートはほぼ赤岳沢側となる。
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竜頭峰直下。
分岐標識と捜索の人が見えた。
下部である2700メートル以下の雪斜面を除き、きびしい書き方だが大門沢側への滑落があった場合はこの写真で見られるあたりより滑落した可能性は高い。それ以外のルートはほぼ赤岳沢側となる。
典型的な春山らしい雪稜。
当日ここを真っ直ぐに下った可能性も否定できない。
その場合、赤岳沢側及び大門沢左俣の両方の可能性となる。
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典型的な春山らしい雪稜。
当日ここを真っ直ぐに下った可能性も否定できない。
その場合、赤岳沢側及び大門沢左俣の両方の可能性となる。
真教寺尾根分岐より真教寺尾根を見る。
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真教寺尾根分岐より真教寺尾根を見る。
阿弥陀。雪はそれほど多くない。
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阿弥陀。雪はそれほど多くない。
真教寺尾根。
厳しい書き方だがルート上で滑落した場合はほとんど赤岳沢側になる。
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真教寺尾根。
厳しい書き方だがルート上で滑落した場合はほとんど赤岳沢側になる。
昼過ぎの気温は約1度。
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昼過ぎの気温は約1度。
南八ヶ岳東面の概念図(日本登山大系より)
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南八ヶ岳東面の概念図(日本登山大系より)
赤岳東壁方面(大門沢方面)の概念図(同)
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赤岳東壁方面(大門沢方面)の概念図(同)
赤岳沢方面の概念図(同)
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赤岳沢方面の概念図(同)
赤岳沢方面の下部概念図(同)
赤岳沢方面の下部概念図(同)
立場川本谷概念図(同)
立場川本谷概念図(同)
立場川側の可能性は低いがゼロとは言い切れない。
早く発見されてこの低い可能性を払拭していただきたいと切に願う。
立場川側の可能性は低いがゼロとは言い切れない。
早く発見されてこの低い可能性を払拭していただきたいと切に願う。

感想

捜索ということではなく偵察ということで急きょ出向きました。
当日の様子はヤマレコの質問箱に簡単に書いたものをここにコピペしておきます。

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昨日18日(土)に真教寺尾根を清里側から竜頭峰まで偵察をしてきました。
当日は午前中特に西風が非常に強かったのですが山梨県警のヘリが谷を中心に概ね2回の捜索をしている様子が見られました。
天気は終日快晴でした。
風が比較的穏やかになった午後、別の場所で滑落事故があったためにヘリはそちらに向かったようでした。そのためかその後の活動は見られませんでした。
2回目のヘリによる捜索は比較的低い高度で稜線の下の樹林帯の上で数分のホバリングをしてたので「もしや?」と思いましたがホバリングの理由はわかりませんでした。

当日、行者小屋ベースで文三郎経由越しの3名が真教寺尾根ルートの上から、また、そのお仲間の1名が真教寺尾根を竜頭峰までピストンで稜線上より肉眼(双眼鏡)捜索をされていました。

また、都岳連関係(情報によると4名)の方が谷の中を捜索されていたようです。
そのうちの2名の方が赤岳沢の中を歩いて捜索されている様子を上部稜線の遠くより拝見したのですが、歩く姿だけで登山技術の高さを遠くからでも感じました。
また、扇山付近のテントの設営もオーラがあり見た目明らかに違うレベルの高い方々だと思われました。

ueda氏が何らかの原因で滑落した場合、赤岳沢側に滑落した確率が90%以上であるように私には思われました。
致命的な滑落になる危険個所は2700メートル以上の場所では無数にありますが、とくに竜頭峰に近い場所での鎖場付近は緊張と安心の連続であり、安心したときに油断で滑落することが多いのですが、そのような場所はやはり上部あたりの赤岳沢側に多いように思われました。

谷には雨が原因と思われる雪崩跡が小規模ながら無数にあり、デブリは小さいながらも全ての場所に散らばっていました。
4月12日以降にどれだけの降雪ならびに雪崩があったのか分かりませんが、雪崩の場合は推察最大1メートルぐらい、降雪による積雪は融雪と積雪でプラスマイナスで最大10センチぐらいのように思われました。

どちらにしても、今の時期、DSAさんが書かれていらっしゃるように善意の気持ちであろうと個人で安易に捜索に出掛けて欲しくない場所です。
きっちりとした訓練をした者であること、岩、氷、雪壁等の登攀技術ならびに知識経験等がなければ二重遭難の危険性があります。
ただし一般論から言えば偵察前に想像していたよりもルートとしての難易度はそれほど高くはありませんが、滑落した場合は致命的になる場所は無数にありました。
(コピペ終わり)

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その他情報として、スキー場上部にあった登山届の箱の中にueda氏が書いたものがありました。
記載内容は次の通り。
「真教寺〜赤岳 18:00入り 牛首テント 
 5:00から赤岳 体調よければツルネ着下山」
ヤマレコの計画内容と同じでした。

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以上、力のある人による捜索の参考に少しでもなればと思います。
私自身は今後の捜索には参加できない状態ですが早期の発見をお祈りいたします。

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コメント

m_asaiさん/お疲れ様でした
遠方よりお越し頂いての捜索ご苦労様でした。
土日は多くの方が入山され、捜索して下さったにもかかわらずuedaさんは発見されませんでした。
私は昨日(21日)も入山して少し捜しましたが成果ありませんでした。
ご家族のためにもなんとか一日も早く、と思うのですが、まるで神隠しのように見つからず。
冬山での遭難の厳しさを痛感します。
2015/4/22 1:01
ゲスト
pasocomさん、ご苦労様です。
私がけなしたあの8本爪はpasocomさんのだったんですね。
無事に回収されましたか?
単独行は捜索の場所が特定できないという宿命がありますね。
今回もある程度は分かっていても山がそれだけ大きいということなんでしょう。
捜索の方々は本当にご苦労様です。
2015/4/22 1:57
ゲスト
コメント欄を閉鎖させていただきます。
ご家族様ご友人様その他関係者様方の心中察するに余りあります。
この偵察レコに関してのコメント欄は閉鎖させていただきます。
あしからずご了承願います。
2015/4/25 15:22
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