キリマンジャロ(マラングルート)
- GPS
- 128:00
- 距離
- 72.1km
- 登り
- 4,415m
- 下り
- 4,399m
コースタイム
- 山行
- 7:10
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 7:10
- 山行
- 2:10
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 2:40
- 山行
- 6:30
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 6:30
- 山行
- 11:40
- 休憩
- 4:10
- 合計
- 15:50
天候 | ほぼ晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
飛行機
遠征時はカタール航空は、カタール(ドーハ)→キリマンジャロ→ザンジバル→カタール(ドーハ)の周遊片道運行。 遠征時、今回の方法以外に日本からキリマンジャロ空港へは、KLMオランダ航空でアムステルダム経由か、エチオピア航空でアジスアベバ経由あり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
マラングルートの登山道は遊歩道レベルの快適整備。 ギルマンズポイントからキボハットまでの下りは、一部砂走りで、膝と体力がもてば、快速で下れる。 |
その他周辺情報 | マラングゲートに売店が1か所ある |
写真
装備
備考 | 細かい砂塵がひどく、マスク必携。デジタルカメラなど電子機器も防塵対策必要。 |
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感想
30歳台で登山を始めた頃から、なぜか不思議なことに、氷河が消える前にキリマンジャロに登ってみたいと考えていました。最初は、一般人が個人で登れるような山かどうかも知らず、でも、いつの間にか「いつかはキリマンジャロ!」という目標みたいな山になっていました。
今回、たまたま仕事を変えることになり、自由な時間を得ることが出来たため、お金のことはあまり考えず、家族の理解も得られていたのでキリマンジャロ登山を計画。とはいえ海外登山、様々な手間とリスクを考えると個人で行くのは厳しいので、日本からの登山ツアーにひとりで参加することにしました。
今回の行程は、ホロンボ・ハットでの高度順化日を1日組み込んだ山中5泊6日。今回の自分たちのグループは14名。ガイド・ポーター・コックなどは30名ほどの大所帯。一番多いポーターさんは、我々の荷物のほか、食料や、飲料水、酸素ボンベまで持ち上げてくれていますが、山中では、ほぼ別行動で、顔を合わすことはほとんどありませんでした。ガイド・サブガイドは7名で、2人に1人つく結構万全な感じの体制。そんな体制で登山した結果、1名がキボ・ハットで発熱リタイア、1名が登頂日5000m付近で体調不良でリタイア、1名がギルマンズポイントでリタイア。残る11名がウフルピークに登頂しましたが、うち2名はウフルピークに到達も体調不良でマンツーマンでガイドが付き添いアシストのもと下山、2名がギルマンズポイントで1時間以上のタイムオーバーも全体行程がうまくいっていたため、別途ガイドが付き別行動で時間をかけながらウフルピーク登頂という状況でした。登山中は、両脇をガイドに支えられ下山していく登山者も何人か見かけ、救急車バギーもホロンボ・ハットに現れたり、さすがに厳しさを感じる山でした。とはいえ、問題なく行程をこなし登頂できたのは7名ではあるものの、そのうちほとんどは60歳台の方で、70歳台の方もおり、年齢的に考えればすごいなと感心しました。今回、感じたのは、登頂にもっとも必要なのは山行中の体調管理。登山道や施設は充実しており、技術的なものはほとんど必要なく、体力も普通に山歩きをたしなんでる方ならそれで十分と思います。装備も、登頂日以外は、ほぼハイキング状態で十分ですが、登頂日だけは、体感温度マイナス15度からプラス20度くらいの変化に対応しうる装備が必要ですが、手袋にオーバー手袋して、重ね着した上着に真冬用のダウンジャケットを重ね、下は冬用の厚手のズボン下をはいておいて、どんどん上から脱いでいく形で十分対応できました。総合的にみて、このルートがコカコーラルートと呼ばれるのもわかる気がします。(ちなみに、山中にコカコーラは売ってません。ペットボトルなど山中持ち込みも禁止です。)安易な気持ちや無理な状態で行くと痛い目にあう可能性も高いですが、しっかりとした体調管理ができれば、年齢に関係なく誰でも挑戦できる最高峰の山だと思います。日本の山にはない桁違いのスケールを体感できた素晴らしい山でした。
最後に登山で気になる事項をまとめてみました。参考になれば幸いです。
水 ・・・ツアーにより巨大なペットボトルの飲料水を持ち上げるようなので、それであればもちろん問題ないはずですが、今回は、お湯は山の水のこともありました。お湯の中に何やら茶色や緑色の細かい謎の物体が舞っていましたが、あきらめて飲んでました。沸かしてあるためか、お腹は壊さずすごせました。
食事 ・・・同行のコックさんがその都度作ってくれます。飲み物はコーヒーか紅茶、ココアとミロがでました。朝食は、おかゆとトーストは定番で、それにウインナーと卵焼きがついているパターンがほとんど。昼食はボックスランチで、だいたい、パン・リンゴなどのまるごと果物・ゆで卵・フライドチキン・チョコレートのお菓子でした。後半は、果物が無くなり、パンが揚げ食パンになってたり焼いてあったりで、食材が痛んでくるのの対策を感じます。また毎度、温かいスープが出ました。また今回は、腐った卵がゆで卵で出てることがあり、気は抜けないなと思いました。夕食は、温かいスープは必ずに、カレーが出たりパスタが出たり野菜炒めが出たりといろいろですが、種類はあまり出ませんでした。いつも同じスープでしたがスープはおいしかったです。その他はすべてにおいて、味は・・・う〜んアフリカンな感じ?好みの問題があるとは思いますが、おいしいとおっしゃってる方はいませんでした。ふりかけやインスタントみそ汁は大活躍です。食べれない時やお腹壊した時に、飲むゼリーがあると重宝しそうです。
トイレ・・・キボ・ハットから上にはありませんが、それまでは、ハットおよびハット間の途中に1か所かあり、すべて匂いもなくきれいです。洋式もありますが、なぜが便座はありませんので、基本的に空気椅子対応になります。紙はたまにあります。
小屋 ・・・マット付の2段ベットで4〜8人の小屋が主体。大部屋もあり、男女相部屋にも。ホロンボ・ハットではベットに梯子がなく、上段はつらいです。どこも売店などはありません。よって、山中でお金を使うことは通常ありません。
その他・・・
登山口にレンタル山道具屋さんと売店があります。
砂塵がすごく、カメラの調子が狂うことがあるので防塵対策必要です。
また、カメラの予備電池は余裕をもって。
砂塵つながりで、コンタクトレンズ使用時は目薬必携。
マスクもないと口の中がじゃりじゃりに。
夜は南十字星が見えます。探し方調べておくとよいかも。
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