第31回日立会山岳部集団登山 〜出羽三山巡礼登山〜
- GPS
- 08:41
- 距離
- 13.2km
- 登り
- 1,361m
- 下り
- 726m
コースタイム
- 山行
- 7:06
- 休憩
- 1:34
- 合計
- 8:40
- 山行
- 0:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:00
天候 | 9/12:晴れのち曇り、9/13:曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険な箇所は特になし コース中のトイレ:湯殿山有料道路入口に仮設トイレあり。ただし設置期間は不明。 湯殿山神社参篭所前に公衆便所有りも早朝は使えなあい可能性あり。本宮前、装束場、山頂小屋、仏生池小屋にはトイレあり。 |
その他周辺情報 | やまぶし温泉ゆぽか |
写真
感想
例年通り、大甕駅、常陸多賀駅、日立駅で参加者を迎え第31回日立会山岳部集団登山が始まった。今年の目的地は月山。サブタイトル「出羽三山巡礼登山」である。出羽三山といえば古くから修験道の山として有名で、三山の一つ羽黒山の山伏といえば日本全国を巡り歩いていたとか。月山は出羽三山の最高峰であり、今でも白装束姿の集団を見かける。湯殿山は触れるご神体を戴く珍しい神社。今回の集団登山はこれら出羽三山をすべて巡る形で設定した。
途中数回のトイレ休憩をはさみながら、3時頃寒河江S.A.に到着。予定では月山湖P.A.だったが、トイレの数などからこちらが良いとの提案を受け変更した。設備的には確かに良かったのだが、幹事が運転手さんに出発時間を伝え忘れていたため、予定時間に出発できなくなってしまいこの後の時間が押してしまうことに。。。
予定よりも20分ほど遅れて登山開始地点の湯殿山有料道路入口に到着。1班は特に慌ただしい準備となったが、予定からわずかな遅れにとどめて登山開始。皆さん寒河江S.A.でしっかり準備して頂いていたおかげだ。最初は湯殿山神社への昔の参道を歩く。1箇所短い急登があるがそれ以外はなだらかに登る、ウォーミングアップにちょうど良い50分ほどの歩きで湯殿山神社参籠所に到着。ここで誤算だったのがトイレが施錠されていたこと。ここのトイレに期待していた方が少なからずいたようでご迷惑をおかけした。さらに30分ほど歩いた湯殿山神社本宮前のトイレが使えたため事なきを得たのだろうか。
さて、この湯殿山神社本宮前のトイレの関係で、2班が先行する形で出発。これが結果的には良かったのか悪かったのか。しばらく歩くと月光坂の急登が始まったのだが、1班の一人が全くペースが上がらない。2班との差がみるみる開いていく。特にばてているというわけではなく、何が理由か(明白だが)ペースを上げられない様子。このペースに合わせると全体が大幅に遅れてしまうため、山岳部員2人をつけて最後尾に回ってもらい、自分のペースでゆっくり来てもらうことにした。これ以降は1班のペースも回復し、特に遅れもなく歩けるようになった。一方、後ろの3班は、さらにペースの遅いほかの登山者2人組に捕まってしまったらしく、結局後ろに回ってもらった急造4班とほぼ一緒に歩く形になってしまったようだ。
装束場では各班休憩をとったが、1班がつくころには2班がまもなく出発しようかと準備を始めていえるところ。やはり結構差が付いていた。この後も平均年齢59.2歳の2班は快調に歩き続け、牛首から山頂に向けての急登で平均年齢を下げているはずの1人が遅れ始めた以外は脱落者もなく登って行った。ちなみに遅れた1人と付き添った山岳部員を除けば残りの平均年齢は63.2歳。恐るべし2班のベテラン軍団。ただし、コースタイムより1時間ほど早く、山頂で足がつってしまった方がいたことを考えると少しオーバーペースだったのかもしれない。
4班と別れた1班も至って順調。装束場から見た山頂方向は厚いガスに覆われていたため、途中の天気に一喜一憂しながら高度を上げた。牛首前の稜線歩きでは山頂にかかっていたガスがどんどん上がっていき、少し早いうっすら染まった紅葉を楽しんだ。装束場では10分あった2班との差だが、牛首からの登りでは2班にほぼ追い付いた。ちなみに1班の当初平均は52.2歳だが、4班と別れた後は58.4歳。2班同様若手が足を引っ張っている。
3班は集団登山ペースを守れる山脇リーダーのもと、着実に登ってきた。特に遅れる人もなく、さすがは平均年齢48.7歳。月光坂での遅れが響き、コースタイムよりわずかに遅れての山頂到着となったが、装束場以降はコースタイム通りに歩いたと言うことだろう。
先頭の2班到着から、最後尾の4班の到着まで、1時間以上の開きができてしまったため、1、2班は休憩が長くなりすぎてしまった。持参した乾杯用のワイン等もほとんど飲み干してしまったのではないだろうか。天気が回復していたからこそ待てたのであって、ガスに包まれていたり、雨でも降っていようものなら難しい判断を迫られるところであった。この点からも天気に感謝。
下山は予定時刻を少し過ぎたが、1班を先頭に4班構成で下り始めた。3,4班は山頂神社参拝を休憩後に回していたため、さらに下山開始が遅くなったが、下りはなかなかのペースで降りてきたらしく、心配していた温泉入浴のタイムリミットに十分余裕を持って下山できた。誤算は路線バスが15時に上がってくるとの情報を運転手さんが入手しており、細い道では行き違いに難儀することがわかりきっているので路線バス待ちが発生したこと。それでもほぼ予定通りにやまぶし温泉ゆぽかに到着することができたため、広い湯船につかることができた。
宿は宿坊「神林勝金」。手ごろの大きさの宿と思って決めたため、狙ったわけではないが羽黒山の参道入口に最も近い宿。精進料理でビールを飲んだ宴会のあとは、各自部屋でくつろいだのか、山岳部員の部屋からあまり動かなかったような気がするが、あまり記憶が定かではない。
9/13は、羽黒山散策と「山寺」立石寺の観光。羽黒山の静かな杉林と佇む五重塔。石段は散策としては登り応えがあり、ゆっくり歩いても汗がにじむ。山頂まで登ってみると、下見の時より時間がかかっていない。かなりゆっくり歩いた私ですらそうなのだから、早くから宿を出て行った元気な参加者の方々は50分弱で登ってしまったとのことだった。売店前で時間を潰すが、皆さん早く出ようという雰囲気なので、到着していない人を探して歩き回る。山頂を一回りした程度で全員を確認できたので、出発時間を早める連絡をしてバスに戻り、しばし歓談。予定より早い9時過ぎに羽黒山山頂を後にした。
次は2時間ちょっとバスを走らせ山寺へ向かう。「閑けさや 岩にしみ入 蝉の声」の松尾芭蕉の句で有名な寺である。見学時間は2時間半を確保したが、下見で回っていたこともあり、買出しが必要との理由をつけて、登らず下の方だけを散策。さっさと購入した日本酒を食事処に持ち込んでの昼食兼ささやかな宴会を開始する。結局買出しも行わず、ただ飲んでいただけの時間になってしまった。おそらく参加者の方々は頑張って山寺を登り、すばらしい景色を堪能したことだろう。
あとは、日立に向かってバスを走らせ、帰るのみ。今年は直前に関東を豪雨が襲い、茨城県南部、西部では大きな被害が出た。正直開催を迷いながらの直前2日ほどを過ごしたが、日立近辺には被害がなく、天気も回復したため、無事開催できた。それでも台風シーズンの天気の読めなさを痛感した。
そもそも今年の集団登山は、山を決めるところから自然に振り回された。最初想定していた巻機山は調査不足で自然は関係ないが、昨年の御岳噴火を代表に全国的に活発化している火山活動を考えると、集団登山で火山を選ぶのは怖かった。いくつか案が出たが、火山を外すと対象が少なく、少なくなってしまった準備期間で対応できそうな山と言う、どちらかと言うと消極的な決め方になってしまった。それでも極力この山の魅力をお届けせねばと、月山だけでなく、周辺も含めてプロデュース。古くからの修験道の歴史を踏まえ、出羽三山巡礼登山を企画した。 アンケート結果を見ると、月山は登ったことがあるが、修験道の歴史を踏まえたところが新鮮とのご意見もあり、なかなか良い企画になったのではないかと自画自賛。これで最低任期の5年間をこなしたことになり、来年以降の幹事は未定ではあるが、なんとか5連勝で今年の集団登山も終えることができた。参加いただいた皆様、協力してくれた部員に感謝である。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する