農鳥岳(奈良田〜農鳥小屋往復)
- GPS
- 16:50
- 距離
- 30.7km
- 登り
- 3,561m
- 下り
- 3,555m
コースタイム
- 山行
- 8:32
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 9:07
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所なし。でも標高差2200m・・・。 |
その他周辺情報 | 入浴は近傍の「奈良田の里温泉」を利用しました。温泉施設のそばに「南アルプス山岳写真館 白旗史朗記念館」や「早川町歴史民俗資料館」もあります。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
|
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感想
シルバーウィーク前半は南アルプスの農鳥岳へ。
南アルプスは学生時代に結構歩きましたが、農鳥岳へは来たことがありませんでした。
奈良田の駐車場へは朝3時半ころ到着しました。
まだ3〜4割というところでしたが、車は次々に到着し、既にバス停には行列ができ始めていました。
明るくなるころに発電所取水口から登山道に入るよう時間を逆算し、4時45分ころに駐車場を出発しました。
大門沢小屋までは比較的穏やかな登りで、樹林歩きの合間に沢を渡る感じです。
樹林は薄暗く、下草が少なく、苔むした感じで、個人的には南アルプスらしさを感じるものです。
こういう樹林歩きは結構好きです。
大門沢を過ぎると斜度を増し、大門沢下降点まで延々の急登です。
奈良田からの登りは2200mアップということもあり、みなさん嫌がられて広河原に行かれるようですが、私は黙々と高度を刻んでいくのがあまり苦になりません。
1時間400mアップくらいのペースで淡々と登ります。
大門沢下降点からは大展望の稜線歩きです。
ガスは出始めていますが、天気は上々で楽しく歩いて農鳥岳山頂に到着しました。
ヤマケイの毎年1月号についてくる「山の便利帳」によると、日本の3000m峰は21座ありますが、農鳥岳で完登となりました。
そのまま西農鳥岳経由で農鳥小屋へ。
翌日も朝から好天で、朝のうちはガスもないので前日以上の大展望の中気持ちの良い尾根歩きとなりました。
大門沢下降点からはひたすらの下り。
前日ひたすら登った道をピストンですから、当然ですね・・・。
下山後近くの温泉施設「奈良田の里温泉」で入浴し、そばの「南アルプス山岳写真館 白旗史朗記念館」と「早川町歴史民俗資料館」を見学。どちらも興味深く拝観できました。
シルバーウィーク後半は北アルプスの計画なので、その後中房温泉へ向かいます。
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最後に、農鳥小屋について。
今回の山行計画の際に調べるとあまり良い噂はありませんでしたが、インターネットの記事等から受けた私の印象は、「記事書いてる人の方がおかしくない?小屋のおやじの言ってることはおかしくないんじゃねえの?」という感じだったので、泊まることに。
その印象で正解でした。
食事とか寝具といったサービスの面では北アルプスあたりの小屋とは雲泥の差ですが、それは事前に調べればわかることで、知ってて泊まって文句言うのはなしですよね。
立地による集客力の差等もあるので、採算を考えると仕方ない。
また、山小屋の存在意義は、なによりも登山者の安全確保です。
環境の厳しい高山の稜線上に小屋がある意味は第1にそれであって、その意味では農鳥小屋(というか農鳥おやじ)は100点です。
(間ノ岳と農鳥岳の間のあの位置に小屋があるのも重要だと思います。普通に歩くと入山2日目以降にしか到達しないので、集客が厳しいであろう中、小屋が維持されているのはありがたいことと思います。)
滞在中おやじが宿泊者に言った主な注意点は、
1 登山の計画の基本は早く出て早く着くこと。
2 日の出日の入りの時刻は知っておけ。
3 ラジオを携行しろ。地元の周波数と天気予報の時間を知っておけ。
(携帯電話で天気予報を調べてるとすぐ電池が無くなるぞ)
4 天気図を見ておけ。台風や低気圧の位置を知っておけ。
といったようなことで、ごく当たり前のことです。
でも、できてない人が多いことでもあります。
おやじは、「たとえ嫌な顔されても、注意して少しでも事故が減るならいいじゃないか。夜遅く到着しても揉み手して「いらっしゃいませ」という山小屋もあるらしいけど、俺はそれはできない」と言っていました。
山小屋の存在意義は、第1に登山者の安全確保、と考えると、安全100点サービス30点の小屋と、安全30点、サービス100点の小屋と、どちらが良いんですかね。
私は、「時代の変化」、「価値観の多様化」、「登山は自己責任」といったもっともらしい理由をつけて、「未熟な登山者の指導」という経験豊富な山のプロとして果たしてほしい責任を放棄してしまった小屋が増えてきているような気がします。
そして、その責任を果たそうとする小屋主が悪く言われるのを恐ろしく感じます。
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