悪天の赤石岳、快晴の悪沢岳(荒川東岳)
- GPS
- 52:30
- 距離
- 29.2km
- 登り
- 3,350m
- 下り
- 3,353m
コースタイム
二日目:赤石小屋6:15-(休憩15分)-9:00赤石岳山頂9:05-9:07赤石岳避難小屋9:45-11:25荒川小屋12:25-(休憩15分)-14:10中岳避難小屋
三日目:中岳避難小屋5:05-5:55悪沢岳7:05-7:15丸岳7:20-7:50千枚岳8:00-8:20千枚小屋8:50-(休憩40分)-12:55椹島
天候 | 14日 曇→雨(稜線強風) 15日 曇→雨(稜線強風、夕刻一瞬の晴れ) 16日 曇→快晴(稜線強風) |
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過去天気図(気象庁) | 2010年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場7:00〜8:00椹島(臨時バス) 椹島14:00〜15:05駐車場 |
コース状況/ 危険箇所等 |
雨で登山道はぬかるみが多かったです。特に千枚小屋〜椹島はひどく、スパッツが必要だと思います。 危険箇所はそれほどないですがちょっと怖かったのは中岳〜悪沢岳のコルを過ぎた辺り。強風で登山道もザレていて、ルートも合っているのか不安でした。 このルートの場合、悪沢を先に登る人が多いようですが、逆回りの方が人も少なくて楽しいかと思いました。 帰りの温泉は 赤石温泉 白樺荘 http://www.ja-shizuoka.or.jp/shizuoka/topics/onsen/onsen9.htm 寸又峡温泉 美女づくりの湯 http://sumatakyo-spa.com/spa/index.html |
写真
感想
お盆は五連休ということで、赤石〜悪沢〜塩見〜間ノ岳〜農鳥または北岳と大縦走しようかと思っておりました。しかし、仕事が押して押して、12日連続勤務という鬼のような日程になり、結局お盆休みは三連休に。まぁ、台風も来たりしてたので、ある意味良かったのですが。ということで、三連休で初のテントを背負っての縦走ということもあり、素直に赤石〜悪沢コースにしました。(多くの人と逆回りルートにしたのはせめてもの抵抗)
ヤマレコやブログを拝見していると東海フォレストもこの時期は登山者が多いことから臨時バスを7:00頃に出していると知り、2:00過ぎに自宅を出発。袋井ICからバイパス経由で大井川を登る道へ。さすがソフトバンク、井川を過ぎた辺りで圏外となりました・・。一度畑薙ダムに着くも、仕事関係等々のメールをするため一度井川に戻り、結局ダムに着いたのは6:40頃。既にバスが居ます。急いで向かうと、ラスト一名に滑り込みセーフ。なんとか朝一のバスに乗れました。運転手さんの隣で、無線のやり取りを聞いていると、このバスで赤石方面に向かうのは3人と、予定どおり千枚に行くよりは静かな山行になりそうです。しかし場所的に眠りにくいかと思いきや、途中から爆睡しており気づいたら椹島。あいにく赤石岳はガスっておりました。さらに、トイレに行ったりしていると小雨が降りはじめ、雨具や行動食を出し入れしていると、30分も経ってしまい、既にバス停付近には誰も居なくなってしまい、大幅に遅れて出発。
初日は赤石岳避難小屋、二日目は千枚でテント泊のつもりだったため、テントを背負っておりましたが、20kgオーバーの荷物はやはり重い・・。最初の登りでもうバテバテ。赤石小屋まで、1/5→2/5という感じで看板があるのですが、1/5辺りで埼玉から来られた方が。同じバスに乗っていたみたいで、一緒に登ることに。テントが重くてしんどかったのですが、ちょっと助かりました。しかし登るにつれて、すれ違う方々から「稜線は強風でガスって何も見えない」と口々にするので、徐々に萎えてきます。赤石小屋に12:00に着くつもりでしたが、やや遅れて到着。さらに着くと同時に大粒の雨。もう気分は萎え萎えで、初日は赤石小屋泊として、天候を見定めることに。テントを張るのも撤収するのも雨では面倒なので、小屋素泊まりにして、一緒に登ってきた方と、焼酎と自分で持ってきた泡盛を飲んでいたら、寝不足のため早々に眠くなり、就寝モード。しかし、回りの方のいびきが煩く、この日はほとんど眠れず。。。。やっぱりテント泊にすべきだったかも。
二日目。相変わらずの強風模様。でも雨は止んでおり、赤石岳を登り、中岳避難小屋を目指すことにしました。しかし、富士見平を過ぎるとガスの中へ。噂どおり、稜線はすごい風です。今年初の3000m峰、赤石岳に到達するも頂上で何かをする気にならず、避難小屋へ・・。すると、雷鳥の親子が現れました。今年の初雷鳥でした。避難小屋は先客もおり、小屋番の方の面白い話を聞きながら、カップラーメンを食しました。悪天で水も飲まないので、水を1L提供し、荒川小屋へ向かうことに。ここで昨日から一緒に行動していた埼玉の方とお別れ。
稜線は相変わらずの強風で、時々雨も混じり、重荷には堪えましたがなんとか荒川小屋へ。ここから強風の中、500m以上登ることを思うと、思わずテントを張って寝転がりたくなりますが、名物のカレーを食べたりして、とりあえずまったり過ごします。なんとかやる気が出てきたところで、出発。
案の定、中岳の登りはもうバテバテです。しかも、最後の最後に大粒の雨が降ってきたりして、もう萎え萎え。前岳、中岳山頂は一枚山頂碑を撮っただけでスルーし、中岳避難小屋に飛び込みました。
昨日の寝不足もあったので、シュラフに夕刻まで転がり、日が暮れる前にビール、泡盛を飲んで寝るか?と思ったら、いきなりガスが晴れ、夕焼けが!まったく活躍していなかった一眼を持って中岳山頂へ駆け上がると、富士山から北アルプスまで見え、感動。興奮しながら100枚くらい撮っちゃいました。
三日目。夜ずっと強風が吹いていたのですが、星はめちゃくちゃ見えた(流星も5分位で3個見えました)ので晴天を期待したいのですが・・出発時間になると強風とガス。萎え萎えになり、予定より一時間遅れで出発。ご来光も諦めモード。悪沢岳山頂も展望利かず・・と思いきや、ガスがたまに通過するものの、360度の展望が楽しめました。二日目に頑張った甲斐がありました。最高の展望です。1時間以上、飽きることなく山頂で景色を堪能しました。
バスの時間もあるので、出発。お花畑も最盛期は過ぎた感はあるものの、綺麗でした。千枚小屋まで、本当に綺麗な展望とお花畑にかこまれ、楽しい稜線歩きとなりました。しかし赤石岳のガスだけは、なかなか晴れず。また晴れた日に来い!という感じでした。今日自宅に帰るとなれば、椹島でビールは飲めません。ということで、暑くて仕方ないので、千枚小屋で富士山を見ながら、一杯(笑)
下るのも勿体ないですが、一気に椹島まで駆け下・・れたら良かったのですが、実は初日から靴ズレで踵にマメができて足は痛いし、暑くてペースが上がりません。しかも後半にアップダウンがあり、鉄塔付近ではもう死にそうでした・・。アイスが食べたいとずーっとつぶやきつつ、つり橋を渡っていると、河原に降りれそうな場所があったので、たまらーん!と川に降り、少々水浴び。泳ぎたかったですが自粛し、歩き始めます。このルート、滝もあったりして涼しく、マイナスイオンでまくり、暑いときには非常に良いですね。
椹島に着くと、13:00のバスが居ましたが、アイスが食べたかったのでスルー。1時間はドロドロのスパッツを洗ったり、河原やテントサイトのベンチでゴロゴロと過ごしました。椹島でのテント泊も良さそうですね。店もあるし、設備はばっちり揃ってて楽しそうです。
帰りは寸又峡の温泉に立ち寄り、まったり下道で帰ろうかと思いましたが、意外と高速が渋滞していなかったので、そのまま行きと同じルートで帰路についたのでした。テントを背負いつつ、悪天もあって一回も使う機会がなく、二日目の夕焼けと三日目の快晴で最終的には満足の行く山行となりました。
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