北鎌尾根撤退・天上沢ハイキング
- GPS
- 56:00
- 距離
- 35.4km
- 登り
- 3,438m
- 下り
- 3,436m
コースタイム
上高地(5:45)-槍沢ロッヂ(10:15)-水俣乗越(12:45)-北鎌沢出合(14:40)
14日
北鎌沢出合(10:40)-水俣乗越(13:30)-大曲(14:00)-槍沢ロッヂ(14:45)-横尾(15:50)-上高地(18:30)
プランA
13日:上高地(5:30)-水俣乗越(11:30)-天上沢(13:00)-北鎌のコル(16:00)-独標(18:30)
14日:独標(5:00)-槍ヶ岳(9:00)-肩(10:00)-南岳(12:30)-北穂(15:00)-白出乗越(17:00)
15日:白出乗越(4:00)-奥穂(4:30)-ジャンダルム(7:00)-天狗のコル(9:30)-岳沢(12:00)-上高地(18:00)
プランB(信州山遊びねっと氏案)
13日:上高地(5:30)-水俣乗越(11:30)-天上沢(13:00)-北鎌のコル(16:00)-独標(18:30)
14日:独標(5:00)-槍ヶ岳(9:00)-肩(10:00)-南岳(12:30)-北穂(15:00)-白出乗越(17:00)
15日:白出乗越(4:00)-奥穂(4:30)-前穂(8:00)-明神岳(12:00)-岳沢(15:30)-上高地(18:00)
天候 | 13日:曇り 14日:雨時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
北鎌尾根は体力勝負です。 天気を見計らって万全の状態で楽しみたい。 今回のルートマップは下記URL信州山遊びねっとのGPSトラックを参照して下さい。 同行者:信州山遊びねっと http://www.webnagano.jp/ 当日の記録 by立木登美男氏 http://www.webnagano.jp/2010/0813.htm |
写真
感想
憧れの北鎌尾根。
過去2回行った事がありますが、雨のため撤退も2度目となりました。
ルートは最短と思われる水俣乗越経由して北鎌沢を登るコース。
予定では初日に独標まで行く計画でしたが、とても行ききれる感じはしなかった。トレランで日帰りなら行けるかも知れない(むしろ、日帰り装備なら行けないと困る事態が起こりうる)が、独標で泊まるとなると荷物も重くなり、特に尾根上では得られない水を担いで行かなければならず(疲れている所に後半のその重さはキク)、今回の計画の甘さを感じた。
ただし、私には無理ですが今回の同行者である信州山遊びねっと管理人の立木登美男サンなど怪物くんクラスの人なら初日独標も不可能ではない。また、北鎌沢のコル周辺(幕営適地がいくつかある)までであれば初日に行き着く事は不可能ではなく、その場合は翌日の行程が楽になるが、樹林帯のため写真撮影には適さない地でもあり、写真を撮りたい人には向かない。私の感覚では、天狗の腰掛け(独標の展望が良い場所、P9だっけ?)でも写真撮影で泊まるには不十分で、やはり独標から上がベストだと思っている。
と言う訳で初日は北鎌沢出合にてキャンプ。気に入った幕営適地が見つからず、少々手間取りました。後から来た2人組はココでの幕営を諦めたのか、あるいは最初からその予定だったのか、北鎌沢を登って行きました。また、貧乏沢、湯俣からの入山者は居ませんでした。
ビールで乾杯後、早めに夕食を取り夕寝。夕食はお茶漬けパスタでしたが、とても食えたシロモノではなかった。根本的に麺にサラスパを使ったパスタには無理があり、ソースに相当手間をかけないと美味しいモノは作れないと思った。そもそも水のない北鎌にパスタは不適切な食材であるかも知れなかった。
夕寝後、19時頃起きてコーヒーでも淹れてのんびりする。時折雨がパラつく天気で、もちろん星も見れなかった。隣りのテントで寝ている登美男サンは爆睡中の様子で起きる気配がなく一人で花火をやってみた。一発目の花火がパチンパチンと吹いたので、ナニゴトかと驚いた登美男サンが飛び起きてきた。残りの花火を楽しんでから、明日は4時に出発を決めて再び寝る。比較的暖かな夜でシュラフに包まるには暑く、腹にかけて寝ました。
夜中雨が降っていたようで、雨音で時折目を覚ました。3時、4時と起きたが雨で出発を見合わせる。4時の時点では渡れないほどには増水していなかったと思う。
次に起きたのは8時過ぎ。テントがヤバイぞと登美男サンに起こされた。私のテントまで天上沢が増水していた。私のテントは水浸しになるくらいに浸水していたが、増水のためなのか、漏って雨水が入ったのかは判断しかねたが、同じゴアライトの登美男サンのテントは全く浸水していなかった。
7時に撤退していったらしいグループの幕営跡地へ移動して様子を見る。残っていた単独者2名も水俣へ撤退して行き、誰もいなくなった。
行くのか、引くのか、停滞して明日にかけるのか?非常に悩んだ。一時雨が止んだので(その間に朝食を作った)水量は減ってきているが、天上沢はまだ渡れそうになかった。
しかし、やはり、この天気の中、行ったとしても楽しむことは出来ないだろうし、明日の天気も微妙と撤退を決意。10時40分、水俣へ退却開始。
途中から雨が激しくなりカッパを着用。おまけに一本左の沢へ入ってしまったようで、途中でジャングルのような森を500メートル(推定)ほど突っ切ってトラバースする。涸れ沢にも水がジャンジャン出ていた。雪渓の上部はこの雨で土砂が崩れそうな気配を感じ少し緊張した。
土砂降りの中、水俣乗越へ。この登りは非常に疲れた。ここから見下ろす天上沢は一段と水量が増したようで、撤退して正解だと言い聞かす。ザックカバーを持たなかったのでザックが雨をすって非常に重く感じた。また、西岳へ行きたいなどと言い出している相棒を何とか説得し、今日中に下山を決める。
とは言え、この時13時30分をちょっと過ぎた頃で、疲労も激しくなっており、釜トンネルのゲートのプレッシャーもかかってくる。
槍沢ロッヂ、横尾、徳沢、明神と大休止しながらも、時折早歩きを交えて18時30分に上高地へ戻った。18時45分の最終バスで沢渡Pへ戻り、沢渡温泉でサッパリしてから帰路へ。帰宅中になぜか牛丼の話で盛り上がり、松本市内で吉野家を探して彷徨ったものの発見には至らず、上田の登美男サン近くのすき屋で牛丼食べて解散となりました。
憧れの北鎌尾根、今回は残念な結果となりました。また、キタカマはアプローチからして体力勝負でもあるので、体力不足の現在の私には荷が重すぎたかも知れません。道中も登美男サンに遅れを取りました。
そしてザックカバーの重要性、必要性を激しく認識した。帰宅後、ザックの中はびっしょりでシュラフも濡れてペチャンコ。もし西岳で幕営していたらちょっとした修羅場になっていたかも知れません。
私としては今回、珍しく登山靴を履いてカッパを持ち、着用しましたが、登山靴はともかくカッパの必要性はそれほど感じなかった。むしろ傘の必要性を感じた。
また7月の連休にこの場所で消息を絶っているあんちゃんの手がかりも見つけられませんでした。
憧れのキタカマは天気の良い日に万全の状態で楽しみたい。
お疲れ様でした。
天気が悪そうだったので登ったのか
気になっていましたが、撤退しましたか。
天気を見てまた計画してください。
私も29年ぶりの北鎌を実行できればと
考えています。
countryboyさん、こんばんは。
今年は積雪が多かったためか、谷筋には、多くの雪が残っているようですね。アイゼンがあった方が良さそうですね。
18枚目目に白い花は、ハタザオの仲間かと思いましたが、葉の形状からすると、
アブラナ科 タネツケバナ属のミヤマタネツケバナかも知れません?
・Google画像:http://www.google.co.jp/images?hl=ja&rlz=1T4GGLL_jaJP366JP367&q=%E3%83%9F%E3%83%A4%E3%83%9E%E3%82%BF%E3%83%8D%E3%83%84%E3%82%B1%E3%83%90%E3%83%8A&um=1&ie=UTF-8&source=og&sa=N&tab=wi
・参考HP【植物図鑑・撮れたてドットコム】:http://www.plantsindex.com/plantsindex/demo_html/demo_db/result21970.htm
勇気ある撤退。条件が悪かったので、仕方無いですね。
ほんとご苦労様!!
自分は何時かは北鎌を!と思っていますが、体力と冷静は判断力が伴った時と思っています。
天上沢を下った方々が撤退した判断は参考になります。
北鎌沢の花火は、計画どうりなんですか?
shigeさん
こんばんは。
今回は天気に恵まれず残念ながら撤退となりました。
shigeさんなら、北鎌の日帰りも可能かと思います。
ボクは北鎌独標でキャンプして星空と槍ヶ岳を眺めてみたい野望がありますので、体力をつけて何れチャレンジしたいと思います。 。
alpsdakeさん
こんばんは。ありがとうございます。ボクも漠然とハタザオ系かと思っておりましたが、ご指摘いただいた通り、ミヤマタネツケバナのようです。他にも色々な花を見ておりますが、ほとんど写真は撮りませんでした。
北鎌は天気の良い日に行きたいですね。 。
Nafさん
いつもありがとうございます。今回は本当に残念でした。これほど天気が崩れるとは思っておりませんでした。
それでも行けなくもなかったのですが、天気の悪い北鎌も楽しめないだろうと撤退しました。
いつかNafさんが憧れの北鎌を楽しまれる事を願っております。
花火は計画通りっす!ピューっと鳴るロケット花火をやりたい気もしましたが、ロケットなどの打ち上げ系はゴミを出してしまうので出来ませんね。周りに人がいる場合は迷惑にもなりますし。
ちなみにボクはユージ(柴○恭○)っす 。
countryboyさん、おひさしぶりです。
私も、14日に北鎌を抜ける予定で槍でキャンプしてました。
あの日は、沢という沢はかなり増水していたようで、今回は大分諦めた人もいるんでしょうね。
槍の頂上でしばらく北鎌方面を覗き込んでいましたが全く人の気配がありませんでした。
私も結果的には、今回は行かないで良かったと思っています。
でも、どうもあそこは癖になるようで、まとまった休みが取れたらまた行ってみることにします。
良いシーズンはこれからですから。
countryboyさん
はじめまして。記録を拝見いたしました。
まさに最後にコルに上がった二人組とは我々のことで
す。もう少し進めそうでしたので、上りました。出合に
適地は思ったより少なかったですが、張れない程では
ありません(笑)でも結果的には裏目に出ました・・・
決死の渡渉、乗越へのルート読み、おなかいっぱい
です
花火は、予定通りですか。独標だと目立ち過ぎて怒られそうですよね。
C-boyさんがユージなら、立木氏がタカで、sakusakuさんはカオルですかね?
taka4さん
お久しぶりです。コメント及び覚えていて下りありがとうございます。今回は思った以上に天気が悪くて残念でした。
ボクもこれからが一番良いシーズンと思います。何と言っても秋は雲が良いです。秋雨が終わって天気が安定し、好天が数日続いた時にうまく連休が重なれば良いですね。
それと今回のtaka4さんの計画はさすがです。
kuriさん
はじめまして。有名山岳会の実力者様相手に出合での勝手な見解、失礼致しました。
翌日の14日は、あの2人組の方はどうされたのかなぁっと思っておりました。雨の北鎌沢の下降、特に上部の草つきの下降は厳しかった事と思います。たぶんボクは下りれません。進むも戻るも大変な状況、渡渉とまさに決死の撤退ですね。
お疲れ様でした。
Nafさん
こんにちは。いつか独標で槍と星を眺めながら泊まってみたいです。その時は線香花火など、怒られない花火で楽しみたいですね。
それからボクはどちらかと言うとまぬけ野郎ですので、キャラクター的にはトオル君っすが、ヤマレコではせくしーユージと言う事にしておいてください。
むぉぉぉ!スゴイ記録を見つけました。
taka4さんの昨年の北鎌レポ。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-46586.html
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