裏妙義縦走(丁須の頭-谷急山)
tayukayu
yu3
- GPS
- 07:17
- 距離
- 12.8km
- 登り
- 1,564m
- 下り
- 1,568m
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-10:17風穴尾根の頭-10:31三方境-11:50谷急山12:06-13:10三方境-14:02三方境登山口
-14:10国民宿舎裏妙義駐車場-19:00自宅着
| 天候 | 曇り(ガスいっぱい、少し寒かった) |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2010年05月の天気図 |
| アクセス | |
| コース状況／ 危険箇所等 |
■駐車場 国民宿舎裏妙義のフロントに申し出ることで、無料で駐車できる。満車の場合には、国民宿舎裏妙義から 車で2,3分下ったところに15台ほど駐車できるスペースがある(無料)。 ■登山口(籠沢コースによる丁須の頭への登頂) 国民宿舎裏妙義横の道(現在、道路整備中)を裏妙義方向に10分ほど歩くと、丁須の頭方向の案内板が あり、林道へのアプローチ口となる。ここが正式な籠沢コースの登山口。この登山口までに登山ポストも ある。 ■国民宿舎登山口〜木戸 登山口から籠沢沿いに木段が続く。少し行くと木段から大きな岩の登りとなり、鎖場が多くなる。岩は濡 れているところが多いが、ホールドが多いため滑らないように注意して登れば問題なし。この籠沢沿いの 岩場を登っていくと「木戸」の標識があり、ここが丁須の頭までの中間点となる。 ■木戸〜丁須の頭 木戸を過ぎても岩場の登りは続く。ガレ場や大岩2段(約8m)の鎖場およびトラバース道など危険な箇所が 続く。気を抜かないよう、3点支持を意識して登攀する。トラバース道を抜けて少しすると、丁須の頭が姿 を現す。 ■丁須の頭 �｜�須の頭は3段の鎖場で段階的に登ることができ、1段目は何の問題もなく登れる(鎖あり)。 ��1段目にザックを置き2段目を登る。2段目の登りもそんなに問題はないが、展望できる先端に行くには 幅50cm程度で両端がスッパと切れている岩場を通過する必要があり、少々怖い。 ��3段目(丁須の頭の最高部)に上がるには、約5mの垂直部を鎖を頼りに腕力で登る必要があり、非常に 危険である。鎖から手が放れ滑落すると、大事故になるのは間違いない。岩場登攀経験の少ない方 や、少しでも怖いと感じた方にはお勧めできない。登る場合には、慣れた人でも鎖にセルフを取り、滑落 防止する必要があると感じる。また、下降もかなり腕に負担がかかるため、手が滑らないよう注意する 必要がある。 ■丁須の頭〜三方境 丁須の頭からも危険箇所が続くので、注意したほうがいい箇所について以下に記す。 �．船爛法柴�20mの鎖場 丁須の頭から少し行くと、チムニー内20m程度の鎖場下降がある。鎖をしっかりと握り、スタンスを大きめ にとり、慎重に下降する。足のホールドはたくさんあるので、足元を安定させてゆっくりと下降すれば特 に問題ない。しかしながら、自分の体重を支えるために手のひらにかなりの負担がかかるので、すべり 防止の手袋を使用することで、その負担も軽減される。尚、鎖に2本のセルフをとり、セルフの掛けかえす ることでより安全に降下できる。1本のセルフを掛け替えする場合、もう1本のセルフは絶対に鎖に接続さ れていることが条件となる(掛け替え中の滑落防止)。 �∪篳媛爾�よび桟道トラバース 鎖をしっかりと握って、足元に注意してトラバースすることで特に問題なし。少々、高度感はあるものの、 しっかりと渡れば特別な登攀技術等は必要なし。 ■三方境〜谷急山 ここは、谷急山までP1〜P6がある。とにかく登って、下っての繰り返しであるため、脚力と体力が鍵となる。 登り、下りが急な場所(斜面や岩場)には、鎖やトラロープがあるので、サポートとして使用できる。 ■三方境〜三方境登山口(巡視道) 一部、岩場の降下があるが、慎重にクライムダウンすれば問題なし。そのほかのほとんどは、一般登山道 であり特に問題ない。標識および踏み跡もしっかりとあり、道迷いもなくスムーズに下山できる。下山道 最終地点の中木川では、飛び石を渡る必要があり、足を滑らして川に落ちないように注意が必要。 |
| ファイル |
計画書
（更新時刻：2010/05/30 01:26） |
写真
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感想
天気が怪しかったが、何とかもってくれることを期待して裏妙義に向けて「3:00」に自宅を出発した。駐車場
のある国民宿舎裏妙義に到着したのは「6:45」。国民宿舎に駐車を申し入れて、登山準備を始める。
今日は、丁須の頭の最上部に登るため、「ハーネス」、「パーソナルアンカーシステム+カラビナ」、「手袋」
および「9.9ロープ×50m」を準備した。
登山口より丁須の頭に向けて出発。初めは木段を登り、その後籠沢沿いの岩場を登る。毎度のことながら、
登山開始後は、直ぐに息が切れる。yuもバテバテの状態だった。水分補給をしながら、延々と続く沢沿いの
岩場に取り付く。登りを始めて約1時間半後、やっとの思いで丁須の頭に到着。まずは1段目を登り、2、3段
目を登るためにザックをその場におろし、2段目の鎖場を登り始める。2段目もさほど問題となるところなく、
登ることができる。3段目については腕力にまかせ、体を持ち上げながら何とか登り終える。しかしながら、
ガスがいっぱいで視界はゼロ。仕方なく記念写真を撮り、そのまま降下。次にyuが登る。上り始める部分で
少し戸惑っていたようだが登攀用の鎖にセルフを取りながら安全に登り終える。こちらも記念写真をパチリ
と撮り降りてくる。その後、行動食であるパンを1個ほおばり、次の目的地である谷急山に向かった。途中、
チムニー内の20m鎖場降下やトラバースなどがあったが、慎重に対応することでロープも出さずに無事に
通過することができた。その後、三方境で水分補給と小休止を入れ、6つのピークの先にある谷急山を目指す。
・・・ところが、このピーク越えは予想以上にしんどい。特にP1までの登りはその中でも、もっとも辛い箇所であっ
た。時間はかかったものの、無事に谷急山の山頂に着く。ここもやはり、ガスが多く展望なし。しかたたなく、
昼食をとった後、すぐに下山開始。
三方境からの下山道は、一般登山道と同じで何の問題もなく歩ける。また、落ち葉がクッションとなり、ひざの
負担を和らげてくれる。いくつかの沢を横断しながら、巡視路コースの入口である三方境登山口に着き、無事に
下山完了。ここから、車を駐車した国民宿舎裏妙義までは、約10分程度の整備された道路を歩く。天候も何と
かもってくれて助かった。
5/2の表妙義、今回の裏妙義の山行を通し、表妙義は「男性的な荒々しい岩稜の山」、裏妙義は「女性的な
神秘的な山」だなと感じた。どちらも危険が伴う登山道を持つが、それとは別に登山者を魅了する違う表情を
持ちあわせており、とてもいい山だと感じた。尚、表妙義については、最近も死亡事故が発生しており、最も
危険な山のひとつである。表妙義に限らず、どんな山でもしっかりとした登山計画と十分な登山装備の準備
の上に安全登山が成り立っており、これを少しでも手を抜くと低山においても危険な登山となることを妙義山
2回の山行を通してあらためて感じた。
今回の裏妙義はガスがいっぱいで展望がなかったので、今度は天気のいい日にまた登りたいと思う。
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ここはノーマークでした。
本格的に暑くなる前に一度行ってきたいと思いました。
情報ありがとうございます。参考になりました。
bmwr1100rsさん、おはようございます。
昨日は、天候が悪く展望を楽しむことはできなかったのですが、天気がいいと
最高の展望が期待できると思います。丁須の頭までの登山ルートもこの他に
3つほどありそうで、今度は鍵沢を登り、御岳コースで下山するコースに挑戦
したいと思っています。
tayukayuさんyuさんこんにちは
お疲れ様でした
丁須の頭3段目最上部のお二人素晴らしい
あのクサリが信用出来なくて（怖い言い訳）
諦めました
妙義山、表も裏もとても良い所ですね
また山行記録を楽しみにしています
koshibaさん、こんにちは。
当日はガスが多く発生していたおかげで、丁須の頭3段目最上部には、あまり高度感
を感じないまま登ることができました。でも、登ったのはいいのですが何も見えなく、
ガスがあったのが良かったのか、悪かったのか・・・・
でも、もう一度、快晴の日にその高度感と展望を体験したく、再度山行を予定しております。
私は下から見上げているだけで怖かったです
２段目、３段目、で手放し、すごすぎます
あの岩は落ちて来ないのかしら、、、
sakusakuさん、こんにちは。
当日はガスが多く、高度感をそれほど感じませんでしたので、そのまま登れました。
ただし、晴れていると状況は違い、もっと高度感を感じて怖かったかもしれません。
ただ連れのｙｕは、それでも3段目は怖かったらしく
が、パーソナルアンカーシステムでセルフビレイをとっていました。
やはり、安全第一ですね。
1日違いですが予定通り裏妙義楽しまれたようで良かったですね。
tayukayuさんの日記で裏妙義の良いコース知りませんかというのを見た時に谷急山も加えては？と喉から出かかったのですが、この山域は簡単に人にお勧めしてはいけないと思いコメントを止めました。
でも、その谷急山にも行かれて満足の山行となったようで良かったですね。
私もこの記録を参考にさせていただき、近いうちに行きたいと思います。
Araさん、こんばんは。
そうなんです。当初、30日を予定しておりましたが、天気予報で29日の土曜日のほう
が天気が良いと判断、急遽予定を変更をしました。
また、当日の谷急山登頂では、誰とも会うことなく貸切状態の山行でした。天気が
何とかもってくれて助かりましたが、最後までガスが晴れず山頂からの視界はゼロ。
残念な結果でした。
その中でも、杉林でのガスは幻想的でとても良かったです。
少しでも怖いと感じた方にはお勧めできない
はい、写真見ただけで怖いと感じました
やめておきます 笑
ここは確か山と渓谷？(だったかなぁ）で
危ないぞ(素人には)みたいな記事が出ていましたね。
上信越道や周辺のゴルフ場から見える妙義山はかっこよい
のでいつかは登ってみたいですが･･･
今週は風邪ひいて山はお休みしました。
ここのところ、寒かったり、暖かかったり、体調管理は大変ですよね。
お大事に。
先日の裏妙義ですが、谷急山に行く途中、確かP3あたりに獣の糞がありました。
その時は何の糞なのかわからず、「熊ではないか！！
用のホイッスルを吹きながら歩いておりました。家に帰ってその糞について調べ
たのですがよく分からず。動物園で見る象の糞のような穀物混じりのものでした。
結果、何事もなく下山できたのですが、一瞬「ヒヤッ
丁須の頭の登攀より怖かったかも・・・・。
あ、どうもコメントありがとうございました。いろいろと参考にさせていただきたいと思いますので、ちょくちょく覗きにきます
ikiyasukaさん、こんばんは。
私のでよければ、いつでもどうぞ。
登山は楽しいですよね！仕事をしていても、頭にはいつも週末
の登山のことでいっぱい。
頭を仕事モードに切換えないと、といつも思っているのですが
なんとも・・・。
あと2日でまた楽しい週末がやってきます。どこに行こうか？
考えるだけでワクワクです。
tayukayuさん、はじめまして。
私も4月に横川駅から裏妙義に登って見ましたが、他の登山者のレベルの高さに圧倒され(笑、三方境までの縦走を諦めました。
丁須ノ頭で折り返してしまったため、不完全燃焼感もあったのですが、tayukayuさんの詳細な記録のおかげで、自分も登ったような気分になれました。
とりわけ桟道トラバースは面白そうですね
私は、セルフって何!?というレベル
yamareco
yamarecoさん、おはようございます。
実は、裏妙義の山行計画時にyamarecoさんの記録を拝見させ
ていただいておりました。危ない場所も多々ありましたが、
全体を通し鎖場などしっかりと整備されており、集中を切ら
さず山行すれば特に問題ないと思います。丁須の頭以外はで
すが。
是非、またチャレンジしてみてください。私も天気のいい日
を狙って、再度登ることで計画しております。
丁須ノ頭 まで登られたのは凄いですね。
私は３段目の鎖のハングを超えたところで、戻ることを考え諦めました。
あの３段目くらいが表妙義縦走では出てくるのでしょうか？ あそこ以外の裏妙義は普通のコースなのですが、、、ギャップが凄いです。
丁須ノ頭の3段目は、やはり少しかぶっている状態なので、少々腕力だけに
頼るところがありました。ただし、鎖が結構3段目上部の奥の方まであったの
が救いで、登り込んだ後も鎖を離さず、安定するところまで登ることができました。
表妙義では、このようなハングしているところはありません。しいて言えば、
東岳への鎖場を下るのではなく、登るところがこれに近いでしょうか。しかし、
ここもチムニー状になっているので、ちょっと状況は違いますね。
後は問題なしです。先日も64歳の女性が滑落した死亡事故がありましたね。
あの場所が、表妙義では鷹戻しより一番危険な場所かもしれません。
ご安全に。
そうですか、少し安心しました。
ロッククライミング以外であんなところは初めてでした。
表妙義 再度計画し直して行って来ます。
お手数を掛けました。
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