記録ID: 628563
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
尾瀬・奥利根
テン泊で尾瀬・景鶴山
2015年05月02日(土) 〜
2015年05月04日(月)
体力度
4
1泊以上が適当
- GPS
- 48:43
- 距離
- 32.1km
- 登り
- 1,027m
- 下り
- 1,036m
コースタイム
1日目
- 山行
- 3:16
- 休憩
- 0:13
- 合計
- 3:29
2日目
- 山行
- 9:32
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 10:01
15:06
■5月2日
♦鳩待峠〜山ノ鼻
緩やかな雪道で、明瞭な踏み跡を下ります。
やがて川上川に架かる橋を渡るとテント場が観えてくると
山の鼻は近い
ビジターセンターを過ぎると尾瀬ヶ原の入り口に着く。
天気よく気持ち良い
バックの重さも忘れてしまう。
♦山ノ鼻〜竜宮小屋
テン場の燧小屋までの長い雪原歩きの始まりだ。
先ずは4.2k先の竜宮小屋を目指す。
暫くは周囲の景色を眺めながらの雪原歩きだが単調な歩きに飽きてくる。
頭上からガンガン紫外線が降って来る。
少し辛い
上田代の上大堀川に架かる木道橋を渡り更に進むと雪原にちょこんと
道標の頭が観える。東電小屋分岐だ。
此処から更に進むと雪解けが進み木道が30センチ程水没し
渡るのに慎重を要する、やっと変化が起きた
数人の方は諦め戻ってしまう。私は戻る訳にも行かずストックを頼りに
木道を確認し足を乗せる。靴が完全に水に浸かる。浸み込む前に
ジャブジャブと木道をストックで確認しながら水没地帯を抜け出る
木道を外したら腰まで浸かる深さだ。やれやれ渡れて良かった。
やがて竜宮小屋に着いた。
小屋から少し先の樹林の中で休憩を入れた。
此処までうんざりするほど長い雪原歩きだったが休憩を入れると元気が出た。
♦竜宮小屋〜燧小屋(テン場)
沼尻川を渡ると燧がぐっと迫る。
その麓に赤い屋根が観えた。目的の見晴十字路の小屋だ。約1.7k先
それに明日登る景鶴の全貌が目に飛び込んで来た。
不安と期待が交差して思わず足が止まる。山頂は雪が無く黒い岩肌が観て取れた。
やがて、見晴十字路の燧小屋に着いた。
早速、テント泊の手続きを済ませテン場に直行、大木の立ち並ぶ中に3張のテント
がすでに張られていた。休まず設営に取り掛かった。
テン場は雪が固く締まり平坦が多く地ならしも無く設営が出来た。
重い思いをして持参したスコップの活躍はない。
明日に備え体を休めたが、テントの中は汗が滲み出るほど暑い
時間の経過と共にテントの数が増えた。陽が沈むまでには8張に成った。
そのテント脇で山談議が盛り上がる。
男性2名の方は景鶴をソロの女性は尾瀬沼を男女3名の方は燧を目指す。
気温が下がり寒い中、山談議は尚も続く
景鶴を目指す方と明日ご一緒に登る約束をしてテントに戻った。
洗面所には「この水は飲めません」とあるので管理人さんに尋ねると
「飲料水ですよ安心して飲んで下さい」との事でした。
蛇口を開くと美味い水が豊富に出た。雪を溶かす手間がはぶけ助かる。
明るいうちに夕食を済ませた。
熟睡出来るよう小屋で酒を買い眠りに就くまでラウンロードして来た音楽を
聴き寛いだ。テントの中から夜空を覗くと何と宵の明星が輝いていた。
このチャンスを逃すまいと写真を撮った。此処までは楽しい時間が過ぎた。
23時、寒くて目が覚めた。我慢して暫く音楽を聴く。やがてうとうとだが、
2時再び目が覚めた。徐々に寒さが浸透する。
やはりシュラフをスリーシーズン用に換えたのが悪かったのか
最初は厳冬用のシュラフをパッキングしたのだが、この時期に成れば
スリーシーズンで十分と勝手に判断してしまい大いに後悔する。
すると闇の中からポーポーとフクロウの鳴き声が・・・
寒さを忘れ耳を澄ませてた。数回聴いたがその後は聞く事が出来なかった。
■5月3日(2日目)景鶴山にアタック
3時40分目が覚めた。
周囲が明るくなって来たので朝食の支度に取り掛かる。
テントの外に出るとフライシートに薄らと霜(?)が降りていた。
寒いわけだ。景鶴アタックに備え温かいラーメンで腹ごしらえを済ませた。
一緒に登られる方も準備をしていた。
アタックバックにGPS、食料、飲料水、ジャケットをパッキング
アイゼンは此処から付けた。(パッキングの軽量化で今回は10本)
5時05テントを後にした。
アイゼンのザクザクと雪を噛む音だけが朝の静けさを突き破る
尾瀬ヶ原に出ると朝靄が掛かり何とも幻想的な雰囲気を醸し出していた。
東電小屋への道標が雪に埋もれ分からないが薄い踏み跡を頼りに
東電尾瀬橋を目指す。
少し回り道をしたが橋の近くに出た。橋を渡り東電小屋裏の笹山(1537m)
に取り付きトラバースで鞍部に出る。
此処からは尾根づたいに登り与作から景鶴山頂を目指す。
適度に雪が締まり比較的登りやすいが、昨日の疲れが残る・・・苦しい
お二人は私を気遣ってゆっくり登ってくれた。ありがたい
一歩登る度に展望が開ける。ゆっくりだが確実に高度を稼ぐ
やがて広い与作岳に着いた。しかし山頂は雪深く道標すら分からない。
かまわず通過。やがて標高差80m程下り1860mの鞍部通過
1910m付近で休憩を入れストックからピッケルに換え
ストックはその場にデポした。
ピークまで後約94m
標高1980mまでは緩やかだがそれから先の
24mは岩と雪とブッシュのミックスだ。一歩々慎重に
やがて狭い山頂に到達。
ご一緒してくれたお二人さんに感謝です。
狭い山頂で奈良の方と姫路の方(女性)それにリーダ(男性)の方にも感謝です。
奈良の方から名物のワラビ餅をご馳走になった。
トライアングルの頂点から東に燧、西に至仏、眼下には尾瀬ヶ原が一望だ!
何と素晴らしい眺めだ。北に目を転じれば真っ白な平ヶ岳
何時までも眺めていたいが次の方に特等席を譲るため早々に下山開始
当然だが鞍部までは気が抜けぬ
一歩々慎重に下り無事1910mのデポした場所に戻った。
お二人さんは此処でコーヒーブレイク
私は先を急ぐので此処で別れた。ご一緒させて頂きありがとうございました。
お二人さんのお蔭で山頂を踏む事が出来た。
また何処かのお山で
私は鳩待峠まで戻らねば、それも16時30分までに
ノンストップで駆け下り笹山からは今朝登られた方のルートを忠実に下った。
11:21分テン場に戻った。休憩も取らず撤収開始
12:17分撤収完了。管理人さんに挨拶し番号札を返却し
先ずは竜宮小屋を目指す。
昨日同様、風も無く頭上からガンガン照らされ蒸し焼き状態だ。
それでも前に進まねば・・・
先ほど登った景鶴が観えるが横目でチラリ、今はただひたすら歩くのみ・・・
急げ急げ、やがて竜宮小屋の木陰に着く。
さすがに腹の虫が鳴く、むしゃぶるように食い、ごくごくと喉を鳴らして水を飲む。
(景鶴で水が不足で分けて頂いた。今回は燧小屋で1.5ℓ持った)
元気が出た。行くぞ4.2k先の山の鼻まで・・・重い腰を上げた。
暫くは調子が良かったが、徐々にペースが落ちる。
立ち止まり辺りをキョロキョロ、17.5kのバックを放置したく成った。
そして自分に腹がたつ。なんでこんな事をしているのだ・・・・
いい歳(72)して、このバカヤローと自分を怒鳴った
行きかう方が気持ち良い挨拶を交わすが、疲れて真面な挨拶が出来ない
放心状態・・・(少しオーバーかな)
暫く行くと数人の方が双眼鏡で山肌を覗いている。興味が湧き尋ねた
女性の方が明るい笑顔で詳しく説明してくれた。
「クマの個体を調査しているのです」
何だか彼女の笑顔で元気を取り戻す。変な爺・・・
カメより遅い足取りで雪原のロードを黙々と歩く
再び笑顔の素敵な彼女に会う。いつ抜かされたのか全く記憶に無い
この調子では山の鼻に着いても鳩待峠まではとても辿り着けない
と彼女に愚痴をこぼす。
15:06頃かな、やっと山の鼻に着いた。
これから90分で17.5kを背負い鳩待峠を登れるか
どんなに尻を叩かれても無理である。
覚悟を決めた。此処で一泊だ。近くにテン場はあるがテン泊はいやだ
食料は行動食が僅か夜が寒い。テン泊では疲れが取れぬ
と言った訳で尾瀬ロッジさんにお世話に成る事にした。
此処で再び笑顔の彼女と出合う
「此処へお泊まりですか、此処の食事は美味いですよ」
と言葉を残し去って行った。
部屋は個室で気持ち良い。今夜はぐっすり眠れる、お風呂も利用できる。
18時、夕食の時間。彼女の言った通り実に美味かった。
夕食後、風呂で汗を流した。(環境保全の為シャンプーは使えません)
そして畳と羽毛布団に包まり朝まで爆睡
■5月4日 山ノ鼻から鳩待峠
5時30目が覚めた。昨日の疲れもすっかり取れ快調の朝を迎える。
早速、尾瀬ヶ原を散歩する。
チェクアウトは8時。朝食を済ませバックを詰め直し宿を後にした。
峠に直行は勿体ないので少し原を散策する。
適当な所で至仏山をバックに自撮。さて帰るか。
ビジターセンター前に差し掛かると私の名前を呼ぶ声がした。
テン場を見ると昨日お世話に成ったお二人さんだ
よほどご縁が有る様だ。お二人さんもこれから鳩待峠に戻る様です。
「鳩待から戸倉の駐車場まで送るよ」と暖かい言葉を掛けてくれた。
だが、私としてはめったにない朝帰り、峠を見物しながらゆっくり帰る
予定なので気持ちだけ頂いた。
途中、コーヒータイムを取ったがコーヒーが無い・・・
たしかに有るはず、だが何処を探しても無い、あるのは味噌汁だ。
宿で旨い味噌汁を飲んだばかり
飲みたくは無かったが仕方なく味噌汁を飲んだ。
休んでいると鳩待峠の方からサイレンの音が聞こえた。
なにか事故でもあったか・・・
8:54分無事鳩待峠に着いた。
峠に着くと猛スピードでパトカーが進入してきた。
駐車場にはすでに消防車、いやレスキュー車が停まっていた。
物々しい雰囲気が漂っている。
近くの方に尋ねると至仏山で怪我人が出たと言う
登山者かBCの方か分からない、やがて物々しい雰囲気も治まり私も我に返る。
9:22分鳩待峠を後にし9:44分戸倉駐車場に無事戻った。
♦鳩待峠〜山ノ鼻
緩やかな雪道で、明瞭な踏み跡を下ります。
やがて川上川に架かる橋を渡るとテント場が観えてくると
山の鼻は近い
ビジターセンターを過ぎると尾瀬ヶ原の入り口に着く。
天気よく気持ち良い
バックの重さも忘れてしまう。
♦山ノ鼻〜竜宮小屋
テン場の燧小屋までの長い雪原歩きの始まりだ。
先ずは4.2k先の竜宮小屋を目指す。
暫くは周囲の景色を眺めながらの雪原歩きだが単調な歩きに飽きてくる。
頭上からガンガン紫外線が降って来る。
少し辛い
上田代の上大堀川に架かる木道橋を渡り更に進むと雪原にちょこんと
道標の頭が観える。東電小屋分岐だ。
此処から更に進むと雪解けが進み木道が30センチ程水没し
渡るのに慎重を要する、やっと変化が起きた
数人の方は諦め戻ってしまう。私は戻る訳にも行かずストックを頼りに
木道を確認し足を乗せる。靴が完全に水に浸かる。浸み込む前に
ジャブジャブと木道をストックで確認しながら水没地帯を抜け出る
木道を外したら腰まで浸かる深さだ。やれやれ渡れて良かった。
やがて竜宮小屋に着いた。
小屋から少し先の樹林の中で休憩を入れた。
此処までうんざりするほど長い雪原歩きだったが休憩を入れると元気が出た。
♦竜宮小屋〜燧小屋(テン場)
沼尻川を渡ると燧がぐっと迫る。
その麓に赤い屋根が観えた。目的の見晴十字路の小屋だ。約1.7k先
それに明日登る景鶴の全貌が目に飛び込んで来た。
不安と期待が交差して思わず足が止まる。山頂は雪が無く黒い岩肌が観て取れた。
やがて、見晴十字路の燧小屋に着いた。
早速、テント泊の手続きを済ませテン場に直行、大木の立ち並ぶ中に3張のテント
がすでに張られていた。休まず設営に取り掛かった。
テン場は雪が固く締まり平坦が多く地ならしも無く設営が出来た。
重い思いをして持参したスコップの活躍はない。
明日に備え体を休めたが、テントの中は汗が滲み出るほど暑い
時間の経過と共にテントの数が増えた。陽が沈むまでには8張に成った。
そのテント脇で山談議が盛り上がる。
男性2名の方は景鶴をソロの女性は尾瀬沼を男女3名の方は燧を目指す。
気温が下がり寒い中、山談議は尚も続く
景鶴を目指す方と明日ご一緒に登る約束をしてテントに戻った。
洗面所には「この水は飲めません」とあるので管理人さんに尋ねると
「飲料水ですよ安心して飲んで下さい」との事でした。
蛇口を開くと美味い水が豊富に出た。雪を溶かす手間がはぶけ助かる。
明るいうちに夕食を済ませた。
熟睡出来るよう小屋で酒を買い眠りに就くまでラウンロードして来た音楽を
聴き寛いだ。テントの中から夜空を覗くと何と宵の明星が輝いていた。
このチャンスを逃すまいと写真を撮った。此処までは楽しい時間が過ぎた。
23時、寒くて目が覚めた。我慢して暫く音楽を聴く。やがてうとうとだが、
2時再び目が覚めた。徐々に寒さが浸透する。
やはりシュラフをスリーシーズン用に換えたのが悪かったのか
最初は厳冬用のシュラフをパッキングしたのだが、この時期に成れば
スリーシーズンで十分と勝手に判断してしまい大いに後悔する。
すると闇の中からポーポーとフクロウの鳴き声が・・・
寒さを忘れ耳を澄ませてた。数回聴いたがその後は聞く事が出来なかった。
■5月3日(2日目)景鶴山にアタック
3時40分目が覚めた。
周囲が明るくなって来たので朝食の支度に取り掛かる。
テントの外に出るとフライシートに薄らと霜(?)が降りていた。
寒いわけだ。景鶴アタックに備え温かいラーメンで腹ごしらえを済ませた。
一緒に登られる方も準備をしていた。
アタックバックにGPS、食料、飲料水、ジャケットをパッキング
アイゼンは此処から付けた。(パッキングの軽量化で今回は10本)
5時05テントを後にした。
アイゼンのザクザクと雪を噛む音だけが朝の静けさを突き破る
尾瀬ヶ原に出ると朝靄が掛かり何とも幻想的な雰囲気を醸し出していた。
東電小屋への道標が雪に埋もれ分からないが薄い踏み跡を頼りに
東電尾瀬橋を目指す。
少し回り道をしたが橋の近くに出た。橋を渡り東電小屋裏の笹山(1537m)
に取り付きトラバースで鞍部に出る。
此処からは尾根づたいに登り与作から景鶴山頂を目指す。
適度に雪が締まり比較的登りやすいが、昨日の疲れが残る・・・苦しい
お二人は私を気遣ってゆっくり登ってくれた。ありがたい
一歩登る度に展望が開ける。ゆっくりだが確実に高度を稼ぐ
やがて広い与作岳に着いた。しかし山頂は雪深く道標すら分からない。
かまわず通過。やがて標高差80m程下り1860mの鞍部通過
1910m付近で休憩を入れストックからピッケルに換え
ストックはその場にデポした。
ピークまで後約94m
標高1980mまでは緩やかだがそれから先の
24mは岩と雪とブッシュのミックスだ。一歩々慎重に
やがて狭い山頂に到達。
ご一緒してくれたお二人さんに感謝です。
狭い山頂で奈良の方と姫路の方(女性)それにリーダ(男性)の方にも感謝です。
奈良の方から名物のワラビ餅をご馳走になった。
トライアングルの頂点から東に燧、西に至仏、眼下には尾瀬ヶ原が一望だ!
何と素晴らしい眺めだ。北に目を転じれば真っ白な平ヶ岳
何時までも眺めていたいが次の方に特等席を譲るため早々に下山開始
当然だが鞍部までは気が抜けぬ
一歩々慎重に下り無事1910mのデポした場所に戻った。
お二人さんは此処でコーヒーブレイク
私は先を急ぐので此処で別れた。ご一緒させて頂きありがとうございました。
お二人さんのお蔭で山頂を踏む事が出来た。
また何処かのお山で
私は鳩待峠まで戻らねば、それも16時30分までに
ノンストップで駆け下り笹山からは今朝登られた方のルートを忠実に下った。
11:21分テン場に戻った。休憩も取らず撤収開始
12:17分撤収完了。管理人さんに挨拶し番号札を返却し
先ずは竜宮小屋を目指す。
昨日同様、風も無く頭上からガンガン照らされ蒸し焼き状態だ。
それでも前に進まねば・・・
先ほど登った景鶴が観えるが横目でチラリ、今はただひたすら歩くのみ・・・
急げ急げ、やがて竜宮小屋の木陰に着く。
さすがに腹の虫が鳴く、むしゃぶるように食い、ごくごくと喉を鳴らして水を飲む。
(景鶴で水が不足で分けて頂いた。今回は燧小屋で1.5ℓ持った)
元気が出た。行くぞ4.2k先の山の鼻まで・・・重い腰を上げた。
暫くは調子が良かったが、徐々にペースが落ちる。
立ち止まり辺りをキョロキョロ、17.5kのバックを放置したく成った。
そして自分に腹がたつ。なんでこんな事をしているのだ・・・・
いい歳(72)して、このバカヤローと自分を怒鳴った
行きかう方が気持ち良い挨拶を交わすが、疲れて真面な挨拶が出来ない
放心状態・・・(少しオーバーかな)
暫く行くと数人の方が双眼鏡で山肌を覗いている。興味が湧き尋ねた
女性の方が明るい笑顔で詳しく説明してくれた。
「クマの個体を調査しているのです」
何だか彼女の笑顔で元気を取り戻す。変な爺・・・
カメより遅い足取りで雪原のロードを黙々と歩く
再び笑顔の素敵な彼女に会う。いつ抜かされたのか全く記憶に無い
この調子では山の鼻に着いても鳩待峠まではとても辿り着けない
と彼女に愚痴をこぼす。
15:06頃かな、やっと山の鼻に着いた。
これから90分で17.5kを背負い鳩待峠を登れるか
どんなに尻を叩かれても無理である。
覚悟を決めた。此処で一泊だ。近くにテン場はあるがテン泊はいやだ
食料は行動食が僅か夜が寒い。テン泊では疲れが取れぬ
と言った訳で尾瀬ロッジさんにお世話に成る事にした。
此処で再び笑顔の彼女と出合う
「此処へお泊まりですか、此処の食事は美味いですよ」
と言葉を残し去って行った。
部屋は個室で気持ち良い。今夜はぐっすり眠れる、お風呂も利用できる。
18時、夕食の時間。彼女の言った通り実に美味かった。
夕食後、風呂で汗を流した。(環境保全の為シャンプーは使えません)
そして畳と羽毛布団に包まり朝まで爆睡
■5月4日 山ノ鼻から鳩待峠
5時30目が覚めた。昨日の疲れもすっかり取れ快調の朝を迎える。
早速、尾瀬ヶ原を散歩する。
チェクアウトは8時。朝食を済ませバックを詰め直し宿を後にした。
峠に直行は勿体ないので少し原を散策する。
適当な所で至仏山をバックに自撮。さて帰るか。
ビジターセンター前に差し掛かると私の名前を呼ぶ声がした。
テン場を見ると昨日お世話に成ったお二人さんだ
よほどご縁が有る様だ。お二人さんもこれから鳩待峠に戻る様です。
「鳩待から戸倉の駐車場まで送るよ」と暖かい言葉を掛けてくれた。
だが、私としてはめったにない朝帰り、峠を見物しながらゆっくり帰る
予定なので気持ちだけ頂いた。
途中、コーヒータイムを取ったがコーヒーが無い・・・
たしかに有るはず、だが何処を探しても無い、あるのは味噌汁だ。
宿で旨い味噌汁を飲んだばかり
飲みたくは無かったが仕方なく味噌汁を飲んだ。
休んでいると鳩待峠の方からサイレンの音が聞こえた。
なにか事故でもあったか・・・
8:54分無事鳩待峠に着いた。
峠に着くと猛スピードでパトカーが進入してきた。
駐車場にはすでに消防車、いやレスキュー車が停まっていた。
物々しい雰囲気が漂っている。
近くの方に尋ねると至仏山で怪我人が出たと言う
登山者かBCの方か分からない、やがて物々しい雰囲気も治まり私も我に返る。
9:22分鳩待峠を後にし9:44分戸倉駐車場に無事戻った。
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
乗合バス鳩待峠まで片道930円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■鳩待峠から山の鼻:雪の登山道です。 ■山ノ鼻から見晴十字路(燧小屋テン場):雪の原を歩きますが 東電小屋分岐の先で融雪進み木道が水没、水深約30センチ 木道を外さぬように注意して通過してください (数人の方木道外し腰程まで水に浸かる) ■燧小屋(テン場)から景鶴山:山頂直下まで雪稜 ■山頂直下から景鶴山山頂まで:ブッシュと雪と岩のミックス(特に慎重に) |
写真
撮影機器:
感想
健脚の方は鳩待峠から日帰りで景鶴山に登頂してしまうが自分にはとても無理だ
ならばテン泊を利用して何とか登ってきましたが、雪原の尾瀬ヶ原を重いバック
を背負い歩くのが辛かった。
だがお二人のサポートで期間限定の景鶴山を登る事が出来ました。
お二人の方には本当に感謝です。また何処かのお山で
■誤字、脱字があると思いますがお許しくださると幸いです。
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そして自分に腹がたつ。なんでこんな事をしているのだ・・・・
いい年こいて、このバカヤローと自分を怒鳴った
呆れたおじさんですね! お互いに
gankoyaさん
こんばんは、コメントありがとございます。
今回は特にいい年こいてでしたよ
だが、今では良い思い出に成りました
このバカヤローです
それこそこの歳まで繰り返しですよ
この行為が生き甲斐かも
nenoboruさん
景鶴山登頂おめでとうございます
本当にお疲れ様でした。
やはり重荷(テント泊)での山行は大変ですし疲れますね
私も今回つくづく気力不足、体力不足を実感しました。
本当に私も帰りの雪原歩きは辛いものがありましたから......
それでも無事に山行を終えられ
お互いに自分を褒めても良いですよね
hirameさん
おはよう、早速のコメントありがとうございます。
出発の数日前hirameさんの景鶴山レコ拝見しました。
時間制限で残念でしたね
私は、お蔭様で何とか行って来ましたがテント泊は辛いものがありました。
いい歳をしてと思いましたが次のチャンスは無いと思い実行しましたよ
帰りは泣きっ面でしたよ
でもhirameさんにコメントを書きなが苦しい思い出を噛みしめています
そうですねhirameさんのコントにあるように
今、自分を褒めていますよ
連休明けで仕事 です。
景鶴登頂おめでとうございます
ご挨拶ができないままになっていたので、レポートが読めてよかったです。
私たちも燧岳へ登れましたよ。
inumushi さん
おはようございます。
早速のコメントありがとうございます。
初日は至仏山
二日目は燧ヶ岳登頂おめでとうございます。
燧ヶ岳からの展望素晴らしかったようですね
私も念願の景鶴登れました。
ご一緒してくれた方のお蔭です
また、どこかのお山で
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