秋の大雪山旭岳〜トムラウシ山 1泊2日大縦走
- GPS
- 34:17
- 距離
- 46.8km
- 登り
- 2,900m
- 下り
- 3,037m
コースタイム
- 山行
- 10:15
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 11:09
- 山行
- 9:52
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 10:32
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
残りの1台で登山口の旭岳温泉駐車場(無料)に向かった。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・ヒサゴ沼からトムラウシ山に向けての登山道は雪渓に加え、巨石が多く迷いやすい。 ・忠別岳避難小屋分岐から五色岳の間でヒグマに遭遇した。 ・コマドリ沢からトムラウシ登山口短縮コースは泥濘化が進んでおり足元に注意が必要。 |
その他周辺情報 | ・帯広空港内で「おびひろトラベルチケット」( http://obikan.jp/%E3%81%8A%E3%81%B3%E3%81%B2%E3%82%8D%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%81%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88/ )が販売されていた。航空券と北海道外在住者を証明できれば2万円分の金券が12000円で購入できた。早速購入し、レンタカー代に充てた。季節によって割引率は違うようだ。 ・9月5日はひがしかぐら森林公園ミニキャビン(布団付きで3000円くらい)に宿泊した。敷地内に温泉施設(森のゆ花神楽)も利用した。 ・9月7日はぬかびら源泉郷にある糠平温泉ホテル(5550円)に宿泊した。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ヘッドランプ
ファーストエイドキット
常備薬
携帯
タオル
ストック
カメラ
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感想
山友達の休暇に合わせて大雪山旭岳からトムラウシ山までの縦走を計画した。今回の道のりは、2009年7月16日に発生したトムラウシ山遭難事故( http://www.jfmga.com/pdf/tomuraushiyamareport.pdf )の遭難者が辿ったルートである。近年の山岳事故では最大規模であり、その行程を辿ることで教訓を得られると考えた。また、同じ登山者として慰霊の意味合いも含んだ山行であった。
仕事終わりの9月4日、新幹線で羽田空港近くの天然温泉昭和島( http://www.heiwajima-onsen.jp/ )に21時に到着し、仮眠を取った。9月5日は4時に起床し、4時40分発羽田空港行の送迎バスに乗って羽田空港へ向かった。7時10分帯広行きの飛行機に乗り、9時過ぎに帯広空港に到着した。レンタカー2台を借り、まず新得町のトムラウシ温泉に向かった。トムラウシ温泉手前からは未舗装道路になり、やや走りにくい道路状況だった。短縮コース登山口に1台を残し、狩勝峠経由で前泊の地である東神楽町に向かった。途中で豚丼やジャガバターを食べて楽しかったのだが、速度違反で青切符を切られるというアクシデントに見舞われた。なんとか17時過ぎには目的地のひがしかぐら森林公園に到着した。翌日からのハードな山行に備え、東川町にあるラーメンの名店「蝦夷」( http://tabelog.com/hokkaido/A0104/A010405/1007139/ )で夕食をとった。森のゆ花神楽( http://www.hanakagura.co.jp/ )で温泉に入ったあと、翌日の山行に備え21時に就寝した。
9月6日は2時半に起床し、3時に旭岳温泉に向けて出発した。前日まで冷たい雨が降っており、旭岳温泉周辺は非常に寒かった。東の空が白みはじめた4時半から登山を開始した。朝露と途中からは霜も降りており、木道は滑りやすかった。快調なピッチで登り、3時間ほどで旭岳に登頂した。当日は雲が少なく、はるか彼方に双耳峰のトムラウシ山を見ることができた。頂上は冷たい空気に加え、風が強く、写真を撮ってすぐに北海岳に向けて出発した。前日の雨は頂上付近では雪だったようで、一部に新雪が残っていた。裏旭キャンプ指定地あたりまで来たところでやっと寒さからは開放され、なだらかな稜線歩きとなった。白雲岳から少しの間は少し高低差のある下りとなり、それを過ぎるとやや上り調子の平坦な道が忠別岳頂上まで続いていた。白雲岳側から望む忠別岳は印象は薄かったが、トムラウシ側からの山容はすばらしく、片側は断崖絶壁の荒々しい姿をしていた。1日目は忠別岳避難小屋に泊まった。避難小屋の脇を流れる小川で水の補給をし、18時には就寝した。ちなみに忠別岳避難小屋付近でもキタキツネを見たので、どこの水場でも煮沸消毒は必須である。
9月7日は3時に起床し朝食を食べた後、4時に出発した。前日に比べて暖かく、寒さは感じなかった。天気は良く、トムラウシ山、東大雪(ニペソツ山や石狩岳)をはっきりと望むことが出来た。忠別岳避難小屋分岐から五色岳の間でヒグマに遭遇した。距離は約20mくらいで2頭いた。歩いて間もない足跡が登山道に残されていたので、我々の気配を感じてハイマツ内に移動した様子だった。視界の利かないハイマツ帯は危険と判断し、早足で抜け出ることにした。ハイマツ帯を抜けると、朝焼けに照らし出されたトムラウシ山と、真っ赤に紅葉したウラシマツツジが素晴らしかった。天沼〜ロックガーデン〜日本庭園は、紅葉と青空、ハイマツの緑、岩の灰色のコントラストに魅了された。トムラウシ山を登り始めた頃から雲が多くなり、登頂した時点ではあまり遠方を望むことが出来なかった。最終目的地であるトムラウシ山の頂上で感慨に浸りながら40分ほどゆっくりした。トムラウシ山頂上から短縮ルート登山口までは消化試合だと思ってなめていたが、以外にアップダウンがあり、さらにコースタイムが早く設定されていたため思いの外疲れた。特に、コマドリ沢からの上りは、それまでに35km以上歩いている身としてはかなり堪えた。カムイ天上からの登山道は泥濘化が進んでおりやや歩きにくかった。後半はややバテたものの、短縮コース登山口には当初の計画通り15時前には到着できた。
9月から11月まで改装工事中のため閉館している国民宿舎東大雪荘( http://www.netbeet.ne.jp/~taisetsu/tomurausi1.html )に寄ってコーラを買って飲んだが非常にうまかった。ちなみにトムラウシ温泉付近の携帯電話の電波状況をメールで事前に問い合わせたのだが、丁寧な返信をいただいた。新得町内で夕食の買出しを行った後、鹿追町を経由して上士幌町のぬかびら源泉郷に向かった。18時過ぎに糠平温泉ホテル( http://nuka-onsenhotel.sakura.ne.jp/ )に到着し、その夜は縦走の話題で夜まで盛り上がった。
<まとめ>
・前日までの寒気の影響で、初日は寒かった。9月の北海道登山は防寒対策が重要と感じた。
・砂礫地や巨石、雪渓歩きもあるので、悪天候時は登山ルートを見失いやすいので注意が必要。
・このルートを1泊2日で達成するには、中級者以上で、多少の体力が必要。
・ウラシマツツジやナナカマドが色づき始めていた。これからが見頃だろう。
化雲岳分岐からヒサゴ沼へ向かう登山路ですれ違った方でしょうか?
私は残念ながらヒグマとの遭遇は果たせませんでした。
こんにちは!!
ヒグマとナキウサギのお話をした方でしたら我々で間違いないと思います。
ヒグマに遭遇した話をした割に冷静でしたので、本州の人間としては驚きました。
他の投稿も見させていただきます。
あぁ、やっぱり。
私はここに登録してまだ日が浅いので、残念ながらあまり山行記録をアップしておりません。
ちなみに、プロフィール画像は羅臼岳で遭遇した個体を使用しております。
今回の北海道山行が楽しかったので、来年も行きたいと思っています。
北海道の山情報をまた教えてください。
私は逆に地元の山ばかりなので、そちらの登山情報を楽しく拝見させていただいております。
今後ともヨロシクお願いいたします。
こちらこそ宜しくお願いします。
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