明星P6 左岩稜

1982年11月28日(日) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 2.7km
• 登り: 494m
• 下り: 495m

天候

曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

感想

chikutaka8c2d

ネパールから帰国後、少しボケていただろうと思う。
それでもすぐにワンゲルチームに誘われミョウジに出かけた。
長野では明星山をミョウジと呼んでいた。
先輩達は、若手にその活動を渡し、見守る立場に変わりつつあった。

ミョウジでも隣ルートを登り見守ってくれていた。
有りがたい先輩たちである。

しかし、これからは自分で力をつけて行かなくてはいけなくなった。
連れて行ってくれる山は無いのだ。

やはりここからは伸び悩んだと思う。

ミョウジには早くも雪が30cmほど、壁は垂直だから問題は登山靴で登ることと
終了点からの処理になる。
案の定、終了後、安定しない雪と浮いた岩に悩まされる。
下降ルートもはっきりしない。

先輩達は懸垂で同ルート下降していった。
対岸から「がんばれー」と言い残して帰って行った。

M君冷蔵庫ほどの岩に触れた途端岩ごと倒れ雪面を滑って行く。
H君と「止まれ！止まれ！」
と怒鳴るとM君の顔が我に返り、雪を抱えて止まった。
一同顔を合わせホッとする。

ロープも有るので出来るだけ壁の上端から離れてから降りようということにした。
冗談でこの際頂上まで行こうか？
と言う話も出たが雪も深くさらにルートに迷うのが嫌だった。

なんとか暗い中車に戻り長野に帰った。

ミョウジの頂上と近くの黒姫はいつか頂上に行ってみたいと思っている。