【薮山レコ】羽後朝日岳（マイナー12名山） 〜部名垂沢を遡行〜
- GPS
- --:--
- 距離
- 10.2km
- 登り
- 1,121m
- 下り
- 1,131m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 8:00
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 8:40
�〔霹Τ戞扮杆� 川内山塊）、�▲團螢�ヌプリ（日高山脈）、��赤倉岳（奥利根）、�げ馗鉄飮崖戞米邁馗邸法↓ヌ嗅垰魁扮杆� 毛猛山塊）、�Ρ�帽子山（飯豊連峰）、�Р酬蟷魁閉�日連峰）、�┘優灰峪魁扮杆綮殻�）、��障子岳（屋久島）、��黒部別山（黒部川流域）、��群別岳（増毛山塊）、��羽後朝日岳（和賀山塊）
定義
四季を問わず創造的登山をしなくては登頂できない名山
選定基準
・道がなく登頂するのが困難なこと（体力はもちろん技術、経験、読図力が必要）
・山容風格ともに名山にふさわしいこと
・山群の主峰もしくはそれに準ずるものであること
選定委員
宮内幸男氏、高桑信一氏、大内尚樹氏、岳人編集部
| 天候 | 曇り時々晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2015年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
部名垂の遡行と踏み跡程度の稜線の薮こぎで登頂。直登が厳しそうな滝には概ねロープやザイルが固定されているが、過信せず安全を確認してから使用したほうがよさそう。ロープがなくて巻き道が付けられている場合もあり。830mの二股からは45度くらいの急傾斜の沢となり斜面の崩落や落石が起きやすい、起こしやすい状況。 今回は稜線上の薮こぎを考慮して登山靴にしたが河原の渡渉ではヌメリで滑りやすく沢靴でも良さそうだった。両方持っていけばベストだが判断が難しいところ。 |
写真
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登りでは踏み跡が続いていることを知らずに堰堤を一つずつ越えていた。
まさか、こんなに大勢の先行者がいたとは驚きだ。
山頂周辺に点在する草原にはお花畑の名残が。
感想
ゲスト
羽後朝日岳はマイナー12名山の一座で高山植物の草原に覆われた奥羽山脈の原始性の残る秘峰とされている。しかし今回登ってみた感じでは連休の影響か想像していた以上に入山者は多く人気のある山との印象を受けた。他のマイナー名山に比べてもアクセスが良く日帰り出来るのも要因かもしれない。それでも生保内川源頭部の草原地帯にはたくさんの高山植物の名残を見ることができ、この山の豊かな自然を垣間見ることができた。
当初は森吉山方面を計画していたがちょうど沢登りの時期でもあり羽後朝日岳が沢から登れることを知りチャレンジしてみることにした。事前の情報で部名垂沢であればそれほど難しくはないとのことであった。
（コースの状況）
・スタート：登山道入り口は駐車場広場から少し戻って分岐を沢へ降りている道路を進む。道路が部名垂沢を横断する地点（270m）で道路は消滅しており橋は存在せず。踏み跡が対岸（左岸）の樹林帯の段丘が途中まで続いておりこれが道路の名残か。
・踏み跡終点〜570m二股：傾斜の緩やかな河原歩き。漬物石の大きさ以上の角ばった岩がゴロゴロと堆積しているので通常の河原より歩きにくい。堰堤を越えるごとに標高を稼ぐ感じ。400m付近で堰堤は終わり、トータル十数か所あった。何度も沢の渡渉があるが水流、水量とも穏やかな沢で靴を濡らさず飛び石でジャンプできる。渡渉しても膝下程度。
・570m〜840m二股：徐々に傾斜が増してくるがまだ緩やか。変化のない河原歩きに飽きそう。要所要所にピンクテープ、赤布、岩にペイントがありスムーズに誘導してくれる。頼らずに登るのもおもしろいだろう。
・840m二股〜稜線分岐（1270m）：両岸は狭まり沢は細く急になり滝が連続するようになり、ここから本格的な沢登りの始まりといった雰囲気。水平距離わずか500mを高度差450mも登るかなりの急勾配（平均斜度45度近い）。規模の大きめな滝の殆どにはロープやザイルが固定されているので、利用することでなかりの安心感がある。濡れるのを覚悟で直登できそうな滝もある。いずれの滝も脇をロープで登れるか少し上に巻き道がついているので困難な滝はない。ロープなしで2級程度の沢であろうか。核心部は1000m付近、ロープはあるが登り切った後、落口まで崩れやすい急な崩落地のトラバースがあり緊張感あり。1100m付近の苔むした赤茶けた岩場が湧水地（水源）になっている。やや酸味のある味。この先しばらく涸れ沢が続き潅木薮地帯になってもさらに踏み跡は続く。途切れることなく赤布が現れる。稜線に近づくと周囲の紅葉は始まっており、陽が差すと一層鮮やか。
・稜線分岐（1270m）〜朝日岳：稜線上に踏み跡が続くが潅木薮が上空を覆っているのでかき分けながら進む必要あり。薮の密集している区間では進路を見失いがち。姿勢を低くして進路を見極めながら進む必要あり。時々現れる草原や花畑の名残は癒してくれる。変形した潅木薮は一度絡まるとなかなか抜け出せず飯豊の薮と共通点がある。
・山頂：雲が多く遠望はきかなかったが和賀岳方面、秋田駒、田沢湖、麓には鮮やかなブルーの夏瀬ダム湖が望まれた。山頂周辺には笹薮の中に草原が点在し、生保内川源流部のなだらかな北斜面は優しい雰囲気が漂っていた。先客は宮城の高校のワンゲル部（引率を含む9人パーティー）、その後、南の方から沢登りスタイルの登山者4人ほどが登頂していた。下山は慣れてきて順調なペースで下った。登山口に着いてみるとパーティーを送迎する車が3台待機しており少々雑談をしてから帰途に就いた。
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羽後朝日岳の最新記録
こんにちわ
秋田まで遠征お疲れ様でした。
素敵な山に登られましたね。やはり展望や紅葉が素晴らしいですね。羽後朝日岳は17年前和賀岳山頂から眺めて以来私の久恋の山です。渡渉長靴の購入(夏期)や、南隣りの大荒沢岳からの事前偵察(残雪期)などは終えているのですが、未だ着手出来ずにいます。近年ではだいぶ入山者が増え、ルートも踏まれているようですね。
海岸美の日本海東北ルートは渋滞もなく、村上、温海、酒田、象潟、と私もいつも通るルート。山形秋田の山へ行きたくなっちゃいました。
tonkara様、コメントありがとうございます。
部名垂沢からのコースはかつて登山道があったようで距離的にも最短で登頂できるコース。大半が沢登りになりますが薮こぎが少なく楽に日帰りできる行程です。最近は季節を問わず人気が出ているようですが、山頂部の自然はまだ残っている感じがしました。tonkara様も良い季節を選んでアタックしてみてください。
秋田に向かう道中、鳥海山に目が釘付けでした(^^;)
このシルバーウィーク、私も９年ぶりに部名垂沢を下りました。
以前に比べて、朝日岳からのルートを含めて目印や踏み跡、ロープなどが整備されて様変わりしてしまった印象でビックリしました。
以前は目印は部名垂沢下降点に一か所のみ。
沢の中に目印や踏み跡などなく、２回懸垂しました。
なお、部名垂林道は以前はもっと先まで車で入れたと記憶しています。
このルート、整備されて安易に入れるためか、訪れる人も多くなったようですね。
これだけ人が入れば、もうマイナー名山というにはどうかなという気がします。
部名垂沢は古くから羽後朝日岳への一番容易で早い登山ルートとして活用されていましたが、終始非常にガレていて不安定、また沢としての魅力には欠けており辛抱のいる下降だと思います。
しかし登山ブームの影響なのか、こういうところまで整備の手が入ってしまいちょっと残念です。
あまり手を入れず、羽後朝日岳をありのままに残して欲しいものだと感じます。
miee様も部名垂沢を下降されたそうでお疲れさまでした。だいぶ昔とは様子が変わったということですね。確かに林道の終点付近は地形図とかなり相違があり気づくのに時間がかかりました。ネットで容易に情報が得られる時代なので朝日岳のように比較的アプローチの良い山は今後も入山者は増えていくと思います。新潟の毛猛山や矢筈岳も入山者が増え途中まで踏み跡ができているようです。同じマイナー１２名山ですが、日帰りが無理なのが会津丸山岳と烏帽子山で、特に烏帽子山は難易度も高いため訪れる人は僅かのようです。そのため秘峰の雰囲気は残り一番マイナー名山にふさわしいのではないかと個人的には思っています（残雪期と無雪期の２回登った記憶より）。
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