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Yamareco

記録ID: 733740
全員に公開
ハイキング
中国山地東部

岡山県美作市 10月上旬の日名倉山~武蔵ゆかりの地

2015年10月04日(日) [日帰り]
 - 拍手
Machapuchare その他1人
体力度
2
日帰りが可能
GPS
03:01
距離
6.2km
登り
462m
下り
474m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
2:35
休憩
0:26
合計
3:01
12:40
61
スタート地点(山牢跡)
13:41
13:50
44
日名倉山頂上
14:34
14:48
32
ベルピール自然公園
15:20
15:21
7
石造地蔵尊
15:28
15:30
9
十国岩
15:39
15:39
2
見張り所
15:41
ゴール地点(山牢跡)
10月上旬の日名倉山域の自然と歴史を巡るコース
歩行距離6km、歩行時間2時間半、歩行数10,600歩
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2015年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
 アプローチの時間短縮を考え、兵庫県の上郡(かみごおり)を千種(ちくさ)川沿いに北上し、平福ICで鳥取自動車道(無料)に乗り、次の大原ICで下りて、そのまま北上し、美作(みまさか)市役所大原支所や美作市立大原病院のある古町交差点を東に国道429号沿いに進みました。岡山県と兵庫県の県境近くの南に向かう県道のコーナーに「ベルピール自然公園」の標識が見えるので、その道を進むとすぐに「モミジロード」という看板がすぐ出てきます。
 武蔵ゆかりの地も楽しみたい人はここが駐車場となります。純粋に日名倉山のみを楽しみたい人は、さらに進んで「ベルピール自然公園」の駐車場まで進むのがよいでしょう。
コース状況/
危険箇所等
 山牢跡を少し進んだ最初の車道と林道(左側)の分岐<写真07>や日名倉山とベルピールの分岐<写真22>以外はほとんど標識がありません。最初の林道を進むと程なく林道と山道(階段道)に分かれるところ<写真08>があります。どちらに行っても先で合流する(合流ポイントあり)と思いますが、過去に林道を進んだ人が途中で林道がなくなったという記録を残しています。山道(旧道)を進む方が確実かもしれません。自分たちは山道を進むことにしました。ただし、山道はコシダや低木が茂って道が不明瞭な所も多く、慎重に踏み跡を辿る必要があります。足元は見えますが、下りでは踏み跡がわかりにくいと思います。
 日名倉山頂上までの岡山県と兵庫県の県境の北尾根は道があいまい(半ヤブコギ状態)なところもいくつかあり、コンパスやGPSナビ等で尾根上を歩いていることを時々確かめながら進む必要があります。最後の詰めは日名倉山頂上の西側を巻くようにしてトラバースし、ススキをかきわけて頂上南直下の尾根に出てきました。
 日名倉山頂上からベルピール自然公園までの山道(遊歩道)は整備されて歩きやすいです。数か所で大きな倒木<写真21や23>が道を遮っていますが、くぐるなどしてすぐに通過できます。
 ベルピール自然公園から山牢跡(駐車場)付近までの舗装道路は県道で一本道なので迷うことなく安全に歩くことができます。突き当りの国道429号から武蔵ゆかりの石造地蔵尊<写真44>や十国岩<写真45>に入るポイントは入口にこそ標識が出ていますが、中に入ってからの道がわかりにくく、踏み跡がかすかにあるかないかぐらいの半ヤブ状態です。武蔵ゆかりの…にしては案内板もありません。
その他周辺情報  今回は用事で出発が遅れ11時過ぎに現地に入ったので、山行開始前に目的地から約4.5km離れた美作市後山の「愛の村パーク」<写真01>で昼食をとることにしました。メニューは大人一人1,080円の「愛の村おかずバイキング」<写真02>でした。旬の地元の野菜などをたくさん使った料理をはじめ、固形燃料で炊いて食べる釜飯や鍋焼きうどん、デザートなど料理が豊富にあり、CPが非常に高いものでした。
 愛の村パークは温泉施設「ゆらりあ」もあるので、本来は登山を終えてから、食事と温泉を楽しむところです。しかし、遠方の人は食事を先にして、ベルピール自然公園を起点に日名倉山で軽めの登山をして、最後に愛の村パークの温泉に入浴もありかと思います。
01愛の村パーク
中央に見えている丸い棟の1Fがレストラン「ベール・ドー」で2Fが温泉施設「ゆらりあ」です。コテージもあり宿泊が可能です。後山や日名倉山が近くにあるので、登山前後に寄る施設としては格好の場です。
01愛の村パーク
中央に見えている丸い棟の1Fがレストラン「ベール・ドー」で2Fが温泉施設「ゆらりあ」です。コテージもあり宿泊が可能です。後山や日名倉山が近くにあるので、登山前後に寄る施設としては格好の場です。
02ベール・ドーで山行前昼食
毎日、11時から15時限定で1,080円のビュッフェ形式のランチを食べることができます。登山口から車で4〜5分で来られます。
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02ベール・ドーで山行前昼食
毎日、11時から15時限定で1,080円のビュッフェ形式のランチを食べることができます。登山口から車で4〜5分で来られます。
03愛の村パークから日名倉山
日名倉山は岡山県側から見ると、「美作富士」と呼ばれるほど美しいフォルムの山です。愛の村パークからもはっきりとその全容が見えます。
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03愛の村パークから日名倉山
日名倉山は岡山県側から見ると、「美作富士」と呼ばれるほど美しいフォルムの山です。愛の村パークからもはっきりとその全容が見えます。
04日名倉山モミジロード駐車場
国道429号から県道に入るとすぐにこの看板が出てきます。ここ(看板奥)を今回の駐車場としました。国道名に因みベルピール自然公園までモミジ429本が植えられています。ネットで保護された小さな木が多く、ベルピール自然公園付近は紅葉しかけていました。
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04日名倉山モミジロード駐車場
国道429号から県道に入るとすぐにこの看板が出てきます。ここ(看板奥)を今回の駐車場としました。国道名に因みベルピール自然公園までモミジ429本が植えられています。ネットで保護された小さな木が多く、ベルピール自然公園付近は紅葉しかけていました。
05武蔵ゆかりの山牢跡
以前はビジターセンターがあったそうですが、現在は更地になっており、車数台分のスペースがあります。
“武蔵を追っている武士達は、武蔵をおびき出すおとりとして、彼の姉のお吟を捕らえ、日名倉の牢に連れて行ったのだった。”
ー吉川英治著「宮本武蔵」より
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05武蔵ゆかりの山牢跡
以前はビジターセンターがあったそうですが、現在は更地になっており、車数台分のスペースがあります。
“武蔵を追っている武士達は、武蔵をおびき出すおとりとして、彼の姉のお吟を捕らえ、日名倉の牢に連れて行ったのだった。”
ー吉川英治著「宮本武蔵」より
06吉川英治来村記念碑
“昭和の文豪吉川英治氏小説「宮本武蔵」執筆資料踏査の為、昭和12年5月12日来村”と書かれていました。
06吉川英治来村記念碑
“昭和の文豪吉川英治氏小説「宮本武蔵」執筆資料踏査の為、昭和12年5月12日来村”と書かれていました。
07県道&林道分岐
周遊コースですので、県道(右側車道)と林道(登山道)のどちらからもアプローチが可能です。左側の林道(登山道)を選択しました。道沿いにマツカゼソウ<写真34>がしばらく並んで咲いていましたが、日陰で暗かったためここでは撮りませんでした。
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07県道&林道分岐
周遊コースですので、県道(右側車道)と林道(登山道)のどちらからもアプローチが可能です。左側の林道(登山道)を選択しました。道沿いにマツカゼソウ<写真34>がしばらく並んで咲いていましたが、日陰で暗かったためここでは撮りませんでした。
08林道&登山道分岐
林道を進んで程なく、突然尾根上に登山道が出てきました。標識はなく、どちらでも行けそうでしたが、登山道を選択しました。結局、10分程で林道と合流し、また階段状の登山道を選びましたが、2分で再び合流しました。
08林道&登山道分岐
林道を進んで程なく、突然尾根上に登山道が出てきました。標識はなく、どちらでも行けそうでしたが、登山道を選択しました。結局、10分程で林道と合流し、また階段状の登山道を選びましたが、2分で再び合流しました。
09後山&船木山&駒の尾山
日名倉山の北尾根を上っていると、突然視界が広がり、後山(右側)、船木山(中央)、駒の尾山(左側)の名峰がはっきりと見えました。道の右側にはネットが続き、足元はコシダや低木で少し見えにくくなっています。
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09後山&船木山&駒の尾山
日名倉山の北尾根を上っていると、突然視界が広がり、後山(右側)、船木山(中央)、駒の尾山(左側)の名峰がはっきりと見えました。道の右側にはネットが続き、足元はコシダや低木で少し見えにくくなっています。
10スギヒラタケ
階段に杉を使っているようで、何度か見かけました。平成16年と19年にスギヒラタケ摂取者に急性脳症を疑う事例が発生したことなどから、農林水産省より摂取しないように注意喚起されています。
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10スギヒラタケ
階段に杉を使っているようで、何度か見かけました。平成16年と19年にスギヒラタケ摂取者に急性脳症を疑う事例が発生したことなどから、農林水産省より摂取しないように注意喚起されています。
11アキノキリンソウ
茎や葉を煎じて飲むと風邪の頭痛、のどのはれに効くようです。草丈5cm程しかなく、危うく踏むところでした。
11アキノキリンソウ
茎や葉を煎じて飲むと風邪の頭痛、のどのはれに効くようです。草丈5cm程しかなく、危うく踏むところでした。
12イヌタデ
ヤナギタデに対し、葉に辛味がなくて役に立たないためにイヌタデと名付けられたようです。赤い小さな果実を赤飯に見立て、アカマンマとも呼ばれています。実も葉も赤く色づききれいでした。この少し手前から登山道の脇にススキが茂ってきました。
12イヌタデ
ヤナギタデに対し、葉に辛味がなくて役に立たないためにイヌタデと名付けられたようです。赤い小さな果実を赤飯に見立て、アカマンマとも呼ばれています。実も葉も赤く色づききれいでした。この少し手前から登山道の脇にススキが茂ってきました。
13後山&船木山overススキ
日名倉山頂上近くになると、たくさんのススキ越しに後山と船木山が見え、秋らしい風景が眼前に広がりました。この辺りからススキで登山道がわかりにくくなり、最後はかき分けて進みました。
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13後山&船木山overススキ
日名倉山頂上近くになると、たくさんのススキ越しに後山と船木山が見え、秋らしい風景が眼前に広がりました。この辺りからススキで登山道がわかりにくくなり、最後はかき分けて進みました。
14日名倉山頂上
標高1,047.4mの三角点があります。地形図で想像していた通り、フラットな頂上でした。視界も効き、兵庫県や岡山県北部の山々(氷ノ山後山那岐山国定公園)の景観を楽しむことができます。
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14日名倉山頂上
標高1,047.4mの三角点があります。地形図で想像していた通り、フラットな頂上でした。視界も効き、兵庫県や岡山県北部の山々(氷ノ山後山那岐山国定公園)の景観を楽しむことができます。
15三室山景観
日名倉山頂上から標高兵庫県第2位(1,358 m)の三室山が北東方面に見えました。兵庫50山、近畿百名山の一つです。
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15三室山景観
日名倉山頂上から標高兵庫県第2位(1,358 m)の三室山が北東方面に見えました。兵庫50山、近畿百名山の一つです。
16植松山&荒尾山景観
日名倉山頂上から東を見ると、ススキ越し中央に植松山(標高1.191m)、右に荒尾山(標高1,108m)が見えました。
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16植松山&荒尾山景観
日名倉山頂上から東を見ると、ススキ越し中央に植松山(標高1.191m)、右に荒尾山(標高1,108m)が見えました。
17駒の尾山景観
日名倉山頂上から北西を見ると、標高岡山県第2位の駒の尾山(標高1,281m)が見えました。ベンチ<写真20>があったので、ここでゆっくり景色を眺めることにしました。
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17駒の尾山景観
日名倉山頂上から北西を見ると、標高岡山県第2位の駒の尾山(標高1,281m)が見えました。ベンチ<写真20>があったので、ここでゆっくり景色を眺めることにしました。
18頂上から後山&中谷集落
日名倉山頂上から北西方向の下界に目をやると、ススキ越しにこの時期美しい田園風景が広がる後山や中谷の集落が見えました。
18頂上から後山&中谷集落
日名倉山頂上から北西方向の下界に目をやると、ススキ越しにこの時期美しい田園風景が広がる後山や中谷の集落が見えました。
19後山景観
日名倉山頂上から北を望むと、岡山県最高峰(兵庫県第3位)の後山の雄々しい姿が見えます。
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19後山景観
日名倉山頂上から北を望むと、岡山県最高峰(兵庫県第3位)の後山の雄々しい姿が見えます。
20日名倉山頂上ベンチ
天気のいい日名倉山頂上は360度展望の効く最高のロケーションです。そしてこの時期はススキがたくさん茂って秋の到来を感じさせてくれます。
20日名倉山頂上ベンチ
天気のいい日名倉山頂上は360度展望の効く最高のロケーションです。そしてこの時期はススキがたくさん茂って秋の到来を感じさせてくれます。
21日名倉山倒せん棒1
日名倉山頂上から西方向に下る道は整備されているのですが、時折このような大木が倒れたままの状態で放置されており、自然の脅威を感じさせてくれます(*_*;。
21日名倉山倒せん棒1
日名倉山頂上から西方向に下る道は整備されているのですが、時折このような大木が倒れたままの状態で放置されており、自然の脅威を感じさせてくれます(*_*;。
22日名倉山&ベルピール分岐
ここをまっすぐ進むと兵庫県側に下りるようです。兵庫県側の道もおもしろそうですので、機会があればチャレンジしようと思います。今回はベルピール自然公園の標識に従って下りました。
22日名倉山&ベルピール分岐
ここをまっすぐ進むと兵庫県側に下りるようです。兵庫県側の道もおもしろそうですので、機会があればチャレンジしようと思います。今回はベルピール自然公園の標識に従って下りました。
23日名倉山倒せん棒2
分岐を過ぎるとすぐに、倒木が道を塞いでいました。フィッシュボーンのような木でしたので、隙間をするりと抜けていくことが容易でした。この後も何本か倒木がありましたが、すぐによけられるので問題ありませんでした。
23日名倉山倒せん棒2
分岐を過ぎるとすぐに、倒木が道を塞いでいました。フィッシュボーンのような木でしたので、隙間をするりと抜けていくことが容易でした。この後も何本か倒木がありましたが、すぐによけられるので問題ありませんでした。
24日名倉山西尾根展望台
日名倉山の西尾根がベルピール自然公園に近づいた地点で、展望台が出てきました。ここからは後山から駒の尾までの稜線と麓の集落が一望できました。
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24日名倉山西尾根展望台
日名倉山の西尾根がベルピール自然公園に近づいた地点で、展望台が出てきました。ここからは後山から駒の尾までの稜線と麓の集落が一望できました。
25ベルピール周辺&集落景観
ススキがたくさん茂っている中にベルピール自然公園の象徴的な施設、リュバンベールの鐘の塔が見えてきました。人工物でありながら周りの自然とのハーモニーが抜群でした。
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25ベルピール周辺&集落景観
ススキがたくさん茂っている中にベルピール自然公園の象徴的な施設、リュバンベールの鐘の塔が見えてきました。人工物でありながら周りの自然とのハーモニーが抜群でした。
26アケボノソウ
不意に水場<写真27>が現れ、草丈5cm程の小さなアケボノソウがひっそりと咲いていました。この時期、この山域で最も映えていました。黄色い花も小さく葉の形がよくわかりませんでした。ヤクシソウかもしれません。
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26アケボノソウ
不意に水場<写真27>が現れ、草丈5cm程の小さなアケボノソウがひっそりと咲いていました。この時期、この山域で最も映えていました。黄色い花も小さく葉の形がよくわかりませんでした。ヤクシソウかもしれません。
27日名倉山の沢水
水量が少ない沢ですが、このように竹筒を使って水を流していました。暑い日は恵みの水になりそうです。ここを少し過ぎた辺りから広い砂利道に入り、遠まわりしてリュバンベールの鐘の塔に向かうことにしました。
27日名倉山の沢水
水量が少ない沢ですが、このように竹筒を使って水を流していました。暑い日は恵みの水になりそうです。ここを少し過ぎた辺りから広い砂利道に入り、遠まわりしてリュバンベールの鐘の塔に向かうことにしました。
28ベルピール背後茅場
リュバンベールの鐘の塔の東斜面はススキの大群落が広がり、茅場(かやば)と呼ばれ、とても風流な景観です。
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28ベルピール背後茅場
リュバンベールの鐘の塔の東斜面はススキの大群落が広がり、茅場(かやば)と呼ばれ、とても風流な景観です。
29風に耐えるアサギマダラ♂
アサギマダラは「旅する蝶」として有名で、春から夏にかけて南から北へ移動し、秋(10月上旬)になると1,000km以上南下します。なぜここに居てベニバナボロギクにとまっているのかは謎です!?
29風に耐えるアサギマダラ♂
アサギマダラは「旅する蝶」として有名で、春から夏にかけて南から北へ移動し、秋(10月上旬)になると1,000km以上南下します。なぜここに居てベニバナボロギクにとまっているのかは謎です!?
30羽ばたくアサギマダラ♂
しばらくは風に飛ばされまいと羽を閉じていたのですが、風が穏やかになると羽ばたこうとしました。季節により長距離移動(渡り)をする日本で唯一の蝶なので次の行き先が気になります。
30羽ばたくアサギマダラ♂
しばらくは風に飛ばされまいと羽を閉じていたのですが、風が穏やかになると羽ばたこうとしました。季節により長距離移動(渡り)をする日本で唯一の蝶なので次の行き先が気になります。
31チカラシバ
10月ころに出るチカラシバの穂は試験管ブラシのような形をしており、たくさんの長いのげを付けた種を付けます。この種は犬などの動物の毛の間に入って運ばれ、新天地に生育地を広げていきます。
31チカラシバ
10月ころに出るチカラシバの穂は試験管ブラシのような形をしており、たくさんの長いのげを付けた種を付けます。この種は犬などの動物の毛の間に入って運ばれ、新天地に生育地を広げていきます。
32ベニバナボロギク
この辺りのベニバナボロギクは一面に綿毛をつけていました。先駆植物なので、植物伐採後に突然出現し、新たな他の植物が育つと消失し、他の場所を求めて遷移を繰り返します。アサギマダラとは相性がいいのでしょうか。
32ベニバナボロギク
この辺りのベニバナボロギクは一面に綿毛をつけていました。先駆植物なので、植物伐採後に突然出現し、新たな他の植物が育つと消失し、他の場所を求めて遷移を繰り返します。アサギマダラとは相性がいいのでしょうか。
33多数散乱していた栗
季節柄、たくさんの栗が落ちていました。拾ったイガ栗はビニール袋に入れて3日程冷蔵庫に入れておくと、寒くなった虫が出てきます。さらに1ヶ月チルド室に入れておくと糖度が3倍ほど増すそうです。拾ってもいいのかわからなかったので、見るだけにしておきました。
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33多数散乱していた栗
季節柄、たくさんの栗が落ちていました。拾ったイガ栗はビニール袋に入れて3日程冷蔵庫に入れておくと、寒くなった虫が出てきます。さらに1ヶ月チルド室に入れておくと糖度が3倍ほど増すそうです。拾ってもいいのかわからなかったので、見るだけにしておきました。
34マツカゼソウ
マツカゼソウはシカの嫌いな植物の一つです。その特有の臭いのせいでシカが食べるのを避けます。この周辺に並んで生えていました。
34マツカゼソウ
マツカゼソウはシカの嫌いな植物の一つです。その特有の臭いのせいでシカが食べるのを避けます。この周辺に並んで生えていました。
35ベルピール自然公園
この公園は、自然と調和の取れた美しい村づくりを目指す「愛の村づくり」を推進するためのシンボルとして建設されました。遊具や便利な施設はありませんが、大自然というかけがえのない環境に恵まれています。片方だけ扉が開いていたので、中に入ってみました。
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35ベルピール自然公園
この公園は、自然と調和の取れた美しい村づくりを目指す「愛の村づくり」を推進するためのシンボルとして建設されました。遊具や便利な施設はありませんが、大自然というかけがえのない環境に恵まれています。片方だけ扉が開いていたので、中に入ってみました。
36リュバンベールの鐘(小)
「リュバンベール」はフランス語で「緑のリボン」という意味です。夫婦愛、家族愛、友人愛、子どもに対する愛など心と心を結ぶ「愛の鐘」という意味を込めて名付けられました。
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36リュバンベールの鐘(小)
「リュバンベール」はフランス語で「緑のリボン」という意味です。夫婦愛、家族愛、友人愛、子どもに対する愛など心と心を結ぶ「愛の鐘」という意味を込めて名付けられました。
37リュバンベールの鐘(大)
大きなアーチ型の鐘楼には、直径2m、重さ5.8トンに及ぶ大きなスウィングベルが備えてあり、訪れた人は誰でも気軽に鐘を鳴らすことができます。音は麓の集落にまで響き渡るそうです。
37リュバンベールの鐘(大)
大きなアーチ型の鐘楼には、直径2m、重さ5.8トンに及ぶ大きなスウィングベルが備えてあり、訪れた人は誰でも気軽に鐘を鳴らすことができます。音は麓の集落にまで響き渡るそうです。
38鐘楼から後山を望む
このアングルで見た後山が神の山に映りました。修験道の行場である後山と西洋風の鐘のコラボはまるで神仏習合の象徴のようです。
38鐘楼から後山を望む
このアングルで見た後山が神の山に映りました。修験道の行場である後山と西洋風の鐘のコラボはまるで神仏習合の象徴のようです。
39鐘楼から茅場を望む
鐘楼の裏手には、平成24年3月に文化庁のふるさと文化財の森に認定された茅(ススキ)の群生地「日名倉山茅場」が約10ヘクタールに渡り広がっています。
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39鐘楼から茅場を望む
鐘楼の裏手には、平成24年3月に文化庁のふるさと文化財の森に認定された茅(ススキ)の群生地「日名倉山茅場」が約10ヘクタールに渡り広がっています。
40リュバンベールの鐘正面
正面の標識に「美作富士 日名倉山」と記されていました。ここを出発点として日名倉山頂上までの登山を楽しむ楽ちんコースもお薦めです。
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40リュバンベールの鐘正面
正面の標識に「美作富士 日名倉山」と記されていました。ここを出発点として日名倉山頂上までの登山を楽しむ楽ちんコースもお薦めです。
41ヒラヒラのキノコ花?
傘の直径は大きいものでも3cm程で、紙のように薄く淡い色合いがきれいでした。周辺にたくさんありました。小さい時は傘型で、成長すると、まるで花弁が開いたような形になるようです。とても興味をそそられました。
41ヒラヒラのキノコ花?
傘の直径は大きいものでも3cm程で、紙のように薄く淡い色合いがきれいでした。周辺にたくさんありました。小さい時は傘型で、成長すると、まるで花弁が開いたような形になるようです。とても興味をそそられました。
42謎のビーナス像
県道沿いに突然、謎のビーナス像が出てきました。ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」を模したものでしょうか。沢の水をうまく滝のように流し、水も滴る美女を演出していました。
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42謎のビーナス像
県道沿いに突然、謎のビーナス像が出てきました。ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」を模したものでしょうか。沢の水をうまく滝のように流し、水も滴る美女を演出していました。
43野生化したルドベキア
園芸品種がいろいろありますが、一年草ではなく、春に再び芽を吹いて花を咲かせる宿根草(しゅっこんそう)タイプの「ルドベキア タカオ」のようです。どこからか種が運ばれてきたのでしょうか。
43野生化したルドベキア
園芸品種がいろいろありますが、一年草ではなく、春に再び芽を吹いて花を咲かせる宿根草(しゅっこんそう)タイプの「ルドベキア タカオ」のようです。どこからか種が運ばれてきたのでしょうか。
44武蔵ゆかりの石造地蔵尊
国道429号沿いの道標からわずかに右方向に見えていますが、反対方向に進んでしまい、数分間うろうろ探しました。
日名倉の十国岩のそばに、その岩の頭が欠け落ちたようにぽつんと、一個の黒い物が座っている・・・じっと、腕を供うだまま、武蔵は谷をへだてて見える日名倉の番所の屋根を睨んでいた。ー吉川英治「宮本武蔵」より
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44武蔵ゆかりの石造地蔵尊
国道429号沿いの道標からわずかに右方向に見えていますが、反対方向に進んでしまい、数分間うろうろ探しました。
日名倉の十国岩のそばに、その岩の頭が欠け落ちたようにぽつんと、一個の黒い物が座っている・・・じっと、腕を供うだまま、武蔵は谷をへだてて見える日名倉の番所の屋根を睨んでいた。ー吉川英治「宮本武蔵」より
45武蔵ゆかりの十国岩
国道429号沿いの道標から延びている踏み跡は途中で不明瞭になり、行きは南側を通り過ぎてプチヤブコギになりました。
「近づけない」武蔵は、腹のそこで唸った。そして二日の間も、十国岩の下に座りこんで、作戦を考えたが、いい知恵もなく、「駄目だ」と思った。ー吉川英治「宮本武蔵」より
45武蔵ゆかりの十国岩
国道429号沿いの道標から延びている踏み跡は途中で不明瞭になり、行きは南側を通り過ぎてプチヤブコギになりました。
「近づけない」武蔵は、腹のそこで唸った。そして二日の間も、十国岩の下に座りこんで、作戦を考えたが、いい知恵もなく、「駄目だ」と思った。ー吉川英治「宮本武蔵」より
46ノコンギク
ヨメナに似ており、ごくありふれた野菊の1つで、道端でもよく見かけますが、この日は初めて目に留まりました。周辺によく咲いていました。
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46ノコンギク
ヨメナに似ており、ごくありふれた野菊の1つで、道端でもよく見かけますが、この日は初めて目に留まりました。周辺によく咲いていました。
47見張り所?
この辺り一帯が「見張り所」となっているようです。養蜂箱のようなものがありました。これはもしかしてスズメバチの見張り所??
47見張り所?
この辺り一帯が「見張り所」となっているようです。養蜂箱のようなものがありました。これはもしかしてスズメバチの見張り所??

装備

個人装備
長袖シャツ ズボン 軍手 雨具 スパッツ 日よけ帽子とフード 雨用帽子 登山靴(防水加工) 靴ひも予備 アタックザック ザックカバー 地形図 コンパス ファスナー付クリアーファイル 筆記用具 携帯 時計(防水) タオル カメラ 飲料水(スポドリ&茶) 水筒(保温) 非常食(栄養補助食品) スマホ(山使用可能) eTrex30(GPSナビゲーター)

感想

 日名倉山は兵庫県と岡山県の県境にある山ですが、アプローチする地点によってその印象は随分と変わります。岡山県側から見ると、<写真03>のように、「美作富士」と言われる美しい景観が映えます。今回は宮本武蔵ゆかりの地も訪問するために、県境近くにある山牢跡を出発点とし、日名倉山の北尾根から上ることにしました。
 この時期の日名倉山は山全体が茅場(かやば)と化しています。“茅(かや)”とはイネ科の総称でこの地ではススキ<写真25,28,39など>やチカラシバ<写真31>などが無数に生育していました。特に鐘楼<写真40>の裏手には、文化庁のふるさと文化財の森に認定された茅の群生地「日名倉山茅場」が約10ヘクタールに渡り広がっています。<写真28や39>を拡大してみると、その圧巻のスケールが分かります。また、日名倉山頂上から見える県境に近い山々<写真13,16,18など>もススキ越しに見えたりするので、この時期特有の景観を楽しむことができます。イネ科以外の植物も生育していましたが、相対的に存在感が弱い印象でした。
 宮本武蔵ゆかりの地は、作家吉川英治氏の「宮本武蔵」の作品内で具体的な描写が出てきます。
「何処だ、姉上の捕まっていった先は。−その牢獄は」
「日名倉の木戸だと、村の衆はうわさしていたが。」
「日名倉・・・・・」
「そうだ、おれはこれから日名倉の木戸へ行く」
「え?・・・・・日名倉ですって」
「あそこの山牢には、姉上が捕まっている。姉上を助け出して行くから、お通さんとは、ここで別れよう」
今回、訪問した山牢跡<写真05>、石造地蔵尊<写真44>、十国岩<写真45>はそうした宮本武蔵の舞台となった所です。実は先週の霰ヶ山(あられがせん)の登山口に行く途中にはNHK大河ドラマ「武蔵」のロケ地になった千年杉の佐波良の大杉も訪問しました。こうした歴史上の重要人物の軌跡を辿る旅もなかなか楽しいものです。
 今回の山行中も山道では誰一人会うことがありませんでした。10月上旬という中途半端な印象があるのかもしれませんが、日名倉山はこの時期がもっとも輝いているようにも感じました。アサギマダラ<写真29,30>が見られるのも、今週が最後かもしれません。この後、1日200kmにも及ぶ移動を繰り返しながら、南の方に帰っていくのでしょう。来年この地に再び戻ってくるかどうかはわかりません。貴重な瞬間に立ち会うことができました。

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