また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

Yamareco

記録ID: 751600
全員に公開
ハイキング
中国山地東部

兵庫県千種町 秋の板馬見渓谷〜笛石山〜後山〜おごしき山周遊

2015年10月25日(日) [日帰り]
 - 拍手
Machapuchare その他1人
体力度
3
日帰りが可能
GPS
06:04
距離
11.4km
登り
1,162m
下り
1,134m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:25
休憩
0:37
合計
6:02
8:44
68
松ノ木公園駐車場
9:52
10:07
8
猫石
10:15
10:20
99
笛石山
11:59
12:12
24
後山(板馬見山)
12:36
12:40
78
おごしき山(平成之大馬鹿門)
13:58
13:58
28
後山&おごしき山登山口
14:26
14:26
13
板馬見渓谷遊歩道入口
14:39
14:39
7
板馬見渓谷遊歩道出口
14:46
松ノ木公園駐車場
秋の板馬見(いたばみ)渓谷、笛石山、後山、おごしき山周遊コース
歩行距離11.5km、歩行時間5時間半、歩行数23,000歩
天候 晴れ 風強し
過去天気図(気象庁) 2015年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
宍粟市千種町の松ノ木公園に10台程自動車を停められる駐車場があります。
※この日はサイクリングレースだったのか、サイクリング車がなぜかこの駐車場に130台以上集まるというので焦りました(*_*;
コース状況/
危険箇所等
 笛石山まで最初は板馬見(いたばみ)渓谷から笛石山に延びている登山道<写真12>から谷沿いの道を標高530mまで上がり、そこから尾根道に入っていきます。傾斜が緩やかな登りと厳しい登りが交互にやってきますが、思ったより道が整備されており、地形図には道がついていないコースにもかかわらず、道標も要所でついているので、登山口から1時間足らずでピークに到着することができます。猫石から笛石山へは少し戻ってから(分岐<写真16>まで戻る必要はありません)道標に従って進めばよかったのですが、連れは強引に斜面をよじ登りかえって時間をロスしていました。GPSのルートでは途中から正規の道に合流しています。
 笛石山から後山までの稜線は非常になだらかな高低差のあまりない道が続きます。一部で道が不明瞭になる所もありますが、尾根を外さない限りは問題ありません。この道も地形図上には記載されていませんが、尾根がはっきりと読図できます。いくつか岩がありますが、段差がついていたり巻き道があったりするので問題はありません。ハサミ岩<写真30>から松の木公園下山コース分岐<写真31>までは倒木が増えましたが、道の端にまとまっているものも多く、単独のものはまたぐとすぐに越えられました。
 後山からおごしき山までの尾根は歩きやすく比較的傾斜の緩い道が続きますので、速いテンポで進むことができます。ところが、おごしき山から板馬見渓谷につながる道は不明瞭な所も多く、地形の読みにくいトラバースルートですので、どこに向かって進んでいるのかを時々地図やコンパスで確認する必要があります。11月になると、落ち葉などでさらに道が分かりにくくなる可能性がありますので、注意が必要です。目印となるテープも木の根など見えにくい所に貼られています。この時季の団体山行は避けたほうがよさそうなルートです。実際におごしき山から下山開始後ほどなく道を間違えてヤブコギしました。GPSのルートで地形図の道から外れている所がそうです。
 板馬見渓谷沿いの道は整備されて歩きやすいのですが、林道から遊歩道(標高490m辺り)に入っていくと、少しワイルドになります。しかし、沢沿いに歩いていけば迷うことはないと思います。大半の方が歩いている林道を歩くよりもはるかに魅力的なコースで、渓谷美<写真60〜64>が随所で見られるので、遊歩道コースがお薦めです。
その他周辺情報  今回の出発点となった松ノ木公園からさらにちくさ高原方面に2km程進んだ道脇に「名水こうち広場」がこの日(10月25日)オープンしました。名峰三室山の伏流水を地下75mから汲み上げた宍粟の自然水は、カルシウムやマグネシウムの含有量が非常に少ない超軟水で、飲料水に適しているそうです。
 ちなみに松ノ木公園内にある行者霊水は30ℓ100円となっていました。千種町は水資源に恵まれ良質の飲料水が採れるのでしょう。
01笛石橋袂から笛石山
千種高校と千種中学を過ぎてすぐのポイント(宍粟市千種町河呂)でおもしそうなモニュメントと富士山のような綺麗な山容が現れました。
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01笛石橋袂から笛石山
千種高校と千種中学を過ぎてすぐのポイント(宍粟市千種町河呂)でおもしそうなモニュメントと富士山のような綺麗な山容が現れました。
02馬鹿話越しに笛石山
01のモニュメントは空充秋(そらみつあき)作の馬鹿話(ばかのわ)で、馬鹿話越しに見えるのは千種(ちくさ)富士と呼ばれる笛石山です。本日の第1目的地です。
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02馬鹿話越しに笛石山
01のモニュメントは空充秋(そらみつあき)作の馬鹿話(ばかのわ)で、馬鹿話越しに見えるのは千種(ちくさ)富士と呼ばれる笛石山です。本日の第1目的地です。
03笛石山の猫石ズーム
笛石山の名は、羽柴秀吉に攻められた武将宇野氏一行が逃げる途中この千種の里へ来て、山頂の大岩から聞こえる援軍の笛の音を敵方と勘違いして全員自刃したという哀話からきています。笛を吹いたとされる大岩が山頂の南側斜面にある「猫石」かどうかは不明です。
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03笛石山の猫石ズーム
笛石山の名は、羽柴秀吉に攻められた武将宇野氏一行が逃げる途中この千種の里へ来て、山頂の大岩から聞こえる援軍の笛の音を敵方と勘違いして全員自刃したという哀話からきています。笛を吹いたとされる大岩が山頂の南側斜面にある「猫石」かどうかは不明です。
04観音公園
この裏の千種川に河呂(こうろ)農業用水遺跡(江戸時代以前?)があるようですが、案内板がなく、場所が特定できませんでした。
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04観音公園
この裏の千種川に河呂(こうろ)農業用水遺跡(江戸時代以前?)があるようですが、案内板がなく、場所が特定できませんでした。
05松の木公園行者山登山口
名水百選の水「行者霊水」、教霊山 行者山「板馬見渓谷登山口」「大日大聖不動明王」、松の木公園・・・いやはや、なんとも看板が多い登山口でした。
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05松の木公園行者山登山口
名水百選の水「行者霊水」、教霊山 行者山「板馬見渓谷登山口」「大日大聖不動明王」、松の木公園・・・いやはや、なんとも看板が多い登山口でした。
06松の木公園駐車場&WC
駐車場奥には窓ガラスがステンドグラスで彩られたな立派なトイレがありました。もしかして水は霊水?トイレの神様は万国共通??
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06松の木公園駐車場&WC
駐車場奥には窓ガラスがステンドグラスで彩られたな立派なトイレがありました。もしかして水は霊水?トイレの神様は万国共通??
07松の木公園大馬鹿之和
登山口ゲートとでも言うべき鳥居横手前に本日2回目のアバンギャルドなモニュメントがありました。空充秋(そらみつあき)作の大馬鹿之和(おおばかのわ)でした。
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07松の木公園大馬鹿之和
登山口ゲートとでも言うべき鳥居横手前に本日2回目のアバンギャルドなモニュメントがありました。空充秋(そらみつあき)作の大馬鹿之和(おおばかのわ)でした。
08板馬見渓谷迎え行者
出発点の鳥居をくぐるとすぐに「迎え行者」がまつられていました。ウエルカムなのでしょうか?
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08板馬見渓谷迎え行者
出発点の鳥居をくぐるとすぐに「迎え行者」がまつられていました。ウエルカムなのでしょうか?
09板馬見渓谷不動明王
教霊山参道と書かれたお堂があり、不動明王が道行く人を見守っています。お堂の中には登山(参拝)をする人の記録ノート、登山杖などがあります。
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09板馬見渓谷不動明王
教霊山参道と書かれたお堂があり、不動明王が道行く人を見守っています。お堂の中には登山(参拝)をする人の記録ノート、登山杖などがあります。
10板馬見渓谷霊浄水
「この清水は太古より天候の如何にかかわらず、その量と温度を変えることなく・・・」という説明文から地下水と判断し、飲んでみました。本当はお清めのための水なのでしょうが・・・
10板馬見渓谷霊浄水
「この清水は太古より天候の如何にかかわらず、その量と温度を変えることなく・・・」という説明文から地下水と判断し、飲んでみました。本当はお清めのための水なのでしょうが・・・
11板馬見渓谷と笛石山分岐
板馬見渓谷に一連の滝が見えてくると、橋がかかっているのが見えました。この橋が笛石山登山道との分岐になります。
11板馬見渓谷と笛石山分岐
板馬見渓谷に一連の滝が見えてくると、橋がかかっているのが見えました。この橋が笛石山登山道との分岐になります。
12笛石山登山口
地形図上には一切道が描かれていませんでしたが、はっきりと「笛石山登山口」と書かれていましたので、迷うことなく橋を渡りました。
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12笛石山登山口
地形図上には一切道が描かれていませんでしたが、はっきりと「笛石山登山口」と書かれていましたので、迷うことなく橋を渡りました。
13鉈取淵(なたとりぶち)
この淵の周辺で鉈(なた)を手離すと、鉈は生物のように淵に滑り込み、やがて「鉈をかえせ、鉈をかえしてくれ」と訴え、 次に「違う、違う、これではない」と泣き叫ぶ声が聞こえると伝えられ、今でもここで鉈を手離すことを禁じているそうです。
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13鉈取淵(なたとりぶち)
この淵の周辺で鉈(なた)を手離すと、鉈は生物のように淵に滑り込み、やがて「鉈をかえせ、鉈をかえしてくれ」と訴え、 次に「違う、違う、これではない」と泣き叫ぶ声が聞こえると伝えられ、今でもここで鉈を手離すことを禁じているそうです。
14笛石山道の谷&尾根分岐
笛石登山口からしばらく谷沿いの道が続き、標高530m地点から尾根に登るルートになります。簡易な道標が木にかかっています。ここからは次第に小石が少なくなり、歩きやすくなりました。
14笛石山道の谷&尾根分岐
笛石登山口からしばらく谷沿いの道が続き、標高530m地点から尾根に登るルートになります。簡易な道標が木にかかっています。ここからは次第に小石が少なくなり、歩きやすくなりました。
15笛石山東尾根より笛石山
標高800mぐらいまで来ると、笛石山が見えてきます。<写真01>で見た山容とはイメージが異なりますが、そもそもこの笛石山は尾根続きの一部であり、単独峰ではありません。この辺りからガレ場になりました。
15笛石山東尾根より笛石山
標高800mぐらいまで来ると、笛石山が見えてきます。<写真01>で見た山容とはイメージが異なりますが、そもそもこの笛石山は尾根続きの一部であり、単独峰ではありません。この辺りからガレ場になりました。
16猫石&笛石山分岐
標高850m地点で笛石山と猫石に向かう分岐となります。先に猫石に行くことにしました。落ち葉が積もった斜面の細い踏み跡を辿ります。
16猫石&笛石山分岐
標高850m地点で笛石山と猫石に向かう分岐となります。先に猫石に行くことにしました。落ち葉が積もった斜面の細い踏み跡を辿ります。
17猫石から南東方面展望
猫石は展望台にもなっていました。それは<写真03>からも容易に想像がついていました。登りやすく安全な空間なので、岩の上で休憩をし、展望を楽しむことにしました。
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17猫石から南東方面展望
猫石は展望台にもなっていました。それは<写真03>からも容易に想像がついていました。登りやすく安全な空間なので、岩の上で休憩をし、展望を楽しむことにしました。
18猫石から植松山方面
猫石から東方面を望むと、千種町河呂(こうろ)の集落や山々が一望できます。ほとんど名前のない山ですが、真ん中右奥に植松山(1,191m)が見えていました。
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18猫石から植松山方面
猫石から東方面を望むと、千種町河呂(こうろ)の集落や山々が一望できます。ほとんど名前のない山ですが、真ん中右奥に植松山(1,191m)が見えていました。
19あっ!猫がいた('_')
この石がなぜ「猫石」と呼ばれるのかがしばらくわかりませんでしたが、西側に来て見ると猫に見えました!たぶん、向こうを向いて背中を丸めて寝ているのでしょう。
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19あっ!猫がいた('_')
この石がなぜ「猫石」と呼ばれるのかがしばらくわかりませんでしたが、西側に来て見ると猫に見えました!たぶん、向こうを向いて背中を丸めて寝ているのでしょう。
20笛石山頂上<標高895m>
長水城主、宇野政頼主従は秀吉軍に追われ河呂に至りました。美作の竹田城主、新免伊賀守の援軍の到着を知らせる笛の音が対岸の大岩から聞こえてきたのを敵方のものと勘違いし、押し寄せる敵中へ斬り込み自刃したといいます。以来、この山を「笛石」と呼ぶようになったそうです。
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20笛石山頂上<標高895m>
長水城主、宇野政頼主従は秀吉軍に追われ河呂に至りました。美作の竹田城主、新免伊賀守の援軍の到着を知らせる笛の音が対岸の大岩から聞こえてきたのを敵方のものと勘違いし、押し寄せる敵中へ斬り込み自刃したといいます。以来、この山を「笛石」と呼ぶようになったそうです。
21笛石山頂上から三室山
三室山は、兵庫県宍粟市と鳥取県八頭郡若桜町にまたがる標高1,358mの山です。兵庫県では氷ノ山に次いで第2位の標高を誇ります。
21笛石山頂上から三室山
三室山は、兵庫県宍粟市と鳥取県八頭郡若桜町にまたがる標高1,358mの山です。兵庫県では氷ノ山に次いで第2位の標高を誇ります。
22三室山ズーム
この三室山をピークとして、大通峠、江浪峠、峰越峠、長義山、ダルガ峰 、駒の尾山、 後山と回り込んで続く稜線を形成しています。
22三室山ズーム
この三室山をピークとして、大通峠、江浪峠、峰越峠、長義山、ダルガ峰 、駒の尾山、 後山と回り込んで続く稜線を形成しています。
23手前P1029m後方右植松山
笛石山から東方面を望むと、手前に千種川を隔てた位置にあるピーク1,029m、その背後右奥に植松山<標高1,191m>が見えています。この稜線は北(向かって左)の三室山までつながっているようです。
23手前P1029m後方右植松山
笛石山から東方面を望むと、手前に千種川を隔てた位置にあるピーク1,029m、その背後右奥に植松山<標高1,191m>が見えています。この稜線は北(向かって左)の三室山までつながっているようです。
24左竹呂山&右奥藤無山
手前左には三室山と尾根続きの竹呂(たけろ)山<標高1,129m>が、奥の右側には三室山の東北東に位置する藤無(ふじなし)山<標高1,139m>が見えました。
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24左竹呂山&右奥藤無山
手前左には三室山と尾根続きの竹呂(たけろ)山<標高1,129m>が、奥の右側には三室山の東北東に位置する藤無(ふじなし)山<標高1,139m>が見えました。
25くらますズーム
くらます<標高1,281m>は山頂に続く尾根が根曲竹に覆われ夏山は山頂を踏む事が難しい山ですので、雪山という位置づけです。
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25くらますズーム
くらます<標高1,281m>は山頂に続く尾根が根曲竹に覆われ夏山は山頂を踏む事が難しい山ですので、雪山という位置づけです。
26兵庫&鳥取県境ピーク1199m
北を望むと、台形状の目立つ山がありました。なぜか尾根上に木がありません。三室山と尾根がつながっており、兵庫県と鳥取県の県境上にあるようでした。
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26兵庫&鳥取県境ピーク1199m
北を望むと、台形状の目立つ山がありました。なぜか尾根上に木がありません。三室山と尾根がつながっており、兵庫県と鳥取県の県境上にあるようでした。
27三室山〜竹呂山南稜線
北(向かって左)の三室山からその南(向かって右)の竹呂山以外は無名の山ですが、綺麗な稜線を形成しています。
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27三室山〜竹呂山南稜線
北(向かって左)の三室山からその南(向かって右)の竹呂山以外は無名の山ですが、綺麗な稜線を形成しています。
28岩の上で成長する木
大きな岩の上にしっかりと根付いているたくましい木に出くわしました。
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28岩の上で成長する木
大きな岩の上にしっかりと根付いているたくましい木に出くわしました。
29オオウラジロノキの実
ナシの仲間です。若い実は青くて、そばかすのような模様がたくさんついているので、あまりおいしそうには見えませんが、熟すと赤くなるようです。クマの好物ですので、注意が必要です。
29オオウラジロノキの実
ナシの仲間です。若い実は青くて、そばかすのような模様がたくさんついているので、あまりおいしそうには見えませんが、熟すと赤くなるようです。クマの好物ですので、注意が必要です。
30ハサミ岩
文字通りの岩です。岩と岩の間を通過した後、振り返って撮りました。紅葉と相まって絵になっていました。
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30ハサミ岩
文字通りの岩です。岩と岩の間を通過した後、振り返って撮りました。紅葉と相まって絵になっていました。
31松の木公園下山コース分岐
この分岐からようやく地形図で道が記されていました。この下山道は<写真34>の行者コースに対し、一般道と言われています。
31松の木公園下山コース分岐
この分岐からようやく地形図で道が記されていました。この下山道は<写真34>の行者コースに対し、一般道と言われています。
32後山南尾根から後山
兵庫県と岡山県の県境の稜線に出ると、後山が見えてきました。多くが枯れ木になっており、なぜか冬山のように見えました。紅葉は見頃を過ぎたようです。
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32後山南尾根から後山
兵庫県と岡山県の県境の稜線に出ると、後山が見えてきました。多くが枯れ木になっており、なぜか冬山のように見えました。紅葉は見頃を過ぎたようです。
33サルノコシカケで満ちた木
サルが10匹ぐらい腰掛けることができそうでした(´・ω・`)何故この木に集中するのかよくわかりません。
33サルノコシカケで満ちた木
サルが10匹ぐらい腰掛けることができそうでした(´・ω・`)何故この木に集中するのかよくわかりません。
34行者コース分岐
板馬見渓谷から三つある登山コースの内、もっとも難易度が高いと言われているのが、この行者コースです。同じ高低差に対し、距離は一般コース1600mに対し、行者コース980mと急傾斜が多いことを示しています。
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34行者コース分岐
板馬見渓谷から三つある登山コースの内、もっとも難易度が高いと言われているのが、この行者コースです。同じ高低差に対し、距離は一般コース1600mに対し、行者コース980mと急傾斜が多いことを示しています。
35美しいサルノコシカケ
健康によさそうなサルノコシカケの仲間でした。この辺りはたくさん生育しています。一年中見ることの出来る多年きのこです
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35美しいサルノコシカケ
健康によさそうなサルノコシカケの仲間でした。この辺りはたくさん生育しています。一年中見ることの出来る多年きのこです
36後山1334mVS板馬見山1345m?
左のピーク標には「岡山県最高峰 後山山頂(標高1,334m)」とあり、右のピーク標には「板馬見山1,345」と書いていました。地形図の三角点は1,344.4mでした。県によって標高が異なるのがおもしろかったです。
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36後山1334mVS板馬見山1345m?
左のピーク標には「岡山県最高峰 後山山頂(標高1,334m)」とあり、右のピーク標には「板馬見山1,345」と書いていました。地形図の三角点は1,344.4mでした。県によって標高が異なるのがおもしろかったです。
37後山より氷ノ山&三室山
共に兵庫県と鳥取県の県境にあり、兵庫県の標高1位<標高1,510m>の氷ノ山と、第2位<標高1,358m>の三室山のツーショットです。
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37後山より氷ノ山&三室山
共に兵庫県と鳥取県の県境にあり、兵庫県の標高1位<標高1,510m>の氷ノ山と、第2位<標高1,358m>の三室山のツーショットです。
38後山より笛石山稜線
今まで上ってきた笛石山の稜線を望みました。起伏の少ない稜線です。1時間半歩いておよそ200mしか高度を上げられませんでした。
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38後山より笛石山稜線
今まで上ってきた笛石山の稜線を望みました。起伏の少ない稜線です。1時間半歩いておよそ200mしか高度を上げられませんでした。
39後山から船木山〜駒の尾山
紅葉が散った?この山域でもっとも魅力的な稜線も枯れ木が増えていました。
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39後山から船木山〜駒の尾山
紅葉が散った?この山域でもっとも魅力的な稜線も枯れ木が増えていました。
40駒の尾山ズーム
駒の尾山はいつ見ても柔和な表情をしています。
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40駒の尾山ズーム
駒の尾山はいつ見ても柔和な表情をしています。
41おごしき山平成之大馬鹿門
おごしき山ピーク<標高1,095m>にある「平成之大馬鹿門」は、平成9年に「空山」とここ「おごしき山」の山頂に天空を仰ぎ見るように立てられました。これも空充秋(そらみつあき)作です。
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41おごしき山平成之大馬鹿門
おごしき山ピーク<標高1,095m>にある「平成之大馬鹿門」は、平成9年に「空山」とここ「おごしき山」の山頂に天空を仰ぎ見るように立てられました。これも空充秋(そらみつあき)作です。
42おごしき山から後山東尾根
おごしき山の尾根上に所々紅葉が見られました。
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42おごしき山から後山東尾根
おごしき山の尾根上に所々紅葉が見られました。
43おごしき山紅葉1
紅葉というより黄葉でしたが、鮮やかでした。ブナなどの雑木林なので、これからさまざまに色づくことでしょう。
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43おごしき山紅葉1
紅葉というより黄葉でしたが、鮮やかでした。ブナなどの雑木林なので、これからさまざまに色づくことでしょう。
44おごしき山紅葉2
これも紅葉途中という感じで趣がありました。コハウチワカエデでしょうか。落ち葉もたくさんありました。
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44おごしき山紅葉2
これも紅葉途中という感じで趣がありました。コハウチワカエデでしょうか。落ち葉もたくさんありました。
45石小屋
修験者がここで寝泊まりをしていたかどうかは定かではありませんが、雨はしのげるようです。
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45石小屋
修験者がここで寝泊まりをしていたかどうかは定かではありませんが、雨はしのげるようです。
46石小屋石像
不動明王のような気もしますが・・・
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46石小屋石像
不動明王のような気もしますが・・・
47鐘懸(かねかけ)の行者
修験者の行場のような岩でした。その奥には行者様<写真48>が鎮座していました。
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47鐘懸(かねかけ)の行者
修験者の行場のような岩でした。その奥には行者様<写真48>が鎮座していました。
48鐘掛の行者天保四年(?_?)
なんと江戸時代の渡辺崋山が幕政改革を行った年号です。この年号は何を意味しているのか!ここが開かれた年?
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48鐘掛の行者天保四年(?_?)
なんと江戸時代の渡辺崋山が幕政改革を行った年号です。この年号は何を意味しているのか!ここが開かれた年?
49不動の滝
滝の規模は小さいですが、滝を左右に従えた洞窟内の不動尊は全国的も珍しいのではないかと思われます。橋の上から綺麗に見えます。
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49不動の滝
滝の規模は小さいですが、滝を左右に従えた洞窟内の不動尊は全国的も珍しいのではないかと思われます。橋の上から綺麗に見えます。
50不動の滝の不動尊
不動明王は五大明王の中心となる明王でもあります。真言宗をはじめ、天台宗、禅宗、日蓮宗等の日本仏教の諸派および修験道で幅広く信仰されています。
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50不動の滝の不動尊
不動明王は五大明王の中心となる明王でもあります。真言宗をはじめ、天台宗、禅宗、日蓮宗等の日本仏教の諸派および修験道で幅広く信仰されています。
51垢離(こり)取場の不動明王
密教における最高仏尊大日如来の命を受け、仏教に未だ帰依しない民衆を帰依させようとする役割を担った仏尊なのでしょうか?岩を巻いて沢に下りると見えます。
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51垢離(こり)取場の不動明王
密教における最高仏尊大日如来の命を受け、仏教に未だ帰依しない民衆を帰依させようとする役割を担った仏尊なのでしょうか?岩を巻いて沢に下りると見えます。
52旧女人禁制垢離(こり)取場
「女人禁制」の結界門が未だ残る後山は大峰山を「前山」として、その後ろにある西の大峰になぞらえて「後山」といいます。船木山登山コースの行者山参道には女性用の垢離取場があるようです。
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52旧女人禁制垢離(こり)取場
「女人禁制」の結界門が未だ残る後山は大峰山を「前山」として、その後ろにある西の大峰になぞらえて「後山」といいます。船木山登山コースの行者山参道には女性用の垢離取場があるようです。
53二の沢休憩舎
ここもかつては修験者の宿泊場だったのでしょうか?休憩するにはあまりにも中途半端な位置にあります。
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53二の沢休憩舎
ここもかつては修験者の宿泊場だったのでしょうか?休憩するにはあまりにも中途半端な位置にあります。
54後山&おごしき山登山口駐車場
ここまで自動車で来ることができます。笛石山をスルーするのであれば、後山やおごしき山のアプローチはここからでも大丈夫です。
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54後山&おごしき山登山口駐車場
ここまで自動車で来ることができます。笛石山をスルーするのであれば、後山やおごしき山のアプローチはここからでも大丈夫です。
55マムシグサの実
マムシグサの実は、花茎の頂上につきます。はじめは緑色ですが、だんだん熟していって赤くなっていきます。毒性があるので食べることができません。茎のマムシに似た模様がはっきり見えました。
55マムシグサの実
マムシグサの実は、花茎の頂上につきます。はじめは緑色ですが、だんだん熟していって赤くなっていきます。毒性があるので食べることができません。茎のマムシに似た模様がはっきり見えました。
56なめらの行者
お参りする人がいるのか、お供えがされていました。どんな人物だったのかは不明です。
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56なめらの行者
お参りする人がいるのか、お供えがされていました。どんな人物だったのかは不明です。
57板馬見渓谷1
コンクリートの道沿いですが、ここからは板馬見渓谷の渓谷美のオンパレードです。滝と淵が断続的に登場するので、遊歩道に入るまで何度か沢に下りてみました。
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57板馬見渓谷1
コンクリートの道沿いですが、ここからは板馬見渓谷の渓谷美のオンパレードです。滝と淵が断続的に登場するので、遊歩道に入るまで何度か沢に下りてみました。
58板馬見渓谷2
写真では伝わりませんが、二段になっているところで、滝が激しい音を立てており、規模の割に荘厳なイメージでした。
58板馬見渓谷2
写真では伝わりませんが、二段になっているところで、滝が激しい音を立てており、規模の割に荘厳なイメージでした。
59板馬見渓谷3
小さな滝が幾重にも分かれており風流でした。見どころなのか、沢に下りやすくなっていました。
59板馬見渓谷3
小さな滝が幾重にも分かれており風流でした。見どころなのか、沢に下りやすくなっていました。
60板馬見渓谷4
遊歩道に入ると、落差1m足らずの小さな滝がさらにたくさん見られます。ほとんどの人は遊歩道の道標に気が付いていないような気もします。7月26日にはありましたが、スルーしたのを思い出しました。
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60板馬見渓谷4
遊歩道に入ると、落差1m足らずの小さな滝がさらにたくさん見られます。ほとんどの人は遊歩道の道標に気が付いていないような気もします。7月26日にはありましたが、スルーしたのを思い出しました。
61板馬見渓谷5
まるで絹のように美しく流れる滝でした。遊歩道は歩きやすく、ところどころにピンク色のテープもついています。
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61板馬見渓谷5
まるで絹のように美しく流れる滝でした。遊歩道は歩きやすく、ところどころにピンク色のテープもついています。
62板馬見渓谷6
赤い岩盤の上を流れる滑滝がきれいでした。
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62板馬見渓谷6
赤い岩盤の上を流れる滑滝がきれいでした。
63板馬見渓谷7
滑滝が断続的に登場します。やや傾斜のある滑滝ですので、淵もありました。
63板馬見渓谷7
滑滝が断続的に登場します。やや傾斜のある滑滝ですので、淵もありました。
64板馬見渓谷8
遊歩道のフィナーレは二筋に分かれた小さいながらも豪快な滝でした。遊歩道はマイナスイオン効果抜群で、ところどころに丸太のベンチもあります。ここから3分ほど歩くと出口で、すぐに地形図にある道に入りました。出口周辺にだけ枯れ枝が散乱しています。
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64板馬見渓谷8
遊歩道のフィナーレは二筋に分かれた小さいながらも豪快な滝でした。遊歩道はマイナスイオン効果抜群で、ところどころに丸太のベンチもあります。ここから3分ほど歩くと出口で、すぐに地形図にある道に入りました。出口周辺にだけ枯れ枝が散乱しています。

装備

個人装備
長袖シャツ ズボン 軍手 雨具 スパッツ 日よけ帽子とフード 雨用帽子 登山靴(防水加工) 靴ひも予備 アタックザック ザックカバー 地形図 コンパス ファスナー付クリアーファイル 筆記用具 携帯 時計(防水) タオル カメラ 飲料水(スポドリ&茶) 水筒(保温) 非常食(栄養補助食品) スマホ(山使用可能) eTrex30(GPSナビゲーター)

感想

 兵庫県側からのアプローチは、のべ12km程の山行距離に加え、高低差が970mもあるので、健脚者向けのコースです。全行程の4分の3ぐらいが尾根歩きコースとなります。残りは谷沿いのコースです。この谷沿いコースを最後に持ってきたのは正解でした。今回は出発点の標高が370mぐらいでしたが、標高690m地点<写真54>まで自動車で行けます。ただし、笛石山や板馬見渓谷を十分に楽しむ場合は原則、今回の駐車場を出発点としたほうがよいでしょう。 
 時期的に紅葉を多少期待しましたが、強風のせいかまるで晩秋のような雰囲気の所も多く、落ち葉が山道に溢れかえっていました。晴れていたのですが、まっすぐに歩きづらいほどの強風でした。体感温度は冬山状態でした。低体温症が頭を過りましたが、防寒具代わりとなるカッパや非常食も常備していましたので、約4時間にも及ぶ強風の中での登山を続けました。改めて登山に対する危機管理の必要性を再認識することになりました。不思議とビュースポット(猫石など)では風が止むことも何度かあり、「日ごろの行いがよかったから・・・」と自分に言い聞かせながら、山の神様に感謝しました。
 先週は駒の尾山、そして今回は笛石山、後山、おごしき山に登って感じたのは、頂上からの鳥取県や兵庫県の山々の眺めが、それぞれの山でかなり違っていたということでした。例えば鳥取県と岡山県の県境の若杉峠から見た「くらます」はなだらかな山に映っていたのですが、笛石山から見た同山は傾斜のある山<写真25>に映っていました。見る位置が異なるので、当然と言えば当然なのですが、同じ山の景色を見ても飽きないのは、こうした見るポイントや季節や気象条件などによって様々な表情が見られるからだと感じました。

 

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ハイキング 氷ノ山 [日帰り]
笛石山~後山~オゴシキ山 周回コース
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
4/5
体力レベル
3/5

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