七ヶ岳
- GPS
- --:--
- 距離
- 16.3km
- 登り
- 1,265m
- 下り
- 912m
コースタイム
↓(徒歩10分)
09:43 09:43 七森橋
↓(徒歩50分)
10:33 10:33 喜三郎小屋
↓(徒歩12分)
10:45 10:46 章吾橋
↓(徒歩20分)
11:06 11:06 平滑沢取付
↓(徒歩110分)
12:56 13:20 七ヶ岳山頂
↓(徒歩40分)
14:00 14:00 三番岳[4つ目]
↓(徒歩40分)
14:40 14:40 下岳(七番岳)[9つ目]
↓(徒歩25分)
15:05 15:05 針生下降点
↓(徒歩15分)
15:20 15:20 古内登山口
↓(徒歩35分)
15:55 15:55 七ヶ岳林道途中
(以下略)
天候 | 晴れ。会津鉄道降車時にはガスのためか空は真っ白だったが、11時位には青空が広がる。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年05月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
<エリアについて> 山と高原地図では、日光の地図の裏に掲載されている。『東京周辺の山』では2コース紹介されている。 東京から遠いので、登り始めが遅くなってしまうのが難点。前夜泊なら余裕を持って登れる。車だと縦走は厳しいかもしれない。 <コースについて> 途中、トイレ、自販機、水場(おそらく)はなし。指導標は、やや不足感もあるが比較的多く設置されている。 登山ポストは羽塩登山口、古内登山口ともに設置されている。但し記入用紙は無かったように思う。 平滑沢の水量は、大方靴底をぬらす程度であったが、苔のせいか滑りやすいので注意を要する。ロープは一部にしか設置されていない。沢から離れると山頂までは急登で、低木ばかりなので日差しが厳しい。歩くのに支障が出る残雪はなかった。 縦走コースは3つ目の頂位までは一般向きだが、それ以降は下岳までヤブ漕ぎを強いられる。ただ、愚直に頂を結んでいるので道を失う心配はないように思われる。 七ヶ岳林道から会津山村道場方面に下る道は現存しないものがあるようだ。七ヶ岳林道は未舗装で土砂崩れもある。 |
写真
感想
今回は南会津の七ヶ岳へ。ヤマレコの記録は少ないものの、前から気になっていた山だった。
山開きは6月中旬だが、5月下旬ともなれば雪は解けているだろうということで、金券ショップで買った東武鉄道の株主優待券を使って七ヶ岳登山口へ向かう。
野岩(やがん)鉄道は、路線の大半が隧道か橋梁という面白い路線で、高い運賃を払ってでも残ってもらいたい鉄道だ。
車内で運賃を精算して、七ヶ岳登山口駅で下車する。他に降りる人はない。
七森橋へは国道を歩く。横を流れる阿賀川を挟んで向かいには素晴らしい新緑が広がる。
七森橋を過ぎると長い林道歩きが始まる。飛び交う虫に悩まされつつ、多種の花が咲く新緑の道を行く。
喜三郎小屋は、地図で見たとき山小屋かと思ったが、実際に見てみると人家跡のようであった。
ここから少し歩けば、羽塩登山口に着く。駐車スペースに数台車が止めてあったため、誰かしら登っているのだろうと期待したが、結局下山まで誰にも会わなかった。
登山届の記入は用紙がなかったので見送り。後から考えれば、この縦走は割かし骨が折れるので、自前の紙にでも書いて投函しておいた方が良かったと思う。
しばらくシラカバ林の中を行き、平滑沢に取り付く。花が多い。
平滑沢の登りは、水量は靴底をぬらす程度であり、敢えて防水スプレーをかけるまでもなかった。ただ、登りにくい箇所もあり、横の斜面を登ったところもあった。
ロープも設置されているが一部にとどまり、傾斜がきつい箇所もあったため、登りながら下りには使えないと判断した。
沢はやがて岩がゴロゴロし始め、途中一切見かけなかった木の道標が復活する。沢から離れると急登が待っており、頭上の枝に何度も頭をぶつけることになる。
低木が多いため、日差しを直に受けることになり、ひたすら暑い。やっとのことで賽の河原に出る。山頂付近からの展望は抜群であった。
平滑沢を下るという選択肢は、滑落しそうなところを気合で登ってきたこともあって消える。たかつえスキー場方面へ下るという選択肢は、当初予定していなかったのでバス時刻が分からず、車道を歩くにも距離が長い。黒森沢コースは針生まで歩くのが大変である上、バスがある保証がない。残された道は、当初の予定である縦走しかなかった。
はじめ膝丈程度であった笹ヤブは、三番岳を登る辺りから首下程度となる。足元は思いのほか段差があるため、ヤブに気をとられると、木の根に足をとられる。
日差しが強いにもかかわらず、木陰がないため、ろくに休憩できるところもない。下岳まではひたすらヤブ漕ぎを続ける。水分を節約していたせいか、途中何度も足が攣る。
下岳からは道が良くなるものの、針生下降点から先は再び歩きづらい急坂となる。古内登山口からは未舗装の道を行くが、会津山村道場方面へ向かう道はなかなか現れず、飲料水が枯渇し始める。
長々とした林道歩きに辟易していたとき、車で来られた親切な方が声を掛けて下さる。今回は見知らぬ土地を歩くのも気分が良いから、などという余裕は一切なく、ご好意に甘えさせて頂くことに。途中、飲み物を購入するためにコンビニに寄って下さった上、川治湯元駅まで乗せて下さった。本当にありがとうございました。
七ヶ岳に登ってみて、本当に良く生きて帰ってこられたものと思う。三番岳から下岳までは破線で書くべきであろう。ヤブの写真がないのは、写真を撮る余裕がなかったためである。
また、5月でこの暑さなのだから、山開き以降の縦走は暑くて適わないだろう。無難にたかつえスキー場からピストンするのがベストコースであろうか。同じコースを同じ時期に取ることは、もはや考えられない。
コメント
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yamarekoさん、はじめまして。
七ヶ岳、お疲れ様でした。
2年前に七ヶ岳に登りましたが平滑沢の滑り具合、山頂の展望の良さ、稜線のヤブ、相変わらずのようですね。
自分自身の記録を振り返って懐かしくなりました。
higashino9さん、はじめまして。
数少ない七ヶ岳の記録の中、hagashino9さんの記録は新緑が綺麗だったので度々訪れさせて頂きました。コメントを頂けて嬉しいです。
平滑沢では一度滑りかけたのですが、何とか手を突いて踏みとどまりました。傾斜がきつい箇所もあり、下りに使うのは少し怖いなと思いました。
展望の方は予想以上でしたが、稜線のヤブも予想外で、思いのほか体力を消耗しました。
今後とも宜しくお願いいたします。
yamareco
yamarecoさん、こんばんは。
会津らしい新緑の風景ですね
bikihanakoもこの新緑の素晴らしさに惹かれて、結局毎年この季節に会津の山々を訪れています。
それにしても色々なお花があるんですね。最近、ようやくカタクリの花を見分けられるようになって、嬉しくなっています
七ヶ岳の山開きイベントは各登山口で行われているようで、毎年大賑わいのようです。てっきりyamarecoさんも山開きに参加されると思っていました
bikihanako
bikihanakoさん、こんばんは。
会津の山は昨年の会津駒ヶ岳に続いて二度目なのですが、人の手があまり加えられていないせいか、素晴らしい自然が残っていると思います。
花の種類も多く、会津駒ヶ岳よりも一足早く咲いている花も結構ありました。
昨年山開きに参加しようかと思ったのですが、始発で向かっても集合時刻に間に合わず、山バッジ入手は無理かも、ということで諦めた経緯があります。
今年は6月に動けそうもありません。
野岩鉄道のバッジは手作り感あふれる良心価格のバッジなので、つい購入してしまいました。
このノリで荒海山や七ヶ岳、芝草山のバッジ等も製作していただきたいところです。
yamareco
yamarecoさん今晩は
新緑と眺望が綺麗ですね。でも厳しそう!
路程もそこそこあり,藪も凄そう。加えて,暑さですか。ご苦労さまでした。
yamarecoさんのレコのお陰で,東北の山の良さが伝わるお写真を見ることができ,また,東北の山の深さを知ることができました。ありがとうございます。
また,素敵なレコを宜しくお願いします。
yamabitoさん、こんばんは。
山開き前ではありましたが、新緑、眺望、花々(怪しい同定もあると思います)、深山の雰囲気、ともに申し分ありませんでした。
山行直後はヤブと暑さにうんざりといった印象でしたが、今ではあれほど多要素の山歩きをほぼ独り占め状態で楽しめたことに、感謝しています。
私のレコで東北の山の良さを伝えられたとは、最高の褒め言葉ですね。ありがとうございます。
精神力をすり減らしつつも、カメラを向け続けた甲斐がありました。
因みに、yamabitoさんのレコも見聞きしたことのない花々が登場し、私は拝見するたびに感動させて頂いております。
勉強のため、今後山に登る機会が減ると思われますが、ご容赦下さい。
yamareco
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