また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

Yamareco

記録ID: 645896
全員に公開
沢登り
白山

石徹白川 俵谷遡行 三面(さつら)谷下降

2015年05月23日(土) 〜 2015年05月24日(日)
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
19:00
距離
18.0km
登り
1,326m
下り
1,382m
歩くペース
ゆっくり
1.71.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
8:45
休憩
0:00
合計
8:45
8:15
79
小谷堂冬季閉鎖通行止ゲート前
9:34
9:34
26
標高715m堰堤15m
10:00
10:00
32
標高745m堰堤15m
10:32
10:32
388
標高790m堰堤20m
17:00
宿泊地(俵谷 標高1185m)
2日目
山行
8:59
休憩
0:07
合計
9:06
7:00
189
宿泊地(俵谷 標高1185m)
10:09
10:09
9
稜線
10:18
10:25
303
15:28
15:28
38
三面谷林道 標高730m
16:06
県道127号 三面林道出合
ゴール地点から駐車地までmommomが車とりに走ってくれた。
天候 2日とも晴
過去天気図(気象庁) 2015年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
小谷堂 冬季通行止めゲート前に駐車
その他周辺情報 前泊地…一乗谷水の駅
温泉…平成の湯 600円。昔来た時より広くなってた。
準備中
2015年05月23日 07:38撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
1
5/23 7:38
準備中
前泊地はフクヒカリンの家だった
2015年05月23日 05:59撮影 by  custom model , custom make
1
5/23 5:59
前泊地はフクヒカリンの家だった
通行止めの置物
2015年05月23日 07:38撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 7:38
通行止めの置物
わらび?
2015年05月23日 07:58撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 7:58
わらび?
荷造り完了
2015年05月23日 08:17撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
1
5/23 8:17
荷造り完了
福井県和泉村やねんけども、白鳥町の人らの所有地?!?!
2015年05月23日 08:23撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 8:23
福井県和泉村やねんけども、白鳥町の人らの所有地?!?!
高度計625m地点
2015年05月23日 08:38撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 8:38
高度計625m地点
堰堤多い。
2015年05月23日 08:41撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 8:41
堰堤多い。
2015年05月23日 08:54撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 8:54
高度計670m地点
2015年05月23日 08:54撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 8:54
高度計670m地点
2015年05月23日 08:59撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 8:59
蛙の卵
2015年05月23日 09:21撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 9:21
蛙の卵
蛙の卵アップ
2015年05月23日 09:21撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 9:21
蛙の卵アップ
高度計710m地点
2015年05月23日 09:30撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 9:30
高度計710m地点
フキノトウ、二つだけ採って食べた。時期が少し遅かった。
2015年05月23日 09:37撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 9:37
フキノトウ、二つだけ採って食べた。時期が少し遅かった。
2015年05月23日 09:39撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 9:39
2015年05月23日 10:05撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
1
5/23 10:05
2015年05月23日 10:12撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 10:12
つくしんぼう
2015年05月23日 10:26撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 10:26
高度計780m地点
最後の堰堤
2015年05月23日 10:33撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 10:33
最後の堰堤
高度計825m
2015年05月23日 10:41撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 10:41
高度計825m
2015年05月23日 10:48撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 10:48
2015年05月23日 10:51撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
1
5/23 10:51
2015年05月23日 10:59撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
1
5/23 10:59
2015年05月23日 11:00撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 11:00
2015年05月23日 11:01撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 11:01
2015年05月23日 11:02撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 11:02
2015年05月23日 11:03撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 11:03
2015年05月23日 11:13撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 11:13
2015年05月23日 11:14撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 11:14
2015年05月23日 11:15撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 11:15
2015年05月23日 11:22撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
3
5/23 11:22
2015年05月23日 11:22撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
1
5/23 11:22
2015年05月23日 11:22撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
2
5/23 11:22
高度計880m、残雪が目立ってくる。
2015年05月23日 11:23撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 11:23
高度計880m、残雪が目立ってくる。
2015年05月23日 11:23撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 11:23
2015年05月23日 11:40撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
1
5/23 11:40
2015年05月23日 12:23撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 12:23
2015年05月23日 12:23撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 12:23
2015年05月23日 12:49撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 12:49
2015年05月23日 12:49撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
1
5/23 12:49
2015年05月23日 13:04撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 13:04
2015年05月23日 13:04撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 13:04
念のためロープをだし、俺リードで途中ハーケン一枚打って登った。
2015年05月23日 13:15撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
1
5/23 13:15
念のためロープをだし、俺リードで途中ハーケン一枚打って登った。
2015年05月23日 13:29撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 13:29
2015年05月23日 13:35撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 13:35
2015年05月23日 13:54撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 13:54
2015年05月23日 13:56撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 13:56
2015年05月23日 14:00撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 14:00
2015年05月23日 14:03撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 14:03
2015年05月23日 14:03撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 14:03
2015年05月23日 14:03撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 14:03
35m滝。俵谷で一番大きい滝。
2015年05月23日 14:07撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
3
5/23 14:07
35m滝。俵谷で一番大きい滝。
大滝前で命っ
裏見が出来る。
2015年05月23日 14:10撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
1
5/23 14:10
裏見が出来る。
高度計1000m、35m滝の落ち口。
2015年05月23日 14:20撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 14:20
高度計1000m、35m滝の落ち口。
2015年05月23日 14:36撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 14:36
2015年05月23日 14:41撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 14:41
2015年05月23日 14:44撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 14:44
高度計1030m
2015年05月23日 14:44撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 14:44
高度計1030m
2015年05月23日 14:52撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 14:52
2015年05月23日 15:00撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 15:00
2015年05月23日 15:01撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 15:01
15m滝。左岸側スグのルンゼを登ったが3人のぼったところで行き詰まり、懸垂で降りた。3人とも降り終わったのが16:08。その後、100m弱下流の右岸側ルンゼのズルズルを登ってトラバって滝よりだいぶ上で沢床に降りた。
2015年05月23日 15:08撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
1
5/23 15:08
15m滝。左岸側スグのルンゼを登ったが3人のぼったところで行き詰まり、懸垂で降りた。3人とも降り終わったのが16:08。その後、100m弱下流の右岸側ルンゼのズルズルを登ってトラバって滝よりだいぶ上で沢床に降りた。
2015年05月23日 16:12撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 16:12
2015年05月23日 16:12撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 16:12
テン場から明日遡行開始地点を見る
2015年05月23日 16:59撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 16:59
テン場から明日遡行開始地点を見る
テン場整地中
2015年05月23日 17:20撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 17:20
テン場整地中
つくしんぼうのピーナッツ和えは殆どピーナッツ味
2015年05月23日 18:50撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
1
5/23 18:50
つくしんぼうのピーナッツ和えは殆どピーナッツ味
あられライス
2015年05月23日 20:26撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/23 20:26
テン場を後にする。
2015年05月24日 07:05撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/24 7:05
テン場を後にする。
mommomさんのハーケン練習に良い滝…と思ったら、一箇所だけハーケンで、あとは濡れるのを嫌がって、さっさと上まで登ってしまった。
2015年05月24日 07:10撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/24 7:10
mommomさんのハーケン練習に良い滝…と思ったら、一箇所だけハーケンで、あとは濡れるのを嫌がって、さっさと上まで登ってしまった。
2015年05月24日 07:26撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/24 7:26
2015年05月24日 07:42撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
1
5/24 7:42
「リード行きたい人はーーーい!」と言ったが無反応。で、俺リード。最後は笹の枝をまとめて持って、足は滑るので腕力登り。萎えそうになったが、残置シュリンゲが見えて、「ここ来た人おるんや」と思ったら気持ち復活。登りきれた。
「リード行きたい人はーーーい!」と言ったが無反応。で、俺リード。最後は笹の枝をまとめて持って、足は滑るので腕力登り。萎えそうになったが、残置シュリンゲが見えて、「ここ来た人おるんや」と思ったら気持ち復活。登りきれた。
2015年05月24日 08:05撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
1
5/24 8:05
2015年05月24日 08:11撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/24 8:11
2015年05月24日 08:11撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/24 8:11
2015年05月24日 08:25撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/24 8:25
2015年05月24日 09:04撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/24 9:04
御嶽山と その噴煙が見えたけど、写真では分からない。。。
2015年05月24日 09:40撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
1
5/24 9:40
御嶽山と その噴煙が見えたけど、写真では分からない。。。
2015年05月24日 09:47撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
1
5/24 9:47
俵谷本流雪渓最上部で藪漕ぎ前の一服。ここから稜線までの藪漕ぎが標高差20m。
2015年05月24日 09:58撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/24 9:58
俵谷本流雪渓最上部で藪漕ぎ前の一服。ここから稜線までの藪漕ぎが標高差20m。
藪漕ぎなう
2015年05月24日 09:58撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/24 9:58
藪漕ぎなう
2015年05月24日 10:11撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/24 10:11
2015年05月24日 10:11撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/24 10:11
2015年05月24日 10:15撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
1
5/24 10:15
2015年05月24日 10:15撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
1
5/24 10:15
小白山ピークからのパノラマ
小白山ピークからのパノラマ
ピークだよん。
2015年05月24日 11:20撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/24 11:20
こんなとこ笹薮ぶ漕ぎながら降りていく
こんなとこ笹薮ぶ漕ぎながら降りていく
アイゼンをつけ、笹を持ちながら雪渓の際を降りていく
アイゼンをつけ、笹を持ちながら雪渓の際を降りていく
高度計1455m
2015年05月24日 11:22撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/24 11:22
高度計1455m
2015年05月24日 11:31撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/24 11:31
2015年05月24日 11:37撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/24 11:37
25m滝の水流左を懸垂
1
25m滝の水流左を懸垂
尻セードで降りる。
尻セードで降りる。
2015年05月24日 12:58撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/24 12:58
落とし穴にハマって出てきたmommom
1
落とし穴にハマって出てきたmommom
すかんぽ?シャクシャクして美味かった。
2015年05月24日 13:06撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/24 13:06
すかんぽ?シャクシャクして美味かった。
高度計910m
高度計830m
2015年05月24日 14:43撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/24 14:43
高度計830m
2015年05月24日 14:55撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/24 14:55
2015年05月24日 15:17撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/24 15:17
高度計720m。ここから林道に簡単にあがれた。
2015年05月24日 15:26撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/24 15:26
高度計720m。ここから林道に簡単にあがれた。
高度計730m
2015年05月24日 15:29撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/24 15:29
高度計730m
地形図には載ってない道
2015年05月24日 15:40撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
5/24 15:40
地形図には載ってない道
撮影機器:

装備

個人装備
行動食(2食) 1日目晩飯のオカズ 2日目の朝飯 非常食(3食) メット ヘッドランプ 合羽 沢靴 ザック 地形図 コンパス 計画書 予備電池 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 保険証 携帯 時計 タオル マット ナイフ ハーネス 確保器 下降器 ロックカラビナ カラビナ スリング ロープスリング アッセンダー(無ければ6mm未満の径のスリングでも可) ハンマーバイル ハーケン数枚 リングボルト ジャンピング 寝袋類 コッヘル類 食器類 たきつけ アイゼン
共同装備
chuki分start 前泊用テント(4〜5人用) 1〜2人用テント 飯盒 米4合 8mm30mロープ1本 12mフローティングロープ アブミ1 ガスコンロ chuki分end htyn分start ハンディGPS htyn分end mommom分start 8mm30m mommom分end tatsuyay分start 2〜3人用テント gas stove
備考 持って行けば良かったモノ→サングラス、前爪付アイゼン。

感想

●遊び場の選択理由
 銚子川水系谷中一泊予定だったが気象庁予報ガイダンスで福井以北は降らない、それより南は降る予報やったので、白山方面で谷中泊できそうなところで幾つか候補を挙げ、結局、ネットに日帰りの記録があった俵谷を遡行し、泊まってから三面谷に降りることにした。

●家⇔取り付き の 行程
 ・行き
  前夜 22:10 西宮市自宅発 → 22:40 mommomを拾う → 中国豊中から高速 → 23:30 htynと合流。htyn号1台に乗り合わせる→長岡京IC〜高速〜福井IC〜下道→夜中2:00頃 一乗谷あさくら水の駅で前夜泊 6:00過ぎ発→大野のコンビニ→7:30 小谷堂着当日
 ・帰り
  16:45 小谷堂発→九頭竜温泉平成の湯18:05発→福井IC〜高速〜長岡京IC〜htyn邸21:00発→21:50mommomさん降ろす→餃子の王将→22:45帰宅


●お山メモ

・前夜
 賤ヶ岳SAでhtynと運転を代わり、福井ICを降りてから寝場所を探しながら走ると、道の駅の看板が目に入ったので、国道から少し入った「水の駅」にテントを張った。但し、風がキツかったせいかhtynとmommomは車中泊。寒くもなく よく寝れた。

・1日目
 久しぶりに走るR158はバイパスが出来たせいか、前とは光景が違ったが、大野市街に着くと見覚えのある景色になった。
 小谷堂の通行止地点前に車をとめて準備中に2〜3台の車が通行止め地点より奥に入っていった。釣師なのか山菜とりなのか…。
 歩きだしてスグに白い大きなランクルが止めてあった。釣師かな?!その後、「白鳥町有林」の石碑を見る。住所は福井県和泉村だが、所有は白鳥町らしい。珍しい。
 林道から降り易いところで沢床に入る。水温は さほど冷たない。気温も丁度いい感じ。陽のぬくもりを瀬に受けてバシャバシャ歩く。すぐに堰堤が出てきて、また林道に這い上がる。
 結局、堰堤は5個ぐらいあったかな。
 ブヨブヨしたチューブのようなゼリーのような蛙の卵を見つけたり、つくしんぼを採ったりする。フキノトウは時期が遅かったようだが、それでも少し採った。幼いシダも沢山あった。結局、採らなかったが、多分、わらびもあったと思う。
 標高790m付近で最後の堰堤を右岸側から巻くと、また林道が出てきた。
 ここから少しずつ小滝が出てくるが、既に気分はすっかり癒し渓モード。
 標高900mから急にゴルジュっぽくなり、クラが出てきて、大きな滝でハーケン打って登ったりもする。
 ナメも出てきてキレイだが、大きな残雪も出てきて「あと標高差700mあるけど大丈夫かな」と思う。
 2mほどの滝をショルダーで登ったが、最後の俺は足を載せる肩が無く、ロープマン2個で久々にロープ登高をした。ココはアブミをつけたほうが早かったかも。
 14:00過ぎに35m滝の下に着いた。ココは少し戻った右岸側の小枝谷に入り小尾根を乗っこして10分で巻いて落ち口に立つ。
 標高1020m〜1030mは雪渓歩き。その後は、雪渓が切れたり、出たり、くぐったり。
 15:00過ぎに15m滝の下に着いた。最初、滝の左岸側スグのルンゼを登っていったが、行き詰まって懸垂で降り、100m弱 戻った右岸側のズルズルのルンゼを登った。俺は直登し、登れなくなって、途中で少し降りてから、木のあるところを登ったりした。少し高度を上げた後は藪を漕いで水流を見ながら上流側へトラバースし、ロープを使わずに沢床に戻ったのが標高1130m。だいぶ巻いた。この15m滝を始めとする区間の巻きに結局1時間半かかった。最初から右岸側にとりついていれば1時間はかからなかったと思う。
 ここから雪渓になり、テン場を探しながら登るが雪は切れず、17時なった標高1185m地点で、雪渓上をテン場にすることにした。mommomが右岸側を少し登ってくれたが平坦地はなく、結局、雪の上にテントを張ることにした。
 htynは かなり疲れてそうやった。
 mommomさんはピッケルで整地してテントを張ってくれた。
 枯れ木が少なく、折れた生木ばかりやったので最初、火がつきにくかった。
 牛乳パックの切れ端にライターで火をつけるが風がきつくてスグに消えた。
 tatsuyayさんのメタは さすがで、なんとか火が安定してきた。枯れた笹の葉も役立った。
 ミニ缶のビールを持ってきたが、寒くて、なんか「あ゛〜っ、うめー」って感じにはならなかった。暑い昼間に呑んだらよかったかも。焼酎をストレートで呑んで身体はぬくもったが、あとで考えると お湯割りにしたほうが良かったような。
 ご飯もいい具合に炊けるが、4人で食べるとあっという間になくなり、焚き火はぬくいが火の当たってない側は寒い…で21時過ぎに寝た。
 足先が冷たくて よく目が覚めるし、なかなか寝付けなかった。毛糸の靴下もってくりゃ良かった。銀マットの下にエマージェンシーシートをひいたおかげなのかどうなのか、背中は冷たくなかった。tatsuyayさんは まさか雪の上にテントを張るとは思ってなく、銀マット類が無くて、ブルーシートにアルミコーティングしたような薄いやつしかなかったので背中が冷たかったらしい。

・2日目
 朝は冷えるかなと思ったら予想外に晴れてポカポカしていた。
 棒ラーメンの朝食を済ます。もう少し食べたほうが2日目の後半楽やったかも。
 tatsuyayさんの切ってくれたキウイは美味かった。
 テン場から最初の雪渓の切れ目、ややこしそうなので大きく巻こうかと言っていたが、近づいてみると右際から簡単に登れた。
 雪渓は簡単に高度を上げれるが、雪が締まってないので時々コケそうになるのが しんどい。
 30分後に出てきた最初の8m滝は「ハーケン練習にいいかな」ってことで、mommomさんにリードしてもらうが、ハーケンは一枚打っただけで、後は水しぶきが寒いと、サッサと上まで登ってしまった。
 しばらく直登できる小滝が続いた後、また雪渓になる。
 8:00に雪渓が切れて、2段12m滝が お出まし。ココは俺リード。
 水流左際から登る。フレンズを凹角に一個かまして1mほど登ると、足を置くところがなく、笹の茎をつかんで腕力で登る。笹薮だし、腕疲れるしで、途中でめげそうになったが、その時、残置シュリンゲが見え、「人に行けるなら俺にも」と力が復活してきて、なんとか登れた。
 その後は稜線の標高1570mまで雪渓が続いた。途中で、1609mピークの方向についてメンバー内の意見が分かれたが、見えてるところで一番高いところを目指すと、正解にたどり着いた。10分ほど笹薮を漕ぎ、標高1590mで稜線に出る。その後も10分ほど尾根の藪を漕いで、1609mピークに立つ。きちんと三角点が設置してあった。
 ピークから真南に笹を漕ぎ、標高1580mで雪渓最上部に出る。アイゼンをつけ、笹を持ちながら雪渓際を降りていく。標高1500mで再び雪が切れ、しばらくいくと崖になり、捨て縄をセットして10mほど懸垂。また雪渓が始まり、同様に降りる。htynは片足のアイゼンのゴムが切れたとかで、その後は片足のみのアイゼンになる。
 再び雪渓が切れ、しばらく降りると25m滝。ここはしばらくはクライムダウンできるが、その後が不明で、降りてしまうと立木が無いので、立木のあるところから30mロープを直結して懸垂。安定したところに降り、ロープを回収してから、再度2m登って次の雪渓に取りついたが、懸垂下降で最初から その雪渓とりつき箇所に降りたほうが良かったのかもしれない。ロープの長さはギリギリやったから仕方ないかな。
 次の雪渓は広いし、斜度もイイ感じなので尻セードで降りる。スピードアップ。
 晴れた雪渓、眩しすぎる。グラサンを持ってくりゃ良かった。
 標高差200m近くの雪渓を降りたが途中、少しだけ切れてたとこもあったと思う。
 一番怖かったのはmommomが いきなり消えたこと。雪渓を踏み抜き、いなくなる。立つと胸ぐらいまでの穴やった様子。上に這い上がるのは大変そうなので、下のトンネル出口から出てきてもらった。皆、一瞬、呆然としていた。mommomは落下時に手をついたせいか左肩を痛め、ブルーが入っていたが、歩くのは問題ないとのことで不幸中の幸いやった。しばらく谷を下降していると間もなく気持ちも復活したようで、悪いことを引きずらない心の強さに感服した。
 あとは さほど悪場はなく、滝もクライムダウンで降りれた。
 この頃から、シャリバテなのか、体力不足なのか、岩から岩に降りたりするときに、足が踏ん張れなくなり、ひざがクニャっとなる感じで、ずっこけたり、すべったりして、左手の薬指を突き指した。
 シャリバテがひどいので、待たせて悪いが、チキンラーメンを作って食べさせてもらった。
 林道はまだかまだかと沢下りを続ける。途中、左岸の平らっぽいところが見えた時に上がってみるが、林道はなく、藪だらけになり また沢床に降りるというようなことを繰り返しながら降りていく。標高730mを過ぎても林道は現れず、「林道は崩壊してなくなってしもたんかな」と思いながら、堰堤を巻き下る。次の大きな堰堤の手前で ようやく林道っぽいところが見えてきて、標高10mほど上がると ようやく林道と出会え、メンバーで無事を祝って握手を交わす。最終下山日時を過ぎずに良かったねと。(まだ下山連絡できる場所やないけど)
 林道についた途端、htynが安心したのかペラペラ喋りだす。温泉で訊くと「テンパってた」とのことやった。
 林道歩きをしてると、なんだか夏の沢登りの下山のような感じで 今まで雪渓を歩いてたのがウソのように暑かった。
 県道との出合いからはmommomが車を取りに走ってくれたので随分楽できた。
 尻セードをしたせいなのか、ズボンのお尻の継ぎ接ぎが破れてパンツが見えていたらしい。

 平成の湯で温泉に浸かり、ソフトクリームを食べ、htynに運転してもらって、うとうとしてると いつの間にか長岡京まで帰っていた。

 癒し渓かもと思っていたが、林道歩きの距離が長いだけでなく意外に色々大変で、今回はシーズン初めにしてはキツくて、全身ボロ雑巾のようになったけど、行って良かったと思う。天気にも恵まれ、怪我もせず下山できたのは、運によるところもあったと思う。

 残雪の雪渓を辿るのは、下から登るほうが より安全で、上から降りるのは、しかも初見で降りるのは かなりリスキーで難しいと感じた。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:2522人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら