半作嶺、百間山渓谷(和歌山南部)
- GPS
- 02:18
- 距離
- 6.4km
- 登り
- 626m
- 下り
- 596m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
路肩に数台程度のスペースが有る 百間山渓谷:渓谷遊歩道入口付近に駐車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
半作嶺は、登山口がすでに標高670m位の高さなので僅か200mの高度を登るだけ。山頂近くは岩稜で急場も有るが登山道もしっかりしていてロープも設置されているので慎重に進めばよい 百間山渓谷は、遊歩道とは名ばかり。4年前の台風での土砂災害の影響は今も残り、百間谷の入口から杣谷にかけては今も大規模な防災工事が行われている(板立峠方面の車は通行止め)。百間山渓谷入口にあるカモシカ牧場も閉鎖のようだし、渓谷の遊歩道自体も殆ど歩く人がいないようで、苔むした石畳みの道が残っている他、危なさそうな梯子や吊橋、渡渉箇所も有って気が抜けないルートである。スニーカーで安易にというのは余り勧められない。しっかり足回りを固めて入るコースである。 |
写真
感想
前日、法師山と大塔山を周回した二日目。今回の最後の目標である半作嶺(893m)。前日平瀬集落から眺めた乙女の寝姿の丁度鼻の辺りへ登る。
大塔のコンビニの駐車場で車内泊して早朝前日に確認しておいた熊野下川線の林道を入る。トンネル手前、ベンチの置いてある登山口には6時過ぎについた。準備をして6時30分に登山を開始する。
植林の暗い林の中の急坂を登ると20分足らずで半作峠に。地蔵様にお参りして頂上を目指す
遠くから見ても稜線は険しそうだが、歩いてみるとやはり急峻な岩場を登ったり下りたりを繰り返す。そうして辿り着いたピークは狭い岩場状のスペースだった。
展望は悪くない。東側は逆光になったが、前日登った法師山を背景にピストンで縦走予定だった三ツ森山までの稜線が望めた。西側の谷には雲海が残っていた。南側も澄んでいれば海も見えるのだろうが、前日に引き続いての霞が邪魔をしてはっきりとは確認できなかった。
半作峠まで戻って、三ツ森山までピストンするかどうか少し迷ったが、前日の疲れもあったし、目的の半作嶺にも登ったので、今回は下山することにした。標高差200m、僅か2時間足らずの登山だったが楽しい山歩きだった。
まだ9時前。さて、どうしたものかと考えて、前日観光案内版で見た百間山渓谷。名瀑の多い美しい渓谷という文言が思い出され、この先の熊野下川トンネルを南へ抜ければよいことから行ってみることに。熊野(ゆや)へ降りて来ると看板があり、集落の先の杣谷で大規模な復旧工事が行われていることを知る。杣谷を板立峠へ上がる道は通行止めになっているが、百間山渓谷の入り口までは何とか入れそうなので行ってみた。
カモシカ牧場(閉鎖されているようだった)の所が渓谷の入り口でもあり、渓谷側の歩道を進むと梅太郎渕からかやの滝、亀の峡など美しい滝や渓谷が次々と現れる。遊歩道と書かれていたのでスニーカーで来ることも考えたのだが、登山靴に履き替えて来て良かったと思う。この谷自体は大きな被害は無かったようだが、それでも途中、遊歩道の石畳が流されているところもあるし、第一殆ど歩く人もいないようで苔むした石の歩道は滑り易くてむしろ怖さを感じながら進むことになった。
その後も頼りなさそうな吊り橋を渡ったり鉄梯子を登ったりで進み、蓋おい釜、難渋の壺の奇観を見ながら辿り着いた雨乞いの滝や犬落ちの滝は静寂の中に落ちる美しい流れに心が洗われるようだった。こんなに美しい渓谷美がひっそりと残っていることに不思議な気持ちも有ったが、これも災害のために訪れる人が減ったことによる、不謹慎かもしれないがある種の恩恵だったのかもしれない。
ともかく、こうして訪れて初めて知る自然の驚異と災害の爪跡、閉鎖されているカモシカ牧場でただ一頭生き残っているムサシ君が実は富山の動物園に保護されている事実など。山歩きでとは言え、色々な場所を訪れることによるこれが楽しみだろう。
とにかくも前日の法師山、大塔山を加えて3座の関西百名山を登頂、残りは7座。何せ遠いので今年中の達成はなかなか難しそうだが、大分先が見えてきたようだ。
参考)2011年9月の台風12号直後のこの周辺の被害状況の映像
https://www.youtube.com/watch?v=X-rsxUZWGso
今回の歩行距離: 6.6km 2015年の累積距離:373.4km(28回目)
(半作嶺:3.1km、百間山渓谷:3.5km)
今回の累積標高: 638m 2015年の累積標高:32,022m
前日の法師山と大塔山の山行記録はこちら
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-710098.html
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
chamchanさん、こんばんは。車中泊もお疲れさまでした。先日、狼平でお会いした前の日、私たちは道の駅黒滝にて車中泊していました、子供たちが広々寝ているのでいつも寝不足です・・・足が伸ばせないし車中泊はなかなか慣れないです。先日に引き続き秘境巡りみたくなって来ていますね、人の手から離れた人工物が自然へと取り込まれてゆく寂しい雰囲気が伝わってきます。ムサシ君にも遭ってみたくなりました、もし富山に行ったら様子を伺いに行ってみたいですね。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する