二つの源流を結ぶ沢旅・奥秩父・股の沢〜真ノ沢〜千曲川源流
- GPS
- 56:00
- 距離
- 26.6km
- 登り
- 2,477m
- 下り
- 2,478m
コースタイム
- 山行
- 8:34
- 休憩
- 2:11
- 合計
- 10:45
天候 | 11・12両日の天気予報は雨模様でしたが、降ったのは12の早朝だけだったような… |
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過去天気図(気象庁) | 2015年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
仕方なく林道路肩に駐車させていただきました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
一般道は割愛。 【股の沢林道】 ・踏跡はっきり。ピンクテープも多い。ただ片斜面で左足がとても疲れました。 ・真ノ沢吊橋から河原に降りて天場を過ぎれば鉄板の橋に出る。一度登る必要なし。 【股の沢】 ・前半巻き多い。斜面も岩盤に土と岩が混じったもので、気持ちよくない。ある滝を巻いている途中、対岸で上半身くらいの落石が落下していくのを目撃!! ・ショートカットの左俣は樋状の滝が連続します。出た先は柳小屋まで50分くらいのポイント。 【真ノ沢】 ・千丈の滝一段目の落口にでかい岩が落ちており、流れが変わってしまっている。 ・千丈の滝上の渓相にびっくり。かなり洗掘され、土砂の河原が木賊沢出合まで続く。 |
その他周辺情報 | 増冨の湯 ¥820 早く風呂に入りたかったから寄ったが、もう少し安くても… |
写真
感想
シーズン初の沢登りはこのところどういう訳か奥秩父になっている。15年ぶりくらいに股の沢に行ってみようと思うが、入川本流から入山すると下山が長い。十文字経由で入渓している記録を見て、峠のシャクナゲ、初めて通る股の沢林道、股の沢をやっつけ、さらに初めて通る西俣で下山という、白地図塗り塗り作戦に出ることにする。
当初、股の沢途中のBPで泊まる予定だったが、今週も寝坊。子供の通学を見送ってから自宅を出発する。
毛木平へは大学1年の秋に梓山から歩いて入山して以来、林道に入る手前の畑の中の直線が長かったのが思い出された。駐車場に着くと、このド平日で満車。林道の路肩に駐車し出パする。時間も時間なので下山者とかなりすれ違う。十文字峠についてみればシャクナゲはちょぼちょぼ、小屋のおばさんが摘花しており、今年は1週間くらい早く終わってしまったとのこと。股の沢林道に行くと告げると、『迷子にならないでね』と送り出してくれた。
分岐から股の沢林道に入ると踏跡ははっきりしており、テープも多いが片斜面のため足が疲れる。1時間ほどで伐採小屋跡に出る。そのあたりから道が若干悪くなるが、股の沢終了点辺りからはしっかりしてくる。真の沢吊り橋を渡り河原沿いに歩くと右岸にBPあり。ここで泊まろうか迷うが、少し暗いので小屋まで行くことにする。
小屋に着くと、噂で聞いていた柳小屋の主と言われたおじさに遭遇、夕飯後つまみをごちそうになる。
/11
股の沢だけでは短いので今日は真の沢の上流部まで行きたいところ、必要荷物のみもって股の沢に突入。第1ゴルジュは左岸にトラあり。第2ゴルジュの踏み跡は思いのほか大きく巻いている。第3ゴルは勘違いして右岸を巻き始めるが、踏跡不明瞭となり戻って左岸から越える。結構グズグズで懸垂してもいいつもりで小さく巻くが、ザレに阻まれて少し大きく巻かされる。彼木の根元に捨て縄が巻いてあるが、その少し下側の灌木で懸垂して河床に戻る。沢幅は割と広い。3段滝はグズグズ斜面を小さくトラバる。5m滝を左岸から登り、明るくなった河原で休憩。この先のインゼル状から少し魚イジリ。3m2条は登れるが、4m、6mは右岸巻き、結構手こずる。この時対岸で人の上半身くらいの岩が崩落した。巻きからの復帰はお助けで降りることができず、さらに巻いてガレルンゼを下降し河床に戻る。
休憩後、左岸の大ガレを通過し、10mは右から巻く。ここも崩れたところある。巻き終わると二俣、時間短縮で左㑨に入る。樋状に滝が続き登れなかったら…と最悪を予見したが、何とか越えて石積みが出てくるとすぐに登山道に合流。およそ1時間で再び柳小屋。主のおじさんは釣りには出掛けておらず、デポ品パッキング時にお茶まで出してくれた。今日は可能であれば千丈の滝上まで行きたいところ、おととし通った沢とはいえ油断は禁物。
通らずまで30分、昨年の洪水で埋まったかと思いのぞくがそんなに甘くはなく、左岸から巻く。次の8mは左ルンゼから巻くが、でかい倒木が縦に倒れている。蓮瀑になると登れて面白いが、雨が降る予報のため空が暗い。1390〜1410の間にBPが沢山あり、吸い寄せられそうになる。1410ガレ沢のすぐ先で千丈の滝巻き道目印のプレートが出てくる。思いのほか早く着いた。ちょっと魚をいじるため荷物を置き、千丈の滝に向かう。ここでビックリしたのが1段目の落口が2条になっていたと記憶していたのに、向かって左寄りから豪快に水を落としているではないか…大きな岩が流れを変えてしまっていた。
ザックに戻り高巻き開始。真の沢林道に合流し河原に戻ると、ここでもビックリ!!ガレの押し出しがものすごく、荒涼とした風景に変わってしまっていた。木賊沢出合で疲れたので幕営したいと思うが、あれだけ砂が押し出されているにもかかわらず、タ−プを張れるスペースがない。ここで無理して泊るより、遡行図に載っている枝沢台地まで進むことにする。16時過ぎて滝を越えるのはやめたいところだったが、連瀑を越えると雰囲気のいい台地に到着。木賊出合から40分くらいか?雨前に本流から薪を集め、おニュウの会装備タープのもとでこじんまり焚火る。最近、直火での炙りウィンナーにはまっている。
/12
起床前、雨が降り始める。出パ頃には止んでいた。幾分倒木が減ったかのように思ったが、三宝沢からアスレチック。右岸が岸壁になる手前が一番面倒だった。惰性で荒川源流の碑を越え、30分で甲武信小屋。小屋ではメールが通じた。甲武信Pでは雲海に浮かぶ鶏冠尾根が見られた。後は下るのみ。ここには結構来ているが西俣は一度も通ったことがない。千曲川源流はこんこんと湧き出ており、コップまで置いてある。分水嶺の2源流を堪能し、沢を幾度となく渡り返しながら緩やかな道を下る。確かに山梨側と比べて楽な道だ。登ってくる人が多い。ただ、全く標高が落ちず、タイムをちぎって歩くことはできなさそうだ。ナメ滝を過ぎ、林道に変化するころには空は晴れていた。シラカバ林が気分良かった。
0930050 さん、初めまして。
5/30に木賊沢を下降しましたが、盛大に崩れていました。崩れた土砂が相当量下流に流れたらしく、木賊沢と真の沢の出合が地図よりも200mくらい下流になってしまっていました。こちらのレコを拝見すると、出合より下流もガレの押し出しがすごいんですね
どうも、初めまして!
記録をよく拝見させて頂いております。
yoshiさんのルート設定があったかと…
ただ、下部ができないんですもんね。
2年前に行ったときより、激しく洗掘されたという感じです!!
入川本流から遡行してくると、胸まで浸かったりとパンチがあって楽しいですよ♪
タイミング遅れではありますが、偶然 山行記を見つけましたので つまらないコメントではありますが、、、。
・・・『噂で聞いていた柳小屋の主と言われた、、、』・・・って ひょっとしたら。 ウン間違いない。
0930050さんの初日の夜は いろいろとわずらわしく うっとうしい話に付き合わせてしまい申し訳ございませんでした。ここ数年の私はほとんどいつも 小屋貸し切り状態です。ひとり独占の時は解放感に満たされ それはそれでいいのですが、相方がいる場合は いろいろな刺激を与えてくれるので それもまた楽しい夜を送れていいものです。 持ってきた食材を炙りながらのひとときが 0930050さんの翌日への活力源に少しでもなってくれていれば 嬉しい限りです。 それにしても千丈の滝の上流部はあまりの変わりようですね。話には聞いていたのですが これほどとは。 貴殿の写真を拝見したところ、もうとても釣りができそうには思えませんが 竿を出せるようなポイントというか イワナが居ついてそうなポイントはありそうでしょうか。 ラジオでの6月11日の天気予報は 「夕方から雨」と言ってたので 野営する前に降られるという心配があったのですが、予報に反して夜まで持ちこたえ 降り出したのが明け方からで しかも早めにあがり 都合のいい方向に天気も味方してくれましたね。 貴殿が真の沢へ出発してから2時間後に釣り人ふたりがやって来ました。『金山沢出合』あたりから入渓し 釣り上ってきたそうです。「おっ今夜も、、、」 と思ったら日帰りだそうで 私の最後の夜はひっそりと過ごしました。 甲武信ヶ岳から毛木平までの千曲川源流沿いのコースは まだ歩いたことがないので そのうち行きたいと思ってます。 ともあれ平日の静かな(埼玉県側) 奥秩父の初夏、まさにその [ 山と渓谷 ] を堪能された山旅の風景の中に私が入ってしまい 台無しになってしまったのでは とつくづく思うばかりです。
今年はあと3回か4回柳小屋に出かけるつもりですが、もう60代 年齢による 体力・体位の低下との戦いで いかに維持していけるかがカギになるでしょう。
どうも先日はお世話になり、また、楽しい時間をありがとうございました。
あまりにごちそうになってしまい、自宅で体重を測ると変わっていなかったことにビックリでした。
千丈の滝の滝壺も膝丈くらい、巻いた先は重機でひっくり返したようになっていました。
水量もあまりなく、釣りには… という感じでしょうか??やってもテンカラでしょう。多分、本流の上流に居つきのイワナが繁殖しないとダメな感じです。
あの日は15過ぎに下山しました。
自分は2、3年に1回くらいしかあの辺りにはいきませんが、今後も体に気を付けて、無理せず主を続けてください。
では、失礼いたします。
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