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Yamareco

記録ID: 74198
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沢登り
積丹・ニセコ・羊蹄山

寿都幌別川から幌別岳

2010年08月14日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
13:30
距離
18.3km
登り
879m
下り
862m

コースタイム

下流の橋(5:30)→右岸の荒廃した林道→Co70二股入渓→Co240付近(9:00)→Co350(10:20)→頂上(12:50)→入渓地点戻り(18:30)→下流の橋戻り(19:00)
天候 曇時々晴
25℃前後
過去天気図(気象庁) 2010年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
右岸の林道は荒廃がすすみ、車で入れる状況ではない。
Co70の二股以降は確認できなかった。
また、地形図にある稜線まで続く登山道(?)はかなり昔のものと思われ、今や面影も無い。
ファイル
遡行図
(更新時刻:2010/08/17 09:03)
下流部の函(Co80付近)
このあたりはどうしようかと考えて通過する函は2、3箇所で、あとは延々とスネ〜膝までの水流の中を遡る。
2010年08月15日 09:49撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/15 9:49
下流部の函(Co80付近)
このあたりはどうしようかと考えて通過する函は2、3箇所で、あとは延々とスネ〜膝までの水流の中を遡る。
函の中に忽然と現れるコンクリート製の橋脚。
一見の価値あり。
2010年08月15日 09:50撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/15 9:50
函の中に忽然と現れるコンクリート製の橋脚。
一見の価値あり。
下から仰ぎ見る
2010年08月15日 09:50撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/15 9:50
下から仰ぎ見る
Co170付近。
この先から谷幅が急激に狭まり、垂涎ともいえる函の始まり。
2010年08月15日 09:51撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/15 9:51
Co170付近。
この先から谷幅が急激に狭まり、垂涎ともいえる函の始まり。
その函の入口
2010年08月15日 09:51撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/15 9:51
その函の入口
函に突入。
両岸50〜100mはある垂直に近い壁だ。
2010年08月15日 09:52撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/15 9:52
函に突入。
両岸50〜100mはある垂直に近い壁だ。
函の内部で陽光を拝む。
マイナスイオンを帯びた微粒子が反射する。
2010年08月15日 09:55撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/15 9:55
函の内部で陽光を拝む。
マイナスイオンを帯びた微粒子が反射する。
延々と続く函の内部
2010年08月15日 09:52撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/15 9:52
延々と続く函の内部
平常より10〜15cm位増水気味。
突破に時間がかかる。
2010年08月15日 09:55撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/15 9:55
平常より10〜15cm位増水気味。
突破に時間がかかる。
流木のかかる函滝。
他にも流木がかかってなければ突破の難しい函滝は幾多ある。
2010年08月15日 09:55撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/15 9:55
流木のかかる函滝。
他にも流木がかかってなければ突破の難しい函滝は幾多ある。
最初の極函の終わり付近、
周囲がひらけてくる。
2010年08月15日 09:49撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/15 9:49
最初の極函の終わり付近、
周囲がひらけてくる。
Co270支沢のスダレ滝
2010年08月15日 09:55撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/15 9:55
Co270支沢のスダレ滝
Co280付近3度目の極函となるが、両岸の切り立つ高さはさほどでもなくなってくる。
2010年08月15日 09:56撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/15 9:56
Co280付近3度目の極函となるが、両岸の切り立つ高さはさほどでもなくなってくる。
Co300前後泳ぐ淵もある。
2010年08月15日 09:56撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/15 9:56
Co300前後泳ぐ淵もある。
Co310を越えても意外にてこずる段差が出てくる
2010年08月15日 09:56撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/15 9:56
Co310を越えても意外にてこずる段差が出てくる
自然の造形。
右に見える穴ぼこチムニーへ泳いで取り付き、抜けた。
2010年08月14日 10:16撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/14 10:16
自然の造形。
右に見える穴ぼこチムニーへ泳いで取り付き、抜けた。
Co400付近は小規模の函、釜付き段差が続くが、周囲はひらけてくる。
2010年08月15日 09:56撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/15 9:56
Co400付近は小規模の函、釜付き段差が続くが、周囲はひらけてくる。
上流部まで小規模釜滝と段差が続く。
2010年08月15日 09:56撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/15 9:56
上流部まで小規模釜滝と段差が続く。
Co580すぎ、フィナーレともいえるナメ。
2010年08月15日 09:53撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/15 9:53
Co580すぎ、フィナーレともいえるナメ。
頂上から南へ続く稜線
2010年08月14日 13:02撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/14 13:02
頂上から南へ続く稜線
頂上付近から幌別川の谷筋を振り返る。
これから先の日本海まで戻る道筋。
2010年08月14日 13:04撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/14 13:04
頂上付近から幌別川の谷筋を振り返る。
これから先の日本海まで戻る道筋。
撮影機器:

感想

以前この川を遡行したカツマタ君から「デロデロ(泥)で、臭いんです」と聞かされていたので、しばらく躊躇していた計画。
この盆前、ひとしきり続いた大雨で、そのデロデロもうまくフラッシュされているのではないかと想像した。
日高の計画もおじゃんになったことだし、一度原点に帰って単独でこの函沢に向かい合うことに決めた。
大雨の後1日待ったが、おそらく平常より10〜15cm多い位の増水加減である。
はじめは函滝との対話だ、水線上の美学だ、完全直登主義だ、などと粋がって臨んでみるが、後半はもう満腹、食傷気味。
対話なんて勘弁してくれよ〜ってな感じとなり、日没時間との戦いにもなって、無我夢中で駆け上り、駆け下ったのであった。
ずっと、水流に逆らいながら足を動かしてきたせいか、太腿から付け根にかけてパンパンになり、途中何度も足が攣りそうになった。
でも、根曲がり竹に覆われた幌別岳の頂上は、しっかりと踏んだのであった。
なんといっても寿都山塊(?)の盟主であり、このルートが最も礼儀正しいと信じる。途中で引き返すには惜しい。
遡行してみた感想であるが、この寿都幌別川は、須築に勝るとも劣らず、道内屈指の函沢といって間違いない。
下流部の函の中に忽然と現れるコンクリート橋脚は、昭和初期の作品でもあり、北海道遺産に推薦しても良い。
そして、中流部に延々と続く切り立った函。
苔むした外観を伴って見応えがあり、この狭さじゃ道内一の函といっても良い。
函の内部のマイナスイオンの充満した空間。そこから拝む陽光は、実に神々しい。
意外にてこずるのが、上流部にかけての函滝と釜付き段差だ。
須築と同様、水に浸かりながらほとんどの函滝、淵、段差が直登、突破できる。
今回捲いたのは上流にある3m位の釜滝1箇所のみで、それも左岸を小さく捲いたのみだ。
登攀技術的な核心は、数えて2つめの極函の抜け口付近、標高220〜240mにある5m前後の釜滝群(そのうち1箇所の滝には流木に残地ハーケンあり)。
それと、標高270m支沢合流点を過ぎたあたり、函の中に出てくる釜付3段滝であろう。
岩質は全般に堅硬な火山角礫岩で、へつるにしても登るにしてもホールドスタンスは出っ張った角礫を利用することになる。
目だったリスは皆無に等しいので、ハーケン類は役に立たない。
個人的には、今回のように、やや増水気味の時が面白いと思う。デロデロさも感じなかった。

道南の日本海側に目を向けてみれば、須築川、オコツナイ川、そしてこの寿都幌別川のように、それぞれ特長ある味わい深い渓のあることを改めて認識した。
これら以外にも、小粒でピリッとした渓はまだまだ存在するのかも知れない。またまた好奇心が頭をもたげてくる。

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コメント

意外といい沢じゃ
写真も良いのでしょうが。
ほとんど直登できるのもいいね。道南ののぼり残しリスト入りだなあ。
あの増水を逆手に取るとは天晴れです。
僕は今懲役の灼熱東京です。
2010/8/18 9:17
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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