【秋の山の幸ツアー】河浦谷上流
- GPS
- 29:53
- 距離
- 21.5km
- 登り
- 1,372m
- 下り
- 1,366m
コースタイム
- 山行
- 7:30
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 7:50
- 山行
- 4:30
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 4:40
天候 | 24日:晴れ 夜一時雨 25日:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 淡墨桜温泉 |
写真
感想
沢シーズンも終わりに近い中、見学中の山岳会でイワナを釣ってキノコを採って焚き火で宴会と聞くだに楽しいに違いないという山行が出たので、即座に乗っかることに。
場所は奥美濃の河浦(カオレ)谷の上流部。奥美濃にはかねてから訪れてみたかった山域なので、願ったり叶ったりだ。
金夜出発ということで山科集合だったが、飲み会の入っていたtentyoのみ京都駅で回収。パンプスを置いてでてきたらしい。車内でも終始ハイテンションだった。
道の駅で仮眠。朝はなにやら賑やかだと思って外に出てみると、農家の方々が直売所の準備をしていた。
それにしても、この辺りの名産なのか大量の柿があった。帰りに寄ってみよう。
さて、入山地点へ向かうも上大須ダムのところでどうやら通行止めとなってしまっているようだ。距離にして5kmほど歩く距離が伸びてしまった。
そそくさと準備をして出発。ダムを回りこんで進んでいく。
3,40分ほどで、本来車で入れたであろうところまで。ここから先も地形図では林道マークだが、登山道と変わりない。
あらゆるくっつき虫に纏わりつかれながら、道を進んでいき、ヘルメットが目印の左門岳登山道まで。
ここからは沢沿いに稜線を目指す。特に滝もなくただの沢歩きといった感じ。
標高をあげるにつれて木々が色づいていく。どこまでも山が続き奥美濃の山深さも感じられるようになってきた。
稜線に出たところで一休み。スギと照葉樹が絡みあった巨木が佇んでいた。
適当なところから河浦谷上流にあたる大平を目指して下ろしていく。
こちらのほうがより紅葉が美しい。
最初こそ少し急だが、沢身に入るとなだらかで穏やかな渓相。
ほどなく水量も増えてきたと思っていると、尺はゆうにあるイワナがそこにいた。
イワナは多いと聞いてはいたが、いきなりの遭遇だ。なんとか手づかみできないかと挑戦するもなかなか難しく、テンバでの釣りに持ち越すことに。
紅葉が美しい穏やかな沢をイワナを驚かせながら歩いて行く。
雨が少なかったためキノコについて心配していたが、ムキタケとナメコを少々採る。
ふと、淵に溜まった枯れ枝の中に逃げ込んだイワナを同行者のIさんが鹵獲に成功。
とりあえず、今夜のタンパク源が一つ手に入った。
大平が沢ノ俣と合流する直前に大きめの滝が2つ続く。どちらも左岸から巻き降りる。
ひとつ目は掴むものも豊富で、踏跡ちっくなところを降りる。
ふたつ目は、ルンゼ上の急な部分を降りていく。ルンゼ状のところは特に急で少し掴むものも少なめ。下部はブッシュがある。
捨て縄も見られたので、懸垂する人たちもいるのだろう。
そんなこんなで二股にたどり着き、そこから少し進み左岸が広くなったところをテンバとする。
そそくさとタープを張って、釣りを始める。しかし、北海道のバカな魚を相手にすることが多かったため、イワナは釣れず。
しょうがないので薪集めに専念する。
日が落ちるくらいに上流部に釣りへいっていたIさんが3匹のイワナを土産に帰ってきた。さすが!本当は5匹釣ったらしいが2匹行方不明になってしまったそうな。
薪に火をつけつつ、キノコを洗ったりと晩ごはんの支度に入る。
イワナはIさんに処理をすべておまかせしてしまった。
米も炊きあがり、採ったキノコはすべてきのこ汁に。宴会の準備は整った。
焚き火を眺めつつ飯を食らい酒を飲む。これ以上言うことはないだろう。
焼き芋したり、ウィンナーやマシュマロを炙ったりもしたが、やはりメインはイワナ。
卵をもっていた個体もいて醤油でいただいたり、1匹はキノコとマヨネーズなんぞとホイル焼きにした。
なんといっても焚き火の遠赤外線でじっくり焼いた塩焼きが絶品だ。
釣りあげてくれたIさんに感謝感謝。
ほろよいでウトウトながら、夢と現の境をさまよって夜は更ける。
10時位から雨脚が強くなりタープに避難し、シュラフに滑りこんで就寝。明日はどうなることやら。
翌朝はナチュゲ(自然起床)。幸せな響き。
焚き火を再点火し、雑炊を作って食べる。こんなにのんびりとした朝も久々だ。
日も登りきったところで行動開始。雨は夜だけだったようで多少風は強いが青空が広がり、紅葉と美しいコントラストを作り出している。
こちらの沢もおだやかな渓相で歩いて癒やされるいい沢だ。
そして昨日の雨が効いたのか、ブナハリタケをはじめとするキノコが豊作。
ナメコもムキタケも夢中で採っているうちに、どっさりとれていいお土産ができた。
そんなこんなで、適当に沢の方向を確認し、稜線に飛び出すもどうも予定通り左門岳に直ででなかった。ありゃりゃ。
左門岳に向かってかすかな踏み跡をたどり、微妙にピーク発見に手間取りつつ左門岳の看板と三角点へ。
なんてことのないピークだが、人が少ない奥美濃らしいいい雰囲気だ。
そこからは、植林のためか綺麗に整備された尾根道を駆け下りていく。
あっという間に昨日のヘルメットのところまで下り降りる。
あとは同じ道を辿るだけ。途中カモシカに遭遇。tentyoははじめての遭遇だったようだ。確かにsamoaも見るのは久々だ。
お世辞にもスタイルはいいとは言えないが、もののけっぽい感じは悪く無い。
そんなこんなで、上大須ダムへ下山。
対岸には車が入っている。昨日の通行止めは解除されたのだろうか。惜しい。
淡墨桜温泉で汗を流し、アルファロメオで高速を快走して帰路についた。
山の恵みを思う存分楽しみこれぞ沢といった感じで、今シーズンの最後の泊まり沢として、よい締めくくりとなった。
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