星田新池〜佛底山〜南夫婦石山・・・・
- GPS
- 02:12
- 距離
- 4.6km
- 登り
- 258m
- 下り
- 229m
コースタイム
16:42 移動の終了
過去天気図(気象庁) | 2015年12月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
今回は、星田山より南奥の佛底山を目指して、星田新池から沢のコースを登って行きました。
日高山方面との分岐を超えたあたりから、左の谷を登って行ったようで、頂上に着いたらそこは東佛底山でした。
西向きにコースがあったので、佛底山を目指したのですが、どんどん下って行ってまた沢のコースに出てきました。沢の横を登って行くと周りを進むコースに出て、中々佛底山に行けませんでした。もう時間もあまりないので、今回は諦めて西谷山から南夫婦石山を通って星田新池まで帰ろうとしました。
これが間違いのきっかけとなりました。
南夫婦石山コースはまだ通ったことがありません。この辺りは、他のコースもそうですが、人通りも少なく良くコースを外れてしまいます。この南夫婦石山コースでも案の定、何度かコースを外れてしまい、中々思った通りに進みませんでした。
坂登山近くでまた道がわかりにくくなった頃、時計を見たら、4時半。ちょっと遅くなりすぎたかと思い、焦りだして小走りで進んだところ、笹が顏に当たり、メガネが飛んでしまいました。
これにはさすがに血の気が引きました。慌てて必死に探すも、落ち葉だらけの中、ほとんど見えない裸眼で顔を地面に近づけて探したのですが、どうしても見つかりません。
日が暮れるまでに山を下りれば何とかなるのですが、初めてのコースでほとんど見えていない状態では、下手に動くのはあまりにも危険です。ここは、明るいうちに救助を求めるのが良いと判断し、警察に遭難の連絡をしました。
警察には、現在位置は坂登山より南東約100m、沢の左岸、川のそば、前方約20mに砂防ダムが見える。と説明したのですが、このコースを知らない人に言ってもなかなか伝わりません。ただ、スマホの位置情報が取得でき、ある程度の位置は把握できたので、これから警察官数人が救助に向かうとのことでした。
自分もコースから外れているのか、合っているのかわからないまま、待ち続けました。5時を過ぎると急に暗くなってきました。待っている間、周辺を手さぐりでローラー作戦的にメガネを探し続けましたがありません。
5時半ごろ、警察より電話があり、近くで笛を吹いてるが聞こえないかとのこと。耳を澄ませるが、何も聞こえません。それからこっちも音を出せるものを探し、木の枝で木を叩き続けました。
6時ごろ、初めて笛の音が聞こえました。こちらも声を出したり、木を叩き続けました。しばらくして警察から連絡があり、笛が聞こえますか?カンカンと何か鳴らしてますか?とのことで、ハイと答えました。
7時前に発見されました。ただ沢の反対側にいて、こっちに来る道がわからないので、今、山道に詳しい人が別ルートでこっちに向かっているとのこと。警察の人と軽く会話するも気まずい時間でした。
7時半過ぎ。地元の人が迎えに来てくれました。誘導によりものすごい藪と急斜面を進んで下山して行き、出てきたところは民家の裏庭でした。
このたびは、警察の方々10名ほど、地元の方々(数名)には、身の危険を冒してまで、暗闇の中救助に当たっていただき、大変感謝しております。また深くお詫びいたします。家族にも心配と迷惑をかけた事を深く反省しております。
山の中での一人での行動は、危険であり、トラブル時には無力であることを痛感致しました。家に帰ってからも色んな遭難に関するブログや記事等を読みました。
今回このような騒ぎを起こしてしまった原因は以下のようなものがあると思います。
1.慣れによる慢心。出発時間の遅さ。
最近このあたりのコースをよく歩いており、どこに迷ってもすぐに本来のコースに戻ってこれるという自信を持ってしまったため、時間があまりないのに初めてのコースに入って行きました。その結果、やはりコースを間違い、時間が迫ってきて焦りだし、そのため勢いよく笹藪に突っ込んでしまい、メガネを落とす事になりました。ゆとりをもってのんびり歩いていれば、メガネを落とす事にならなったのではと思います。
2.危機意識の低さ。
山中での1人行動は、ちょっとしたアクシデントで自力脱出不可能な状態になるという認識が低かったのかもしれません。今回はメガネの紛失でしたが、もし靴が壊れたら、もし足をねん挫してしまったら..など気にしだしたらキリがないかもしれませんが、できるだけ多くトラブルに対応するシミュレートをしておき、それに備えておくことが不測の事態を防ぐことにつながると思います。
今回、この出来事をアップしようかどうか迷いましたが、自分への戒めと、これを閲覧される方に対して少しでも参考になり、事故を防ぐことが出来たらと思い、掲げることにしました。
命がけの遭難とは違いますが、多くの人に迷惑をおかけした事には違いないので、今回の出来事を軽い出来事だと軽視せず、重く受け止めながら、今後も山登りを続けたいと思っています。
コメント
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「眼鏡を失って歩けなる」というリスクは全く考えにありませんでした。今回のレコを公開された勇気に心より敬意を表します。ご苦労様でした。
土水木場尾根と西谷では、自分も道を見失ってさまよっています。いつの間にかルートを外して竹林に迷い込みました。ボッテ山は星田のなかでは難易度が高いので、時間には余裕をもって行動するほうがイイですね。
星田のピークめぐりはスリルがあって、一度踏み込むと中毒のようになってしまします。ひとつクリアすると、どんどんリスクレベルを上げたくなる。今回のレコを自分への戒めとさせていただきます。ありがとうございました。
こんばんは。
いつもアドバイスありがとうございます。
最近ハイキングに慣れてきたことと、危険な目に遭っても今までは何とかなっていたこともあり、軽率な行動をとってしまいました。もし携帯がつながらない場所で同じようなことが起こったら、それこそもっと大きな危機に陥っていたところでした。
「星田のピークめぐりはスリルがあって、一度踏み込むと中毒のようになってしまいます。ひとつクリアすると、どんどんリスクレベルを上げたくなる。」
まさにその通りですね。
標高が低いのですぐに登れる半面、道が崩れていたり、無くなっていて迷ったりと、ひやひやと達成感の繰り返しが、この山の魅力です。
ヘタすると、今回遭難しなかったとしても、遭難するまで危険なことを続けていたのかもしれません。
今回の出来事をしっかり反省しながら、今後も山登りを続けたいと考えています。
星田山界隈はまだまだたくさんのコースがあるので、少しづつ東の、星のブランコ方面に向けて攻略していきたいと考えています。これからも皆さんの山行記録をしっかり参考にさせて頂きたいと思います。
苦い経験のレポートありがとう
私も単独行動が多い。その上、76才の腰痛持ちの老人です。
老人の場合は転倒、疲労などの危険を想定していました。
メガネの紛失で、道迷いというのは予想していない話ですが、よく考えれば
日常普通にあり得るリスクですね。
スマートフォンや、携帯電話を谷に落としてしまうと、それに頼って
行動している者に、起こりうる遭難です。
非常に参考になりました。
勇気をもって投稿して頂きありがとう
こんばんわ!
コメントありがとうございます。
このレポをみて参考にしていただけると報われます。
私もあれ以降、予備の眼鏡を常備し、そしてエマージェンシーシート、笛、予備バッテリー等々どんどん常備装備が増えてきて、いつもリュックを担いで登っています。💦
登山開始時刻もほとんど朝一からになりました。
おかげさまで気持ちにゆとりができ、あれから3年経った今でも楽しくハイキングしています。
そうはいってもまだまだ危険意識が低く、何度も危険な目に合っている調子者ですが(^^;
遭難に関しては非常に敏感になりました。遭難のニュースを見るとどこがターニングポイントだったのか。や、人が思っているほど簡単には回避できないものなんだよな。と心を痛めながら考えたりしています。
これからもいろんな方のレコを参考にしながら楽しくハイキングを続けたいと思っています。今後ともよろしくお願いします。(^^)v
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