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Yamareco

記録ID: 632888
全員に公開
山滑走
白馬・鹿島槍・五竜

白馬スキー山行(杓子沢・長走沢他)

2015年04月30日(木) 〜 2015年05月01日(金)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
18.7km
登り
2,032m
下り
2,631m

コースタイム

1日目
山行
9:20
休憩
0:50
合計
10:10
6:00
290
自宅
10:50
11:35
60
栂池スキー場
16:10
2日目
山行
6:56
休憩
2:14
合計
9:10
6:45
60
7:45
7:45
51
小蓮華岳
8:36
8:55
15
三国境
9:10
9:26
68
柳又谷2350m地点
10:34
10:46
39
旭コル
11:25
11:40
20
12:00
12:18
82
清水谷2300m地点
13:40
14:04
26
杓子・鑓ノコル
14:30
14:43
20
2070m岸壁基部
15:03
15:20
35
15:55
0:00
0
15:55
ゴール地点
天候 両日ともにド快晴でした。
過去天気図(気象庁) 2015年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
・のんびりしていると、休日以外はロープウェーが30分おきの出発のため、時間を有効に使えません。
・猿倉に自転車をデポし、八方付近に荷物を置き、栂池まで車を回収に行くとおよそ45分くらいでした。
コース状況/
危険箇所等
・警備隊の話では、沢筋は雪多いものの、稜線は極端に少ないらしいです。
・雪面の流水溝がでかく、朝一はかなり難儀します。
・清水谷は2300m二俣付近は水流がのぞき、ブリッジの崩壊が激しかったです。ある程度滑ったら北へトラバースして、ブッシュ間の雪をつなぎ、右俣に入るといいです。
・杓子沢は資料通り落石が多く、板がギタギタになってしまいましたが、岸壁の迫力がすごい、楽しい斜面でした。
・樺平への登り返しはほんの少しなのですが、雪が超ザラメでシートラしようとは思いませんでした。
・長走沢は流水溝があるものの、下部はデブリが解けて平らになり最高の斜面でした。
・猿倉方面へは緩い尾根状を滑る。小日向山からもシュプールが合流してきます。
その他周辺情報 久々に郷の湯に迷いながらもたどりつき、入浴しました。
空いており、泉質もGOOD!(携帯サイトの割引券有)
栂池最上部のゲレンデです。
激ザラメですけど…
2015年04月30日 12:07撮影 by  SH-10D, SHARP
4/30 12:07
栂池最上部のゲレンデです。
激ザラメですけど…
自然園です。
昼を過ぎてしまいました。
2015年04月30日 12:52撮影 by  SH-10D, SHARP
4/30 12:52
自然園です。
昼を過ぎてしまいました。
船越ノ頭方面
2015年04月30日 13:01撮影 by  SH-10D, SHARP
4/30 13:01
船越ノ頭方面
遠く白馬岳
今日中にここにはたどり着けなかった。
2015年04月30日 13:03撮影 by  SH-10D, SHARP
4/30 13:03
遠く白馬岳
今日中にここにはたどり着けなかった。
杓子・鑓方面
この時期見ると、印象が違います。
2015年04月30日 13:04撮影 by  SH-10D, SHARP
4/30 13:04
杓子・鑓方面
この時期見ると、印象が違います。
もうすぐ稜線
2015年04月30日 15:19撮影 by  SH-10D, SHARP
4/30 15:19
もうすぐ稜線
金山沢1本滑りたーい!!
2015年04月30日 15:37撮影 by  SH-10D, SHARP
4/30 15:37
金山沢1本滑りたーい!!
金山沢の大斜面&大雪渓&杓子
2015年04月30日 15:37撮影 by  SH-10D, SHARP
4/30 15:37
金山沢の大斜面&大雪渓&杓子
2015年04月30日 15:38撮影 by  SH-10D, SHARP
4/30 15:38
船越ノ頭付近で終了になってしまいました。
2015年04月30日 17:19撮影 by  SH-10D, SHARP
1
4/30 17:19
船越ノ頭付近で終了になってしまいました。
バックは大出原、あそこも滑ってみたい。
2015年05月01日 07:00撮影 by  SH-10D, SHARP
5/1 7:00
バックは大出原、あそこも滑ってみたい。
小蓮華到着
2015年05月01日 07:39撮影 by  SH-10D, SHARP
5/1 7:39
小蓮華到着
鉢山北面はべったりです。
2015年05月01日 07:40撮影 by  SH-10D, SHARP
5/1 7:40
鉢山北面はべったりです。
白馬岳までもう少しですが、今日は寄りません。
2015年05月01日 07:41撮影 by  SH-10D, SHARP
5/1 7:41
白馬岳までもう少しですが、今日は寄りません。
右から白馬、鑓、鹿島槍
手前のガレが入らないようにする労力はありませんでした。
2015年05月01日 07:42撮影 by  SH-10D, SHARP
5/1 7:42
右から白馬、鑓、鹿島槍
手前のガレが入らないようにする労力はありませんでした。
2015年05月01日 07:42撮影 by  SH-10D, SHARP
5/1 7:42
自分が滑る沢はまだ見えない。
2015年05月01日 07:49撮影 by  SH-10D, SHARP
5/1 7:49
自分が滑る沢はまだ見えない。
鉢のコル辺りから柳又に入りました。
正面は旭岳
2015年05月01日 09:20撮影 by  SH-10D, SHARP
5/1 9:20
鉢のコル辺りから柳又に入りました。
正面は旭岳
今日は登りますが、ここも定着して滑りまくりたい。
2015年05月01日 09:20撮影 by  SH-10D, SHARP
5/1 9:20
今日は登りますが、ここも定着して滑りまくりたい。
白馬岳を西から見る。
2015年05月01日 09:20撮影 by  SH-10D, SHARP
5/1 9:20
白馬岳を西から見る。
2015年05月01日 09:21撮影 by  SH-10D, SHARP
5/1 9:21
流水溝がデカく深い
2015年05月01日 09:21撮影 by  SH-10D, SHARP
5/1 9:21
流水溝がデカく深い
右から鉢・雪倉・朝日
2015年05月01日 10:27撮影 by  SH-10D, SHARP
5/1 10:27
右から鉢・雪倉・朝日
後でこの頂上から滑る。【旭岳】
2015年05月01日 10:27撮影 by  SH-10D, SHARP
5/1 10:27
後でこの頂上から滑る。【旭岳】
雷鳥発見!!
つがいだったのですが、携帯のカメラと格闘している間に隠れてしまった。
2015年05月01日 11:11撮影 by  SH-10D, SHARP
5/1 11:11
雷鳥発見!!
つがいだったのですが、携帯のカメラと格闘している間に隠れてしまった。
旭岳から見た白馬岳
まるっきり雰囲気が違う。
2015年05月01日 11:20撮影 by  SH-10D, SHARP
5/1 11:20
旭岳から見た白馬岳
まるっきり雰囲気が違う。
剣方面
昨年は敗退した…
2015年05月01日 11:20撮影 by  SH-10D, SHARP
5/1 11:20
剣方面
昨年は敗退した…
清水谷を登る。
この少し下流はブリッジ崩壊中!
2015年05月01日 12:59撮影 by  SH-10D, SHARP
5/1 12:59
清水谷を登る。
この少し下流はブリッジ崩壊中!
左の低いところが杓子・鑓ノコル
2015年05月01日 13:00撮影 by  SH-10D, SHARP
5/1 13:00
左の低いところが杓子・鑓ノコル
杓子沢滑降開始!!
雪、緩みすぎか…
2015年05月01日 13:40撮影 by  SH-10D, SHARP
5/1 13:40
杓子沢滑降開始!!
雪、緩みすぎか…
途中は落石が気になり、通過してから振り返る。
右の岸壁は杓子岳の壁
2015年05月01日 14:19撮影 by  SH-10D, SHARP
5/1 14:19
途中は落石が気になり、通過してから振り返る。
右の岸壁は杓子岳の壁
ゴーストが出てしまった…
一番低いところから滑ってきた。
2015年05月01日 14:35撮影 by  SH-10D, SHARP
5/1 14:35
ゴーストが出てしまった…
一番低いところから滑ってきた。
2015年05月01日 14:35撮影 by  SH-10D, SHARP
5/1 14:35
双子尾根の樺平
いいところです。ベースもありました。
2015年05月01日 15:15撮影 by  SH-10D, SHARP
5/1 15:15
双子尾根の樺平
いいところです。ベースもありました。
ピンボケ長走沢
午前中に滑りたいところ
最高斜面です。
2015年05月01日 15:35撮影 by  SH-10D, SHARP
5/1 15:35
ピンボケ長走沢
午前中に滑りたいところ
最高斜面です。

感想

 今シーズンの遅れを取り返すべく、以前から滑ってみたいと思っていた清水谷・杓子沢・長走沢にチャレンジする。早朝に家を出ようと思っていたが、やっぱり寝坊し、朝6時に家を出発。交通費と時間を気にしなくていいように猿倉Pに自転車をデポし、栂池へと向かう。
 
 天気はとても良く、警備隊の人から情報を聞いたりして、なんだかのんびりしてしまっていたが、よくよく考えれば平日のロープウェー運行時刻は30分おき。ゲレンデ上部に着くと2分差で乗れず30分待ちとなってしまう。栂大門の警備隊員に聞けば今からでは大池が限界と言われたが、船越経由で行けるところまで行こうと決める。
 4月は雨が多かったため雪面の流水溝が深く、稜線は極端に雪が少ないらしい。
先行者のトレースをありがたく使わせてもらい、ゆるゆるの雪面を進む。
 斜面は足元が崩れる重雪、久々の泊り装備は体にこたえる。この斜面をひたすら直登する単独行あり。すごい。船越ノ頭まではシールでも上がれそうだったが、足元が崩れるのが気になったの、ラスト100mはでシートラで登る。先行の単独はボーダーで、小雪崩を起こしつつ金山沢に消えて行った。稜線は風があり、この先でテントが張れるいい条件があるとも限らないので、頭のチョイ手前で幕営。
 夜は夜景が素晴らしく、こんな景色を見ると山に来てよかったと思う。

 2日目、シートラで行動が始まったが、すぐに雪が付き始める。頭の南側にもいいところがあった。小蓮華はスキーで登る。雪はカチカチで若干緊張する。三国境まではシートラ、アイゼンは履かずとも歩ける。三国境からは鉢山方面に下り、雪が付き始めたところから本山行初滑りとなるが、カチカチ+流水溝であっという間に足がパンパンになる。
 柳又谷を2300mまで下り、そこから旭ノコルまで登る。シートラで1時間ならシールの1時間30分を選択するのはスキーの常では?柳又はマイルドな斜面で、以前滑ったこともあるが、定着して旭岳周辺を何本も滑ってみたい斜面が沢山ある。谷筋は風もなく、今までカチカチだった雪面は、あっという間に緩んでいる。ここまで来て白馬本峰に登る予定がないなんて、ワイルドだろぉ〜…コル手前は時期が早ければ雪庇状であり、左岸側から回り込まないと登れないだろう。
 
 コルに着くと結構登山者がおり、旭岳の頂上から一人滑り降りてきた。時間も押してきたため諦めようかと思っていたが、あのバーンを滑らないのは山スキーヤーとして失格では?という思いに駆られ、空身で向かう。登りが40分、下り2分。自分と交代にスノーボーダー3人が登って行った。
 荷物を背負い直し、清水谷にドロップ。イメージとは異なりU字溝のような沢で、明らかに沢水が出ていそうな雰囲気。下りながら確認し、南へトラバースしながら右又に入り、ブッシュの間をつなぐようにして2300m地点に滑り込む。少し下流側のブリッジは激しく崩壊し、入っていたら結構苦労しただろう。
 沢筋は雪が少なく、2450m辺りの二俣では小川が顔を出していた。最後までスキーを履いて登るなら左、少しのシートラを我慢しての最短距離は右。ここまでくれば最短距離をと、右を選択する。余力はあったが、この小川で水を汲む。U字の底をスキーで進み、稜線直前は脛丈ほどのハイマツがある程度で、コルに飛び出す。

 杓子沢はかねてからの懸案、先行者2名あり。この沢は駅からも見えている壁のような沢だと思っていたが、斜度は今となっては丁度良い。ただ、落石が地雷のように埋まっており、板はとんでもないことになってしまった。下部は広く傾斜も緩み、午前中なら最高だったろう。
 杓子だけの基部岸壁を巻くと、シートラする気力もなく、シール登行に切り替える。樺平には双子尾根の登攀者たちのベースがある。とても良いところだ。今度、ここにベースを構えて、鑓温泉方面に出向いてみようかと思う。どうしても滑ってみたかった長走沢上部は、流水溝が多かったもののすぐに広くなり、溝もデブリで埋まって平らに均され、快適スキーとなった。雪が多ければ沢をそのまま行けばと思っていたが、よく考えると水平移動が待っていた気がしたので、資料通りの小尾根に入る。上から見るとほとんど傾斜がないように感じるが、溝が深いもののよく滑る。トレースも多く、そのまま樹林に突入して先人の跡をたどれば、あっという間の猿倉荘であった。

 ここからが核心となるのか?自転車で八方へ向かう。ブレーキが燃えてしまうのでは??と思うくらいブレーキを握るも、10回漕いだかなというくらいの足への負担で北股の橋の上。ここに荷物をデポして、空身で45分ほどのアルバイトで栂池到着。
 帰りは郷の湯入浴。時間の感覚が狂ってはいたものの、充実山行でした。山は楽しい。

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