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Yamareco

記録ID: 763537
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
アフリカ

キリマンジャロ(マラングルート)

2015年09月10日(木) 〜 2015年09月15日(火)
 - 拍手
GPS
128:00
距離
72.1km
登り
4,415m
下り
4,399m

コースタイム

1日目
山行
5:00
休憩
0:00
合計
5:00
2日目
山行
7:10
休憩
0:00
合計
7:10
15:20
ホロンボ・ハット
3日目
山行
2:10
休憩
0:30
合計
2:40
8:20
80
ホロンボ・ハット
9:40
10:10
50
ゼブラロック
4日目
山行
6:30
休憩
0:00
合計
6:30
14:30
キボ・ハット
5日目
山行
11:40
休憩
4:10
合計
15:50
0:10
350
キボ・ハット
6:00
6:10
40
ギルマンズ・ポイント
6:50
8:10
0
8:10
9:10
140
ギルマンズ・ポイント
11:30
13:10
170
6日目
山行
6:10
休憩
0:50
合計
7:00
11:50
12:40
130
マンダラ・ハット
[山頂滞在時間・ゼブラロック滞在時間・ハット内食事休憩]以外の[休憩時間・食事時間]は歩行時間に含む
天候 ほぼ晴れ
過去天気図(気象庁) 2015年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 飛行機
カタール航空にて関空からカタール(ドーハ)経由でキリマンジャロ空港へ。
遠征時はカタール航空は、カタール(ドーハ)→キリマンジャロ→ザンジバル→カタール(ドーハ)の周遊片道運行。
遠征時、今回の方法以外に日本からキリマンジャロ空港へは、KLMオランダ航空でアムステルダム経由か、エチオピア航空でアジスアベバ経由あり。
コース状況/
危険箇所等
マラングルートの登山道は遊歩道レベルの快適整備。
ギルマンズポイントからキボハットまでの下りは、一部砂走りで、膝と体力がもてば、快速で下れる。
その他周辺情報 マラングゲートに売店が1か所ある
関空で待機するカタール航空
関空で待機するカタール航空
エコノミーでもアメニティーキット付!
エコノミーでもアメニティーキット付!
もちろん個人モニターも
もちろん個人モニターも
食事メニュー付
日本発は和食選べます
日本発は和食選べます
早朝、カタール(ドーハ)乗り継ぎ。
ドーハ空港は近代的な巨大空港で、早朝でもほとんどのお店が開いてます。
早朝、カタール(ドーハ)乗り継ぎ。
ドーハ空港は近代的な巨大空港で、早朝でもほとんどのお店が開いてます。
キリマンジャロ行は、バスで直接搭乗。砂っぽい。
キリマンジャロ行は、バスで直接搭乗。砂っぽい。
砂漠の中のドーハ空港出発
砂漠の中のドーハ空港出発
機内食は一気に現地風に
機内食は一気に現地風に
砂漠〜サバンナの上空をひたすら行きます
砂漠〜サバンナの上空をひたすら行きます
いよいよキリマンジャロが見えてきました
ちなみに進行方向左手に見えます
いよいよキリマンジャロが見えてきました
ちなみに進行方向左手に見えます
空港周辺は大きなつむじ風というか、小さな砂嵐というかが多発しており、結構着陸まで揺れます。
空港周辺は大きなつむじ風というか、小さな砂嵐というかが多発しており、結構着陸まで揺れます。
キリマンジャロ空港到着
キリマンジャロ空港到着
キリマンジャロ空港
平屋の小さな空港です
キリマンジャロ空港
平屋の小さな空港です
移動はサファリカー
気分も盛り上がります
移動はサファリカー
気分も盛り上がります
宿泊はふもとのロッジ
宿泊はふもとのロッジ
きれいで快適そうなロッジ
標高は高くかなり涼しいです
きれいで快適そうなロッジ
標高は高くかなり涼しいです
ウェルカムドリンク
カクテルで、お酒が飲めないので味は不明。
飲んでる方は、みなさんおいしいとおっしゃってました。
ウェルカムドリンク
カクテルで、お酒が飲めないので味は不明。
飲んでる方は、みなさんおいしいとおっしゃってました。
キリマンジャロコーヒー
キリマンジャロコーヒー
お部屋もきれいで快適
ホットシャワーあり
窓ガラス無(割れてました)も虫などはいませんでした
お部屋もきれいで快適
ホットシャワーあり
窓ガラス無(割れてました)も虫などはいませんでした
食事はビュッフェ
味は現地風
食事はビュッフェ
味は現地風
キリマンジャロ紅茶
この先飲み物はコーヒーか紅茶です
キリマンジャロ紅茶
この先飲み物はコーヒーか紅茶です
マラングゲートへ向かう途中からの広大なキリマンジャロ
期待とともに、こんな大きな山を全部歩けるか不安。
マラングゲートへ向かう途中からの広大なキリマンジャロ
期待とともに、こんな大きな山を全部歩けるか不安。
マラングゲート到着
トイレ・事務所・売店などがあります
マラングゲート到着
トイレ・事務所・売店などがあります
登山事務所で受け付け
一人ひとり書類にサインします
登山事務所で受け付け
一人ひとり書類にサインします
売店
小さいですが色々売ってます
売店
小さいですが色々売ってます
ポーター預け荷物
ダッフルバック1つにまとめます
ポーター預け荷物
ダッフルバック1つにまとめます
ハンスメイヤーの石碑も
ハンスメイヤーの石碑も
マラングゲート登山口
ここから長い登山が始まります
マラングゲート登山口
ここから長い登山が始まります
明るいジャングルの道を進みます
明るいジャングルの道を進みます
ガサゴソ音がするとサル(名前不明)が!
ガサゴソ音がするとサル(名前不明)が!
ランチ
配られるランチパックに温かいスープが出ます
山の中でテーブルクロスがひかれてるのに驚き
ランチ
配られるランチパックに温かいスープが出ます
山の中でテーブルクロスがひかれてるのに驚き
キリマンジャロの名前がついてる
 キリマンジャロインパチェンス
キリマンジャロの名前がついてる
 キリマンジャロインパチェンス
マンダラハット到着
マンダラハット到着
やや大きな小屋が立ち並ぶ
やや大きな小屋が立ち並ぶ
ハット内部
ベッドには梯子はついてません
ハット内部
ベッドには梯子はついてません
初日の夕食
きれいな盛り付け
初日の夕食
きれいな盛り付け
夜明けのマンダラ・ハット
夜明けのマンダラ・ハット
トイレもマークにもキリマンジャロ
トイレもマークにもキリマンジャロ
朝食
毎日フルーツも出ます
朝食
毎日フルーツも出ます
マンダラ・ハットからしばらくは朝もやに煙るジャングルを進む
マンダラ・ハットからしばらくは朝もやに煙るジャングルを進む
?名前がわかりませんでした
?名前がわかりませんでした
樹間からマウンジ峰が見え始める
樹間からマウンジ峰が見え始める
さらに正面にキボ峰が見え始める
さらに正面にキボ峰が見え始める
樹木も減り視界が開け始めるとキリマンジャロの全容が
樹木も減り視界が開け始めるとキリマンジャロの全容が
プロテア
樹木が無くなると一気に道は乾いた砂地に
樹木が無くなると一気に道は乾いた砂地に
カラスの仲間?
エバーラスティング
エバーラスティング
そこいらに火口丘が見えます
そこいらに火口丘が見えます
名物 ジャイアントセネシオ
名物 ジャイアントセネシオ
?名前がわかりませんでした
?名前がわかりませんでした
登山道からホロンボハットが見え始める
登山道からホロンボハットが見え始める
ホロンボハット
富士山と同じくらいの標高です
ホロンボハット
富士山と同じくらいの標高です
ここは、登り下りに高度順化でとどまる人も滞在するので、小屋が20棟以上立ち並び、キリマンジャロ最大規模です。
ここは、登り下りに高度順化でとどまる人も滞在するので、小屋が20棟以上立ち並び、キリマンジャロ最大規模です。
今回の宿泊棟
ハットの内部
ここは梯子付でした
ハットの内部
ここは梯子付でした
夕方雲海が広がりました
夕方雲海が広がりました
夕方、ホロンボハットからのキボ峰
夕方、ホロンボハットからのキボ峰
夕食の豆カレー
朝日を浴びるキボ峰
朝日を浴びるキボ峰
稜線からの日の出
稜線からの日の出
気温は氷点下
高度順化ハイキングで、一般的なルートを外れ、ゼブラロック方面に。
高度順化ハイキングで、一般的なルートを外れ、ゼブラロック方面に。
?名前がわかりませんでした
?名前がわかりませんでした
マウンジ峰
ゼブラロックが見えてきました
ゼブラロックが見えてきました
自然の造形で高さは10m以上あります
自然の造形で高さは10m以上あります
一部をアップでみると完全にシマウマのおし○に見えます
一部をアップでみると完全にシマウマのおし○に見えます
岩の上に動物か?と思ったら岩でした
岩の上に動物か?と思ったら岩でした
標高のせいもあるのか、空の青色が濃い。
標高のせいもあるのか、空の青色が濃い。
4000m付近からのキボ峰とマウンジ峰
4000m付近からのキボ峰とマウンジ峰
4000mを超えるところに広がる広大な台地
4000mを超えるところに広がる広大な台地
氷河もはっきり見えます
氷河もはっきり見えます
この付近までは車道も通っており、救急車もここまでは来てくれるそうです。
この付近までは車道も通っており、救急車もここまでは来てくれるそうです。
洋式便所
便座はありません
洋式便所
便座はありません
和式(アフリカ式)
空気椅子の洋式よりは使いやすい
和式(アフリカ式)
空気椅子の洋式よりは使いやすい
水しか出ませんがシャワーもあります
水しか出ませんがシャワーもあります
昼食のおそば
ありがたい
昼食のおそば
ありがたい
ホロンボハット周囲はジャイアントセネシオがたくさんあります
ホロンボハット周囲はジャイアントセネシオがたくさんあります
夕食の日本式カレーライス
おいしかったー
夕食の日本式カレーライス
おいしかったー
キボハットへ向けホロンボハットをあとにします
キボハットへ向けホロンボハットをあとにします
レッドホットポーカー
レッドホットポーカー
水はほとんど無く沼地になってました
水はほとんど無く沼地になってました
何もないところにぽつんとトイレがあります
何もないところにぽつんとトイレがあります
こんなところのトイレもきれいです
こんなところのトイレもきれいです
遥かな道を行きます
遥かな道を行きます
サドル中央付近
ほとんど植物も姿を消し、荒涼な景色の中、なだらかな道をひたすら進みます。
サドル中央付近
ほとんど植物も姿を消し、荒涼な景色の中、なだらかな道をひたすら進みます。
非常に細かい砂が舞い上がる道です
非常に細かい砂が舞い上がる道です
ランチボックス
内容がさみしくなってきました
ランチボックス
内容がさみしくなってきました
ランチのおこぼれを狙って小鳥が近づいてきます
ランチのおこぼれを狙って小鳥が近づいてきます
ランチのおこぼれを狙ってネズミも近づいてきます
(ピンボケですみません)
ランチのおこぼれを狙ってネズミも近づいてきます
(ピンボケですみません)
いよいよキボ峰が迫ってきました
いよいよキボ峰が迫ってきました
キボハット到着
眼前に大きく目指すキボ峰が迫ります
キボハット到着
眼前に大きく目指すキボ峰が迫ります
大きなソーラーパネルを備えた小屋
大きなソーラーパネルを備えた小屋
今回は食堂も兼ねたお部屋
天井が低く、だいぶ手狭になります。
今回は食堂も兼ねたお部屋
天井が低く、だいぶ手狭になります。
明日に備えパスタの夕食
明日に備えパスタの夕食
夕やみ迫るマウンジ峰
いよいよ明日アタックです
夕やみ迫るマウンジ峰
いよいよ明日アタックです
0時ちょうど アタック開始です
0時ちょうど アタック開始です
ここから登りが始まります
5〜6時間 きつそうです
ここから登りが始まります
5〜6時間 きつそうです
マイヤーズケーブ
途中唯一の休憩場所らしい休憩場所
マイヤーズケーブ
途中唯一の休憩場所らしい休憩場所
ギルマンズポイント到着
間もなく夜明け
ギルマンズポイント到着
間もなく夜明け
ギルマンズポイントで日の出を迎える
ギルマンズポイントで日の出を迎える
陽がどんどん差し込み始め
陽がどんどん差し込み始め
山頂クレーター内
以前は氷に覆われていたそうです
山頂クレーター内
以前は氷に覆われていたそうです
ギルマンズポイントの先からウフルピーク目指し進む
ギルマンズポイントの先からウフルピーク目指し進む
ギルマンズポイントの先からウフルピーク
稜線上右手が最高点ウフルピーク
ギルマンズポイントの先からウフルピーク
稜線上右手が最高点ウフルピーク
やっと太陽が
一気に温かくなってきます
やっと太陽が
一気に温かくなってきます
氷河の上端部
ステラ・ポイント
ステラ・ポイント
一番大きな氷河の上端部
これで高さは10mくらいありました
一番大きな氷河の上端部
これで高さは10mくらいありました
メルー山を望む
最後の一登り
平らなのに結構しんどい
最後の一登り
平らなのに結構しんどい
多くの人で賑わうウフルピーク
多くの人で賑わうウフルピーク
ウフルピーク
奥に氷河
ウフルピーク
奥に氷河
頂稜部からクレーター内を望む
頂稜部からクレーター内を望む
氷河の上にセンサーのようなものが設置されている
氷河の上にセンサーのようなものが設置されている
ステラポイント先からギルマンズポイントを望む
ステラポイント先からギルマンズポイントを望む
ギルマンズポイント
狭くて休む場所は無し
ギルマンズポイント
狭くて休む場所は無し
ギルマンズポイントから見るキボ・ハット
ギルマンズポイントから見るキボ・ハット
ギルマンズポイントから見るマウンジ峰
たどってきたサドルを貫く登山道も見える
ギルマンズポイントから見るマウンジ峰
たどってきたサドルを貫く登山道も見える
砂走り下山道
踏ん張れる脚力が残っていればあっという間に下山できます
砂走り下山道
踏ん張れる脚力が残っていればあっという間に下山できます
帰りにマイヤーズケーブ見ると、意外に周辺は開けていました。
帰りにマイヤーズケーブ見ると、意外に周辺は開けていました。
キボハット到着時には猛烈に砂汚れが
キボハット到着時には猛烈に砂汚れが
昼食のラーメン
ホロンボハット到着時は霧の中
ホロンボハット到着時は霧の中
今回初めてホロンボハットから街の明かりが見えました
今回初めてホロンボハットから街の明かりが見えました
今回最後のおかゆの朝食
今回最後のおかゆの朝食
今朝も雲海上快晴
今朝も雲海上快晴
ホロンボハット全景
ホロンボハット全景
今回のガイドなどのサポートスタッフがキリマンジャロの歌を歌ってくれました
今回のガイドなどのサポートスタッフがキリマンジャロの歌を歌ってくれました
砂塵を巻き上げながら下山
砂塵を巻き上げながら下山
キボ峰とマウンジ峰を望む登山道が続く
キボ峰とマウンジ峰を望む登山道が続く
途中マンダラハットで昼食
途中マンダラハットで昼食
マラングゲート
無事下山
地元のTVが取材に来てました
マラングゲート
無事下山
地元のTVが取材に来てました
congulatilations
下山後の登頂証明書授与式
下山後の登頂証明書授与式
登山口で買ったブレスレット
登山口で買ったブレスレット
まだまだ未舗装の道に未開発な集落も見られる
まだまだ未舗装の道に未開発な集落も見られる
麓から望むキリマンジャロ
麓から望むキリマンジャロ
写真の一番右端くらいが登山口
相当歩きました
写真の一番右端くらいが登山口
相当歩きました
今宵の宿泊はメルー山を正面に望むリゾートホテル
前日までとギャップが激しい
今宵の宿泊はメルー山を正面に望むリゾートホテル
前日までとギャップが激しい
ホテルロビー
夕食は豪華レストラン
夕食は豪華レストラン
夕食も超豪華
食が細くなっててせっかくなのにあまり食べれず残念
夕食も超豪華
食が細くなっててせっかくなのにあまり食べれず残念
サファリ観光は早朝出発のため朝食はボックス
サファリ観光は早朝出発のため朝食はボックス
国立公園に入る前から国道沿いにシマウマ等うじゃうじゃいます
国立公園に入る前から国道沿いにシマウマ等うじゃうじゃいます
道には巨大な落し物あり 注意
道には巨大な落し物あり 注意
タランギレ国立公園でのサファリドライブの開始
タランギレ国立公園でのサファリドライブの開始
タランギレ国立公園ゲートとバオバブの木
タランギレ国立公園ゲートとバオバブの木
サファリカーの屋根が開きました
サファリカーの屋根が開きました
広大なサバンナ
マサイ族の人も普通に歩いてます
マサイ族の人も普通に歩いてます
マサイ族の家
これは木彫りのマサイ族
これは木彫りのマサイ族
通り行く車に手を振ってくれてました
通り行く車に手を振ってくれてました
簡素なつくりのキリマンジャロ空港カウンター
簡素なつくりのキリマンジャロ空港カウンター
国際線はこの日は1日10便
国際線はこの日は1日10便
空港内お土産店
とうとう帰国の途に
とうとう帰国の途に
帰りもやっぱり砂嵐
帰りもやっぱり砂嵐
機内食
味はスパイシー
機内食
味はスパイシー
帰りはドーハまでザンジバル経由です
帰りはドーハまでザンジバル経由です
ドーハ到着
いよいよ日本へ
チベット上空
たぶん中国側から見たヒマラヤ
チベット上空
たぶん中国側から見たヒマラヤ
朝食のパンケーキ
食事も洒落たものに戻ってきました
朝食のパンケーキ
食事も洒落たものに戻ってきました
無事関空到着
今回の旅のお供のミレーザック(後姿)
今回の旅のお供のミレーザック(後姿)

装備

備考 細かい砂塵がひどく、マスク必携。デジタルカメラなど電子機器も防塵対策必要。

感想

30歳台で登山を始めた頃から、なぜか不思議なことに、氷河が消える前にキリマンジャロに登ってみたいと考えていました。最初は、一般人が個人で登れるような山かどうかも知らず、でも、いつの間にか「いつかはキリマンジャロ!」という目標みたいな山になっていました。
今回、たまたま仕事を変えることになり、自由な時間を得ることが出来たため、お金のことはあまり考えず、家族の理解も得られていたのでキリマンジャロ登山を計画。とはいえ海外登山、様々な手間とリスクを考えると個人で行くのは厳しいので、日本からの登山ツアーにひとりで参加することにしました。

今回の行程は、ホロンボ・ハットでの高度順化日を1日組み込んだ山中5泊6日。今回の自分たちのグループは14名。ガイド・ポーター・コックなどは30名ほどの大所帯。一番多いポーターさんは、我々の荷物のほか、食料や、飲料水、酸素ボンベまで持ち上げてくれていますが、山中では、ほぼ別行動で、顔を合わすことはほとんどありませんでした。ガイド・サブガイドは7名で、2人に1人つく結構万全な感じの体制。そんな体制で登山した結果、1名がキボ・ハットで発熱リタイア、1名が登頂日5000m付近で体調不良でリタイア、1名がギルマンズポイントでリタイア。残る11名がウフルピークに登頂しましたが、うち2名はウフルピークに到達も体調不良でマンツーマンでガイドが付き添いアシストのもと下山、2名がギルマンズポイントで1時間以上のタイムオーバーも全体行程がうまくいっていたため、別途ガイドが付き別行動で時間をかけながらウフルピーク登頂という状況でした。登山中は、両脇をガイドに支えられ下山していく登山者も何人か見かけ、救急車バギーもホロンボ・ハットに現れたり、さすがに厳しさを感じる山でした。とはいえ、問題なく行程をこなし登頂できたのは7名ではあるものの、そのうちほとんどは60歳台の方で、70歳台の方もおり、年齢的に考えればすごいなと感心しました。今回、感じたのは、登頂にもっとも必要なのは山行中の体調管理。登山道や施設は充実しており、技術的なものはほとんど必要なく、体力も普通に山歩きをたしなんでる方ならそれで十分と思います。装備も、登頂日以外は、ほぼハイキング状態で十分ですが、登頂日だけは、体感温度マイナス15度からプラス20度くらいの変化に対応しうる装備が必要ですが、手袋にオーバー手袋して、重ね着した上着に真冬用のダウンジャケットを重ね、下は冬用の厚手のズボン下をはいておいて、どんどん上から脱いでいく形で十分対応できました。総合的にみて、このルートがコカコーラルートと呼ばれるのもわかる気がします。(ちなみに、山中にコカコーラは売ってません。ペットボトルなど山中持ち込みも禁止です。)安易な気持ちや無理な状態で行くと痛い目にあう可能性も高いですが、しっかりとした体調管理ができれば、年齢に関係なく誰でも挑戦できる最高峰の山だと思います。日本の山にはない桁違いのスケールを体感できた素晴らしい山でした。


最後に登山で気になる事項をまとめてみました。参考になれば幸いです。

水  ・・・ツアーにより巨大なペットボトルの飲料水を持ち上げるようなので、それであればもちろん問題ないはずですが、今回は、お湯は山の水のこともありました。お湯の中に何やら茶色や緑色の細かい謎の物体が舞っていましたが、あきらめて飲んでました。沸かしてあるためか、お腹は壊さずすごせました。

食事 ・・・同行のコックさんがその都度作ってくれます。飲み物はコーヒーか紅茶、ココアとミロがでました。朝食は、おかゆとトーストは定番で、それにウインナーと卵焼きがついているパターンがほとんど。昼食はボックスランチで、だいたい、パン・リンゴなどのまるごと果物・ゆで卵・フライドチキン・チョコレートのお菓子でした。後半は、果物が無くなり、パンが揚げ食パンになってたり焼いてあったりで、食材が痛んでくるのの対策を感じます。また毎度、温かいスープが出ました。また今回は、腐った卵がゆで卵で出てることがあり、気は抜けないなと思いました。夕食は、温かいスープは必ずに、カレーが出たりパスタが出たり野菜炒めが出たりといろいろですが、種類はあまり出ませんでした。いつも同じスープでしたがスープはおいしかったです。その他はすべてにおいて、味は・・・う〜んアフリカンな感じ?好みの問題があるとは思いますが、おいしいとおっしゃってる方はいませんでした。ふりかけやインスタントみそ汁は大活躍です。食べれない時やお腹壊した時に、飲むゼリーがあると重宝しそうです。

トイレ・・・キボ・ハットから上にはありませんが、それまでは、ハットおよびハット間の途中に1か所かあり、すべて匂いもなくきれいです。洋式もありますが、なぜが便座はありませんので、基本的に空気椅子対応になります。紙はたまにあります。

小屋 ・・・マット付の2段ベットで4〜8人の小屋が主体。大部屋もあり、男女相部屋にも。ホロンボ・ハットではベットに梯子がなく、上段はつらいです。どこも売店などはありません。よって、山中でお金を使うことは通常ありません。

その他・・・
 登山口にレンタル山道具屋さんと売店があります。
 砂塵がすごく、カメラの調子が狂うことがあるので防塵対策必要です。
 また、カメラの予備電池は余裕をもって。
 砂塵つながりで、コンタクトレンズ使用時は目薬必携。
 マスクもないと口の中がじゃりじゃりに。
 夜は南十字星が見えます。探し方調べておくとよいかも。

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