小川山から信州峠

2015年05月20日(水) [日帰り]

• GPS: 12:39
• 距離: 25.9km
• 登り: 1,898m
• 下り: 1,910m

コースタイム

日帰り

• 山行: 11:17
• 休憩: 1:22
• 合計: 12:39

6:37 県営無料駐車場
7:17 7:18 富士見平小屋
7:53 7:53 鷹見岩分岐
8:00 8:02 大日小屋
8:29 8:48 大日岩
9:12 9:31 八丁平登山道分岐
10:51 10:51 シオサブ
11:09 11:24 小川山
13:18 13:38 松ネッコ
15:18 15:19 萱ダワ
15:40 15:40 フシノソリ
16:51 16:52 石ッコツ
17:28 17:32 信州峠(横尾山登山口)
19:12 19:12 みずがき山荘
19:16 ゴール地点

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

県営無料駐車場

コース状況／危険箇所等

小川山から信州峠までは踏み跡も薄く、藪漕ぎもあるので、どこでも道迷いする可能性があります。特に下りの場合は方向を見誤りやすく、それに尾根の始まりが明瞭でないため、ルートが判りにくい所が数箇所あります。下りにはGPSがあった方がよいでしょう。
以下少し詳細に。

【瑞牆山荘から大日岩】
特に問題になる所はありません。

【大日岩から小川山】
小川山へ向うとき、大日岩の肩から西側へ岩場を下り気味にトラバースします。ここは鎖も無くて正面がすっぱり落ちており、少し嫌な傾斜なので注意して下ります。
小川山から来た場合は登りになるので、それほど厄介な感じはしないと思いますが、下りの場合は高度感があり少し緊張します。
踏み跡は明瞭で迷う恐れのある所はありません。

【小川山から松ネッコ】
小川山からの下りは傾斜も緩く尾根も広めなので、岩を巻いたり藪や倒木を避けたりしたときに方向を誤る可能性があります。岩を巻いたときに間違った方へ下りかけました。
踏み跡は割と明瞭だったり無かったりで、マーキングも連続してある所や、ほとんど無いところもあります。踏み跡やマーキングを見かけなかったのは、ルートを外れて歩いていた可能性もありますが、いずれにせよ方向をよく確認して下ります。
藪は石楠花だけでなく、シラビソやツガの枝や小木を掻き分けるような所もあります。
また、岩の上に苔がはり、それに木が生えているような感じで穴が開いている所もありますので足元にも注意が必要です。

【松ネッコから萱ダワ 】
松ネッコから少し行って、南へ伸びる尾根を過ぎると尾根が痩せてきます。この辺りは岩尾根に木や藪が生えている状態でルートが見つけにくく、岩の先で急に落ちていたりします。藪や岩の陰に下る所があったりするので、よく見て探します。また、石楠花の藪も随所に出てきます。
1915mのピークからの下りは尾根の始まりが明確でなく、送電鉄塔のある尾根の方にマーキングがあったりするので要注意です。ここはGPSで方向を確認しました。
尾根の形が明瞭になるまでは何処を下っているか、よく判らない所が続きます。

【萱ダワ から信州峠】
古い林道のような道が横切るコルを越えて1605mのピークまで、踏み跡はほとんどありませんが、踝程度の笹があるだけなので歩くのに支障はありません。
1730m圏峰から1657m峰へは尾根がなだらかで、稜線をトレースするのがわかり難いです。
1605mのピークから北へ迂回するように回りこむ稜線をたどると、石ッコツの山頂手前で数メートルほどの地図には出ない岩壁に当たります。南側に巻いて適当な所を登って稜線に出ましたが、北の方へ巻いて登った方が楽そうです。
石ッコツから信州峠へは踏み跡や道型があります。

信州峠から瑞牆山荘までは車道歩きです。

写真

5/20 7:06

尾根筋に出た所のベンチ
駐車場からここまでは、まだ日影だったけど、ここは既に朝日があたっています。

5/20 7:15

富士見平小屋の水場
冷たい水が豊富に出ています。

5/20 7:18

富士見平小屋

5/20 8:02

鷹見岩と大日小屋

5/20 8:08

鎖場

5/20 8:23

鎖場からは南アルプスが見えます。
もうだいぶ雪は少なくなったようです。

5/20 8:23

鳳凰三山と白根三山が重なっています。

5/20 8:23

千丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳

5/20 8:24

大日岩

5/20 8:37

ここから金峰山方向へ行った事があるので、きょうは小川山方向へ赤線を伸ばします。

5/20 8:38

大日岩
樹木の生えている上まで登って、左へ回り込みます。

5/20 8:41

大日岩からの金峰山

5/20 8:42

山頂と五丈岩を拡大

5/20 8:45

写真の左上から下りてきました。右側は切れ落ちています。
数メートルの下りですが、切れ落ちた崖に向う形になるので、嫌な感じの傾斜です。

5/20 8:46

その先も同じような下りです。
ここは下のテラスが広いので、この手前の所より安心感があります。

5/20 8:48

岩場が終わるとトラバースです。
金峰山への道と比べて、やはり通る人が少ない感じです。

5/20 8:56

小川山が見えました。

5/20 8:57

写真では判り難いけど、ブリッジのようになっています。
岩の間に苔や土が積もってブリッジになったようです。

5/20 8:58

岩のギャップを跨いで越えます。

5/20 9:08

八丁平
廻り目平への分岐

5/20 9:13

八丁平
富士見平への分岐

5/20 10:05

瑞牆山の方へ行く踏み跡に岩があったので、上がってみたら瑞牆山が思わぬ近さに見えました。
この踏み跡も、いつかは歩いてみたいものです。

5/20 10:19

展望の開けない地味な登りが続きます。

5/20 10:41

2m程の露岩があります。
この上が小川山までで唯一展望が開けるところです。

5/20 10:46

こんな感じで開けています。

5/20 10:42

瑞牆山、左側に茅ヶ岳と黒金山が見えます。
南アルプスは霞と雲でよく見えません。

5/20 10:42

金峰山と朝日岳

5/20 10:43

三宝山、甲武信ヶ岳、木賊山

5/20 10:44

八ヶ岳
そのうち、あそこまで赤線を繋げるつもりです。

5/20 11:06

山頂は近いけど、地味な登りは続きます。

5/20 11:08

廻り目平への分岐

5/20 11:11

小川山山頂
石楠花の藪に囲まれた空き地と言う感じで、展望は全くありません。

5/20 11:39

このロープの先へ入ります。

5/20 11:43

下り始めは、わりと踏み跡は明瞭だと思っていたら・・・・

5/20 11:43

出ました！
石楠花の激藪です。

5/20 12:02

岩がありました。
左側に巻いて下ったら、ルートミスしそうになりました。

5/20 12:36

踏み跡は在るのだか、無いのだか・・・
でも、藪が無い所は楽です。

5/20 13:15

5/20 13:20

松ネッコ
新し目の手製の道標がありました。

5/20 13:21

5/20 13:24

大双里の三角点に行こうとしたけど、こんな感じなのでメゲて諦めました。

5/20 14:01

5/20 14:03

正面と左側は崖で下りられません。松の木の右の藪の陰に下りられる所がありました。
この辺りは、ルートファインディングに苦労します。

5/20 14:04

この辺りの石楠花は見ごろです。

5/20 14:13

マーキングはあっても、石楠花の激藪が続きます。

5/20 14:17

送電鉄塔のある1915mのピークまで、もう少し藪が続きます。

5/20 14:20

ここで問題です。
この写真は石楠花を撮ったものではなく、ルートを撮ったものです。さてルートは何処でしょうか？

正解は、もうお分かりだと思いますが、正面突破です。

5/20 15:18

萱ダワ
やっと藪から開放されました。

5/20 15:21

藪が無いのは本当に楽です。

5/20 15:24

1725mのピーク

5/20 15:32

スズタケが煩いけど、先ほどまでの藪に比べたら全然気になりません。

5/20 15:33

松ネッコから大双里を越えて北に伸びる尾根には、岩峰があります。
行ってみたいような気がするけど、あそこへ行くのは容易なことではないと思います。

5/20 15:39

木が邪魔だけど瑞牆山が格好いい。

5/20 15:41

一応ピークなのだけど、何もありません。
踏み跡すら無い。

5/20 15:43

1730m圏のピークから三角点のある1657mへ向う稜線は、なだらかで尾根筋が判りにくいです。

5/20 16:04

轍のある道が横切っています。
これを南の方へ行くと、みずがき山自然公園への林道に出るはずで、時間切れのときのエスケープに考えていました。
明るいうちに信州峠まで行けそうなので、エスケープしないで済みました。

5/20 16:18

八ヶ岳が大分近くなってきました。

5/20 16:42

ワラビが出ていました。

5/20 16:44

柵に沿って石ッコツへ向います。

5/20 16:47

多分、何とかスミレ

5/20 16:55

石ッコツの山頂手前は岩場だったので、巻き気味に登ったら、ここに出ました。
ピークは踏んでないけど、疲れているので戻る気にはなりませんでした。

5/20 16:57

いい感じの稜線です。

5/20 17:06

林相が綺麗でした。

5/20 17:28

信州峠

5/20 17:28

何時の時代の物か、古い石の道標がありました。

5/20 17:51

瑞牆山と金峰山

5/20 18:12

残照の瑞牆山

撮影機器：

Optio WG-2 GPS ペンタックス

感想

guchi999

雲取山から八ヶ岳まで山稜を通る赤線を繋ぎたいと考えています。そのためには小川山から信州峠の間の道の無い部分は避けて通れません。
ここを歩いた他の方の記録を見ると、藪やルートファインディングに苦労されたようで、きついだろうと思っていたら、やはりきつい所でした。
信州峠から瑞牆山荘までは車道歩きなので、それを差し引くと距離としては短いわけではないですが、凄く長いというものではありません。累積標高差もそれ程ではないけど、これらの数字以上に疲れました。
小川山から萱ダワ までは、藪や倒木、それに岩尾根のルートファインディングは面白くもありましたが、また行くかと言われると微妙です。

今回のルートは、交通の便が良くない所なので車で行くのを前提としました。そうすると信州峠から登るか、瑞牆山荘から登るかが問題でした。信州峠から登ればルートファインディングはそれほど難しくないけど、藪や歩き難さは同じです。遅くなって暗い山道を歩くより、車道を歩いた方が良いと考えて瑞牆山荘から登りました。
時間切れの際には萱ダワや石ッコツの手前からのエスケープも考えられたので、これで正解だったと思います。ただ、ルートファインディングの難しさから、GPSのお世話になりました。（GPSは日記に書いたGP-102を使用しました。)

コメント

kunikon

ビックリロング〜！
大周回ですね〜！！
ワタシたちが富士見平小屋から小川山に行ったときもシャクナゲがうるさくて、テン泊ザックがいちいち捕獲されてタイヘンだったです〜。
まだこの時期は咲いてないんですね〜。
松ネッコの方もいつか行ってみたいと思ってますので、参考にさせてもらいます〜！！

guchi999

Re: ビックリロング〜！
感想にも書きましたけど、ロングとは言っても車道歩きが１/３くらいあるので、山歩きの部分はいつもと同じ程度、だけど疲れ方はきつい感じでした。
藪ルートでも下りだから、もっと消耗は少ないと思ってたのですけどね。
例によって、睡眠不足気味というのもあったかも知れません。

石楠花は、標高２０００ｍ弱の所が咲いたばかりという感じだったので、花前線が稜線まで達するのには、あと１、２週間くらいかなぁ。

もし行くのだったら、これもコース状況に書いたけど、小川山からの下りならばＧＰＳを持って行った方が良いです。ルートが不安になる事が度々ありましたから。
もっともミスルートも楽しみのうち、道迷いだ〜い好き！と言うのであれば別ですが
登りだったら、多分、使う事はないと思います。

それと、虫対策も。
蚊だかブヨだか判らないけど、太腿から下を何ヵ所かやられて点々と痒い腫れができました。
ズボンを下げるような事はしなかったので 、強力な奴に布地の上から刺されたみたいです。