また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

Yamareco

記録ID: 690147
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
奥秩父

鶏冠山・甲武信ヶ岳(ビッグ4への挑戦。山梨100名山)

2015年08月02日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
12:16
距離
18.2km
登り
1,899m
下り
1,898m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
9:24
休憩
2:51
合計
12:15
5:06
7
スタート地点
5:21
5:21
4
5:31
5:31
9
5:40
5:50
102
7:32
7:36
23
7:59
8:21
2
8:23
8:35
11
10:07
10:12
67
11:19
11:21
76
12:37
12:38
12
12:50
13:10
10
13:20
13:40
7
13:47
13:49
36
14:25
14:25
62
15:27
15:38
84
17:02
17:03
3
天候 ■鶏冠山 晴れ 24℃ 風速1〜2m(体感)
■甲武信ヶ岳 くもり 22℃ 風速1〜2m(体感)
過去天気図(気象庁) 2015年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
西沢渓谷の駐車場に停めました。
5時現在で、1/3くらい埋まっていて、駐車スペースには余裕がありました。
コース状況/
危険箇所等
■全体として
 鶏冠山は、岩場が怖いイメージがありますが、第一岩峰、第三岩峰は巻き道があり問題はありません。第二岩峰は、第一や第三に比べれは簡単な部類です。乾徳山の鳳岩の方が難易度は高いです。
 今回の山行の最大の難所は、鶏冠山〜木賊山です。危険個所もありますし、ヤブ漕ぎ・倒木、踏跡の薄さなどで、3時間近くかかります。鶏冠山は岩峰巻き道利用のピストンが一番安全かつ快適と思われます。

■鶏冠出合の渡渉
 勇気を出せば岩を飛んで渡れます。違うグループは、クロックスに履き替えてわたっていました。渡った先の鶏冠谷をそのまま上がっていきます。

■鶏冠出合〜チンネノコル
 ここからは、800mの急登です。尾根筋を登っていくので道迷いはありません。写真のところから、尾根筋をはずれて、西側にトラバース気味に高度を上げていきます。道がなくなっても、沢の横や岩陰に必ずリボンがありますので、それに従えばチンネノコルはすぐです。

■第一岩峰〜第三岩峰
 第一岩峰、第三岩峰は右手に巻き道があります。第二岩峰は、巻き道はありません。しかしそれほど高度感もなく、登れます。第二岩峰は、複数の岩からなっていますが、いずれも難易度は高くありません。

■第三岩峰〜木賊山
 標高2177地点までが、シャクナゲ漕ぎが多いですが、行く手を少し邪魔する程度です。この区間全体として、基本踏跡はあります。しかもリボンは信頼性が高いです。踏跡がなくなれば、要注意で、すぐに停まって、確認しましょう。
 特に、地図表記の鶏冠山〜標高2177地点の間のピーク(写真のリボンで通行止めしてあるあたり)は、道が消えたようになり、迷う区間です。必ず、踏跡かリボンのヒントがありますので、冷静にあたりを見渡してください。
 木賊山の手前は、踏跡多数、ダミーのリボン多数というレコがありましたが、ちゃんと新しいリボンが設置してあり、迷うことはありませんでした。踏跡もシャクナゲに隠れつつありますが、しっかりあります。

■甲武信ヶ岳〜近丸新道〜西沢渓谷駐車場
 危険個所はありません。近丸新道は橋が流れていました。基本は徳ちゃん新道利用が無難です。
ひとりの男がついにあの山をめざす。(お願い:中島みゆき「地上の星」を頭の中でご演奏し、田口トモロヲ風にお読みください)
2015年08月02日 05:18撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 5:18
ひとりの男がついにあの山をめざす。(お願い:中島みゆき「地上の星」を頭の中でご演奏し、田口トモロヲ風にお読みください)
そう、それはビッグ4と呼ばれる。山梨100名山の四つ星最難関のひとつ。鶏冠山(とさかやま)。
2015年08月02日 05:30撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 5:30
そう、それはビッグ4と呼ばれる。山梨100名山の四つ星最難関のひとつ。鶏冠山(とさかやま)。
男は二股吊橋を渡ると、大きな深呼吸を一つして、この標識に従った。
2015年08月02日 05:32撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 5:32
男は二股吊橋を渡ると、大きな深呼吸を一つして、この標識に従った。
男は、川脇の登山道を行かず、すぐに河原を歩く。
2015年08月02日 05:34撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 5:34
男は、川脇の登山道を行かず、すぐに河原を歩く。
河原を10分ほどあるくと男は、立ち止まった。正面奥には、大きく口を開いた鶏冠谷。
2015年08月02日 05:40撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 5:40
河原を10分ほどあるくと男は、立ち止まった。正面奥には、大きく口を開いた鶏冠谷。
そうここは鶏冠谷出合。最初の関門、渡渉が男を待ち受ける。
2015年08月02日 05:40撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
8/2 5:40
そうここは鶏冠谷出合。最初の関門、渡渉が男を待ち受ける。
男は靴を脱ぐことなく、果敢に川に挑む。無事成功。アドレナリンが出まくったと、漏らした。
2015年08月02日 05:42撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 5:42
男は靴を脱ぐことなく、果敢に川に挑む。無事成功。アドレナリンが出まくったと、漏らした。
男は鶏冠谷の口の中へと飲み込まれていく。
2015年08月02日 05:50撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 5:50
男は鶏冠谷の口の中へと飲み込まれていく。
鶏冠谷を過ぎると、ひたすら続く急登尾根。鶏冠尾根の稜線のチンネノコルまでは標高差800m。
2015年08月02日 05:56撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 5:56
鶏冠谷を過ぎると、ひたすら続く急登尾根。鶏冠尾根の稜線のチンネノコルまでは標高差800m。
急登の途中にある最初の岩場に着くと。男はストックをザックに入れた。
2015年08月02日 06:42撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 6:42
急登の途中にある最初の岩場に着くと。男はストックをザックに入れた。
次々くる壁のような岩場も、男は難なく越えていく。
2015年08月02日 07:13撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 7:13
次々くる壁のような岩場も、男は難なく越えていく。
この看板のところから、男は山を巻くように西に向かった。
2015年08月02日 07:17撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 7:17
この看板のところから、男は山を巻くように西に向かった。
男は立ち止まった。道らしいものがない。しかしよく見るとリボンが沢筋の左側に沿ってある。男はリボンに従った。
2015年08月02日 07:20撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 7:20
男は立ち止まった。道らしいものがない。しかしよく見るとリボンが沢筋の左側に沿ってある。男はリボンに従った。
チンネノコルに着いた。それは鶏冠尾根の稜線に乗ったことを意味する。
2015年08月02日 07:38撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 7:38
チンネノコルに着いた。それは鶏冠尾根の稜線に乗ったことを意味する。
次の関門に向けて、しばらくシラビソの中を歩く。男は言った。「いよいよだ」
2015年08月02日 07:55撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 7:55
次の関門に向けて、しばらくシラビソの中を歩く。男は言った。「いよいよだ」
第一岩峰が立ち現れる。右に巻くこともできる。男はどうするのか。
2015年08月02日 08:05撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 8:05
第一岩峰が立ち現れる。右に巻くこともできる。男はどうするのか。
男は第一岩峰の壁に張り付いた。高所恐怖症にもかかわらず、素早く登っていく。だか、決して横をみない。
2015年08月02日 08:10撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 8:10
男は第一岩峰の壁に張り付いた。高所恐怖症にもかかわらず、素早く登っていく。だか、決して横をみない。
第一岩峰、最後の一歩。ついに男はやった。
2015年08月02日 08:11撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 8:11
第一岩峰、最後の一歩。ついに男はやった。
第一岩峰の頂から、黒金山をみる男の後ろ姿は、まぶしくみえた。
2015年08月02日 08:13撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 8:13
第一岩峰の頂から、黒金山をみる男の後ろ姿は、まぶしくみえた。
だが、この山はここで終わってくれない。次の難敵、第二岩峰が待ち受ける。
2015年08月02日 08:17撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 8:17
だが、この山はここで終わってくれない。次の難敵、第二岩峰が待ち受ける。
第二岩峰にはまき道はない。男は躊躇なく、こいつと組み合あった。
2015年08月02日 08:19撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 8:19
第二岩峰にはまき道はない。男は躊躇なく、こいつと組み合あった。
男は果敢に第二岩峰にへばり付く。
2015年08月02日 08:20撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 8:20
男は果敢に第二岩峰にへばり付く。
男は新調されていたクサリをあまり使わず、登っていった。
2015年08月02日 08:21撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 8:21
男は新調されていたクサリをあまり使わず、登っていった。
第二岩峰は複数の岩からなる。この岩は木に足をかけて登る。
2015年08月02日 08:28撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 8:28
第二岩峰は複数の岩からなる。この岩は木に足をかけて登る。
目指す最大の敵、第三岩峰が見えてきた。男は最後の相手を前に身震いした。
2015年08月02日 08:26撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 8:26
目指す最大の敵、第三岩峰が見えてきた。男は最後の相手を前に身震いした。
第三岩峰。この岩はとてつもなくでかい。男は、静かにこの岩を見上げた。もしかして男は挑むのか!
2015年08月02日 08:44撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 8:44
第三岩峰。この岩はとてつもなくでかい。男は、静かにこの岩を見上げた。もしかして男は挑むのか!
無理! 無理! 男はそうつぶやいて、
2015年08月02日 08:44撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 8:44
無理! 無理! 男はそうつぶやいて、
迂回路に下っていった。
2015年08月02日 08:45撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 8:45
迂回路に下っていった。
第三岩峰制覇。男は95本目の山梨百名山標柱を優しくなでた。
2015年08月02日 09:00撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 9:00
第三岩峰制覇。男は95本目の山梨百名山標柱を優しくなでた。
第三岩峰からは、国師ヶ岳や
2015年08月02日 09:12撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 9:12
第三岩峰からは、国師ヶ岳や
黒金山(右)、牛首(中)、丸山(左)が男を祝福した。
2015年08月02日 09:11撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 9:11
黒金山(右)、牛首(中)、丸山(左)が男を祝福した。
男は山飯をつくった。鶏冠パスタ。確か男はそういった。
2015年08月02日 09:14撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 9:14
男は山飯をつくった。鶏冠パスタ。確か男はそういった。
引き返すこともできた。でも、男は、ここで戦いを止めなかった。木賊山(とくさやま)(左)に向かうという。
2015年08月02日 10:03撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 10:03
引き返すこともできた。でも、男は、ここで戦いを止めなかった。木賊山(とくさやま)(左)に向かうという。
シャクナゲが行く手の邪魔をする。「小川山ほどじゃない。かわいいものさ」と男はつぶやく。
2015年08月02日 09:59撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 9:59
シャクナゲが行く手の邪魔をする。「小川山ほどじゃない。かわいいものさ」と男はつぶやく。
地図表記の鶏冠山についた。開けているので、そこだとわかる。
2015年08月02日 10:08撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 10:08
地図表記の鶏冠山についた。開けているので、そこだとわかる。
そこからは、ようやく甲武信ヶ岳(中央)が見えた。右に木賊山。まだ遠い。
2015年08月02日 10:09撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 10:09
そこからは、ようやく甲武信ヶ岳(中央)が見えた。右に木賊山。まだ遠い。
リボンはしっかりしている。ここは進んでダメな尾根。リボンがなければ、誰もが間違った尾根をを進んでいくだろう。
2015年08月02日 10:32撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 10:32
リボンはしっかりしている。ここは進んでダメな尾根。リボンがなければ、誰もが間違った尾根をを進んでいくだろう。
小刻みなアップダウンが男を痛めつける。
2015年08月02日 10:52撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 10:52
小刻みなアップダウンが男を痛めつける。
標高2177地点。第三岩峰から木賊山まで、まだ半分しかきていない。
2015年08月02日 11:18撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 11:18
標高2177地点。第三岩峰から木賊山まで、まだ半分しかきていない。
標高2177地点からは、倒木が男の邪魔をする。
2015年08月02日 12:04撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 12:04
標高2177地点からは、倒木が男の邪魔をする。
木賊山の直下。踏跡多数で迷うとされていたが、最近つけられたのか。ピンクの綺麗なリボンが、正しいルートを男に教えてくれた。
2015年08月02日 12:29撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 12:29
木賊山の直下。踏跡多数で迷うとされていたが、最近つけられたのか。ピンクの綺麗なリボンが、正しいルートを男に教えてくれた。
男は、木賊山山頂10m脇に出た。
2015年08月02日 12:38撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 12:38
男は、木賊山山頂10m脇に出た。
木賊山。ここから西沢渓谷の駐車場に降りる。だれしもそう思っていた。
2015年08月02日 12:38撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 12:38
木賊山。ここから西沢渓谷の駐車場に降りる。だれしもそう思っていた。
だが、男は甲武信ヶ岳方面を目指した。なんていうやつだ。
2015年08月02日 12:43撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 12:43
だが、男は甲武信ヶ岳方面を目指した。なんていうやつだ。
甲武信小屋につくと、男は給水をはじめた。暑さで2.5Lの水が底をつき、給水のために立ち寄ったらしい。
2015年08月02日 12:50撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 12:50
甲武信小屋につくと、男は給水をはじめた。暑さで2.5Lの水が底をつき、給水のために立ち寄ったらしい。
でも、ここで終わらなかった。「ここまでくれば、いくでしょ」。私は耳を疑った。あれほど余分なことを望まない男が、3度目の甲武信ヶ岳に行きたいとは。
2015年08月02日 13:20撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
8/2 13:20
でも、ここで終わらなかった。「ここまでくれば、いくでしょ」。私は耳を疑った。あれほど余分なことを望まない男が、3度目の甲武信ヶ岳に行きたいとは。
もちろん、写す標柱は山梨100名山。この日、男は、鶏冠山とセットにこの山を選んだ。なんてやつだ。
2015年08月02日 13:23撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 13:23
もちろん、写す標柱は山梨100名山。この日、男は、鶏冠山とセットにこの山を選んだ。なんてやつだ。
甲武信ヶ岳から国師ヶ岳(右)、黒金山・乾徳山(左)が見える。左下には2177地点が。岩峰はみえない。
2015年08月02日 13:27撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
8/2 13:27
甲武信ヶ岳から国師ヶ岳(右)、黒金山・乾徳山(左)が見える。左下には2177地点が。岩峰はみえない。
最後には、1300mあまりの下りが待っていた。男は巻みち経由で戸渡尾根に向かった。
2015年08月02日 14:21撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 14:21
最後には、1300mあまりの下りが待っていた。男は巻みち経由で戸渡尾根に向かった。
戸渡尾根の開けた場所。男は鶏冠尾根に比べてなんて歩きやすいんだといった。
2015年08月02日 14:33撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 14:33
戸渡尾根の開けた場所。男は鶏冠尾根に比べてなんて歩きやすいんだといった。
近丸新道と徳ちゃん新道との分岐。彼は、渡渉が待ち受ける、近丸新道を選んだ。
2015年08月02日 15:24撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 15:24
近丸新道と徳ちゃん新道との分岐。彼は、渡渉が待ち受ける、近丸新道を選んだ。
ヌク沢の渡渉地点。橋が流されていた。
2015年08月02日 16:24撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 16:24
ヌク沢の渡渉地点。橋が流されていた。
男は立ち尽くした。ヌク沢の音だけが響きわたる。
2015年08月02日 16:25撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 16:25
男は立ち尽くした。ヌク沢の音だけが響きわたる。
撮影班が撮影のため先に向こう岸にわたると、「ず、ずるい!」といって、撮影班のポールを使って同じように男は川を飛び越えた。このあと、男はポールを川に流す。
2015年08月02日 16:27撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 16:27
撮影班が撮影のため先に向こう岸にわたると、「ず、ずるい!」といって、撮影班のポールを使って同じように男は川を飛び越えた。このあと、男はポールを川に流す。
渡渉の後は、廃棄道跡の穏やかな道が続く。
2015年08月02日 16:39撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
8/2 16:39
渡渉の後は、廃棄道跡の穏やかな道が続く。
男はついに降りてきた。西沢渓谷の林道を歩く彼には、自信と疲れが漂っていた。
2015年08月02日 17:03撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 17:03
男はついに降りてきた。西沢渓谷の林道を歩く彼には、自信と疲れが漂っていた。
西沢渓谷の駐車場から、もやのかかったやつが微笑んでいた。今日からやつは、男の敵でない。仲間となった。また会おう。男は心の中でつぶやいた<完>
2015年08月02日 17:23撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/2 17:23
西沢渓谷の駐車場から、もやのかかったやつが微笑んでいた。今日からやつは、男の敵でない。仲間となった。また会おう。男は心の中でつぶやいた<完>

装備

個人装備
ツエルト(2人用) 救急セット ヘッドライトPETZL ZIPKA PLUS2 非常用防寒シート 手袋・フェイスマスク(1) レインウェアTHE NORTH FACEマウンテンレインテックス(1) ガスカートリッジPRIMUS IP-110(1) バーナーPRIMUS P-153(1) イグニッションスチール(1) カートリッジホルダーPRIMUS P-CH(1) コッヘルセットsnow peak(1) 手拭・ハンカチ・ティッシュ(1) 地図・コンパス(1) 高度計・時計Suunto Core Glacier Gray(1) GPS GARMIN etrex20(1) カメラOLINPUS TOUGH TG-1(1) 無線機STANDARD VX3(1) 常食(2) 携帯食 水2.0L

感想

■ビッグ4への挑戦。山梨100名山

 山梨100名山ビッグ4。鶏冠山、鋸岳、笊ヶ岳、笹山。山梨100名山完登のために、だれもが克服しなければならない、最難関の山。『アタック 山梨100名山』(山梨日日新聞)には、四つ星エキスパート向けの山として紹介される。

 男の名は、reg。彼は94座の山梨100名山を制覇し、残された6座にビッグ4を残す。高所恐怖症の彼は、岩場を不得意とし、これまでもその想像力の豊かさのゆえか、高度感のある場所に来ると、おしりがムズムズするという症状に苦しんできた。

 ついに、ビッグ4の一角、鶏冠山に挑む日がやってきた。鶏冠山に挑むことが決定した日から、彼は自問自答し続けていた。「おれにできるのか」「おれにこの山が許されるのか」。

 二股吊橋からみた鶏冠山。やつは大きく見えた。西沢渓谷から外れる「鶏冠山」の標識を右に曲がった瞬間、男は覚悟を決めた。

 男は、山行中、決して弱音を吐かなかった。慎重にかつ大胆に鶏冠山を攻めているように見えた。男は、鶏冠山に抱かれながら、いつしかこう思い始めた。「俺は、これまで94座の山梨100に登ってきた。この俺には、この山に登る資格がある!」。

 鶏冠山を制覇したあと、男はビッグ4制覇を祝うかのように、鶏冠尾根をのぼりつめ、木賊山、甲武信ヶ岳を制覇していった。

 西沢渓谷の駐車場までたどり着き、男はもやのかかった鶏冠山を見上げた。なぜだろう鶏冠山が小さく見えた。男は、鶏冠山を克服したのではない。ビッグ4の一角を崩したことによって、自らのお尻ムズムズの忌まわしき症状、難関と称される山への劣等感を克服したのだ。男には、これまでにない、山への自信と誇り、そして日帰り山行で史上一番の疲れがみなぎっていた。
 

鶏冠ですから、当然チキン。トサカは赤いので色は赤。
ハードな山なので、スパイシー。
これらを組み合わせてパスタを作ってみました。

レッドホット鶏冠パスタ たっぷり男2人分
<材料>
パスタ 350g 
市販の「トマトのペペロンチーノ」という名のソース 300ml
ファミチキ 3枚
かいわれ大根 1パック
トマト 1個
粉チーズ、ウスターソース、タバスコ、ケチャップ、コンソメ

<前日準備>
1 パスタをゆでる
2 市販のソースを温め、パスタをあえる
3 なにかものたりないので、いろいろまぜる
4 ファミチキを細かく刻む

<山で>
1 パスタの上にいろいろトッピングする

水分が足りず、ぱさぱさしてました。
また、量が多くて、食べきれませんでした。
これは失敗かなあ。

※今回の山行が物語仕立てになっていてちょっと気恥ずかしいですね。
 そして、上記の物語はちょっとだけフィクション?かもしれません。

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コメント

男は男の中の男だ!
yama-ariさん
regさん

おめでとうございますwine
ついにやりましたね〜すばらしい!
これで男は高所恐怖症克服しましたね〜smile
第2は鎖とは違う側面行くとは勇気ありますね〜
登る際の倒木まだ残っているとはね〜あれが足場になりますから…
第3は巻正解でーす!(昔は迂回路の看板無かったですよ)
しかし、男はyama-ariさん居なくともドンドン進みますな〜
黙っていれば、金峰山まで行ってしまう活きよいです。

本物の山頂は枝に小さい札かかってなかったですかね?
その先はテープが多くなったような気がします。
ここは遭難者多いですから整備したのかな?

まーまずまず御無事で何よりですcoldsweats01
お疲れ様でした。
2015/8/4 19:54
Re: 男は男の中の男だ!
Kazuhagiさん。メッセージありがとうございます。

男が男になりましたよ。これまでいろいろご心配やアドバイスいただきました。
Kazuhagiさんの「yama-ariさんなら鶏冠、大丈夫ですよ」という、メッセージが
心強かったです。私自身の心のハードルは、そのときなくなりました。
(男は、ずっと疑心暗鬼でしたが・・・・)

本物の山頂の札、見当たりませんでした。探してみたんですが。
確かに、地図表記の鶏冠山を過ぎたあたりから、不明瞭な道に
なりますね。リボンがなければ道迷いしそうです。

まだまだビッグ4が残ります。どのように料理すべきか、
いつ、男に宣告すべきか。悩みどころです。
2015/8/5 10:31
Re: 男は男の中の男だ!
いやぁ、普通の人が怖いところが怖いだけで、
けっして高所恐怖症ではないと思うのです。
みなさんの感覚が麻痺しているのではないかと…。

本物の山頂はよくわかりませんでした。
小ピークが多くて、どれが本物だったのやら?
まあ、確認には行かないですけど!
2015/8/5 18:00
おめでとうございます!
お初です。
山梨百名山ビッグ4の中でも鶏冠は最難関と言えるのではないでしょうか。
登頂されたのは素晴らしいと思います。
自分は、笊と笹は何とかなりそうですが、鋸と鶏冠は自分にとっては何年たっても到達できそうにありません。
残り5座のメニューは、笹山では笹の葉寿司、笊ではざるそばと予想してみましたが、どうでしょう。
ところで、お二方のコメントのテンションの落差が、自分にとってかなりツボでした。
では、これからも楽しみにしています。
2015/8/4 20:56
Re: おめでとうございます!
motzerr760さん。メッセージありがとうございます。

はじめまして。

今回いってみて、鶏冠はピストンだと、そんなに困難では
ないように感じました。
鋸は、Kazuhagiさんのレコにあるように、日帰り安全コースも
可能なようです。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-667629.html

笊と笹山は、体力勝負ですかね。

あと残り5座のヤマメシについては、regさんにはすでに構想が
あると思います。当たってるかな〜〜。お楽しみに。

本レコ楽しんでいただき、うれしいです。
3割くらいはフィクションが入っていますが、物語化を重視しました。
regさんはまじめなので、物語化が気になるんでしょうね。
そのあたり、ますます物語化したくなります。

今後ともよろしくお願いします。
2015/8/5 14:58
Re: おめでとうございます!
笹山で笹の葉寿司も考えては見たのですが、
もうちっとひねってみてもいいかなとも思っています。

笊は「ざる」はからめることになります。多分。

みなさんに予想されるとなかなかハードルが上がって、
おもしろいような、きびしいような。
2015/8/5 18:04
意表を付かれました
yaama-ariさん、regさん、こんばんは

ついにビッグ4に突入ですね。
しかし、8月に決行とは意表を付かれました。
6月頃、あるいは秋に行かれるのかと思っていましたが、
山梨もうだるような暑さの盛夏に行かれるとは、尊敬してしまいます。

さすが小川山で鍛えられただけあって、シャクナゲ漕ぎもなんのそのでしたか。
regさんも岩場を克服し、中身の濃い日帰り山行でしたね。
確かに鶏冠山は木賊山の中間地点でしかなく、
木賊山へ飛び出した時の充実感は素晴らしいですね。

この勢いで残りの3山も楽しみです。
ビッグ4は小説風に語られるのでしょうかね。
2015/8/4 22:14
Re: 意表を付かれました
めちゃくちゃ暑かったです。結局、水については補給分も含め、
5Lくらい飲みました。
水をできるだけ飲まないような山登りもしなくてはいけないのかもしれませんね。

シャクナゲはたいしたことなかったのですが、
岩場はまだ怖いです。克服なんて、できるのかなあ。
2015/8/5 18:06
Re: 意表を付かれました
hirokさん。メッセージありがとうございます。

本当は、秋に決行するはずだったんですが、いまや選択肢が限られていて、
ビッグ4から選ばざるをえませんでした。

前日夜まで所用があり、ビッグ4の中で最短CTを選択しました。
結果的には、甲武信ヶ岳をからめたので12時間の山行となりましたが(笑)

それにしても暑かったです。
これに加えて、雁坂峠を周回したhirokさんは、本当にすごいと思います。
とても真似できません。

しばらくビッグ4はお盆お休みです。
ビッグ4は、タイミングと天気と気力すべてが揃わないと、
決行できませんね。ビッグ4に呼ばれるのを待つしかないですね。
2015/8/5 21:50
こんなルートもあるんですね!
yama-ariさん、regさん、ハードな山行お疲れ様でした!
自分の中では甲武信ヶ岳と鶏冠山は2回に分けていく必要があると思っていましたが、、、
こんな周回コースも取れるのですね
でも結構ハードで厳しいコース。
そんな中でもregさんの山飯。いいコンビで素晴らしい山行で。
お疲れ様でした
2015/8/5 23:29
Re: こんなルートもあるんですね!
daishohさん。メッセージありがとうございます。
結構ハードですが、周回もできます。daishohさんなら
鶏冠尾根コースは、問題なく行けると思います。
是非、季節のいいときにお試しください!
2015/8/6 8:29
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ハイキング 奥秩父 [日帰り]
甲武信ヶ岳(徳ちゃん新道〜近丸新道)
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