白馬スキー山行(杓子沢・長走沢他)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 18.7km
- 登り
- 2,032m
- 下り
- 2,631m
コースタイム
- 山行
- 9:20
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 10:10
天候 | 両日ともにド快晴でした。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
・猿倉に自転車をデポし、八方付近に荷物を置き、栂池まで車を回収に行くとおよそ45分くらいでした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・警備隊の話では、沢筋は雪多いものの、稜線は極端に少ないらしいです。 ・雪面の流水溝がでかく、朝一はかなり難儀します。 ・清水谷は2300m二俣付近は水流がのぞき、ブリッジの崩壊が激しかったです。ある程度滑ったら北へトラバースして、ブッシュ間の雪をつなぎ、右俣に入るといいです。 ・杓子沢は資料通り落石が多く、板がギタギタになってしまいましたが、岸壁の迫力がすごい、楽しい斜面でした。 ・樺平への登り返しはほんの少しなのですが、雪が超ザラメでシートラしようとは思いませんでした。 ・長走沢は流水溝があるものの、下部はデブリが解けて平らになり最高の斜面でした。 ・猿倉方面へは緩い尾根状を滑る。小日向山からもシュプールが合流してきます。 |
その他周辺情報 | 久々に郷の湯に迷いながらもたどりつき、入浴しました。 空いており、泉質もGOOD!(携帯サイトの割引券有) |
写真
感想
今シーズンの遅れを取り返すべく、以前から滑ってみたいと思っていた清水谷・杓子沢・長走沢にチャレンジする。早朝に家を出ようと思っていたが、やっぱり寝坊し、朝6時に家を出発。交通費と時間を気にしなくていいように猿倉Pに自転車をデポし、栂池へと向かう。
天気はとても良く、警備隊の人から情報を聞いたりして、なんだかのんびりしてしまっていたが、よくよく考えれば平日のロープウェー運行時刻は30分おき。ゲレンデ上部に着くと2分差で乗れず30分待ちとなってしまう。栂大門の警備隊員に聞けば今からでは大池が限界と言われたが、船越経由で行けるところまで行こうと決める。
4月は雨が多かったため雪面の流水溝が深く、稜線は極端に雪が少ないらしい。
先行者のトレースをありがたく使わせてもらい、ゆるゆるの雪面を進む。
斜面は足元が崩れる重雪、久々の泊り装備は体にこたえる。この斜面をひたすら直登する単独行あり。すごい。船越ノ頭まではシールでも上がれそうだったが、足元が崩れるのが気になったの、ラスト100mはでシートラで登る。先行の単独はボーダーで、小雪崩を起こしつつ金山沢に消えて行った。稜線は風があり、この先でテントが張れるいい条件があるとも限らないので、頭のチョイ手前で幕営。
夜は夜景が素晴らしく、こんな景色を見ると山に来てよかったと思う。
2日目、シートラで行動が始まったが、すぐに雪が付き始める。頭の南側にもいいところがあった。小蓮華はスキーで登る。雪はカチカチで若干緊張する。三国境まではシートラ、アイゼンは履かずとも歩ける。三国境からは鉢山方面に下り、雪が付き始めたところから本山行初滑りとなるが、カチカチ+流水溝であっという間に足がパンパンになる。
柳又谷を2300mまで下り、そこから旭ノコルまで登る。シートラで1時間ならシールの1時間30分を選択するのはスキーの常では?柳又はマイルドな斜面で、以前滑ったこともあるが、定着して旭岳周辺を何本も滑ってみたい斜面が沢山ある。谷筋は風もなく、今までカチカチだった雪面は、あっという間に緩んでいる。ここまで来て白馬本峰に登る予定がないなんて、ワイルドだろぉ〜…コル手前は時期が早ければ雪庇状であり、左岸側から回り込まないと登れないだろう。
コルに着くと結構登山者がおり、旭岳の頂上から一人滑り降りてきた。時間も押してきたため諦めようかと思っていたが、あのバーンを滑らないのは山スキーヤーとして失格では?という思いに駆られ、空身で向かう。登りが40分、下り2分。自分と交代にスノーボーダー3人が登って行った。
荷物を背負い直し、清水谷にドロップ。イメージとは異なりU字溝のような沢で、明らかに沢水が出ていそうな雰囲気。下りながら確認し、南へトラバースしながら右又に入り、ブッシュの間をつなぐようにして2300m地点に滑り込む。少し下流側のブリッジは激しく崩壊し、入っていたら結構苦労しただろう。
沢筋は雪が少なく、2450m辺りの二俣では小川が顔を出していた。最後までスキーを履いて登るなら左、少しのシートラを我慢しての最短距離は右。ここまでくれば最短距離をと、右を選択する。余力はあったが、この小川で水を汲む。U字の底をスキーで進み、稜線直前は脛丈ほどのハイマツがある程度で、コルに飛び出す。
杓子沢はかねてからの懸案、先行者2名あり。この沢は駅からも見えている壁のような沢だと思っていたが、斜度は今となっては丁度良い。ただ、落石が地雷のように埋まっており、板はとんでもないことになってしまった。下部は広く傾斜も緩み、午前中なら最高だったろう。
杓子だけの基部岸壁を巻くと、シートラする気力もなく、シール登行に切り替える。樺平には双子尾根の登攀者たちのベースがある。とても良いところだ。今度、ここにベースを構えて、鑓温泉方面に出向いてみようかと思う。どうしても滑ってみたかった長走沢上部は、流水溝が多かったもののすぐに広くなり、溝もデブリで埋まって平らに均され、快適スキーとなった。雪が多ければ沢をそのまま行けばと思っていたが、よく考えると水平移動が待っていた気がしたので、資料通りの小尾根に入る。上から見るとほとんど傾斜がないように感じるが、溝が深いもののよく滑る。トレースも多く、そのまま樹林に突入して先人の跡をたどれば、あっという間の猿倉荘であった。
ここからが核心となるのか?自転車で八方へ向かう。ブレーキが燃えてしまうのでは??と思うくらいブレーキを握るも、10回漕いだかなというくらいの足への負担で北股の橋の上。ここに荷物をデポして、空身で45分ほどのアルバイトで栂池到着。
帰りは郷の湯入浴。時間の感覚が狂ってはいたものの、充実山行でした。山は楽しい。
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