立山 11月
- GPS
- 25:29
- 距離
- 11.1km
- 登り
- 768m
- 下り
- 775m
コースタイム
- 山行
- 0:50
- 休憩
- 0:09
- 合計
- 0:59
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
雄山から大汝山までのトラバースは凍結しているので十分注意してくださいと室堂の山岳警備隊に指導を受ける。 |
その他周辺情報 | みくりが池温泉の日帰り入浴料700円 |
写真
装備
個人装備 |
シェル上下
手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
バラクラバ
帽子
着替え
アイゼン
ピッケル
(ストック)
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯電話
時計
サングラスまたはゴーグル
タオル
ナイフ
カメラ
ヘルメット
ゴミ入れ用ビニール
お風呂セット
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共同装備 |
ツェルト
|
備考 | ダウンを持って行ったが必要なかった。雷鳥荘は暖かかった。 |
感想
例年のこの連休は、スキー・ボーダー客でごった返している雷鳥荘ですが、今年は雪が少ないおかげで、ゆったりと過ごすことができました。登頂日は、天候が悪く、今年も雄山で撤退し、その分時間に余裕ができたので、Y女史の提案により、みくりが池温泉まで引き返し、日帰り入浴を済ませました。
11月21日(土)
天気は曇りで立山から室堂にバスで行くにつれて、雲が晴れてきた。雄山や大汝山、真砂岳と稜線を眺めるが、縦走をしている人はいなそうだった。
天気予報では翌日は曇りで12時頃に晴れマークなので、山頂からの景色が見れたらいい方かなと淡い期待をする。
雪がないので登山者も少なく、テント場には15挺ほどのテントがあるのみだった。管理棟のトイレは凍結するから閉めているので、雪が無いとテント泊はちょっと面倒なことになる。
宿泊した雷鳥荘のスタッフによると、「雷鳥荘ができて40年間でこんなに雪が無いのは初めて。」とのこと。例年はスキーやボードのお客さんで一杯の小屋も今回は空いていて、小屋泊とは思えないほどゆったりできた。とは言え、小屋の方々は大変で、24日に小屋を閉めるのにお客さんが大幅に減ったので、食料など備蓄できない物は歩荷で荷下ろしをしたとのこと。
雷鳥荘の温泉は一階部分は透明の湧かしたお湯で、二階の展望風呂は源泉掛け流しの硫黄臭のする薄茶色の温泉になっている。洗い場も、浴槽もゆとりがあってとても良い。
11月22日(日)
朝から曇っている。小屋から出て準備体操をしようとしたら、風向きで地獄谷から濃度の高い硫黄ガスが吹き上がり、刺激臭で咳が出る。硫黄臭好きのNさんは「いい匂いだよ。」と気にもしないが、有毒ガスを吸ってる場合じゃないので早々に離れる。
雷鳥荘からみどりが池への遊歩道を歩いていると、松の陰で風を避けるように真っ白な雷鳥がいた。毛を膨らませてまん丸なので、まるで雪玉に目をつけたようだ。
室堂山荘の前を通って緩やかに高度を上げていく。積雪は4〜5cmだが、雪と小石のミックスで凍りだして時々滑るので、祓堂の前でアイゼンをつけた。凍りで滑ることは無いけれど、石の上は歩きにくい。
一ノ越に着くと冷たい風が吹き始める。ここからヘルメットを被り、ピッケルを準備する。小刻みなジグザグで急登を登り始める。岩が大きくなり、時々登るのに難儀しながらも石を落とさないように注意しながら登っていく。この日は標高2600m程で気温0℃だったので、風は冷たいけれど凍えるほどではない。幸いに、強風が吹くことは無かったが、この吹き曝しの道をもっと気温が低い時に登ったら、体温が奪われてキツイだろうなと思った。下山してくる人の話しでは、「視界が悪く凍ってるから雄山までにした。」と殆どの人が大汝山には行っていないようだった。
雄山山頂に近づくにつれて、岩に小さなエビの尻尾がびっしりついており、山頂の気温の低さと風の強さを感じた。祠で登頂のご挨拶を済ませ、休憩所の軒下で小休憩する。山頂も曇りで視界がきかない。凍った上に視界が悪いのは危険なので、大汝山へは行かず下山することにした。そのかわり、時間に余裕ができるので温泉に入って帰ることにする。
下るにつれて気温も上がり、登山口に下りたころには霧が雨粒に変わっていた。みくりが池温泉へと向かったが、ここも11月24日で閉めるので戸板を打ち付けており、遠目には閉まっているように見えた。一瞬、入れないのかと焦ったが、中は営業中で3回目の温泉に入ることができた。(Fさんが「温泉は3回入ったらいいねんで」というので言う通りにした)
去年は雪が多くて一ノ越まではスノーシューで行けたが、やはり天気が悪くて雄山までだったとのこと。今年も雄山までで、なかなかその先に行けない。稜線歩きは強風が吹くこともあり、足元の危険度に加えて低体温のリスクもある。でも、とても大きく美しい山々なのでいつか縦走をしてみたいと思う。(A.Y.)
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